資料② 資 料 2015 年 4 月 17 日 日 本 銀 行 目 次 1.債券市場サーベイ(2015 年 2 月調査)の概要 2.国債市場の流動性 ―― 日本銀行ワーキングペーパーを踏まえて ―― 3.国債補完供給の実務運用の変更 1.債券市場サーベイ(2015 年 2 月調査)の概要 調査期間:2 月 18 日~2 月 25 日 調査対象先数:40 先 <債券市場の機能度> ①現状 回答先数 1. 高い 構成比 2先 5.0% 2. さほど高くない 26 先 65.0% 3. 低い 12 先 30.0% ②3か月前と比べた変化 回答先数 構成比 1. 改善した 1先 2.5% 2. さほど改善していない 9先 22.5% 30 先 75.0% 3. 低下した <概ね意図した価格で取引ができているか> (現状) 回答先数 構成比 1. できている 13 先 33.3% 2. さほどできていない 19 先 48.7% 7先 17.9% 3. できていない <概ね意図した取引ロット(1回当たりの取引金額)で取引ができているか> (現状) 回答先数 構成比 1. できている 14 先 35.9% 2. さほどできていない 13 先 33.3% 3. できていない 12 先 30.8% 「債券市場サーベイ」の概要 【調査対象先】国債売買オペ先のうち、サーベイにご協力頂ける先 【調 査 項 目】債券市場の機能度や金利見通しなど 【調 査 頻 度】四半期毎(2 月、5 月、8 月、11 月に調査実施) 【公 表 時 期】原則として調査月翌月の金融政策決定会合初日の 5 営業日前 【公 表 方 法】日本銀行ホームページに掲載 1 * 2.国債市場の流動性 ―― 日本銀行ワーキングペーパー を踏まえて ―― 市場流動性の4つの評価軸 (資料)土川顕・西崎健司・八木智之(2013)「国債市場の流動性に関連する諸指標」、日銀レビュー、2013-J-6 * 黒崎哲夫・熊野雄介・岡部恒多・長野哲平(2015)「国債市場の流動性:取引データ による検証」、日本銀行ワーキングペーパーシリーズ、No.15-J-2 2 長期金利 (1)10年国債利回り 5.0 (%) (%) 日本 米国 ドイツ 3.5 3.0 4.0 2.5 3.0 2.0 1.5 2.0 1.0 1.0 0.5 0.0 0.0 08 09 10 11 12 13 15 年 14 14/11 14/12 15/1 15/2 15/3 15/4 月 (2)長国先物のインプライド・ボラティリティ 15 (%) (%) 10 日本 米国 12 8 9 6 6 4 3 2 0 0 08 09 10 11 12 13 14 15 年 (注)直近は2015年4月7日。 (資料)Bloomberg 3 14/11 14/12 15/1 15/2 15/3 15/4 月 長期国債先物①:ビッド・アスク・スプレッド(tightness) 2.5 (銭) 日中平均 ↑流動性が低い 下位10%平均 2.0 1.5 ① 短期と長期の間の市場分断 1.0 ① 0.5 短期と長期の間の市場分断 0.0 12/1 12/4 12/7 12/10 13/1 13/4 13/7 13/10 14/1 14/4 14/7 14/10 月 (注)1.後方10日移動平均。直近は2014年12月末。 2.ビッド・アスク・スプレッドは、1分毎のスプレッドから算出。下位10%平均は、各営業日(1分足)について、 スプレッドが大きい方から10%分のデータを抽出し、平均したもの。 (資料)日経NEEDS 4 長期国債先物②:出来高と取引サイズ(volume) (1)長国先物の出来高 (兆円) 7 6 5 4 3 2 1 0 12/1 12/4 12/7 12/10 13/1 13/4 13/7 13/10 14/1 14/4 14/7 14/10 15/1 15/4 月 (注)後方10日移動平均。直近は2015年4月7日。 (資料)Bloomberg (2)取引件数と1件当たり取引サイズ 10,000 (件) (億円) 14 12 8,000 10 6,000 8 6 4,000 4 2,000 取引件数 2 1件あたり取引金額(右軸) 0 12/1 0 12/4 12/7 12/10 13/1 13/4 13/7 (注)後方10日移動平均。直近は2014年12月末。 (資料)日経NEEDS 5 13/10 14/1 14/4 14/7 14/10 月 長期国債先物③:板の厚み(depth) 250 (枚) (枚) 150 ↓流動性が低い 200 120 150 90 ① 短期と長期の間の市場分断 100 60 50 短期と長期の間の市場分断 ① 30 0 12 13 14 15 年 14/10 14/12 15/2 (注)1.後方10日移動平均。直近は2015年4月8日。 2.各営業日において1分毎にベスト・アスク枚数を計測し、その中央値をプロットしたもの。 (資料)日経NEEDS、Bloomberg 6 0 15/4 月 長期国債先物④:弾力性(resiliency) 700 (2012年平均=100) ↑流動性が低い 価格インパクト (1単位の取引が価格に与える影響) 600 値幅・出来高比率 500 400 ① 短期と長期の間の市場分断 300 200 ① 短期と長期の間の市場分断 100 0 12/1 12/4 12/7 12/10 13/1 13/4 13/7 13/10 14/1 (注)価格インパクトは各営業日の平均。後方10日移動平均。直近は2014年12月末。 (資料)日経NEEDS、Bloomberg 7 14/4 14/7 14/10 月 現物国債①:ディーラー間取引・投資家等の売買動向(volume) (1)ディーラー間の国債取引高(日本証券業協会) 100 (%) (兆円) 20 90 18 80 16 70 14 60 12 50 10 40 8 30 6 20 4 取引高(月額) 10 2 回転率(取引高/発行残高、右軸) 0 0 05 06 07 08 09 10 11 12 (注)取引高は国庫短期証券等を除く。直近は2015年1~2月(四半期換算値)。 13 14 15 年 (2)ディーラーの対顧客取引高(顧客の国債グロス買入れ額) 50 (%) (兆円) 10 45 9 40 8 35 7 30 6 25 5 20 4 15 3 10 2 取引高(月額) 5 1 回転率(取引高/発行残高、右軸) 0 0 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (注)1.取引高は国庫短期証券等を除く。直近は2015年1~2月(四半期換算値)。 2.顧客は、「その他」(政府、日本銀行、ゆうちょ銀行、かんぽ生命等)を含まない。 (資料)日本証券業協会、財務省 8 14 15 年 現物国債②:提示レート間スプレッド(depth) (1)提示レート間スプレッド(平均) 1.2 (2)同スプレッドが1、2bps超となる確率 (bps) 35 ↑流動性が低い (%) 30 1.0 1bps以上 25 2bps以上 0.8 20 0.6 15 0.4 10 0.2 5 0 0.0 11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 月 11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 月 (3)出現頻度分布 35 (%) 2012年中平均 2015/1月 2014/10-12月 2013/4月 30 25 20 15 10 5 証券会社の対顧客取引 の10~15%程度 (アセマネ・信託中心) 0 ~ ~ ~ ~ bps ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 2.0 1.75 2.0 1.5 1.75 1.25 1.5 1.0 1.25 0.75 1.0 0.5 0.75 0.25 0.5 0.25 ~ ~ 2.0 1.75 2.0 1.5 1.75 1.25 1.5 1.0 1.25 0.75 1.0 0.5 0.75 0.25 0.5 0.25 ~ ~ 2.0 1.75 2.0 1.5 1.75 1.25 1.5 1.0 1.25 0.75 1.0 0.5 0.75 0.25 0.5 0.25 2.0 1.75 2.0 1.5 1.75 1.25 1.5 1.0 1.25 0.75 1.0 0.5 0.75 0.25 0.5 0.25 ~ ~ bps bps (注)スプレッドが10bpsを超える一部の取引を除外して集計。(1)、(2)の直近は2015年1月。 (資料)エンサイドットコム証券 9 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ bps 3.国債補完供給の実務運用の変更 2015 年 3 月 20 日 日本銀行金融市場局 国債補完供給の実務運用の変更について 日本銀行は、国債の市場取引や決済に係るストレス要因を緩和することにより、 金融調節の一層の円滑化を図るとともに、国債決済の円滑確保にも資する観点から、 国債補完供給に関して、下記の措置を実施することとしましたのでお知らせします (3 月 23 日以降に実施する国債補完供給より適用)。 記 1.銘柄別の売却上限額の引き上げ 銘柄別の売却上限額を以下のとおり引き上げます。 (午前オファー) (午後オファー) 従来の取扱い 日本銀行が保有する残高(オペ 左記金額から午前オファーでの 等で売却が決定している金額を 売却額を除いた額 除く)の 100%または 2,000 億 円のいずれか小さい額 変更後の取扱い 日本銀行が保有する残高(オペ 左記金額から午前オファーでの 等で売却が決定している金額を 売却額を除いた額 除く)の 100%または 4,000 億 円のいずれか小さい額 2.連続利用日数の引き上げ 同一銘柄を連続して売却(注1)できる日数を以下のとおり引き上げます。 従来の取扱い 変更後の取扱い 一のオペ先に対して同一銘柄を連続して売却することのできる日 数は、原則として最長 5 営業日とします(注2)。 ——— 金融市場の情勢等を勘案して日本銀行が必要と認める場合 は、延長することがあります。 一のオペ先に対して同一銘柄を連続して売却することのできる日 数は、原則として最長 15 営業日とします(注2)。 ——— 金融市場の情勢等を勘案して日本銀行が必要と認める場合 は、延長することがあります。 (注1) 利回り競争入札を通じた売却を指します(再売却は含みません)。 (注2) 買戻日については、従来の取扱い(原則として売却日の翌営業日に買戻を実施 (オーバーナイト供給) )から変更はありません。 以 <照会先> 日本銀行金融市場局市場調節課 鈴木(03-3277-1234)、西澤 (03-3277-0055)、足立(03-3277-1284) 10 上
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