4月16日資料1

原子核の崩壊
千葉 豪
安定な原子核、不安定な原子核
安定な原子核、不安定な原子核
安定カーブより右側にある原
子核は中性子が過剰なので、
β-崩壊により中性子が陽子
に変わり、安定化する。
安定な原子核、不安定な原子核
安定カーブより左側にある原
子核は陽子が過剰なので、
β+崩壊により陽子が中性子
に変わり、安定化する。
Fe-59(中性子過剰核)の崩壊(β-崩壊)
原子番号26
原子番号27
Fe-59(中性子過剰核)の崩壊(β-崩壊)
原子番号26
ベータ線と
ニュートリノが放出
原子番号27
Fe-59(中性子過剰核)の崩壊(β-崩壊)
原子番号26
ガンマ崩壊
原子番号27
Fe-59の崩壊で放出されるガンマ線のスペクトル
・He-4の原子核が放出される。
・主に重い原子核で起こる。
Fe-59(中性子過剰核)の崩壊(β-崩壊)
1.095
0.14
0.19
0.34
1.292
アルファ崩壊
・He-4の原子核が放出される。
・主に重い原子核で起こる。
あとは、「自発核分裂」というものもある。
崩壊定数と放射能
それぞれの原子核は、微小時間幅∆tにおいて、λ∆tの
確率で崩壊する:λを「崩壊定数」と呼ぶ(単位は[/s])。
従って、n個の原子核があったとき、∆tにおいて崩壊す
る原子核の個数はNλ∆tである。
放射能[Bq]は、「単位時間に放射崩壊する原子の個
数」と定義される → 上記の例の場合、放射能はNλ
崩壊定数と放射能
それぞれの原子核は、微小時間幅∆tにおいて、λ∆tの確
率で崩壊する:λを「崩壊定数」と呼ぶ(単位は[/s])。
従って、n個の原子核があったとき、∆tにおいて崩壊する
原子核の個数はNλ∆tである。
①微小時間∆tにおける原子核の個数の変動∆nを崩壊定
数等を用いて示せ。
②nの時間的な振る舞いを支配する微分方程式を導出し、
n(t)を計算せよ(n(0)=n0とする)。
③原子核が放射崩壊によって個数が半分になるのに要す
る時間を半減期(単位は[s])と呼ぶ。半減期
T1/2と崩壊定数の関係を示せ。