記者発表資料 平成27年 4月17日 国土交通省東北地方整備局 宮 城 県 福 島 県 仙 台 市 東 日 本 高 速 道 路 ㈱東 北 支 社 常磐自動車道 常磐富岡IC~浪江IC 開通後1カ月の交通量及び整備効果について 平成27年3月1日(日)に開通した常磐自動車道 常磐富岡IC~浪江IC間(14.3km)の開通後1ヶ 月の交通量(速報値)及び整備効果について、お知らせします。今後も引き続き、交通量の動向や開 通による効果について順次調査・整理を行っていきます。 ■常磐道 いわきJCTから仙台若林JCTまでの開通後1ヶ月の交通量は、 8,000~33,500台/日 ■3月1日に開通した常磐富岡IC~浪江IC間の開通後1ヶ月の交通量は、8,200台/日 ■福島県浜通り地域では、常磐道開通に関連し、平成21~26年までに137件の工場が 増新設。この結果、浜通り地域の高校卒業者の有効求人倍率は、全国平均の約2.5倍 ■相馬・南相馬~東京間の高速バスが新設(相馬・南相馬~東京間約5時間) ■常磐道と東北道のダブルネットワークを形成し、東北道の緊急時の代替路として機能 常磐自動車道の交通状況① ■ 常磐道 全日 平日 休日 いわきJCTから仙台若林JCTまでの開通後1ヶ月の交通量 : 8,000~33,500台/日(最大で220%増加) : 7,400~34,300台/日(最大で185%増加) : 9,600~31,500台/日(最大で317%増加) ① 開通前 開通後 ①仙台若林J~名取 (百台/日) 400 ② 300 200 302 335 318 343 260 100 315 0 ③ 開通前 開通後 ②岩沼~亘理 (百台/日) 400 全日 平日 休日 300 200 開通前 開通後 ③山元~新地 (百台/日) 200 163 194 164 188 全日 平日 158 210 0 150 ④ 100 休日 100 50 80 114 77 107 87 135 200 0 全日 平日 開通前 開通後 ④相馬~南相馬鹿島スマート (百台/日) 休日 150 100 ⑤ 開通前 開通後 ⑤南相馬~浪江 (百台/日) 200 50 76 114 76 110 128 74 0 150 ⑥ 全日 100 ⑥浪江~常磐富岡 ( 百台 /日) 50 0 25 80 26 全日 96 74 23 平日 開通前 開通後 200 ⑦ 100 50 82 76 全日 平日 132 98 134 127 63 0 全日 平日 休日 【出典:NEXCO東日本データ】 開通前:平成 27 年 2 月 22 日(日)~2 月 28 日(土) 開通後:平成 27 年 3 月 2 日(月)~4 月 1 日(水) ※全日:上記期間の日平均値 平日:上記期間の平日の日平均値 - 1 - 99 0 100 88 開通後 200 150 50 休日 150 休日 ⑦広野~いわき四倉 (百台/日) 平日 休日:上記期間の土日祝日の日平均値 休日 常磐自動車道の交通状況② IC間 【開通前】 断面交通量(台/日) 全日 平日 休日 【開通後】 断面交通量(台/日) 全日 平日 休日 【増減率】 全日 平日 休日 ①仙台若林J~名取 30,200 31,800 26,000 33,500 34,300 31,500 +11% +8% +21% 名取~仙台空港 24,100 25,400 20,800 27,300 27,600 26,200 +13% +9% +26% 仙台空港~岩沼 20,500 21,000 19,100 23,600 23,200 24,600 +15% +10% +29% ②岩沼~亘理 16,300 16,400 15,800 19,400 18,800 21,000 +19% +15% +33% 亘理~山元 11,900 11,800 12,200 15,000 14,300 17,100 +26% +21% +40% ③山元~新地 【平成26年12月6日開通】 8,000 7,700 8,700 11,400 10,700 13,500 +43% +39% +55% 新地~相馬 【平成26年12月6日開通】 7,000 6,900 7,400 10,600 10,000 12,400 +51% +45% +68% ④相馬~南相馬鹿島スマート※ 7,600 7,600 7,400 11,400 11,000 12,800 +50% +45% +73% 南相馬鹿島スマート※~ 南相馬 7,300 7,400 7,100 11,200 10,700 12,700 +53% +45% +79% ⑤南相馬~浪江 【平成26年12月6日開通】 2,500 2,600 2,300 8,000 7,400 9,600 +220% +185% +317% ⑥浪江~常磐富岡 【平成27年3月1日開通】 ― ― ― 8,200 7,600 9,900 常磐富岡~広野 4,300 4,500 3,800 9,400 8,900 10,700 +119% ⑦広野~いわき四倉 8,800 9,800 6,300 13,200 13,400 12,700 +50% +37% +102% いわき四倉~いわき中央 8,300 9,100 6,500 12,100 12,100 12,100 +46% +33% +86% 14,100 14,400 13,300 17,600 17,200 19,000 +25% +19% +43% いわき中央~いわきJ ― ― ― +98% +182% ※南相馬鹿島スマートICは、平成27年2月21日開通 【出典:NEXCO東日本データ】 開通前:平成 27 年 2 月 22 日(日)~2 月 28 日(土) 開通後:平成 27 年 3 月 2 日(月)~4 月 1 日(水) ※全日:上記期間の日平均値 平日:上記期間の平日の日平均値 - 2 - 休日:上記期間の土日祝日の日平均値 常磐自動車道及び並行する国道6号の交通状況① ■ 3月1日に開通した常磐富岡IC~浪江IC間の開通後1ヶ月の交通量は、約8,200台/日 ■ 並行する国道6号の交通量は、最大で31%減少 (百台/⽇) 浪江〜常磐富岡 常磐道 国道6号 200 合計162 150 82 100 50 116 46百台増 (40%増) 80 0 開通前 開通後 【出典:国土交通省東北地方整備局、NEXCO東日本データ】 開通前:平成 27 年 2 月 22 日(日)~2 月 28 日(土)の日平均値 ※相馬IC~南相馬鹿島スマートICの国道6号の交通量は 2 月 23 日(月)~2 月 28 日(土)の日平均値 開通後:平成 27 年 3 月 2 日(月)~4 月 1 日(水) の日平均値 - 3 - 常磐自動車道及び並行する国道6号の交通状況② (台/日) IC間 亘理~山元 ①常磐自動車道 ②国道6号 ①+②断面合計 開通前 開通後 増減率 開通前 開通後 増減率 開通前 開通後 増減率 11,900 15,000 +26% 19,000 19,300 +2% 30,900 34,300 +11% 山元~新地 【平成26年12月6日開通】 8,000 11,400 +43% 13,100 13,300 +2% 21,100 24,700 +17% 新地~相馬 【平成26年12月6日開通】 7,000 10,600 +51% 25,200 25,000 -1% 32,200 35,600 +11% 相馬~南相馬鹿島スマート※ 7,600 11,400 +50% 17,500 17,500 ±0% 25,100 28,900 +15% 南相馬鹿島スマート※~ 南相馬 7,300 11,200 +53% 15,500 15,200 -2% 22,800 26,400 +16% 南相馬~浪江 【平成26年12月6日開通】 2,500 8,000 +220% 8,100 6,800 -16% 10,600 14,800 +40% 浪江~常磐富岡 【平成27年3月1日開通】 ― 8,200 11,600 8,000 -31% 11,600 16,200 +40% 常磐富岡~広野 4,300 9,400 +119% 10,900 10,300 -6% 15,200 19,700 +30% 広野~いわき四倉 8,800 13,200 +50% 26,400 27,700 +5% 35,200 40,900 +16% いわき四倉~いわき中央 8,300 12,100 +46% 45,400 46,400 +2% 53,700 58,500 +9% ― ※南相馬鹿島スマートICは、平成27年2月21日開通 【出典:国土交通省東北地方整備局、NEXCO東日本データ】 開通前:平成 27 年 2 月 22 日(日)~2 月 28 日(土)の日平均値 ※相馬IC~南相馬鹿島スマートICの国道6号の交通量は 2 月 23 日(月)~2 月 28 日(土)の日平均値 開通後:平成 27 年 3 月 2 日(月)~4 月 1 日(水) の日平均値 - 4 - 周辺高速道路等の交通状況 ■ 常磐道全線開通(H27.3.1)と国道6号の再開通(H26.9.15)により、東北道と国道4 号を合わせた交通量が減少し、常磐道と国道6号を合わせた交通量が増加 ①-①´断面 東北道+国道4号 (百台/日) 800 常磐道+国道6号 :東北道 :国道4号 合計708 :常磐道 :国道6号 合計633 600 村田IC 391 ① 335 400 合計343 亘理IC 合計275 白石IC 150 90 200 ①´ 317 298 185 193 開通前 開通後 山元IC 0 開通前 開通後 ・東北道:村田IC~白石IC間 ・常磐道:亘理IC~山元IC間 ②-②´断面 福島西IC ② (百台/日) 南相馬鹿島スマートIC ②´ 福島松川スマートIC 南相馬IC 1000 東北道+国道4号 常磐道+国道6号 :東北道 :国道4号 合計940 :常磐道 :国道6号 合計866 800 488 411 600 400 開通前 ③ 開通後 112 53 130 152 開通前 開通後 0 郡山南IC 合計264 合計183 455 452 200 ・東北道:福島西IC~福島松川スマートIC間 ・常磐道:南相馬鹿島スマートIC~南相馬IC間 小野IC 須賀川IC ③-③´断面 東北道+国道4号 いわき四倉IC 磐越道+国道49号 常磐道+国道6号 (百台/日) 1000 いわき 三和IC いわき 中央IC ③´ 合計863 800 600 368 :東北道 :国道4号 合計814 合計500 56 合計280 495 492 0 開通前 【出典:国土交通省東北地方整備局、NEXCO東日本データ】 開通前:平成 26 年 3 月 3 日(月)~4 月 2 日(水)の日平均値 開通後:平成 27 年 3 月 2 日(月)~4 月 1 日(水)の日平均値 - 5 - 合計585 322 400 200 :常磐道 :国道6号 :磐越道 :国道49号 開通後 合計240 183 140 97 100 開通前 開通後 ・東北道:郡山南IC~須賀川IC間 ・磐越道:小野IC~いわき三和IC間 ・常磐道:いわき四倉IC~いわき中央IC間 121 444 464 開通前 開通後 福島県浜通り地方への企業立地増加 ■ 福島県浜通り地域では常磐道開通に関連し、平成21~26年までに137件の工場が 増新設。この結果、浜通り地域の高校卒業者の有効求人倍率は全国平均の約2.5倍 ▼常磐道沿線地域での工場増新設の動き H26.12 開通 東⽇本⼤震災 (⽴地件数) 40 30 亘理 H21.9.12 開通 20 山元 H24.4 開通 H21.9 開通 ⼭元〜亘理 4 H21 新地 相馬 H24.4.8 開通 H22 H23 H24 H25 H26 H27以降(計画) 常磐道沿線地域:いわき市、南相⾺市、相⾺市、新地町、飯舘村、広野町、楢葉町、富岡町、 川内村、⼤熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、名取市、岩沼市、亘理町、⼭元町 ▼浜通り地域における設備投資額 南相馬 H21.9 開通 H26.12.6 開通 (億円) 浪江 H26.12 開通 東⽇本⼤震災 ⼭元〜亘理 H24.4 開通 1,227 H27.3.1 開通 446 浪江〜南相⾺ 相⾺〜⼭元 218 57 4 H21 広野 いわき四倉 :⽴地数2〜3件 :⽴地4〜10件 :⽴地10件以上 資料: 福島県企業⽴地課 宮城県産業⽴地推進課 過去6年間で 2,334億円の 設備投資 92 53 H23 H24 H25 H26 (年) 浜通り地域:いわき市、南相⾺市、相⾺市、新地町、飯舘村、広野町、楢葉町、富岡町、 川内村、⼤熊町、双葉町、浪江町、葛尾村 ▼浜通り地域における新規高等学校卒業者求人倍率 3.0 :⽴地数1件 H22 H27.3.1 全線開通 294 南相⾺〜相⾺ 常磐富岡 企業立地年 :H27以降 :H26 :H23.4~H25 :H21~H23.3 18 23 7 0 H26.12.6 開通 H27.3.1 全線開通 28 21 19 10 35 南相⾺〜相⾺ 27 浪江〜南相⾺ 相⾺〜⼭元 2.5 2.0 H21.9 開通 ⼭元〜亘理 0.5 0.0 南相⾺〜相⾺ H26浪江〜南相⾺ H26相⾺〜⼭元 2.36 1.86 1.40 1.24 1.17 H27.3.1 全線開通 0.71 0.67 約2.5倍 1.31 浜通り 全国 H21 H22 H23 0.68 H24 資料:厚⽣労働省福島労働局・厚⽣労働省 ※企業⽴地年は、⼟地取得時の操業予定年を⽰す 浪江〜南相⾺ 相⾺〜⼭元 H24.8 開通⽬標公表 1.67 1.5 1.0 H24.4 開通 H26.12 開通 0.75 0.93 2 H25 2 H26 ※各年6⽉の値 浜通り地域:いわき市、南相⾺市、相⾺市、新 地町、 飯舘村、 広野町 、楢葉 町、富岡 町、川 内村、⼤ 熊町、 双葉町、 浪江町、葛尾村 - 6 - 新たな高速バス便が新設 ■ 常磐道の全線開通に合わせて相馬・南相馬~東京間の高速バスが4月1日より運行開始 相馬・南相馬 常磐道経由の 相馬・南相馬~東京間の 高速バス直行便が新設 高速バス運行開始式(4/1) - 10 - 高速バス新設概要 東京 運行開始:平成27年4月1日 運行区間:相馬・南相馬~東京 運行便数:1日1往復 所要時間:約5時間 ■バス事業者の声 ・当初東北道ルートを検討していたが、常磐道の全線開通が早まったことや、沿線自治体 からの強い要望もあり、常磐道ルートでの高速バスの運行を決めた。 ・今後はこの相馬・南相馬~東京間の利用状況などを見て、増便の検討や仙台~東京間 について、常磐道経由への移行も考えたい。 - 7 - 常磐道と東北道によるダブルネットワークを形成 ■ 東北道における災害等の緊急時の代替ルートとしての機能を構築 ■ 常磐道は東北道と比べて降雪が少なく、冬期の安定的な交通を確保 ▼平成27年3月11日の大雪時の交通動向 3月11日の大雪による東北道通行止め時、常磐道の交通量が平常時に比べて約700台※増加 A ※9時~14時(5時間)交通量 福島西~福島飯坂 ※9~14時(5時間)の交通量 10,000 【 3 / 1 1 通行止状況】 道路名 8,000 6,000 4,000 7,700 6,200 2,000 区間 時間 東北自動車道 郡山南~本宮 8:00~14:15 磐越自動車道 小野~船引三春 9:58~11:05 磐越自動車道 船引三春~郡山東 6:30~7:15 磐越自動車道 郡山東~磐梯熱海 8:50~14:15 0 3/4 平常時(3/4) 3/11 通行止め時(3/11) 通行止め時(3/11) B 常磐富岡~浪江 ※9~14時(5時間)の交通量 10,000 8,000 雪通行止め状況 6,000 4,000 2,000 2,100 2,800 3/4 平常時(3/4) 3/11 通行止め時(3/11) 0 【参考】東北道(福島市)と常磐道(いわき市)の過去降雪状況比較 福島市(福島気象台) 年間平均降雪⽇数:73 ⽇/年 10 年最⼤積雪深 :54 ㎝ 年間平均降雪深 :129 ㎝ 降雪日数は1/3以下 いわき市(⼩名浜気象台) 年間平均降雪⽇数:21 ⽇/年 10 年最⼤積雪深 :7 ㎝ 年間平均降雪深 :5 ㎝ - 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