別紙 2 港区広報・報道戦略プラン (素案) 平成 年( 港 年) 区 月 港区平和都市宣言 かけがえのない美しい地球を守り、世界の恒久平和 を願う人びとの心は一つであり、いつまでも変わるこ とはありません。 私たちも真の平和を望みながら、文化や伝統を守り、 生きがいに満ちたまちづくりに努めています。 このふれあいのある郷土、美しい大地をこれから生 まれ育つこどもたちに伝えることは私たちの務めです。 私たちは、我が国が『非核三原則』を堅持すること を求めるとともに、ここに広く核兵器の廃絶を訴え、 心から平和の願いをこめて港区が平和都市であること を宣言します。 昭和60年8月15日 港 区 目 次 第一章 総論 1. プラン策定の背景と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2. 広報・報道活動における区の現状と課題・・・・・・・・・・・ 2 3. 計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 4. 推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 第二章 第三章 基本方針 1. 基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 2. 基本戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ 5 具体的な取組 【基本戦略1】 職員一人ひとりが港区の広告マン・広告ウーマン・・ 6 【基本戦略2】 将来を見据えた情報発信・・・・・・・・・・・・・ 9 【基本戦略3】 区の魅力を国内外に向けて発信・・・・・・・・・ 16 第四章 プランの実現をめざして 1. 事業計画一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 資料編 1. 港区広報・報道戦略プラン策定委員会 設置要綱・・・・・・・ 1 2. 港区広報・報道戦略プラン策定委員会・作業部会 開催スケジュール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 3. 港区広報・報道戦略プラン策定委員会 委員名簿・・・・・・・ 4 4. 港区広報・報道戦略プラン策定委員会 作業部会員名簿・・・・ 6 5. 区の情報発信手段・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 6. メールマガジン登録者、twitter フォロワー数、facebook いいね!数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 第一章 総論 1.プラン策定の背景と目的 (1)プラン策定の背景 現在の社会経済状況は、グローバル化やICT※1の目覚ましい進展等により、急速に変 化しています。また、区政を取り巻く環境は、地方分権改革や国家戦略特区の指定など、 今後とも大きな変化が予測されます。 区はこうした社会経済状況の変化に迅速かつ的確に対応していくため、平成26年10 月「港区行政経営方針」を策定しました。目指すべき区政運営の姿を実現するための方針 の一つとして「必要な情報やサービスを区民に確実に届ける」ことを掲げ、「戦略的な広 報・報道を推進する」こととしています。 区政情報を発信する機会は、広報紙や刊行物、ホームページ等のほか、新聞や雑誌、テ レビ等のメディア、SNS※2等のICTの活用など以前と比べ飛躍的に拡大しています。 あらゆる媒体をより積極的に活用して、区政情報を効果的に発信していくことが重要で す。 (2)プラン策定の目的 区は、「港区広報・報道戦略プラン」を策定し、これまで以上に戦略的な情報発信に全 庁一丸となって取り組むことで、 「区民一人ひとりが誇りに思える成熟した国際都市」の 実現を目指します。 区民へ必要な情報を提供し、区政への理解・関心を高めていただくとともに、参画と協 働の取組により、地域の課題を解決し、成長、発展していく区政を実現します。 また、港区は2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催地の中心に位 置することから、世界中から注目され、多くの観光客等が訪れます。区はこれを最大の好 機と捉え、港区が有する多くの魅力を、様々な広報媒体や区内のあらゆる資源を活用して、 日本国内のみならず、海外に対しても広く積極的に発信します。 こうした取組は、「港区」の魅力をより多くの区民にも知っていただく機会となり、区 民がわが街に一層の誇りと愛着を持つことにつながります。 本プランは、今後の区の広報・報道の基本方針として位置づけ、方針に基づく「基本戦 略」及び「事業計画」を示し、実効性のある計画書として活用します。 ―――――――――――――― ※1 ICT(Information and Communication Technology)・・・情報通信技術の略。IT(Information Technology)とほ ぼ同義の意味を持つが、コンピューター関連の技術をIT,コンピューター技術の活用に着目する場合をICT、と区別 して用いる場合もある。国際的にICTが定着していることなどから、日本でも近年ICTがITに代わる言葉として広 ※2 まりつつある。 SNS(social networking service)・・・個人間のコミュニケーションを促進し、社会的なネットワークの構築を支援する、 インターネットを利用したサービス。日記やメッセージなどを通じて友人や知人・共通の趣味を持つ人たちとの交流を目 的としたものが多い。 -1- 2.広報・報道活動における区の現状と課題 (1)わかりやすい広報 平成25年12月に実施した第29回港区民世論調査では、区政に『関心がない』『わ からない』と答えた人は34.4%あり、3割強の人は関心がないと回答しています。 区民の区政に対する関心をより一層高めていくためには、様々な広報媒体を通して、区 民にとってわかりやすく、親しみやすい広報活動を展開していくことが必要です。 また、広報媒体に掲載する情報が、区民にとって本当に今必要な情報なのか、区民が十 分に理解できる内容であるか、絶えず「検証し、改善していく」姿勢が重要です。 前例踏襲・事務的な広報を排除し、広報媒体に掲載する内容はわかりやすく、かつ、戦 略的に調整を行う仕組が、区の広報活動に求められています。 (2)報道機関を活用した情報発信 区政情報を発信するに当たり、報道機関の活用は効果的です。区の先駆的な取組や重要 なお知らせが報道機関で取り上げられることで、大きな反響や周知効果を得ることができ ます。 しかし、これまでは、報道機関を活用した情報発信に対する職員の認知不足や苦手意識 により、積極的な活用が図られていません。 報道機関がどのような視点で取材を行い、取り上げるのかなど、職員の報道機関に対す る理解促進を図り、報道機関を活用した情報発信を推進する必要があります。 (3)緊急時における報道 区は、事件・事故等を含む緊急時において、状況が深刻化しないよう、現況を迅速に把 握し、的確なタイミングで情報発信する必要があります。 そのためには、区ホームページのほか、客観性や速報性の面で優れた報道機関の活用が 有効です。正しい情報を提供することは、二次的な効果として、報道機関からの信頼が得 られ、平常時における区と報道機関との関係性向上にも繋がります。 緊急時の情報発信を円滑に行うため、港区危機管理基本マニュアルなどを活用するとと もに、日頃から訓練や危機管理トレーニングを行う必要があります。 (4)「区民の声」の施策への反映 区に寄せられる「区民の声」は、区の様々な施策・事業に対する意見や要望、職員に対 する苦情など多岐にわたります。これらのご意見等を、施策・事業に反映させることは、 より良い区政運営を行ううえで重要です。 責任ある広聴対応を徹底させることにより、「区民の声」を施策に反映し、区民の皆さ んに満足していただける区政運営を実施していく必要があります。 (5)効果的・効率的な情報発信 近年、ICTの目覚しい進歩により、多様な手法による情報発信が可能になりました。 こうした技術を活用することで、これまで以上に効果的・効率的に区政情報を発信してい く必要があります。 -2- 3.計画期間 本プランは港区における広報・報道の基本方針として位置づけます。 新たな港区基本計画(平成27年度~平成32年度)の前期計画期間を重点取組期間と し、平成27年度から平成29年度までの計画事業を計上しました。 本プランは、日々進展するICTや急速に変化する社会経済状況等を踏まえ、必要に応 じて見直すこととします。 4.推進体制 平成27年度に(仮称)情報発信戦略推進委員会を設置し、戦略的な情報発信を推進す るとともに、本プランの進捗状況の管理を行います。 -3- 第二章 基本方針 1.基本方針 戦略的情報発信による「区民一人ひとりが誇りに思える成熟した国際都市」の実現のため に、区が区政全般に関する情報を、適時的確に、区民の皆さんにわかりやすく伝えていくこ とは、常に心がけるべき広報・報道活動の基本です。 さらに、ICTや港区特有の地域資源を活用し、区の魅力を日本全国、海外に向けて戦略 的に発信していくことを本プランの基本方針とします。 目指すべき姿 戦略的情報発信による 「区民一人ひとりが誇りに思える成熟した国際都市」の実現 基本方針 情報の受け手の視点に立った 迅速でわかりやすく正確な区政情報の発信 国内外に向けた区の魅力の戦略的な発信 基本方針に沿った広報・報道活動を行うための基本姿勢を次のとおりとします。 < 基本姿勢 > ◆ 区民が求める情報は区の広報や報道機関などを活用し、迅速かつ 正確に発信します。 ◆ 説明は、相手が理解できるよう、分かりやすい表現で、丁寧に行 います。 ◆ 世論調査・区民の声などを活かして、区民ニーズを敏感に読み取 ります。 ◆ 社会情勢と将来を見据え、ICT化への対応やSNSなど多様化 する情報通信技術・媒体を活用します。 ◆ 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を最 大の好機と捉え、区の資源を活かした魅力ある情報を発信します。 -4- 2.基本戦略 基本方針をより実効性のあるものとするため、3つの「基本戦略」を定めました。また、 3つの基本戦略のサブタイトル(「Mind up」 「Multi Media」 スリー 「Minato City Brand」 )の頭文字から「MINATO 3 MISSION」 を港区広報・報道戦略プランのキャッチコピーとし、本プランの浸透を図ります。 基本戦略1 職員一人ひとりが港区の広告マン・広告ウーマン Mind up ~ 意 識 向 上 ~ 区民や報道機関に対しては、職員一人ひとりが港区をPRできる「広告マン・広告ウー マン」であるべきです。 誰に対しても、正しく丁寧な説明ができることはもちろん、港区の良さをきちんと伝え られる職員をめざします。 基本戦略 2 将来を見据えた情報発信 Multi Media ~ 多様な情報媒体を活用した発信 ~ 区政への関心が低い人、区政に触れる機会の少ない人にも、必要な情報を必要な方に、 確実に届けます。 時代の変化とともに情報発信(受信)のためのツールは多様化しています。 広報紙や区ホームページ等、これまで活用してきた広報媒体のより一層の改善及び充実 を図るとともに、将来を見据えて、ICTを活用した多様な情報発信手段により、戦略的 に区政情報を発信します。 報道機関を活用した情報発信は、速報性や広域性、経済性に優れ、報道内容は客観性や 信頼性等が高いことから、積極的に活用します。 基本戦略 3 区の魅力を国内外に向けて発信 Minato City Brand ~ 港 区 の魅 力 を発 信 ~ 港区は、個性豊かな街並みや緑豊かな公園、歴史的な文化財や史跡等、伝統的なものと 近代的なものとが調和した、魅力あふれるまちです。 また、区は、安定した行財政運営のもと、安全・安心や子育て支援、国際化、バリアフ リー化など港区ならではの質の高い行政サービスを提供しています。 こうした区の魅力(ブランド力)を戦略的に発信することで、区への「信頼」を高め、 転入者や観光客、企業等を呼び込み地域経済をより一層活性化させるとともに、区民の皆 さんに、これまで以上に港区を誇りに思っていただき、参画や協働への想いの醸成につな げていきます。 -5- 第三章 具体的な取組 基本戦略1 職員一人ひとりが港区の広告マン・広告ウーマン Mind up ~ 意識向上 ~ 1 職場の文化・風土の醸成 日常の業務において戦略的な広報・報道活動が実践できるよう、全庁的なルール を作るなど、広報・報道に対する職場の文化・風土の醸成が必要です。 事務事業の規模や対象範囲、性質に応じて、広報・報道の時期や手段の目安を示 し、全庁的に統一した広報・報道活動を実現するため、 「 (仮称)情報発信戦略指針」 を策定します。 計画的なプレスリリース ※が可能となるよう、事業実施時には、事業原議の起案本 文に、指針に基づく広報の取扱いを記載するようルール化します。 日常から事務執行の基礎となる知識を確認できるよう、 「港区職員のためのハンド ブック」に「広報・報道編」を設けます。ハンドブックは新任研修、職層研修、O JTにも活用し、職員一人ひとりが広報・報道の重要性の認識を高めるために活用 します。 重点的な取組 27年度 28年度 29年度 策定・実施 継続 継続 (2)「起案文書に指針に基づく取扱いを記載すること」をルール化 実施 継続 継続 (3)港区職員ハンドブックに「広報・報道編」を掲載 実施 継続 継続 基本戦略1 職員一人ひとりが港区の広告マン・広告ウーマン 1 職場の文化・風土の醸成 (1)「(仮称)情報発信戦略指針」の策定 ―――――――――――――― ※ プレスリリース・・・・企業などの組織体が、新聞社や雑誌社などの報道関係者に対して対外的に発表する広報のこと。 -6- 2 体制の強化 現在は「広報事務規程」に基づく「広報主任会議」により、広報・報道にかかる 総合調整を図ることとしています。しかしながら、本規程は、昭和 46 年当初から大 きな改訂がなされておらず、現状に即した内容になっていません。 よりわかりやすく、かつ戦略的に、広報・報道活動が行えるよう、現行の「広報 事務規程」を見直すとともに、新たな体制(仮称 情報発信戦略推進委員会)を構築 します。 (仮称)情報発信戦略推進委員会は、ICTを活用した新たな情報発信施策や、 区の魅力を国内外に発信するシティプロモーション施策等、戦略的な区政情報の発 信を推進していくための検討組織とします。 また、職員が区の広報活動に対して、より関心を持てるよう、広報みなとや広報 番組の連載テーマ、区や個別の事業を紹介する具体的な広報アイデア等、所管の業 務だけでなく、区が実施する広報・報道活動全般について、誰もが提案・実行する ことができる仕組(仮称 港区情報発信提案制度)を構築します。 重点的な取組 27年度 28年度 29年度 (1)(仮称)情報発信戦略推進委員会の設置 実施 継続 継続 (2)(仮称)港区情報発信提案制度の構築 実施 継続 継続 基本戦略1 職員一人ひとりが港区の広告マン・広告ウーマン 2 体制の強化 -7- 3 スキルアップ 広報・報道に対する職員の苦手意識を払拭し、スキルアップを図るためには、効 果的かつ実践的な研修や経験が蓄積できる仕掛け、マニュアルの見直しなどの取組 が必要です。 全ての職員がしっかりと報道対応ができるようになることを目指し、 「港区報道対 応マニュアル」を改訂します。作業工程表(フローチャート)の明示や、プレスシ ートを様式化するなど、資料作成の負担軽減を図ります。 平常時だけでなく、緊急時においても、正確で、丁寧な報道対応を目指し、一般 職員及び管理職を対象としたプレス対応力を向上させる研修や、緊急時を想定した 報道対応研修(記者会見を含む)を実施します。 重点的な取組 27年度 28年度 29年度 (1)港区報道対応マニュアルの見直し 実施 継続 継続 (2)プレス対応研修の実施 実施 継続 継続 (3)緊急時を想定した記者会見を含む報道対応研修 実施 継続 継続 基本戦略1 職員一人ひとりが港区の広告マン・広告ウーマン 3 スキルアップ -8- 基本戦略 2 将来を見据えた情報発信 Multi Media ~ 多様な情報媒体を活用した発信 ~ 1 広報みなとの魅力アップ 港区の広報紙(広報みなと及びミナトマンスリー)は、読者ニーズを常に意識し、 必要な情報、正しい情報を、わかりやすく、丁寧に伝えるとともに、新聞折込や自 宅配送サービスにより、各家庭に配布しています。 平成26年5月からは、縦書きから横書きにレイアウトを変更したほか、ページ 数を増やし、特徴あるコラムを掲載するなど、デザイン・編集方法などを刷新し、 魅せる・読みやすい広報紙として見直しました。 区政情報や区の魅力を紹介するほか、広報番組等と連動した企画を検討するなど、 引き続き、区民の皆さんに信頼され、親しまれる広報紙を目指します。 <参考> 区民が区の行政サービスなどの情報を入手する手段 第29回港区民世論調査(平成25年実施) 1 港区公式ホームページを見る 58.0% 2 総合支所に行く 32.8% 3 区役所に電話をかける 31.7% 4 広報紙(広報みなと・英字広報紙ミナトマンスリー) 30.2% を見る -9- 2 ホームページ等での効果的な情報発信 情報発信(受信)のツールは多様化し、特にスマートフォンは急激に普及してお り、区民の情報入手手段も、紙媒体からWeb媒体 ※1へと移行されつつあります。 平成26年12月現在、区ホームページへのアクセス等は、1か月間に約265 万アクセス数、約36万訪問者数となっています。 平成26年4月からは、スマートフォンからも映像を再生できるよう YouTube(ユ ーチューブ)※2 を活用して広報番組等の映像配信を開始しました。さらに効果的・ 効率的な情報発信を行うため、必要な情報を探しやすくする工夫や、情報更新を定 期的に行うなどのルール作りなど、より一層利用しやすいホームページとなるよう、 充実を図ります。 <参考> 性別及び世代別「区民が区の行政サービスなどの情報を入手する手段」を「区の公式ホームペ ージを見る」と回答した人の割合と順位 第29回港区民世論調査(平成25年実施) 男性 女性 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳代 70 歳以上 80.0% 79.5% 78.1% 69.2% 46.7% 13.7% 1位 1位 1位 1位 1位 5位 69.7% 90.4% 81.1% 79.4% 35.7% 12.1% 1位 1位 1位 1位 5位 6位 ―――――――――――――― ※1 ※2 Web媒体・・・ インターネット上で 公開され、誰でも閲覧できる状態のもの。主にホームページやSNS等。紙媒体 に比べ、掲載できる情報に制限がない、即時性に優れる、情報の拡散性がある等のメリットがある。 YouTube(ユーチューブ)・・・Google 者が運営する 動画共有ポータルサイト。会員登録することにより、誰でも動画フ ァイルを公開することができ、公開された動画ファイルは、会員以外の誰もが無料で閲覧することができる。 - 10 - 3 新たなツール「SNS」と「メールマガジン」の活用 現在は、災害・緊急情報についてのみ、Twitter(ツイッター)※1及び Facebook(フ ェイスブック)※2で情報発信しています。 今後は、区ホームページにSNSへのページ投稿機能を追加します。これにより、 ホームページ閲覧者による情報拡散が容易になり、災害時はもちろん、平常時の情 報発信力強化につながります。また、同時に、その情報に対する閲覧者の興味を知 ることもでき、リアルタイムのニーズ把握が可能となります。 一方、区では、区長メッセージや子育て支援情報、観光情報、防災情報など、必 要な情報が自動的に相手に届く約10種類のメールマガジンを配信しており、それ ぞれ多くの登録者がいます。今後、これらの登録方法の統一化(一本化)について も検討します。 引き続き、情報発信ツールの普及状況等を見極め、SNSやメールマガジン等、 それぞれの特性を活かした情報発信を行っていきます。 重点的な取組 27年度 28年度 29年度 試行・実施 継続 継続 実施 継続 継続 基本戦略2 将来を見据えた情報発信 3 新たなツール「SNS」と「メールマガジン」の活用 (1)Facebook等のアカウントを取得、イベント情報等を発信 (2)ホームページへのSNS投稿機能の追加 <参考> SNSの特徴は、双方向での情報発信・共有が容易であることのほか、特に Twitter(ツイッター) は、リツイートによる瞬時の情報拡散性に優れています。災害時に区が発信する情報などは、拡散性 に優れた Twitter(ツイッター)を活用することで、瞬時に、広く、情報発信することが可能となり ます。 また、Facebook(フェイスブック)は、写真を含む情報を発信することができるため、イベント開 催中に参加者情報などをタイムリーに発信することができ、さらに「いいね!」により区民等と交流す ることが可能です。 このような各SNSの特徴を理解したうえで、情報にあわせてツールを選択する必要があります。 ―――――――――――――― ※1 Twitter(ツイッター)※1・・・Twitter 社が提供する、140 文字以内の「Tweet」と称される短文を投稿できる情報サー ビス。代表的な機能として、興味のあるアカウントの投稿を追いかける「Follow」や、他の投稿を再掲載する「ReTweet」 ※2 がある。 Facebook(フェイスブック) ・・・。Facebook 株式会社が提供する、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービ ス(SNS)。実名登録が原則であり、個人だけでなく多くの企業もビジネス活動のため使用している。代表的な機能とし て、友人や企業の投稿を支持する「いいね!」がある。 - 11 - 4 デジタルサイネージの活用 暮らしの中には、区役所や病院、銀行等の窓口や駅等での待ち時間など、滞留時 間が多くあります。これらを、区政情報発信の機会として活用することで、区政情 報に接する機会の少ない人にも情報を届けることができます。 平成26年4月から、ケーブルテレビと区ホームページで放送・配信していた広 報番組(港区広報トピックス)について、ちぃばすとお台場レインボーバスの車内 モニター(デジタルサイネージ ※)でも放送を開始しました。乗車時間という滞留時 間を活用することで、区政情報に触れる機会の少ない人にも、情報提供が可能とな り、港区を知り、区政に関心を持つきっかけを提供しています。 今後は、「デジタルサイネージコンテンツ配信システム(複数のモニターに対する 情報配信を一括管理する仕組)」を構築し、区有施設のロビー等に設置したデジタル サイネージを活用し、平常時には区政情報やイベント・サービス案内を、災害時に は緊急情報を提供します。 また、多くの人が集まる駅前や商業施設などに設置された民間事業者が管理する デジタルサイネージとも連携し、災害時における帰宅困難者に向けた情報提供など 緊急時の情報配信を行います。 重点的な取組 27年度 28年度 29年度 構築・実施 14か所 拡大 8か所 拡大・検証 9か所 基本戦略2 将来を見据えた情報発信 4 デジタルサイネージの活用 (1)デジタルサイネージを活用した情報発信 ―――――――――――――― ※ デジタルサイネージ・・・。いわゆる電子看板のこと。ネットワークに接続することで即時に情報を配信するのが特徴。街 中にある大型スクリーン、コミュニティバスや電車の車内にあるような小型のものなど、さまざまな形がある。 - 12 - 5 広報媒体のバリアフリー化 現在、広報みなとについては、特集号も含め、点字版と音声版(テープ、デイジ ー※1)で発行し、総合支所や図書館で閲覧できるほか、希望者に配布しています。 また、全ての港区広報番組(港区広報トピックス、地域情報番組みなとクイック ジャーナル、こんにちは港区長です)に、全編を通して字幕テロップを付けるとと もに、手話放送を一部導入しています。 今後は、各課が作成するPR映像等のバリアフリー化について検討します。 ホームページは、誰もが快適に利用できるよう、平成26年3月のリニューアル にあわせ、港区ウェブアクセシビリティ ※2 方針を定めました。音声読上げや、文字 や画像の表示サイズ・色の変更が可能なアシスタントツールを導入し、年齢や障害 の有無に関係なく、多くの方が利用できるよう配慮しています。 引き続き、広報媒体のバリアフリー化に努めるとともに、情報発信ツールの多様 化に伴い、新たな情報発信方法についても検討します。 6 広報媒体の多言語化 港区は、総人口の約8%が外国籍の住民であり、さらに大使館や外資系企業も多 く、国際色豊かなまちです。 区ホームページは、平成24年3月のリニューアルの際に自動翻訳システムを導 入し、英語のほか中国語・ハングルについても、日本語と同じ情報を、同じタイミ ングで提供していますが、自動翻訳システムの精度については、課題もあります。 そのため、緊急情報や生活に密接な情報については、翻訳者による翻訳文を掲載 するほか、英語については、翻訳データベース ※3 を自動翻訳システムに反映させ、 自動翻訳の精度をあげる工夫をしています。また、中国語とハングルについても、 現在は「簡易版翻訳データベース」を作成・活用し、自動翻訳システムの精度向上 に努めていますが、平成27年度には、英語同様に中国語とハングルの「翻訳デー タベース」を整備し、さらなる自動翻訳の精度向上に努めます。 さらに職員に対しては、「ホームページ作成研修」や「ホームページジャーナル」な どを通じて、自動翻訳システムで正しく翻訳されやすい日本語文章の作成ポイント について、周知します。 ―――――――――――――― ※1 デイジー・・・Digital Accessible Information System=DAISYの略。視覚障害者や普通の印刷物を読むことが困難な ※2 ウェブアクセシビリティ・・・アクセシビリティ とは、情報やサービス等がどの程度広汎な人に利用可能であるかをあら 人々のためにカセットに代わるデジタル録音図書の国際標準規格。 わす語で 、ここ では高齢者や障害者などハンディのある人にとって、どの程度利用しやすいか、という意味として 使用 。 国及び地方公共団体等の継続的なウェブアクセシビリティの確保・維持・向上を求める総務省「みんなの公共サイト運用 モデル」では、平成 25 年度末までに JIS X8341-3:2010 の等級 A に準拠、平成 26 年度末までに等級 AA に準拠の実現を ※3 求めている。港区ホームページは、平成 26 年度現在、等級 A に準拠している。 翻訳データベース・・・区が刊行・公開する刊行物・ホームページ等の翻訳レベルの統一をめざし、翻訳する際に基準とな る固有名詞を含む単語をデータベース化したもの。 - 13 - 7 区長記者発表及びプレスリリースの充実 報道機関を通じてパブリシティ ※1 として発信される情報は、大きくわけて5つの メリットがあります。 ①客観性:報道機関が中立公平な立場で物事を判断するため、報道される内容に は客観性がある。 ②信頼性:上記①によりマスコミ ※2 が報道した内容は、読者・視聴者から信頼を 得やすく、説得効果が大きい。 ③速報性:新聞、テレビのニュースなどは、速報性に優れる。 ④広域性:地域版はもとより全国版で取り上げられ、広く情報発信できる。 ⑤経済性:経費がかからない。 このように、報道機関を通じて発信された情報は、区民が安心して受け取ること ができるというメリットがあります。 重要な施策、新規事業、先駆的な取組については、原則として、区長が自らの言 葉で、直接、記者に伝えることができる記者発表において報道機関に情報提供しま す。 さらに、プレスリリースの回数を増やし、区の事業を積極的に発信していきます。 8 暮らしのガイドの充実 暮らしのガイドは、広報紙やチラシ等の日常的な広報媒体と異なり、行政情報全 般を網羅した保存型の広報媒体です。 4年毎に区内の全世帯に配布しているほか、転入者に配布しています。 平成26年に発行した改訂版では、広告を導入し、経費を削減するとともに、よ り区民にとって身近で役立つ情報誌となるよう、内容の充実を図りました。多くの 人が興味を持てるよう、各地区のおすすめスポットや地域事業を紹介しています。 なお、多言語版暮らしのガイド「リビングガイド」については、引き続き、英語・ 中国語・ハングルで発行し、転入者等に配布します。 ―――――――――――――― ※1 ※2 パブリシティ・・・企業・団体または個人がその社会的信頼を得るため、自らの状態をありのまま広く知らせることによっ て、マスメディアで報道されるように働きかける広報活動。通常、広告や宣伝とは区別する。 マスコミ・・・新聞社・放送局・出版社など不特定多数に向けての情報伝達手段となる新聞・ラジオ放送・テレビ放送・雑 誌等のメディア(媒体)をマスメディアいう。日本では、マスメディアにより実現される情報の伝達(コミュニケーショ ン)マスコミュニケーションを、マスコミと略した上で、マスメディアそのものを指す用法が定着している。 - 14 - 9 災害時の情報発信と広報活動 災害時には、緊急性の高い情報を、正確かつ迅速に広く発信することが重要です。 そのため、通常のホームページ以外に、災害情報に特化した災害時用ホームページ を運用します。 また、防災情報メールで災害情報を発信すると同時に、利用者による情報拡散を 期待して、Twitter(ツイッター)や Facebook(フェイスブック)等のSNSでも情 報発信を行うほか、広報みなとかわら版を区内全ての掲示板に掲出します。 平成26年9月からは、Twitter(ツイッター)や Facebook(フェイスブック)を 活用して、多言語(英語・中国語・ハングル)での情報発信を開始し、さらに、デ ジタルサイネージを活用した災害情報の発信についても、現在、準備を進めていま す。 なお、重大な事件等の緊急情報についても、これらと同様の対応とします。 重点的な取組 27年度 28年度 29年度 構築・実施 14か所 拡大 8か所 拡大・検証 9か所 9 災害時の情報発信と広報活動 (1)デジタルサイネージを活用した情報発信(再掲) - 15 - 基本戦略 3 区の魅力を国内外に向けて発信 Minato City Brand ~ 「ブランド力ある港区」の発信 ~ 1 区の魅力を国内外に向けて発信するための取組 港区は2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催地の中心に位 置することから、これまで以上に世界中から注目され、多くの観光客等が訪れるこ とが想定されます。 区はこれを最大の好機と捉え、港区が有する多くの魅力を、様々な広報媒体や区 内に存するあらゆる資源を活用して、国内外に向けて、積極的に発信していきます。 こうした取組は「シティプロモーション ※」と呼ばれ、近年、多くの自治体が取り 組んでいます。港区でも、平成25年度から地域資源の一つであるホテルと連携し たシティプロモーションを試行実施しています。 シティプロモーションは、区の観光、産業、文化、国際化、街づくりなど多岐に わたる分野の魅力を国内外に向けて効果的に発信していくため、全庁的な取組みが 必要です。 区は今後、港区ならではのシティプロモーションを推進するため、全庁を挙げて 取り組んでいきます。 ●港区が考えるシティプロモーションの目的 港区は、個性豊かな街並みや緑豊かな公園、歴史的な文化財や史跡等、伝統的 なものと近代的なものとが調和した魅力あふれるまちです。また、安定した行財 政運営のもと、安全・安心の取組や子育て支援策など、港区ならではの質の高い 行政サービスを提供しています。 こうした区の魅力(ブランド力)を戦略的に発信することで、区への信頼を高 め、転入者や観光客、企業等を呼び込み、地域経済をより一層活性化させるとと もに、区民の皆さんに、これまで以上に港区を誇りに思っていただき、参画や協 働への想いの醸成につなげ、笑顔あふれるまちの実現をめざします。 ―――――――――――――― ※ シティプロモーション・・・地域を持続的に発展させるため、地域の魅力を地域内外に効果的に訴求し、それにより、人財・ 物財・資金・情報などの資源を地域内部で活用可能としていくこと。 (出典: 「シティプロモーション 地域の魅力を創るし ごと」河井孝仁 著) - 16 - 2 ホテルと連携したプロモーション 都内有数のホテル客室数(約2万4000室)を誇る区の特性を生かし、ホテル 宿泊者に対して、区の魅力や観光情報を発信するプロモーション活動を展開します。 平成25年度の実施を踏まえ、平成26年度は新たに、区の魅力をまとめた専用 冊子(シティプロモーションツール)を制作しました。 また、宿泊者へのアンケート調査を実施し、事業の拡大を図るとともに、201 9年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技 大会開催を視野に、事業効果を検証します。 引き続き、ホテル関係者と連携し、区の魅力を、広く国内外へ発信する方策につ いて検討します。 重点的な取組 27年度 28年度 29年度 拡大 4,000室 拡大 7,000室 拡大 10,000室 基本戦略3 区の魅力を国内外に向けて発信 2 ホテルと連携したプロモーション (1)ホテル・旅館等を有効活用したシティプロモーションの推進 - 17 - <参考> ●シティプロモーションパッケージについて(平成 25 年度実施) 区の施策全般をPRするため、観光資料のほか地図、コミュニティバス案内、み なとタバコルールや港区防災対策基本条例など、区政の取組を総合的にパッケー ジ化したもの。平成25年度は港区観光協会会員の2つのホテル(184室)に ご協力いただき、7月と8月の2か月間試行的に客室内に配置した。 ▲シティプロモーションパッケージ ●シティプロモーションツールについて(平成 26年度実施) 平成25年度の試行配置を踏まえ、平成26年度は区の魅力をまとめた専用冊子 を作成。区内15ホテル(2000室)に配置し、アンケート調査を実施予定。 日本語・英語・中国語・ハングルの4か国語対応。 ▲シティプロモーションツール ▲ホテル客室への配置 - 18 - 3 ICTを活用した観光情報の発信 区では、これまでも港区観光協会と連携し、ホームページや観光情報誌等を作成 し、観光情報を提供してきました。2019年ラグビーワールドカップ、2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催を視野に、ますます多様化する 観光客のニーズに迅速かつ的確に応えるような取組を推進します。 観光アプリケーション「まち歩きナビ」は、GPS機能を活用し、日本語と英語 で、区内のお勧め観光スポットや観光ルートを提供しています。今後は、英語以外 の言語を拡充するなど、アプリの機能充実を図ります。 また、Wi-Fi環境の整備についても検討を進めるほか、観光客自身が Twitter (ツイッター)や Facebook(フェイスブック)等のSNSにより区内の観光情報を 発信・拡散できる仕組みも構築します。 引き続き、観光マップやガイドブック等の観光資料や、ホームページの多言語化 を推進し、外国人向けの観光情報の充実強化を図るほか、ICTを活用した観光情 報の発信に努め、多様化する観光客ニーズに対応します。 <参考> ●港区観光アプリ 港区まち歩きナビ「√(ルート)MINATO」 GPS 機能を活用し、目的地までの方位をス マホの画面で示します。オリジナルの観光 ルートの作成も可能。日本語・英語対応。 ●東京 AR 『港区観光マップ』上に掲載された写真にスマートフォンをかざすと、写真がスマ ートフォンの画面上で動画となって動き始める。動画にあわせて音声で観光スポ ットを紹介。日本語・英語・中国語・ハングルの4か国語対応。 - 19 - 4 メディアを活用したプロモーション 都心にありながら歴史的建造物、豊かな自然、著名な観光名所がある港区は、映 画、ドラマ等のロケ地として魅力的な資源を有しています。また、区内に多くのテ レビ局や制作会社が集積していることなどから、日々、区内の様々な場所で、ドラ マや映画、情報番組のロケ等が行われています。 これら区内のロケ地を観光スポットとして紹介し、区の魅力として発信します。 区の魅力的なスポット等を、区が独自にメディア等に情報発信することは、シテ ィプロモーションに有効です。東京都のロケーションボックス ※を活用し、積極的な プロモーションに努めます。 区有施設等をロケ場所として提供することの有効性についても、検討を進めます。 5 海外発のシティセールス 区内には80か国を超える大使館や、多くの外資系企業があり、多くの外国人が 区内で働き、生活しています。 こうした地域特性(資源)を活用し、港区の魅力を、国外に向けてPRすること は、港区ならではのシティプロモーションとなります。 海外の日本料理店等に、区の魅力を紹介した観光ガイドや観光マップ、シティプ ロモーションツールを置き、民間資源を活用し情報発信拠点とするなど、効果的で 効率的な海外プロモーションについても検討します。 6 区民一人ひとりのクチコミプロモーション 区民一人ひとりが、区外に住む親せきや友人・知人などに、港区の良さをクチコ ミで広げるさりげない行動「クチコミプロモーション」も、区の魅力を発信するた めの有効な手段です。 そのために、港区観光ボランティアガイドや各地区の区民参画組織の活用のほか、 各地区総合支所が発行している地域情報誌での魅力発信なども有効です。 区内には大学等も多くあり、入学を機に、港区を初めて訪れる方もいます。大学 等で観光資料を配布するほか、学生と協働してのプロモーション活動についても検 討します。 ―――――――――――――― ※ ロケーションボックス・・・撮影希望側と、撮影を受け入れてくれる側をつなぐ役割を担う組織 - 20 - <参考> ●地域情報誌 〔芝〕 〔赤坂(日本語&英語)〕 〔麻布(日本語&英語) 〕 〔高輪〕 - 21 - 〔芝浦港南〕 <参考> 「広報・報道戦略プラン策定委員会 作業部会」からの提案(未計上事業) 作業部会での検討段階では、多くの若手部会員から自由な発想で夢のある取組が提案さ れました。これらのうち、現段階では課題があり本プランには計上していませんが、今 後の検討材料となりうる提案について紹介します。 ●港区発のグローバルシティプロモーション ・国際会議(MICE)等を誘致することで、区内宿泊施設への宿泊客や国内外からの来街者 の増加が見込める。 ・区を強く印象づけるイベントを通じた話題づくり(例:プロジェクションマッピング ※の上 映等)やソーシャルメディアでの発信。 ※ プロジェクションマッピング・・・パソコンで作成したCG(コンピュータグラフィックス)とプロジェクター等の 映写機器を用い、建物や物体、空間などに対して映像を映し出す技術の総称。 ▲東京駅で行われたプロジェクションマッピング ▲さっぽろ雪まつりで行われた プロジェクションマッピング ●ホテル(客室)を活用したプロモーション ・客室に区内観光情報を紹介するタブレット端末を配置し、観光情報とあわせて区の施策や区 長メッセージを配信。 ・ホテルチャンネルで区内観光情報を配信。 宿泊客に効果的に区の魅力を伝えることができるため、港区への興味・関心を高めることが できる。 ●観光アプリの機能強化 ・翻訳(通訳)機能を付加し、コミュニケーションツールとして活用。 ・区内の観光スポット、飲食店等のクーポンをダウンロードできる機能を付加し、区内散策・ 消費活動へ誘導。 ・オリジナルキャラクターやスタンプラリー形式で区内各所を巡る機能を付加。 ●シティプロモーションに関する他自治体の取組事例 ・千葉県流山市(シティプロモーション) 市町村の自治体では日本初となるマーケティング課を、平成16年4月に設置し、住民誘致 のための様々なプロモーション活動を実施した結果、平成17年から22年までの間に1万 1千人、7%の人口増加に成功した。また平成23年6月にシティセールスプランを策定し、 DEWKS※世代をターゲットに絞ったマーケティング戦略として、各種メディアを活用し たプロモーション事業を強化させている。 ※ DEWKS・・・double employed with kids の略。共働き子育て夫婦。 ・高知県馬路村(特別村民制度) 馬路村のファンになってくれる人に対して、特典と特別村民証を提供する制度。平成26 年1月末現在の登録者数(特別村民数)は、村人口958人に対し、8,000人を超え ている。 特典① 来村時に村長室で村の特産品『ごっくん馬路村(ゆずドリンク)』が飲める。(平成2 6年1月末現在、実際に村長室でごっくんを飲んだ特別村民:980 名) 特典② 年一回程度特別村民広報が送られてくる。 - 22 - 第四章 プランの実現をめざして 1. 事業計画一覧 重点的な取組 27年度 28年度 29年度 策定・実施 継続 継続 (2)「起案文書に指針に基づく取扱いを記載すること」をルール化 実施 継続 継続 (3)港区職員ハンドブックに「広報・報道編」を掲載 実施 継続 継続 (1)(仮称)情報発信戦略推進委員会の設置 実施 継続 継続 (2)(仮称)港区情報発信提案制度の構築 実施 継続 継続 (1)港区報道対応マニュアルの見直し 実施 継続 継続 (2)プレス対応研修の実施 実施 継続 継続 (3)緊急時を想定した記者会見を含む報道対応研修 実施 継続 継続 試行・実施 継続 継続 実施 継続 継続 構築・実施 14か所 拡大 8か所 拡大・検証 9か所 構築・実施 14か所 拡大 8か所 拡大・検証 9か所 拡大 4,000室 拡大 7,000室 拡大 10,000室 基本戦略1 職員一人ひとりが港区の広告マン・広告ウーマン 1 職場の文化・風土の醸成 (1)「(仮称)情報発信戦略指針」の策定 2 体制の強化 3 スキルアップ 基本戦略2 将来を見据えた情報発信 1 広報みなとの魅力アップ 2 ホームページ等での効果的な情報発信 3 新たなツール「SNS」と「メールマガジン」の活用 (1)Facebook等のアカウントを取得、イベント情報等を発信 (2)ホームページへのSNS投稿機能の追加 4 デジタルサイネージの活用 (1)デジタルサイネージを活用した情報発信 5 広報媒体のバリアフリー化 6 広報媒体の多言語化 7 区長記者発表及びプレスリリースの充実 8 暮らしのガイドの充実 9 災害時の情報発信と広報活動 (1)デジタルサイネージを活用した情報発信(再掲) 基本戦略3 区の魅力を国内外に向けて発信 1 区の魅力を国内外に向けて発信するための取組 2 ホテルと連携したプロモーション (1)ホテル・旅館等を有効活用したシティプロモーションの推進 3 ICTを活用した観光情報の発信 4 メディアを活用したシティプロモーション 5 海外発のシティセールス 6 区民一人ひとりのクチコミプロモーション - 23 - 資料編 目次 1 港区広報・報道戦略プラン策定委員会 設置要綱・・・・・・・・・・・・・ 1 2 港区広報・報道戦略プラン策定委員会・作業部会 開催スケジュール・・・・ 3 3 港区広報・報道戦略プラン策定委員会 委員名簿・・・・・・・・・・・・・ 4 4 港区広報・報道戦略プラン策定委員会 作業部会委員名簿・・・・・・・・・ 6 5 区の情報発信手段・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 6 メールマガジン登録者、twitter フォロワー数、facebook いいね!数・・・・ 8 港区広報・報道戦略プラン策定委員会設置要綱 平成 25 年 8 月 1 日 25 港企区第 231 号 (設置) 第1条 分かりやすい情報提供及び説明責任の遂行、区の魅力、施策等の戦略的かつ効果的 な広報活動及び報道活動並びに常に変化する社会及び多様化する区民ニーズへの対応を 目的として、港区の広報及び報道の戦略プラン(以下「プラン」という。 )について検討 し、策定するため、港区広報・報道戦略プラン策定委員会(以下「委員会」という。 )を 設置する。 (所掌事項) 第2条 委員会は、次に掲げる事項を所掌する。 (1)プランの検討及び策定に関すること。 (2)プランに関する検討結果及びプランの策定案を区長に報告すること。 (3)その他プランの策定に関し必要な事項 (組織) 第3条 委員会に委員長及び副委員長を置く。 2 委員長は、企画経営部を担任する副区長をもって充て、会務を統括する。 3 副委員長は、企画経営部長をもって充て、委員長を補佐し、委員長に事故があるときは、 その職務を代理する。 4 委員は、次に掲げる者で区長が委嘱し、又は任命する委員をもって構成する。 (1)学識経験を有する者 1名 (2)別表に掲げる職にある者 (委員の任期) 第4条 前条第4項第1号に掲げる委員の任期は、当該委員の委嘱の日からプランの検討結 果を区長に報告した日までとする。 (運営) 第5条 委員会は、委員長が招集する。 2 委員長は、必要があると認めるときは、委員以外の者に対して委員会への出席を求め、 その意見を聴くことができる。 (守秘義務) 第6条 委員は、委員会の審議において知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退い た後も、また、同様とする。 (庶務) 第7条 委員会の庶務は、企画経営部区長室において処理する。 (委任) 第8条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、企画経営部長が別に定める。 付 則 1 この要綱は、平成25年8月1日から施行する。 2 この要綱は、平成27年3月31日限り、その効力を失う。 資料- 1- 別表(第3条関係) 芝地区総合支所管理課長 麻布地区総合支所管理課長 赤坂地区総合支所管理課長 高輪地区総合支所管理課長 芝浦港南地区総合支所管理課長 産業・地域振興支援部地域振興課長 保健福祉支援部保健福祉課長 みなと保健所生活衛生課長 子ども家庭支援部子ども家庭課長 街づくり支援部都市計画課長 環境リサイクル支援部環境課長 企画経営部企画課長 企画経営部区長室長 防災危機管理室防災課長 総務部総務課長 会計室長 教育委員会事務局庶務課長 選挙管理委員会事務局長 付 則 この要綱は、平成 26 年 4 月1日から施行する。 資料- 2- 港区広報・報道戦略プラン策定委員会・作業部会開催スケジュール 会議 第1回 委員会 1 作 業 部 会 2 開催日 平成 25 年 8 月 30 日(金) 9:30~11:00 9 月 30 日(月) 15:00~17:00 内容 ・委員委嘱 ・委員長からの挨拶 ・委員自己紹介 ・川上 和久委員(明治学院大学法学部教授)講話 「他自治体の事例や行政広報の課題について」 ・審議 議題1 議題2 港区報道・広報戦略プランの策定について 港区報道・広報戦略プラン策定委員会作業部会の設置と作業 部会への下命事項について ・事務局から港区広報・報道戦略プラン策定委員会作業部会の設置と作 業部会への下命事項について説明。 ・川上 和久委員(明治学院大学法学部教授)講話 「他自治体の事例や行政広報の課題について」 ・班ごとに重点的な取組の検討、検討結果を事務局へ提出。 ・班ごとに重点的な取組の検討。検討結果を事務局へ提出。 10 月 1 日(火) 1 班 10 月 22 日(火) ~22 日(火) 2 班 10 月 16 日(水) 3 班 10 月 21 日(月) ・班ごとに重点的な取組の検討(概要、本文(素案)) 3 10 月 30 日(水) 8:45~11:30 ・検討結果を班ごとに発表。全体で意見交換。 ・意見交換を踏まえ、班ごとに再検討。検討結果を事務局へ提出。 4 11 月 11 日(月) 8:45~11:30 ・検討結果を班ごとに発表。全体で意見交換。 ・川上 和久委員(明治学院大学法学部教授)からの助言 ・概要・本文(骨子)の検討 ・事務局からの説明 ・作業部会各班代表者による策定委員への発表 ・川上 和久委員(明治学院大学法学部教授)からの講評 ・策定委員から各班への質疑・応答 ・事務局からの説明 第2回 委員会 12 月 10 日(火) 9:30~11:00 第3回 委員会 平成 26 年 2 月 4 日(火) 11:00~12:00 第4回 委員会 7 月 28 日(月) 14:30~15:30 ・港区広報・報道戦略プラン(案)審議 第5回 委員会 12 月 24 日(水) 9:30~10:30 ・港区広報・報道戦略プラン(案)審議 ・第 2 回委員会から修正した部分についての確認 ・港区広報・報道戦略プラン(案)審議 プラン策定にあたり、「港区広報・報道戦略プラン策定委員会」を設置しました。委員会には明治学院大学 の川上和久教授に外部委員としてご参加いただき、専門的な視点から様々な意見をいただいたほか、課長級職 員をリーダーに、係長級職員や若手職員からなる作業部会を設置し、具体的な取組について検討を行いました。 資料- 3- 港区広報・報道戦略プラン策定委員会 委員名簿 (平成 25 年 8 月 31 日から平成 26 年 3 月 31 日まで) 委員長 副委員長 副区長 田中 秀司 企画経営部長 杉本 隆 委 員 明治学院大学法学部教授 川上 和久 委 員 芝地区総合支所管理課長 内田 勝 堀 二三雄 委 員 麻布地区総合支所管理課長 西田 京子 委 員 赤坂地区総合支所管理課長 浅山 正樹 委 員 高輪地区総合支所管理課長 神田 市郎 委 員 芝浦港南地区総合支所管理課長 高嶋 慶一 委 員 産業・地域振興支援部地域振興課長 遠井 基樹 委 員 保健福祉支援部保健福祉課長 森 信二 委 員 みなと保健所生活衛生課長 大滝 裕之 委 員 子ども家庭支援部子ども家庭課長 櫻庭 靖之 委 員 街づくり支援部都市計画課長 波多野 隆 委 員 環境リサイクル支援部環境課長 亀田 賢治 委 員 企画経営部企画課長 大澤 鉄也 委 員 防災危機管理室防災課長 菅根 克己 委 員 総務部総務課長 所 治彦 委 員 会計室長事務取扱 会計管理者 髙橋 辰美 委 員 教育委員会事務局庶務課長 奥野 佳宏 委 員 選挙管理委員会事務局長 日詰 由三 企画経営部区長室長 浦田 幹男 事務局の委員 ※ 委員の芝地区総合支所管理課長は人事異動により、H25.10.16 より内田 勝から、 堀 二三雄に変更 資料- 4- 港区広報・報道戦略プラン策定委員会 委員名簿 (平成 26 年 4 月 1 日から) 委員長 副委員長 副区長 田中 秀司 企画経営部長 杉本 隆 委 員 明治学院大学法学部教授 川上 和久 委 員 芝地区総合支所管理課長 堀 委 員 麻布地区総合支所管理課長 大滝 裕之 委 員 赤坂地区総合支所管理課長 浅山 正樹 委 員 高輪地区総合支所管理課長 神田 市郎 委 員 芝浦港南地区総合支所管理課長 高嶋 慶一 委 員 産業・地域振興支援部地域振興課長 遠井 基樹 委 員 保健福祉支援部保健福祉課長 西田 京子 委 員 みなと保健所生活衛生課長 菅根 克己 委 員 子ども家庭支援部子ども家庭課長 櫻庭 靖之 委 員 街づくり支援部都市計画課長 坂本 徹 委 員 環境リサイクル支援部環境課長 奥野 佳宏 委 員 企画経営部企画課長 大澤 鉄也 委 員 防災危機管理室防災課長 亀田 賢治 委 員 総務部総務課長 森 信二 委 員 会計室長事務取扱 会計管理者 所 治彦 委 員 教育委員会事務局庶務課長 佐藤 雅志 委 員 選挙管理委員会事務局長 日詰 由三 企画経営部区長室長 新宮 弘章 事務局の委員 資料- 5- 二三雄 港区広報・報道戦略プラン策定委員会 作業部会員名簿 ●作業部会員 名前 班 所属 重富 敦 1 芝浦港南・協働推進課長 野上 宏 2 区役所改革担当課長 佐々木 貴浩 3 産業振興課長 相川 1 産業振興課商工観光担当係長 2 麻布・協働推進課協働推進係長 大二郎 3 環境課地球環境係長 矢ノ目 真展 1 生涯学習推進課生涯学習係 田中 麻衣子 2 高輪・協働推進課協働推進係 福留 多佳子 3 都市計画課総合計画担当 岡田 有加 1 高輪・区民課保健福祉係 桑原 瑠衣 2 指導室指導支援係 明貴子 3 赤坂・区民課保健福祉係 留美子 鈴木 上野 小谷 健 鈴木 優 1 防災課防災係 古関 義隆 2 生活衛生課検査係 小林 奈央 3 子ども家庭課保育支援係 ●オブザーバー 名前 竹村 班 所属 多賀子 1 区長室広報係長 真美 2 区長室報道企画担当係長 由香里 3 区長室報道企画担当係長 本城 典子 1 区長室広報係 藤咲 絢介 3 区長室広報係 高梨 祐二 2 区長室広報係 中村 遠藤 ●事務局総括 名前 所属 浦田 幹男 区長室長 森岡 宏太 区長室報道企画担当 資料- 6- 区の情報発信手段 区では、区民の皆さんに多様な手段で的確に情報提供を行い、区政への関心と理解を深 めていただいています。現在も広報・報道活動を通じて区政への積極的な参画の機会を拡 充し、区民とともに成長していく区政の実現のため、以下の方法で情報発信を行っていま す。 プレスリリース 記者発表 FM広報 ※ (日本語・英語・ 中国語・ハングル) 港区広報番組 Twitter Facebook 個別通知(DM) ポスター・チラシ・刊行物等 テレビ・ラジオ・新聞 ・雑誌等各メディア ミナトヴォイス こんにちは港区長です 港区広報トピックス みなとクイックジャーナル 英語版施設案内図 港区施設案内図 (ぐるっとみなと) 外国語版暮らしのガイド 7- 資料- メールマガジン 港区ホームページ (日本語・英語・ 中国語・ハングル) (英語・中国語・ハングル版、日本語併記) 暮らしのガイド 音声読み上げ 刊行物 区政要覧2014 ここからはじまる物語 点字版【広報みなと】 声の広報 (テープ・デイジー) (日本語・英語・中国語・ハングル併記) 地域情報誌 ミナトマンスリー 緊急「広報みなと」 かわら版 広報みなと プレスリリース・・・企業などの組織体が、新聞社や雑誌社などの報道関係者に対して対外的に発表する広報のこと。 ※ 放送媒体 電子媒体 電子媒体 各部・各課で実施 している広報 パブリシティ活動 (報道機関を通じた広報) 他の媒体 による広報 自主媒体 による広報 個別広報(事業別広報) 一般広報 印刷媒体 メールマガジン登録者、twitter フォロワー数、facebook いいね!数 メルマガ名 登録者数(人) 主管課 備考 1309 H26.12.1 現在 産業振興課 2,234 H26.12.4 現在 産業振興課 9123 H26.12.4 現在 防災課 4,860 H26.12.1 現在 防災課 区長メルマガ 971 H26.12.1 現在 区長室 6 子育て情報メルマガ 905 H26.12.1 現在 子ども家庭課 区長メルマガ:324+647 子どもメルマガ:258+647 (両方:647) 7 外国人情報コミュニケーションメール 265 H26.11.30 現在 国際化・文化芸術担当 英語:242、中国語:17、韓国語:6 8 児童施設災害時等緊急メール 5,041 H26.10.1 現在 子ども家庭課 9 気象情報メール 2,550 H26.12.1 現在 土木課 1 観光情報メルマガ 2 中小企業応援情報メルマガ 3 防災情報メール 4 みんなと安全安心メール 5 twitter・facebook フォロワー数・いいね!数 英語:569 主管課 備考 10 選挙いっ得?プロジェクト (Facebook・いいね!数) 79 H26.12.3 現在 選挙管理委員会事務 局 11 選挙いっ得?プロジェクト (Tw・フォロワー数) 115 H26.12.3 現在 選挙管理委員会事務 局 12 災害・緊急情報関連情報 (Facebook・いいね!数) 780 H26.12.1 現在 区長室 英語:109、中国語:26、韓国語:24 13 災害・緊急情報関連情報 (Twitter・フォロワー数) 6,224 H26.12.1 現在 区長室 英語:16、中国語:8、韓国語:8 資料- 8- 港区広報・報道戦略プラン 発行番号 ●●●-●●● 平成 【編 集 ・発 行 】 年( 年) 月発行 港区再生紙使用マーク 港区企画経営部区長室 〒105-8511 港 区 芝 公 園 一 丁 目 5番 25号 ☎ 03(3578)2111(代 表 )
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