日立データシステムズとQuantum による リアルタイムメディアへの挑戦

日立データシステムズとQuantum による
リアルタイムメディアへの挑戦
Quantum StorNext File System搭載の日立のエンタープライズストレージと
モジュラーストレージが生み出すソリューションにより、
メディア関連企業がリアルタイム処理に対応することを可能にします。
このソリューションは共有ビデオファイルへのアクセスを実現するとともに、
各種映像処理に必要な高い性能を提供することで、
リアルタイムでのポストプロダクション業務を可能にします。
また、
業界トップクラスのシーケンシャル性能と拡張性をサポートしています。
制作スピードの向上と大容量ファイルへの高速アクセスの確保
メディアコミュニケーションの専門家がクリエイティ
ブな製品をお客さまに提供する上で必要となるテク
ソリューションスタック
ノロジーを考えるとき、
直面するのがストレージに関す
る課題です。例えば以下のニーズが考えられます。
ソリューションの特徴
StorNext LAN
クライアント
分岐点
インバウンドまたは
アウトバウンド用
高性能メディアと
エンターテイメントファイルの
共有
1Gb/秒
接続
■ 非圧縮高解像度ビデオのインジェスト
・編集・再生
をしながらコピーの保存すること
■ デジタルマスターのアーカイブ
■ ファイルベースのワークフローにおける大容量A/
(2x)
10Gb/秒
リンク
Apple StorNext
SAN クライアント
(Xsan)
デジタルメディアアーカイブ
作成のための
分散データ転送を実現
Xsan
StorNext G302 ゲートウェイ
Vファイルの移動
StorNext M330 メタデータ・
コントローラー・アプライアンス
■ 承認済みユーザーによるコンテンツへの容易なア
8Gb/sec ファイバー
チャネル・リンク
クセスの実現
Brocade 360ファイバーチャネル・スイッチ
■ コンテンツ利用者(会員やシンジケーター)への効
分散型
LANクライアント
率的な配信
メディアプロフェッショナルは、費用対効果が高くシ
ンプルな方法で、このようなニーズに応える必要があ
ります。
LANとSANベース
アクセス用の単一メディア
コンテンツプール
Hitachi Unified Storage 130
図1.日立データシステムズとQuantumによるリアルタイムメディアソリューション
さらに、
リアルタイム映像の読み取り
・書き込みをするとき、
最低保証レー
トを確保することも必要です。
ワークステーションとストレージ間の必要な
高性能なターンキーソリューションでリアルタイム配信が可能に
帯域幅を確実に維持することは重要なポイントです。
ピーク時に高い性
市場をリードする日立のエンタープライズストレージとモジュラーストレー
能を発揮するものよりパフォーマンスの持続性を実現し、
総帯域幅のある
ジは、
Quantum StorNext File Systemと連動してメディアの課題に対
ものよりも単一ストリームで安定したスループットを実現するアプリケーショ
するソリューションを提供します(図1参照)。このソリューションでは、
テレ
ンを選ぶ必要があります。また、連続データのフレームを次々と配信する
シネ転送やHD映像のインジェスト、
ノンリニア編集(NLE)
など、
高性能が
機能も不可欠です。
リアルタイムでのビデオストリーミングを必要とするア
要求されるリアルタイムポストプロダクションが可能です。異なるクライアン
プリケーションでストレージが十分に機能するには、
ストリーミング単位で
トOSが混在する環境にも対応し、直接SANに接続したクライアントから
レイテンシや帯域幅を保証する必要があります。
共有ビデオファイルへのアクセスすることができます。業界トップクラスの
シーケンシャルな性能と拡張性を備えるHitachi Unified Storage 100シ
リーズとHitachi Virtual Storage Platformは、
StorNextの活用に適し
ています。
日立のストレージでStorNextの柔軟なデータ管理を実現
StorNextソフトウェアはStorNext File SystemとStorNext Storage
日立データシステムズとQuantumソリューションの特長
■ 単一ベンダーによるターンキーソリューション
Managerの2つのコンポーネントから構成されます。前者は高速のデータ
■ リアルタイムメディアのポストプロダクション用に検証された構成
アクセス、後者は費用対効果の高いストレージ階層化とストレージアーカ
■ 制作スピードの向上
イブを実現し、これらによって柔軟なデータ管理が可能です。
■ 大容量ファイルへの高速アクセス
StorNext File SystemはSANに接続されたMicrosoft WindowsⓇ、
Linux、UNIX、またはMac OSのサーバ上で動作します。これらの
サーバ郡をSANクライアントと呼びます。またSANクライアントとは別の
Windows ⓇまたはLinuxサーバで構成されるStorNext Meta Data
Controller(MDC)
は、
SANクライアントからのSANストレージへのデー
■ すべてのブロードキャストネットワークに対応する集中型共有ストレージシステム
■ インジェストからアーカイブまでの多層ストレージ作成機能
StorNext File SystemとStorNext Storage Managerについて
タアクセスに対して交通整理を行います。SANクライアントであるサーバ
共有SANのStorNext File Systemは、
情報を迅速に蓄積し、
異なる
群がSANでストレージを共有していれば、異なるサーバ上で動作する
OSのサーバプラットフォーム間でそれを同時に共有することにより、
ビジ
別々のアプリケーション間でネームスペースとデータを共有することができ
ネスを加速します。
ストレージ基盤を仮想化し、画像、
メディアコンテンツ、
解析データ、およびその他重要なデジタル資産を共有ストレージプール
ます。
StorNext Storage ManagerはStorNext Meta Data Controllerで
で一元管理することが可能です。StorNextによりワークフロー全体を通
動作するポリシーベースのデータマイグレータです。StorNext Storage
して効率的にコンテンツを処理し、配信することができます。StorNextは
Managerにより、
ストレージ上のデータを別階層に、
自動的かつ透過的に
Linux、
Mac、
UNIX、およびWindowsⓇにわたる異種OS環境をサポート
コピーまたはアーカイブすることができます。
ファイルはプライマリーファイ
し、
SAN上またはLAN上にかかわらず、
全ホストからすべてのファイルに
ルシステムから取り除かれてポインターを残すか、下のストレージ階層で
容易にアクセスすることが可能となります。
コピーとしてそのまま残すことができます。この処理はすべてStorNext
インスタンス内で実行されるため、
ファイルシステムにアクセスするアプリ
時間とともに、データの価値と要求される性能特性は変化します。
StorNext Storage Managerは、
ポリシーベースの階層化ストレージと
ケーションにとってデータはローカルにあるように見えます。
ファイルはプラ
アーカイブ機能によりコスト低減と管理の効率化を実現します。
ストレー
イマリーファイルシステム内に存在しているかのように表示されるので、
ジと管理コストを削減する一方で、
オンライン上でアクセス可能な状態で
アーカイブファイルが必要な場合にもスムーズにアクセスできます。
ファイルを維持し、
透過的なデータ転送が可能です。
StorNext File Systemでは、複数ディスクのLUNおよび複数スト
レージシステムのボリューム管理も可能です。管理者はHitachi Unified
Storage 100シリーズとHitachi Virtual Storage Platformシステム
Hitachi Unified Storage 100シリーズについて
上で複数のRAIDディスクから、単一ボリュームを作成することができま
Hitachi Unified Storage 100シリーズは、
ブロック、
ファイル、
オブジェク
す。また、StorNextはキャッシュコヒーレンシーのメカニズムを備えてお
トデータの管理が可能なストレージであり、
パフォーマンス、拡張性、また
り、複数クライアントによりデータが変更された場合でも、
データは最新の
は費用対効果を損なうことがありません。効率的な統一アーキテクチャに
もので、整合性があることが保証されています。このメカニズムは、
ファ
より、
業務を効率化し、
トータルコスト構造を縮小します。
ストレージ環境の
イルの作成・削除・割り当てなどの特定リクエストについて、
クライアントを
変化に迅速に対応しながら、成長要件を満たしてビジネス目標を達成す
StorNext Meta Data Controllerとのみ通信させることにより、
メタデー
ることが可能です。Hitachi Command Suite管理ソフトウェアと組み合
タの操作も制限します。StorNext Distributed LAN Clientにより、
計
わせることで、
Hitachi Unified Storage 100シリーズの最適化、かつ高
算ノードおよびプレビュー・アプリケーションにおいて、共有ストレージへの
性能なデータ基盤を実現します。
Hitachi Unified Storage 100シリーズのシステムはブロックアクセスと
NASインタフェースも供給可能です。
ファイルアクセスの両方で利用可能な最速クラスのミッドレンジストレージで
あり、
低コストでビジネス目標を達成することを可能にします。
自動階層化
などのハイエンドストレージ機能はHitachi Unified Storage 100シリーズ
により利用可能であり、
低コストで最高レベルのパフォーマンスのデータ自
動配置が容易になります。
・本書は、日立データシステムズにより作成された資料の翻訳版です。
・原文は下記のURLをご参照ください。
http://www.hds.com/assets/pdf/hitachi-datasheet-and-quantum-address-real-time-media-challenges.pdf
・本書に記載の製品は海外向けモデルであり、日本国内向けモデルの仕様および機能とは異なる場合があります。
・Quantum、StorNext File System、StorNext Strage Manager、StorNext Meta Data Controllerは、クアンタム・コーポレーションの登録商標または商標です。
・Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
・Mac OS、Xsanは、Apple Inc.の商標です。
・Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。
・その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の製品名、商標または登録商標です。
●カタログに記載の仕様は、
製品の改良などのため予告なく変更することがあります。
●製品の色は印刷されたものですので、
実際の製品の色調と異なる場合があります。
情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部
■ 製品に関する詳細・お問い合わせは下記へ
製品情報サイト http://www.hitachi.co.jp/storage/
■ 電話でのお問い合わせはHCAセンタへ
インターネットでのお問い合わせ http://www.hitachi.co.jp/storage-inq/
0120-2580-12 利用時間 9:00~12:00、13:00~17:00(土・日・祝日を除く)
2015.3
Printed in Japan(H)