SURE: Shizuoka University REpository http://ir.lib.shizuoka.ac.jp/ Title Author(s) Citation Issue Date URL Version IB-1 砂漠化への社会的宗教的対応 (『人間と地球環境』 プロジェクトメンバー研究中間報告 : 環境変動と生態系 ・人間(生活)への影響) 嶋田, 義仁 静岡大学学内特別研究報告. 1, p. 26-27 1999-06 http://doi.org/10.14945/00008221 publisher Rights This document is downloaded at: 2015-04-20T15:48:29Z 制誓尊 Cp師 酵W鋼 7-4Yル 9 二卑ギ コ1蝦 ¥中 到¥工 44-T・ ロニ∠ Z国 -9Z― #聘 剖聴 ¥9 二卑ギ 21鰹 ¥中 到¥∠ 4`― T・ ロニ∠ I国 ° C禦 ユ 驚下 VO艶 軍 T早・ 聯早半 マ f岬 秦騨爾Flη 碑 ヨγttγ 黒‖¥` 撃1聯 郡聯 7壬 Y4 8 賄 半 互 辟 Cp■ ■ 7華 ギ 騨 干 ・ 華 専 予 ■ 早 ■1蝉 聯 0■ ■■■ ・ (Z` 王国)9宰 ユ 単碑 郡騨 9暉 マ辮 21解 ¥中 剰 ¥∠ 4`― r・ ロニェ ・9留 ユニ ■17 γ青肇 縁饗 卑脅聯 コ1ギ T10翼 疑 0誓 革 駆0駒 聘 0碑 ユ碑 夕 q聾 製 0織 緋単 9齢 晩77租 士 ° ヽ こ ttEl寧 郷 17碑 響ヨ ヽ ■■ ギ マ 禦暴増暉ヨγ ゛ 艶軍 9ニ マ興′ 19♪ 中肇ギく ル撃1球 コ 9禦 ユヽ ゞ 07畢 ユ qョ 疑 >■ 塁 ∬畔 哲軍 製 7■ 〔暑 ° ■ 9留 17賄 互 1卦 9碑 ゞ摯珊 い 半 畔 甲誓軍軍 ° 幣■ ■ 撃 ユ ■■1彗 騨孝翠単 0騨 静 マ董曇 ヽ 1■ 撃1ユ 手199ヽ 1■ ■■1畢 M尋 守 Ca賄 導 互 畔卑蜘 卜 〔早和 轄 コl互 辟 qュ ■ W轟 卑 `TまCt1 7■` 0■ 軍 準1「 7壬 Y4賄 溝 互 辟」 峰導 尋W「 ¥よ /4f∠ 7■ 早田Л まユ 中甲 γ壬 く ∠11翠 単騨 青l14° 7ヽ 1ユ 和γ撃1■ 1聘 割聯 0警 畜剰¥44` q=if´ T・ 口∠∠ゞ ム OTマ 中 fイ ` `■ ` 9留 ユ編緋単弾碑♪二ヽ警 ∬ 9留 ユ葺聰駒 7 ■WttEl藩 軍Cp碑 謝群 ヽ 19γ ]事 1彙 半 °9ヤ El ヽ α長ヽ γ7ヽ 1■ ■翠単き α轟 緋景 9畢 ユ 冒nま ユ ■ ° 7薔 士響ヨ ` 撃1こ マCO甲 温 0を ヽ γYO‖ 撃 1 09二 著ゞ ヽ1爾 卑 1ヨ 疑 0暫 軍興 ° `T02■ 9畢 ユ濯襲∬マ コマ こ留ユ 暉鷹当0寧 ` ° 外陥軍さ ギ誓革製 qヨ 、 γマ20■ 7Cヽ ギ7早 ` 1判 畢回業 ギイ ル■回業 単母年畔寧外艶軍 ユ ヽ ` ギ壬γ工0半 単中 ■情印群09碑 2・ 9留 ユ 単 驚軍疑半誓軍軍碑碑 鉢撃準1単 幣割 琳0暫 И鮮 ¥中 剰¥∠ 4`一 T・ ロニ∠ ` P卑 ヨ凛0半 単 ` ` pT鉾 半コ 「 蝦¥中 剰¥∠ n41Y一 率 ヨ凛 負V`ギ 0鰈 単剰¥ギ n∠ ∠・、 1卑 撃1ユ 駒聘ヨ ` 霧0瞥 軍軍ヽ■ニ ョ卑ヽ ギ単聘割聯 革聯■暉 q Vtt Y 4賄 撃 互 畔園駒 聴 :暉 晏 誓軍 lll専 駒 軍 τ ° 9碑 ヨ裏幣コ│` Vtt y 4鞠 導 互 辟蜘離耕・酵当③ ` Vtt Y4賄 半互辟 0■ ■ 7茉 ギ騨爾・ 茉ギ手■⑦ ` Vtt Y4賄 響 ` 互 辟 0回 駒驚① 野聾 80上 輝ヽマ >7イ 享1碑 ° 17撃 1ユ ー ⑦マ壬 Y4賄 互 計 を ヽ 1畢 東準 印 準 ° 9二 聖 コ1期 ♯晋 コ19早 母国 Lud。 コ撃1ユ ココ ゛ 7ヽ 1鉢 ユ ■渤 喜 千マ ■9留 ユ 晋■ 7■ 翼疑 ユ中 幣畢さ ギ 「Vtt Y4賄 撃互辟」7〔 T9甘 マ ル壬 丘 洵 Л ` ィnY率 o静 僣撃1賄 郡聯 ユ ■■ ・マ ヽ 1鉢 ユ■ 騨針肇マロ9留 ユ 「醜聖0単 国0晏 著 OY彎 手1 t軍 鉾コ1聘 割騨」 10■ 董留 ■ ■7壬 ― ロニ ∠マ tユ マ婆 0ヽ ■岬酪配コル ヨ継 早酵彫控 0回 興 ヽ ギ0禦 0肇 割 I ■準 田露 諄妻軍 Y 即 暮 蜘 聯 半 卿 手 ■ 0ヽ コl撃 組 I一 日 I 様性 がかな り大 き くなる地域 である。その条件 とい うのは水 の存在である。乾燥地 にも河川や 捨 のすす め。イス ラー ム世 界で は物乞 いが 実 に 正 々堂 々 とまか り通 って いる。近代経済学思想 湧水 はあ り、そ の分布 は山 岳 な どの地形 的要 因 によって大 き く決定され る。 この点注 目す べ きは、ア フ ロ・ユー ラシアの の 中核 にあるのは、自己利益 を追 い求 め る個 人 主義 の思想 だ とした ら、イ ス ラームの教 えには 乾燥地帯 にはアルプス・ ヒマ ラヤ造山帯が走 っ ていることである。アル プス・ ヒマ ラヤ造山帯 言 いか えると、イス ラー ムは商業経済 と都市 文化 の発達 を背景 にしなが らも、む しろ商業主 を水源 地 とす る大小 の河 川 が この 乾燥 地帯 を 流れている。また これを水源 とす る地下水の湧 義 や 都 市文 明 の 害悪 を阻 止す るよ うな 宗教 倫 理 を確 立 しよ うとしたよ うにみえる。この観点 水が低地 の砂漠地帯 にある場合 、イ ランのカナ ー トや サ ハ ラの フォガ ラな ど の暗 きょ式導 水 か らみ ると、た とえば一 日 5回 お析 りす るイス ラー ム の礼 拝 は 近代 生活 にそ ぐわ な い と して によるオアシス文化形成 の基礎 となった。サハ しば しばアィ ロニ カルに語 られ るが、それ はむ ラ南縁地帯 も、アフリカ大陸 が周縁部が高地 で しろ経済 主義 によって非人間化 されが ちな 「近 代 生活 」 の歯止めともみ られ る。 中央部が低地 の盾状地形で あるため、周縁部 の 多雨 の 山岳 地帯 を水 源 とす る河川 が流 れ込 み やす い。 乾燥 地 の 生産 力は各生 業各 地域 ひと つ ひ と つ をとってみれ ば決 して大 き くな い。しか し、 その多 様性 と希 少性 ゆえ に一 種 の 分業 関係 が む しろ対他利益 の思想が ある。 しか しイ ス ラーム 圏以外 の乾燥地域で も、文 の 明 発達 はあ りえた。そ の代表はモ ンゴル 帝国 の発展 で ある。そ の背後 にはいか な り宗教倫理 思想があった のか。モン ゴル 帝国 はイス ラー ム 成立 しやす く、それが全体 と して豊かな生産活 商人 をかな り有 効 に利用 し得 たが ゆえ にそ の 形成 に成功 した とい う研究 もあるが、この点で 動 となる。 こ うした分業 は生 態学 レヴェル (農 業 、牧畜 、な どの第 一次生産 の分業)に とどま あ らためて考察する価値 があるのは大乗仏教、 特 に ラマ 教 の役割であるだろう。 らず、諸 工 芸品 の生産や、商業、さらには聖 職 な どの知識 産業 もふ くみ こん だ社 会分 業 レヴ この 問題 を考 察す るに あた って 注 目 した い のは 、片倉 もとこの『 「移動文化」考』 (岩 波 ェル として も発達 した。そ こに乾燥地文明 の形 書店 )で ある。片倉 によるとイ ス ラー ム文化 の 成 され る理 由がある。 特徴 は、遊牧民文化 の流れ を汲んだ移動文化 で ある。これ は ここで指摘 してきた こと と基 本的 4 宗 教・ 倫 理 的相 互 扶 助 システ ム と して の イ ス ラ ー ム と移 動 文 化 以 上述 べ た相互扶助 システ ムは、乾燥地 の 自 然・ 生態学状況 に大き く依拠 した ものであるが、 これ をさらに推進 しサポー トす る宗教・倫理 の 体系 も存在 した。 その代表 はイ ス ラー ムで あ る。イ ス ラー ム は に重な る指摘 であるが、わた しが強 く感銘 を受 けた のは 、移動文化 は、所有 に対す る こだわ り のな さも含 んでいるとい う指摘である。つ ま り 本来無 一物 とい う仏 教思 想 に 通 じるよ うな 思 想 が移動文化 のなかには含 まれている とい う。 片倉 は移動 こそが人類 の歴史であ り、移動 を通 じて 「人類」は 「人間 」になった とも述 べ は都市 の宗教で ある。イス ラー ムは、古代 エ ジ プ ト、ギ リシャ・ ローマ 、ペ ル シ ャな どの古代 て いる。つ ま り生物種 とい うのはかな らず特定 文明が成立 した地域、すなわ ち都市文明 の発達 を背景 に成立 し発展 した宗教 である。コー ラン 動 を通 じて 地球 上いた る ところに 拡大 した 人 を読 んでみ ると、イ ス ラー ム の教 えの実 に多 く が 商業 に関す る比喩で語 られて い る。 の環境 を棲み家 (ニ ッチ ェ)と す る。しか し移 類は環 境 に 規定 され るも の と して の生 物 の 域 を脱 した存在 になったのだ という。そ して重 要 な のはそ の基礎 に 「所有」か らの 自由が る とい しか しこれ は、イ スラー ムが 自己利益 と現 生 う指 摘 だ。相 互扶助 とい うのは各 自が 自己 の所 利益追 及型 の経 済論 理 をそ の まま宗教 倫理 と した ということではな い。イ ス ラー ムの教 え に 有 に こ だわ らず 相互 に助 け合 うと い う こ とで あるが、 相 互 扶助 システム の基礎が 「移動」に は近代 経済 学 の 原理 と反 す る よ うな教 えが 数 あると い う指 摘 は、人類進化 の道筋 とも重ね あ 多 く含 まれている。例 えば利子 の禁止。また喜 わせ られて極めて興味ふか い。 -27-
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