AXISファームウェア 5.50の概要

AXISファームウェア5.50の概要
この資料では、ファームウェアリリース5.50の新機能と変更された機能について説明しま
す。カメラとエンコーダーのモデルによっては、使用できる機能が異なる場合があります。各
製品の詳細については、リリースノートでご確認ください。
1. ローカル言語のサポート
製品のユーザーインターフェースを英語から別の言語に変更することができます。サポー
トされる言語は、ブラジルポルトガル語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国
語、ロシア語、簡体字中国語、スペイン語です。ファームウェアのリリース直後から、www.a
xis.comで各カメラモデル用の言語ファイルを入手することができます。ファイルの選択とイ
ンストールの際、英語の知識は必要ありません。
2. プライバシーマスク最大数の増加
最大32のプライバシーマスクを同時に使用することができます。従来は、製品モデルに応じて
3~16に制限されていました。使用できるプライバシーマスクの数は、製品モデルによって異
なります。
3. エッジストレージの容量の拡大
最大64 GBのメモリーカードをサポートします。
4. テキストオーバーレイの文字セットの拡張
テキストオーバーレイで非西欧系の文字を使用可能です。日本語を含め、左から右に書く
言語をすべてサポートします。
5. テキストオーバーレイのフォントサイズ
テキストオーバーレイで3種類のフォントサイズの選択が可能です。とくに、高解像度ビデ
オにおいて文字が読みやすくなります。
6. ONVIFプロファイルS準拠
ONVIFバージョン1.02の後継であるONVIFプロファイルSに準拠します。ONVIFは、プロフ
ァイルという概念を開発し、相互運用可能な製品を簡単に識別できるようにしました。詳細に
ついては、www.onvif.orgを参照してください。
7. テキストオーバーレイでのメッセージの表示
特定のイベントの検出時に、あらかじめ用意したメッセージをテキストオーバーレイに表
示することができます。このメッセージを利用して、オペレーターに情報を伝達したり、映像
にマークを付けて、コンピュータ・フォレンジクスに役立てたりすることができます。また、
製品の設置、設定時にこのメッセージを使用して、イベント検知機能が正しく動作するかを簡
単に確認することができます。
8. 一般的な電子メールサービスのサポート
SSL/TLSセキュリティを必要とする一般的な電子メールサービスを製品で利用することがで
きます。Gmail、Hotmail、AOL、Yahoo用の定義済みプロファイルを用意しているため、設定
は簡単です。
9. エッジストレージの問題の検知
エッジストレージの問題の検知時に、通知が可能です。このイベントを利用して管理者に
通知し、ディスクが使用できない、読み取り/書き込みエラー、ディスクが満杯、ディスクが
ロックされているなどの問題をすばやく解決することができます。
10.
HTTPS送信
製品からのHTTP通知やアップロードを使用するシステムにおいて、HTTPSを使用して安全
に送信を行えるようになりました。
11. ビデオクリップの送信
イベントの発生時に、FTPサーバーまたは電子メール受信者にビデオクリップを送信する
ことができます。ビデオクリップを再生するには、H.264およびMatroska File Format (MKV)
に対応するメディアプレイヤーが必要です。
12. ライブストリームへのアクセスの検知
会議室など、特定の設置場所では、誰かがカメラ映像にアクセスしていることを検知した
場合、ユーザーに通知する必要がある場合があります。このような場合、Live
Stream
Accessイベントを利用して、カメラのデジタル出力ポート(搭載モデルのみ)に接続された
“警告灯” を点灯させたりすることができます。
13. システム準備完了イベント
製品が起動され、すべてのサービスが初期化された時に通知を行うことができます。通常
、このイベントを利用して、製品の再起動をオペレーター (またはシステム) に通知します。
14. AXISカメラアプリケーションの改良
ファームウェアリリース5.50では、AXIS Cross Line Detection 1.xとAXIS Video Motion
Detection
2.xの動作がファームウェアリリース5.40より改良されています。これらのアプリケーションで
、非常に小さい物体が誤って検知されるおそれが少なくなりました。
15. 証明書の集中管理
HTTPSおよび802.1x用の証明書が1か所で管理されます。ファームウェアリリース5.50には
、VeriSign、Thawte、GeoTrustなどのCA証明書があらかじめインストールされています。CA
証明書を追加でインストールすることもできます。
16. 固定ビットレート制御の改良
固定ビットレート(CBR)
の目標値への調整を、すばやくスムーズに行えるようになりました。
17. PTZ制御エラーの通知
メカニカルPTZの異常の検知時に通知を行うことができます。通常、このイベントを利用
して、管理者やオペレーターへの通知をトリガーし、修理を依頼します。このエラー検知は、
一部のメカニカルPTZ製品で使用することができます。
18. 仮想入力
クライアントは仮想入力を使用して、カメラで様々なアクションルールを起動することが
できます。追加された32の仮想入力を使用して、これまでの“手動トリガー”を拡張することが
できます。
19. SSH (Secure Shell)
コマンドラインインターフェースを使用して製品にアクセスし、サポート、メンテナンス
作業を行うことができます。SSHを使用することによって、安全なリモートコマンドライン接
続を確立し、Telnet機能を拡張することができます。TelnetとSSHはデフォルトでは無効に設
定されています。