消費税転嫁対策特別措置法等

平成27年度下請代金支払遅延等防止法及び下請ガイドライン、
消費税転嫁対策特別措置法等の講習会事業に係る仕様書
1.事業の目的
本事業では、下請代金支払遅延等防止法(下請適正取引等推進のための下請ガイドライ
ンを含む。
)及び消費税転嫁対策特別措置法等の違反行為の未然防止や違反件数の減少、原
材料・エネルギーコストの価格転嫁対策などの取引の適正化を推進することを目的とした
講習会等を開催するものであり、以下の3つの講習会の企画・開催等を行うことにより、
周知徹底と普及啓発を図るものである。
(1)下請代金支払遅延等防止法
下請取引における親事業者による下請代金の支払遅延、減額、買いたたき等を防止す
るためには、親事業者に対する下請代金支払遅延等防止法(以下「下請代金法」という。)
の十分な周知を行うとともに、それらの遵守に係る社内体制整備の重要性を周知し、下
請取引の適正化を推進することが重要であることから、外注(購買)担当者等を対象と
した下請代金法等と社内体制整備に係る講習会の企画・開催等を行う。
(2) 下請ガイドライン
中小企業の生産性の向上のため、下請事業者と親事業者の“win-win”の関係作りを目
指し、理想的な取引(ベストプラクティス)や下請代金法で問題となり得る行為などを
例示した全16業種における「下請適正取引等推進のためのガイドライン(下請ガイド
ライン)
」を平成27年3月に改正されたことに伴い、親事業者の外注(購買)業務を管
理する者及び下請事業者を対象として、業種の特性に応じて下請ガイドラインの講習会
の企画・開催等を行う。
(3)消費税転嫁対策特別措置法等
消費税は価格転嫁を通じて最終的に消費者が負担するものの、立場の弱い中小企業・
小規模事業者にしわ寄せが行く恐れがあることから、消費税を転嫁しやすい環境を整備
していくことがきわめて重要である。
そこで、中小企業・小規模事業者と取引を行う者、消費者向けの取引を行う者等の事
業者に対し、消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為
の是正等に関する特別措置法(以下「消費税転嫁対策特別措置法」という。)及び関係
法令(以下「消費税転嫁対策特別措置法等」という。)の十分な周知と、消費税転嫁対
策特別措置法等に係る講習会の企画・開催等を行う。
2.事業内容及び実施方法
(1)講習会の開催業務
1)下請代金法に関する講習会
①対象者
製造業、卸売業、小売業、サービス業及び運輸業に属する下請取引のある親事業
者の外注(購買)業務を管理する者(下請事業者の受講も可能とする。)
②講習会の内容
i.基礎コース
下請代金法等の基礎的な内容について周知するための講義とし、以下について
解説等を行う。
・下請代金法の解説(基礎)
・下請代金法違反事例の解説(ポイント解説)
・下請ガイドライン改訂の解説
(原材料・エネルギーコスト増加分の適正な価格転嫁)
・質疑応答等
など
ⅱ.実践コース
下請代金法等の厳格な遵守に向け、下請代金法等をより詳細に周知するための
講義とし、以下について解説等を行う。原材料・エネルギーコスト増加分の適正
な価格転嫁のトピックスについて重点的に説明をする。
・下請代金法の解説(下請取引適正化推進講習会テキスト)
・下請代金法違反事例の解説(ポイント解説)
・中小企業庁が作成したコンプライアンス・プログラムの解説
・下請ガイドライン改訂の解説
・質疑応答等
など
③回数・開催場所
・講習会は1回90分(80分講義の間10分休憩を入れること)とし、2コース
の講義内容を立案し、計260回程度開催すること。
・1回あたり最低10名の受講者を集めることとする。
・開催場所は一部地域に集中することなく、広く全国各地で開催し受講者の確保を
はかること(47都道府県で最低1回は実施すること。)。
・11月に下請取引適正化推進月間において、中小企業庁及び公正取引委員会は、
下請代金法の集中的講習会を全国で開催する予定があり、その講習会と日時及び
場所等が重ならないこと。詳細情報は、中小企業庁取引課と要相談すること。
・開催場所(会場)の選定については、受講者の集客性を勘案しつつ、主に会議を
目的としたホール等を積極的に利用し、華美な施設(例:ホテル)での開催は可能な
限り避けること。
2)下請ガイドラインに関する講習会
①対象者
主に下請ガイドラインの対象業種に属する全国の親事業者の外注(購買)業務を
管理する者及び下請事業者を対象とする。
下請ガイドラインが策定されている業種は、以下の16業種。
①素形材、②自動車、③産業機械・航空機等、④繊維、⑤情報通信機器、⑥情報サ
ービス・ソフトウェア、⑦広告、⑧建設、⑨トラック運送、⑩建材・住宅設備、⑪
放送コンテンツ、⑫鉄鋼、⑬化学、⑭紙・紙加工、⑮印刷、 ⑯アニメ産業
②講習会の内容
・下請適正取引に関する情報
・下請ガイドラインの概要
※原材料・エネルギーコスト増加分の適正な価格転嫁を重点的に説明すること。
・対象業種となる下請ガイドラインの説明
※業種ごとのポイント解説と違反事例紹介を行うこと。
・質疑応答等
など
③回数・開催場所
・講習会は1回90分(80分講義の間10分休憩を入れること)程度とし、ガイ
ドラインに該当する16業種別に最低2回以上、計160回程度開催すること。
・1回あたり最低10名の受講者を集めることとする。
・各業種の組合及び業界団体等からの申し込み等に応じて行うものとし、一部の業
界に集中することなく全ての策定業種において実施すること。
・申込団体等の希望に添えるよう講師の選定・開催場所の確保等を含めできる限り
考慮すること。
・開催場所(会場)の選定については、受講者の集客性を勘案しつつ、主に会議を
目的としたホール等を積極的に利用し、華美な施設(例:ホテル)での開催は可能な
限り避けること。
3)消費税転嫁対策特別措置法等に関する講習会
①対象者
i.特定事業者において特定供給事業者に対する発注等の契約業務を担当・管理する者
ⅱ.特定供給事業者において特定事業者との契約業務を担当・管理する者
ⅲ.取引一般における価格の表示を担当・管理する者
※特定事業者(①大規模小売事業者②特定供給事業者から継続して商品・役務の供給を受ける者)
※特定供給事業者(①大規僕小売事業者に継続して商品又は役務を供給をする事業者 ②資本金等
の総額が3億円以下である事業者③個人事業者)
②講習会の内容
消費税転嫁対策特別措置法等の基礎的な内容について周知するための講義とし、
以下について解説等を行う。
・消費税転嫁対策特別措置法等の解説
・消費税転嫁にかかるガイドラインの解説
・下請ガイドラインの概要
※原材料・エネルギーコスト増加分の適正な価格転嫁を重点的に説明すること。
・質疑応答等
など
③回数・開催場所
・講習会は1回90分(80分講義の間10分休憩を入れること)とし、計80回
程度開催すること。
・1回あたり最低10名の受講者を集めることとする。
・開催場所は一部地域に集中することなく、広く全国各地で開催し受講者の確保を
すること(47都道府県で最低1回は実施すること。)。
・会場の選定については、受講者の集客性を勘案しつつ、主に会議を目的としたホ
ール等を積極的に利用し、華美な施設(例:ホテル)での開催は可能な限り避けるこ
と。
(2)受講料
受講料は無料とする。
(3)講習会の会場準備受付及び進行
講習会の開催にあたり、会場の確保、準備及び当日の司会進行を行う。
(4)受講者アンケートの実施
講習会終了後、受講者へアンケート(受講の動機、説明内容、資料の内容、理解
度等)の実施及び今後の事業運営へのフィードバックを行う。
なお、アンケートの質問事項については、中小企業庁と事前に打合せを行う。
(5)資料等
講習会で使用する資料、テキスト等は、各講習会の講義内容を考慮し、中小企業
庁と事前に打合わせして決定する。
なお、資料、テキスト等については、各講習の専門的知識等(独占禁止法や下請
代金法、消費税転嫁対策特別措置法)に詳しい者(弁護士等)の助言、確認を受け
る。
※資料・テキストの作成においては、昨年度事業で使用したものと
同等の質・頁数とし、最終的には中小企業庁と協議の上、決定するものとする。
(6)結果報告
説明会の月ごとの募集状況等については、開催日の2週間前まで、開催状況は開
催月翌月の15日頃までに中小企業庁に報告を行うものとし、全ての説明会の実施
結果(アンケートの分析を含む)については、事業報告書に盛り込むこと。
(7)ホームページの作成及び広報(周知)
対象者に対し、開催告知を促す広報を広くおこなうとともに、専用のホームページ
を作成して受講者を受け付ける。開催日2週間前に受講者が募集の半数に満たないとき
は、告知を追加する等して、参加者確保に努めること。(募集方法については、事前に
中小企業庁と相談を行うこと。)。なお、受講希望者からの問い合わせに常時対応でき
る体制を整えること。
1)ホームページ作成業務
本事業の広報、募集等を行うことができるホームページをHTML形式で作成する。
作成する際には、以下の平成26年度の講習会セミナーにて事業受託者が作成した
各ホームページを参考とすること。
①下請代金法講習会(平成26年度事務局:株式会社東京リーガルマインド)
http://partner.lec-jp.com/kokyo/s-torihiki/
②業種別下請代金法・下請ガイドライン説明会(平成26年度事務局:株式会社電通
パブリックリレーションズ)
https://shitauke-guideline.jp/
③消費税転嫁対策特別講習会(平成26年度事務局:株式会社東京リーガルマインド)
http://partner.lec-jp.com/kokyo/tenkataisaku/
2)メディアを活用した周知
①読売新聞 15段モノクロ×2回
②アドネットワーク「ADJUST」
中小企業向けビジネスダブルレクタングル大容量パッケージ 1,600万imp
③地方新聞& 47NEWS ADネットワーク
スーパーバナーネットワーク
2,000万imp
④その他、効果的な広報
(8)講習会の講師の選定、依頼、謝金、旅費等の支払
講師の選定を行い、依頼、謝金、旅費等の支払に関する手続を行うこと。
なお、講師の選定にあたっては、各講習の専門的知識等(独占禁止法や下請代金法、
消費税転嫁対策特別措置法)に精通した者であって、具体的な事例を交えて講義する
ことができる者を確保する(例:弁護士等)。
(9)事業の条件、進め方
本事業の受託者は、実施計画書の実現に向けて、中小企業庁に協議し、指示を受けな
がら、事業を遂行する。
3.成果物
各講習会における報告書は以下のとおり提出すること。
なお、報告書は以下の内容を明確に記述し、納入すること。
(1)事業報告書 一部及び電子媒体(CD-ROM)一式
①各種講習会における開催状況等
②各種講習会に関するまとめ及び課題(アンケート結果を含む)
③広報掲載物一式
(2)配付資料 電子媒体(CD-ROM)一式(テキスト含む)
4.納入場所
中小企業庁事業環境部取引課
5.実施体制
受託者にて作成
6.実施スケジュール
受託者にて作成
7.支出計画書
受託者にて作成
8.事業実施期間
委託契約締結日から平成28年3月31日まで。