第 章 営業保証金 第 節 営業保証金 営業保証金の供託 宅建業者は、高額な物件を扱うことが多いので、消費者が損害を被ることもあります。そのようなと き、宅建業者が事前に供託した営業保証金からその損害を補填するのが営業保証金制度です。 この消費者保護の制度は、次の章で扱う宅地建物取引業保証協会の弁済業務保証金もあります。 第 条 営業保証金の供託等 第 項 宅地建物取引業者は、営業保証金を主たる事務所のもよりの供託所に供託しなければならない。 第 項 前項の営業保証金の額は、主たる事務所及びその他の事務所ごとに、宅地建物取引業者の取引の 実情及びその取引の相手方の利益の保護を考慮して、政令で定める額とする。 第 項 第 項の営業保証金は、国土交通省令の定めるところにより、国債証券、地方債証券その他の国 土交通省令で定める有価証券 中略 をもつて、これに充てることができる。 第 項 宅地建物取引業者は、営業保証金を供託したときは、その供託物受入れの記載のある供託書の写 しを添附して、その旨をその免許を受けた国土交通大臣又は都道府県知事に届け出なければなら ない。 第 項 宅地建物取引業者は、前項の規定による届出をした後でなければ、その事業を開始してはなら ない。 第 項、第 第 項 項 後述 略 「免許を受ける」、「営業保証金の供託」、「供託の届出」、「事業の開始」の順になります。 施行令 第 法第 条第 事務所ごとに 条の 営業保証金の額 項に規定する営業保証金の額は、主たる事務所につき 万円の割合による金額の合計額とする。 万円、その他の事務所につき 第 表 章 営業保証金 営業保証金又は弁済業務保証金に充てることができる有価証券とその価額 施行規則 有価証券の種類 評価額 国債証券 額面金額 地方債証券、政府がその債務について保証契約をした債券 額面金額の 分の 国土交通省令で定める有価証券 額面金額の 分の ■ ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 ■ ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 営業保証金を供託しない場合 第 第 条 営業保証金の供託等 項 国土交通大臣又は都道府県知事は、第 者が第 第 項 条第 項の免許をした日から 項の規定による届出をしないときは、その届出をすべき旨の催告をしなければならない。 国土交通大臣又は都道府県知事は、前項の催告が到達した日から が第 ■ 月以内に宅地建物取引業 月以内に宅地建物取引業者 項の規定による届出をしないときは、その免許を取り消すことができる。 ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 事務所新設の場合の営業保証金 第 第 条 事務所新設の場合の営業保証金 項 え 宅地建物取引業者は、事業の開始後新たに事務所を設置したとき 第 ■ 項 項各号 免許換 の一に該当する場合において事務所の増設があつたときを含むものとする。 は、当該事務所 につき前条第 第 条第 前条第 項の政令で定める額の営業保証金を供託しなければならない。 項及び第 項から第 項までの規定は、前項の規定により供託する場合に準用する。 ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 第 第 節 営業保証金の還付 節 営業保証金の還付 営業保証金の還付 宅建業者との取引で損害を受けた消費者が、その業者が供託した営業保証金から弁済を受けられるが、 これを還付といいます。 第 第 条 営業保証金の還付 項 宅地建物取引業者と宅地建物取引業に関し取引をした者は、その取引により生じた債権に関し、 宅地建物取引業者が供託した営業保証金について、その債権の弁済を受ける権利を有する。 第 項 前項の権利の実行に関し必要な事項は、法務省令・国土交通省令で定める。 ■ ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 営業保証金の不足額の供託 第 第 条 営業保証金の不足額の供託 項 宅地建物取引業者は、前条第 条第 日 から 第 項 項の権利を有する者がその権利を実行したため、営業保証金が第 項の政令で定める額に不足することとなつたときは、法務省令・国土交通省令で定める 週間以内にその不足額を供託しなければならない。 宅地建物取引業者は、前項の規定により営業保証金を供託したときは、その供託物受入れの記載 のある供託書の写しを添附して、 週間以内に、その旨をその免許を受けた国土交通大臣又は都道 府県知事に届け出なければならない。 第 項 第 ■ 条第 項の規定は、第 項の規定により供託する場合に準用する。 ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 ■ ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 第 節 営業保証金の保管換え 営業保証金の保管換え等 第 第 条 営業保証金の保管替え等 項 宅地建物取引業者は、その 主たる事務所を移転したためその最寄りの供託所が変更した場合 に 第 章 営業保証金 おいて、金銭のみをもつて営業保証金を供託しているときは、法務省令・国土交通省令の定めると ころにより、遅滞なく、費用を予納して、営業保証金を供託している供託所に対し、移転後の主た る事務所の最寄りの供託所への営業保証金の保管替えを請求し、その他のときは、遅滞なく、営業 保証金を移転後の主たる事務所の最寄りの供託所に新たに供託しなければならない。 第 項 第 条第 項及び第 項の規定は、前項の規定により供託する場合に準用する。 表 営業保証金の保管換え等 金銭のみで供託してるとき 営業保証金を供託している供託所に対し、移転後の主たる事務 所の最寄りの供託所への営業保証金の保管替えを請求する。 金銭と有価証券、又は、有価証券の みで供託しているとき 営業保証金を移転後の主たる事務所の最寄りの供託所に新たに 供託する。 ■ ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 ■ ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 ■ ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 営業保証金の変換 施行規則 第 条の の 営業保証金の変換の届出 宅地建物取引業者は、営業保証金の変換のため新たに供託したときは、遅滞なく、その旨を、供託書正本 の写しを添付して、その免許を受けている国土交通大臣又は都道府県知事に届け出るものとする。 第 節 第 第 営業保証金の取戻し 条 営業保証金の取戻し 項 中略 ときは、宅地建物取引業者であつた者又はその承継人 第 条の規定により宅地建物取 引業者とみなされる者を除く。 は、当該宅地建物取引業者であつた者が供託した営業保証金を取 り戻すことができる。宅地建物取引業者が一部の事務所を廃止した場合において、営業保証金の額 が第 条第 項の政令で定める額を超えることとなつたときは、その超過額について、宅地建物 取引業者が前条第 項 保管換え等 の規定により供託した場合においては、移転前の主たる事 務所のもよりの供託所に供託した営業保証金についても、また同様とする。 第 節 営業保証金の取戻し 第 項 前項の営業保証金の取りもどし 前条第 項の規定により供託した場合における 移転前の主たる 事務所のもよりの供託所に供託した 営業保証金の取りもどしを除く。 は、当該営業保証金につき 第 条第 項 営業保証金の還付 の権利を有する者に対し、 月を下らない一定期間内に申 し出るべき旨を公告し、その期間内にその申出がなかつた場合でなければ、これをすることができ ない。ただし、営業保証金を取りもどすことができる事由が発生した時から 年を経過したとき は、この限りでない。 第 項 前項の公告その他営業保証金の取戻しに関し必要な事項は、法務省令・国土交通省令 で定める。 次の場合に営業保証金を取戻すことができます 免許の有効期間 。 年 が満了したとき 廃業等の届出があったとき 宅建業者が死亡したとき又は法人が合併により消滅したとき 一二 国土交通大臣又は都道府県知事による免許の取消しがあったとき 一部の事務所を廃止したことにより、営業保証金の額が政令で定める額を超えることとなったとき 主たる事務所の移転により、新たに営業保証金を供託したとき 保証協会の社員になり、営業保証金の供託を免除されたとき ■ ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 ■ ■ 無料のテキストのため、過去問を掲載していません。 解答 の
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