| PRODUCT MANUAL JAPANESE VERSION ユーザーマニュアル 目次 イントロダクション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4 KEY フットスイッチ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17 クイックスタート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7 マニュアル・モードとセットアップ・メニュー. . . 19 フロント＆バック・パネル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11 パフォーマンスのヒント. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21 チューナー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13 「コード」と「スケール」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23 製品互換表 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14 機種別の留意点 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 24 オート・モード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25 TC Helicon Vocal Technologies Ltd. Sindalsvej 34, DK-8240 Risskov – [email protected] Manual revision 1.2 – Software – 1.0 Prod. No: E60507911 HarmonyControl US Japanese Version イントロダクション HarmonyControl | guitar へようこそ 必要となるもの 多くのギタリスト／ヴォーカリストは、ハーモニー・プロセッサーを • 「コード」または「コード」ハーモニーを MIDI 入力でコントロー 現在使用している、または試したことがあるでしょう。ハーモニー・ ルする機能を備えた TC- Helicon、Digitech®、Korg® 社のヴォーカ プロセッサーを使ったことのある誰もが、「ギターでハーモニーを ル・ハーモニー・プロセッサー。さらに、これらの製品の一部は コントロールできたら」と一度は思ったことがあるはずです。Harmony MIDI 入力でキーやスケールを切り替える「スケール」ハーモニー Control は、ハーモニー製品をお持ちの方に、その夢を実現します。 に対応しています。対応ハーモニー・プロセッサーで使用できる 曲に合わせた煩雑な仕込みの作業や複雑なフットスイッチ操作の ハーモニー・モードについては、製品互換表をご参照ください。 手間を軽減しながら、より多くの曲でハーモニーを使用できるように • ピックアップを搭載したエレクトリックまたはアコースティック・ なります。 主な特徴 • ギター - MIDI インターフェイス • 特殊なピックアップは不要 • 幅広いハーモニー・プロセッサーに対応 • シンプルなセットアップ方法 ギター※ • カーディオイドまたはスーパー・カーディオイドの特性を持った ヴォーカル用マイクロフォン。ハーモニー・プロセッサーのト ラッキング性能を損ねるオーディオの干渉を最小限に抑えます。 • オーディオ及び XLR マイク・ケーブル、PA システム、マイクスタ ンド等 アコースティック・ギターのサウンドボード・ピックアップは • TC-Helicon 製品で追加的な機能を実現 ※ • デュアル MIDI ケーブル付属 ボディのレゾナンスを拾ってしまい、性能を損ねることがありま す。サドル・ピックアップを推奨します。 4 イントロダクション TC-Helicon について シンガーにとって、これはどのような意味を持つのでしょう。その TC-Helicon では、「声」は世界で最も美しい楽器であると考えていま 答えは、カナダのビクトリア州にいるエンジニア・研究者・製品 す。世界中にあふれる他の美しい楽器を蔑む意図はありませんが、考 スペシャリストの集団が、シンガーとの会話や連絡／歌唱／リス 古学的にも「声」はあらゆるメロディの源と言えます。 ニング・テストや評価などを通じて、全ての時間を「声」に捧げて いる、ということです。様々な活動から得られた経験と知識は、 TC-Helicon の創始者はこう述べています。「我々は全てをこの楽器 現代のヴォーカリストに向けた製品の開発に役立てられています。 （声）に捧げています。ライブやレコーディングで声を扱う人が、 TC-Helicon の製品は、ヴォーカリストのクリエイティビティをかき あらゆるパフォーマンスから無限の可能性と魅力を引き出すことが 立て、実力を発揮することを妨げる技術的なバリアを取り除くこと できる世界を具現化したいのです。 」 を目標としています。だからこそ、ヴォーカル用のマルチエフェ 会社を設立するきっかけは、いたってシンプルな質問でした。 「なぜ、 声に特化したツールやソルーションが存在しないのでしょう。 」 クト・ペダルからニアフィールドのパーソナル・ヴォーカル・モニ ターまで、多様な製品が用意されているのです。 Enjoy. The TC-Helicon Team a TC Group Company 5 6 クイックスタート ステップ 1: ステップ 2: 通常通りにハーモニー・プロセッサー、マイク、そして PA システム ケーブルをギターから HarmonyControl の Guitar In 端子に接続します。 をセットアップします。今回初めてハーモニー・プロセッサーを使用 次に、別のケーブルを HarmonyControl の Guitar Out 端子からアンプ する場合、そのセットアップ方法についてはそちらの製品マニュアル または PA システムのチャンネルに接続します。HarmonyControl は、 をご参照ください。 エフェクト・チェインの最初に接続します。先にエフェクトを接続 してしまうと、HarmonyControl の精度が損なわれます。 MIDI Harmony Processor 7 GUITAR 4 IN OUT IN OUT To amp or PA 7 クイックスタート ステップ 3: ステップ 4: 付属の MIDI ケーブルまたはその他の標準 MIDI ケーブルを、Harmony HarmonyControl の電源アダプターをコンセントに接続し、Harmony Control の MIDI Out 端子からハーモニー・プロセッサーの MIDI In 端 Control の Power 端子に接続します。電源が供給されると、本体の 子に接続します。 LED が点滅します。 ハーモニー・プロセッサーがオートまたはディテクト対応の場合 オート対応のハーモニー・プロセッサーに MIDI ケーブルが正しく （後述の製品互換表を参照）は、付属の MIDI ケーブルまたはその他 接続されていると、電源投入後に Auto LED が一時的に点灯します。 の標準 MIDI ケーブルを、ハーモニー・プロセッサーの MIDI Out 端子 から HarmonyControl の MIDI In 端子に接続します。 MIDI MIDI GUITAR GUITAR 4 4 IN IN OUT IN OUT IN OUT OUT MIDI MIDI Out In Harmony Processor 8 8 クイックスタート ステップ 5: ステップ 6: Auto LED が点灯する場合 On フットスイッチの上にある LED が点灯していることをご確認くだ ギターでハーモニーをコントロールする準備が整いました。まずは、 さい。点灯していない場合は、 On スイッチを踏みます。ギターの ハーモニー・プロセッサー側で、コードまたはスケール・モードの ボリュームを上げ、コードを演奏してみてください。コード・チェン プリセットを選択します。次に、ギターを弾きながら、歌を歌って ジの度に 0 Cents LED が点灯するはずです。ストラムごとに点灯する みてください。HarmonyControl のディスプレイには、次の通りプリ セットのハーモニー・モードが表示されるはずです： SC（Scale = ス ことはないはずです。 ケール）または CR（Chord = コード）。プリセットがスケールまたは コード以外のモードを使用しているために HarmonyControl からコン G D E トロールが行なえない場合は、NA（Not Applicable = 適応外）と表示 されます。 ステップ 6: Manual LED が点灯する場合 ハーモニー・プロセッサーの MIDI 受信チャンネルを 1 に設定します。 HarmonyControl はディフォルトでチャンネル 1 の MIDI 情報を送信 します。ギターを演奏し、ハーモニー・プロセッサーの MIDI 入力 LED が点灯することを確認してください。設定が正しく行なわれていれ ば、HarmonyControl の電源が入っていてギターを演奏すると演奏に 応じてこの LED が点滅します。 9 9 クイックスタート ステップ 7: Manual LED が点灯する場合 ハーモニー・プロセッサー側で、コード・モードのプリセットを選択 します。次に、ギターを弾きながら、歌を歌ってみてください。ハー モニー・ヴォイスが歌とギターのコードに追随するはずです。これ で、HarmonyControl のマニュアル・モードの作動が確認できました。 スケール機能を搭載したマニュアル対応のみのハーモニー・プロセッ サーを使用する場合（Digitech® Access や MIDI Vocalist 等）は、後述 の「マニュアル・モードとセットアップ・メニュー」セクションを ご参照ください。 次のページからは、HarmonyControl とハーモニー・プロセッサーを 組み合わせた際の活用法について解説いたします。 10 10 フロント & バック・パネル 1. Auto ／ Manual - オート／マニュアル LED HarmonyControl とハーモニー・プロセッサー間のコミュケーション 方式を表示します。オート対応の機器を接続すると HarmonyControl の電源投入時に自動的に検知され、Auto LED が点灯します。 1 2. チューナー・ピッチ・ディスプレイ チューナー・モード時には、チューニングを示します。チューナー・ 2 モードがオフの場合、コードが検知され MIDI Out からその情報が送 信されている時に「0 Cents」の上の 2 つの LED が点灯します。 3. ノート／スケール・ディスプレイ 3 チューナー・モード時には、一番近い音程を表示します。Key 機能を 使用している時には、選択されているスケールのバリエーションを表 4 示します。 4. LED バー Key ／ Tuner ／ On モードそれぞれのステータスを表示します。 5 11 6 11 フロント & バック・パネル 5. Key - キー・スイッチ 7. Power - パワー 固定スケールのハーモニーを選択します。詳細は、「Key フットスイ 付属の電源アダプターをここに接続します。 ッチを使用する」セクションをご参照ください。 8. MIDI In/Out - MIDI イン／アウト 6. On - オン・スイッチ MIDI OUT 端子は、ハーモニー・プロセッサーを駆動するために必要 On LED が点灯している場合、ギターの演奏内容に合わせてコードま となる MIDI 情報を供給します。MIDI IN 端子は、対応ハーモニー・プ たはスケールの情報が送信されます。オフの場合は MIDI 信号は送信 ロセッサーから戻ってくる情報を受信します。 されずにプロセッサー側の設定はそのまま固定となります（曲中で 同じキーとスケールを維持します） 。 9. Guitar In/Out - ギター・イン／アウト In 端子は、ギターからの入力を受け付けます。接続には標準 1/4" ギター・ケーブルを使用します。 Out 端子はギターの信号をそのまま出力します。出力をエフェクト・ チェインの次の機器、またはアンプ／ PA システムに接続します。 チューナー機能を使用している間、Out 端子からの出力はミュート MIDI GUITAR 4 7 12 IN 8OUT IN 9OUT されます。 チューナー HarmonyControl は高速・高精度なチューナー機能を搭載しています。 TIP: チューナーはクロマチック・タイプですので、オルタード・チュー チューニング時には、音程を下げるよりも上げて行く方が、その ニングでも使用できます。ギターを正確なチューニングで使用する 後のチューニングの安定性が増します。音程がシャープになって ことは、HarmonyControl の動作の精度も向上させます。チューナー しまったら、一度フラットな状態にしてから、徐々にチューニン を使用すると Guitar Out からの信号は自動的にミュートされますの グが合うまで上げて行くことをお勧めします。 で、無音でチューニングを行なえます。 1. On フットスイッチを長押しします。Tuner LED が点灯します。 2. 弦を選択します。他の弦をミュートする方がピッチ表示の精度 が上がります。 3. ピッチ・ディスプレイが 0 Cents よりも右に振れている場合は ピッチが高すぎますので、ギターのピッチを下げます。 4. ピッチ・ディスプレイが 0 Cents よりも左に振れている場合は 5. チューニングが完了したら、 ON または KEY スイッチを踏み ピッチが低すぎますので、ギターのピッチを上げます。 ます。チューナー・モードは終了します。 13 製品互換表 製品名 Auto Detect Chords √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ Fast Chords Adaptive Sc. Scale Select TC-Helicon VoiceLive VoiceWorks Plus VoiceWorks Quintet VoicePro VoicePrism √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ √ Digitech® Access Vocalist Workstation（EX を含む） Studio Vocalist（EX を含む） MIDI Vocalist Vocalist VHM-5 Korg® Korg iH 14 対応表 互換性について Adaptive Scale - アダプティブ・スケール HarmonyControl で使用できる機能は、組み合わせるハーモニー・ 演奏内容の音楽的な情報を解析した上で適切なハーモニーを算出し プロセッサーの機種によって異なります。前ページの表にある用語 ます。 を解説いたします。 Scale Select - スケール・セレクト（選択） Auto - オート ハーモニー・プロセッサーが Major ／ Minor 1 ／ 2 ／ 3 の固定スケール これらのプロセッサーでは、コードとスケール・モードのハーモ を採用しており、MIDI 経由でこれらのスケールを切り替えることが ニー・プリセット間の切り替え時に HarmonyControl が自動的に追随 可能であることを示します。楽曲によっては単独のスケールに固定し します。 た方がよい結果が得られることがあり、特にライブ・パフォーマンス Detect - ディテクト（自動認識） これらのプロセッサーは、 MIDI 経由で製品 ID のリクエスト情報を 時においては、この機能を使用することによってより素早くスケール の選択を行なえます。詳細は、後述の「 Key フットスイッチ」セク ションをご参照ください。 受信した際に、製品 ID 情報を HarmonyControl に返信することができ ます。HarmonyControl は、製品 ID を把握することにより、その後の セットアップがよりシンプルに行なえるようになります。 Fast Chords - 高速コード コード・モードにおける反応のタイムラグを短縮できます。ほとんど のプロセッサーが必要とする MIDI 情報に比べて、効率の高い MIDI 情報を使用します。 15 オート・モード Plug 'n' Go オート互換の TC-Helicon 製品を使用する場合、クイックスタート・ セクションの指示に従って MIDI In ／ Out を接続すると、特別な設定 なくオート・モードで使用できるようになります。 本体の電源を投入すると、HarmonyControl はオート・モード互換の ハーモニー・プロセッサーを検索するための MIDI 信号を送信します。 オート・モード互換のハーモニー・プロセッサーから正しい応答を得 られたら、HarmonyControl はその後、プロセッサー側でのスケール とコード・モードのプリセット切り替えに追随し、異なるハーモ ニー・モードの特性を活用することが可能となります。 これは、配線を行うだけで、ほとんどの場合において設定を必要と せずに HarmonyControl を使用できることを意味します。ハーモ ニー・プロセッサー側の操作も、基本的にはプリセット変更と場面 に応じてハーモニー・ミュートをオン／オフするだけのシンプルな セットアップが実現します。 前述の互換表でスケール・セレクトに対応のハーモニー・プロセッ サーを使用している場合でキーやスケールを固定させたい場合は、 次ページの解説にある KEY フットスイッチの機能を使用できます。 16 KEY フットスイッチ 固定のキーで使用する 3. ハーモニー・プロセッサーにそのキーの情報が送信されます。 サーを使用している場合は、Key フットスイッチを使った操作が行な えます。 楽曲のキーに合ったメジャーまたはマイナー・コードを鳴らし ます。コードが入力されると、Key と On LED が自動的に消え、 互換表の Scale Select 欄にチェックの入ったハーモニー・プロセッ 4. アダプティブ・スケール・モードに戻るには、On フットスイッ チを押します。 楽曲によっては、曲を通して固定のスケールを使用した方が良い結果 が得られることがあります。また、楽曲のメインのキーにハーモニー 楽曲のキーがわからない場合 を張り付かせたり、ギターを演奏せずに歌だけを担当したい、などと 1. セットを呼び出します。 いった場面に遭遇するかもしれません。こういった場合は、 KEY フットスイッチを使って固定のキーまたはスケールを指定することが 2. が選択されたことを示します。 HarmonyControl をその設定にフリーズさせて実質オフにすることが 3. スイッチをタップして、楽曲に最も適したスケールのバリエー キーとスケールを固定させる方法 ションを探します。 ハーモニー・プロセッサー側で、スケール・ハーモニーのプリ コード認識をリセットするには、On フットスイッチを一旦オフ セットを呼び出します。 2. Key フットスイッチをタップすると、LED が点灯します。「S2」と 表示され、ディフォルトでスケールのバリエーション 2 が選択さ れたことを示します。KEY フットスイッチを踏む度に、スケール のバリエーション S1 ／ S2 ／ S3 と順番に切り替わります。 歌いながら、ギターで楽曲のコードを一通り鳴らしてみて、 ハーモニーが正しく聞こえるコードを探します。 Key フット のユーザーにとっては、これは大きい意味を持つでしょう。 1. Key フットスイッチを 2 秒長押しします。 LED が点滅します。 「S2」と表示され、ディフォルトでスケールのバリエーション 2 できます。次の手順でキーまたはスケールを指定することにより、 できます。フットスイッチでキーやスケールを指定していた VoiceLive ハーモニー・プロセッサー側で、スケール・ハーモニーのプリ にしてから再度手順を繰り返し、別のコードを試します。 4. KEY フットスイッチを 2 秒間長押しすると、キー／スケールが 学習されます。KEY と ON LED が消えます。 5. アダプティブ・スケール・モードに戻るには、ON フットスイッ チを押します。 17 KEY フットスイッチ Major ／ Minor 1 ∼ 3 のスケール・バリエーションについて TC-Helicon 製品は、より多くのコード進行やメロディに対応するため に、旧式の Digitech® 製のハーモニー・プロセッサーと比べてメ ジャー／マイナー・スケールのバリエーションが若干異なります。 メジャー・キーには Maj1 ／ Maj2 ／ Maj3、そしてマイナー・キーには Min1 ／ Min2 ／ Min3 のそれぞれ 3 種類が用意されています。これらは スケール内の特定の音程のみが異なり、ハーモニーが曲に合っている かどうかを決定する鍵となることがあります。違いの詳細はこのマ ニュアルで述べきれませんが、どのバリエーションを選択すべきかを 確認するには、耳で確認することはもちろん、ハーモニー・プロセッ サーの製品マニュアルをご参照ください。 互換のプロセッサーを使用している場合、HarmonyControl から MIDI 経由でバリエーションを切り替えることができます。 18 マニュアル・モードとセットアップ・メニュー オート非対応のハーモニー・プロセッサーを使用している場合は、 メニューを終了するには、「 OK 」と表示されるまで KEY フットス HarmonyControl をマニュアル・モードで使用することとなります。 イッチを長押しし、ON フットスイッチを押します。セットアップ・ 状態は、 Manual LED の点灯で確認できます。基本的なセットアップ メニューの全てのパラメータをリセットするには、ON フットスイッ 方法については、前述のクイックスタート・セクションをご参照くだ チを押しながら電源を接続します。 さい。 電源投入時にオート互換の機種が検出されない場合、HarmonyControl は MIDI コードを MIDI チャンネル 1 から送信します（On LED が消え ている場合を除く）。互換表でスケール・セレクト機能に対応して いるプロセッサーを使用している場合、またはうまく設定が行なえて いない場合には、セットアップ・メニューから設定の調節を行ない ます。 セットアップ・メニュー セットアップ・メニューを使用するには、 Key ボタンを押しながら 電源アダプターを接続します。ディスプレイにパラメータの頭文字 二文字が表示されます。最初は「 CH 」（ Channel = チャンネル）と CH（MIDI Channel）- MIDI チャンネル : HarmonyControl の MIDI 送信 チャンネルは、ディフォルトで 1 に設定されています。MIDI 情報を 正しくやりとりするには、送信側と受信側の MIDI チャンネルを一致 させる必要があります。まずは、ハーモニー・プロセッサーのセット アップ画面から、 MIDI 受信チャンネルのページを表示させます。 ここでハーモニー・プロセッサーの受信チャンネルを 1 に設定する か、HarmonyControl の送信チャンネルを表示されているチャンネル に合わせます。 PR（Product ID）- 製品 ID : オート互換機をマニュアル・モードで 使用する場合は、ハーモニー・プロセッサーの製品 ID 番号を次の 通り設定する必要があります。 表示され、MIDI チャンネル設定の画面にいることが確認できます。 On フットスイッチを踏む度に設定値が変わります。 On フットス イッチを長押しすると、ディフォルトの値に復帰します。KEY フット スイッチを押すと、次のパラメータに移ります。セットアップ・ 19 マニュアル・モードとセットアップ・メニュー HM（Harmony Mode）- ハーモニー・モード : スケール・セレクト機能 製品 ID テーブル に対応したマニュアルのハーモニー・プロセッサーを使用する、また はオート互換機をマニュアル・モードで使用する場合、このメニュー でスケール（1）とコード（2）いずれかのハーモニー・モードを指定 します。0 の値は保守専用の設定で、通常は使用しません。 製品名 ディフォルト - MIDI コードのみ ID 0 TC-Helicon VoiceLive 1 VoiceWorks Plus 2 されています。両方のフットスイッチを同時に長押しします。ディス VoiceWorks 3 プレイには CR（ Chords - コード）または SC（ Scale - スケール）と Quintet 4 表示され、現在のハーモニー・モードを示します。この機能が正しく VoicePro 5 作動するには、HarmonyControl が正しくプロセッサーを認識したか、 VoicePrism 14 セットアップ・メニューからの設定以外に、通常の使用時にコードと スケール・モードの切り替えを行なうためのショートカットが用意 スケール・セレクトに対応した製品の製品 ID に正しく設定されて いる必要があります。また、適切なハーモニー・モードのプリセット を使用することも忘れないでください。 ID（MIDI SysEx ID）- MIDI システム・エクスクルーシブ ID : オート互 換機を接続しているにも関わらず正しく作動しないと思われる場合、 ここでの設定値が使用しているハーモニー・プロセッサーの設定値と 一致していることをご確認ください。 Digitech Access and Vocalist VR 7, EX = 8 Studio Vocalist 9, EX = 10 MIDI Vocalist 11 Vocalist VHM-5 13 Korg Korg iH 20 6 Vocalist Workstation 12 パフォーマンスのヒント 演奏はシンプルに VoiceLive と VoiceWorks のソング・モード ギターの演奏スタイルは、HarmonyControl の反応に直接的な影響を ソング・モードは、必要な時に楽曲の情報をハーモニー・プロセッ 与えます。ハーモニーは、演奏内容の一挙一動に反応します。 サーに供給するすべが他にない時に有効な機能です。 VoiceLive と Harmony Control の性能をフルに発揮させるには、ハーモニーがオンの VoiceWorks の MIDI インプレメンテーション上、 HarmonyControl を 間はウォーキング・ベースラインや装飾音は避けてください。また、 ソング・モードで使用することはできません。ソング・モードは主に ハーモニーを生成させる際のコードの最小の音数は、音符 2 つとなり 楽曲の進行に合わせて設定を順番に変更していく機能なため、 ます。 HarmonyControl を使用している場合その必要性はさほど高くないと 考えられます。 ハーモニー・プロセッサーのセットアップ スムージングとポルタメント機能を搭載している TC Helicon 製品は、 ディスプレイよりも耳に頼る ハーモニー・ヴォイスの音程の切り替わりを和らげることができ ご使用のハーモニー・プロセッサーでは、コード／キー／スケール ます。これらのパラメータを微調節することにより、より良好なハー などをディスプレイ上に表示する機能を備えているかもしれません。 モニーが得られます。一般的に、ポルタメントは 30 ∼ 50 、スムー HarmonyControl の使用時には、この表示に頼らずに、耳を優先させ ジングは 50 ∼ 80 の値からはじめて、設定を詰めて行くことをお勧め てください。 HarmonyControl はハーモニー・プロセッサーの MIDI します。また、プリセットのタイミング・ヒューマニゼーションの値 インプレメンテーションに応じてそれぞれに最適化されたデータを をご確認ください。これは、聴感上のコード・チェンジに要する時間 送信し、機器によってはオルタネートや相対的なコード／キー／ に影響するため、オフまたは低い値に設定することをお勧めします。 スケールを使用します。 GUITAR OUT は常に接続した状態でご使用ください Guitar Out をアンプまたはミキサーにつないだ状態で、必要なグラ ウンドが確保されます。 21 パフォーマンスのヒント ハーモニー・プロセッサーのプリセット保存について ハーモニーの活用: 最大の効果には、最小の使用頻度を HarmonyControl をハーモニー・プロセッサーに接続している間、 ハーモニーにインパクトを持たせるには、極力使用頻度を少なく HarmonyControl はコード／キー／スケール／ヴォイシングの情報を して、使用時にもヴォイス数を必要最小限にとどめることをお勧め 断続的に送信します。使用しているコードによっては、プリセット します。パフォーマンスを向上させるのは、ハーモニーを使用する 自体のコード／キー／スケール／ヴォイシングの設定を変更してしま 場面の選択、そしてそのハーモニーのヴォイス数と内容です。 うことがあります。スケールまたはコード・プリセットを保存したい 場合の対処としては、プロセッサー側で必要な設定の変更を行なった 後に、一度ギターでシンプルなメジャー・コードを鳴らしてから、 保存を行なってください。 VoiceLive ／ VoiceWorks ／ VoiceWorks Plus のいずれかで Auto LED が点灯しない場合 HarmonyControl がこれらの製品を検知するには、使用中を含め、 常に MIDI In ／ Out を両方接続している必要があります。 MIDI Out 端子は接続先の MIDI In 端子に、そして MIDI In 端子は接続先の MIDI Out 端子に接続してください。配線が正しく行なわれているにも関わ らずうまくいかない場合は、ハーモニー・プロセッサーの製品マニュ アルを参照し、システム・エクスクルーシブ情報のフィルターが かかっていないことをご確認ください。 22 まずはヴァース部ではハーモニーをミュートして、曲のコーラス部分 のみに 1 ∼ 2 ヴォイスを加えてみてください。そこから、曲全体の ハーモニー構成を試していくことをお勧めします。 「巻き戻し」の心がけ リハーサルで曲のセクションの途中から演奏をはじめると、最初から 演奏した時とハーモニーの内容が異なることがあります。これは、 「アダプティブ・スケール」機能が作動していることを示すもので、 誤動作ではありません。このような状況が生じたら、いくつか前の コードから演奏をはじめてみてください。アダプティブ・スケール 機能が演奏内容の前後関係を解析し、良好なハーモニーが生成され る確率が向上します。 「コード」と「スケール」 本マニュアルでは「コード」と「スケール」という用語を多用して に対応します。メインのメロディに対して 2 度のハーモニーが生成 います。ハーモニー・プロセッサーにまだ慣れ親しんでいない方に される可能があり、その点は状況によって利点にも欠点にもなり得 とっては内容がつかみにくいかもしれませんので、ここで概要を解説 ます。 いたします。より詳細な解説は、ハーモニー・プロセッサーのマニュ アルをご参照ください。 ハーモニー・プロセッサーは、適切な音程のハーモニー・ヴォイスを 生成するにあたって、シンガーが歌っている音程、ならびに伴奏の 音楽的な情報を必要とします。「コード」と「スケール」は、ユー ザーがプロセッサーに音楽的な情報を伝える方式を示します。プロ セッサー側では、選択した方式（「モード」ともいいます）の設定に 応じてハーモニーの音程を算出します。通常、選択されているモード はプロセッサーのディスプレイ上に表示されます。多くの製品は他の スケール・モード スケール・モードのプリセットはよりメロディに忠実に追随し、ポ ピュラー・ミュージックで多用されるタイプのハーモニーを生成し ます。 HarmonyControl のスケール・ハーモニーは、ギターで演奏 されたコードのエキステンションに対する認識と対応力が甘くなり ます。ほとんどの場合においては、ハーモニーが常に全てのコードの エキステンションに追随する必要はないため、この点は状況によって 利点にも欠点にもなり得ます。 モードも搭載していますが、それらは HarmonyControl の機能には HarmonyControl とハーモニー・プロセッサーの反応に慣れてくるに 関連しないため、このセクションでは解説を省略します。 したがって、お好みのハーモニーが見つかるはずです。 コード・モード ほとんどのハーモニー・プロセッサーが搭載しているモードで、 HarmonyControl はディフォルトでコード・モードで作動します。コー ド・モードのプリセットは、スケール・モードのプリセットでは楽曲 のコード進行とメロディにうまく合わない場合に使用できます。コー ド・プリセットは、Dom7 ／ Sus ／ Maj7 等コードのエキステンション 23 機種別の留意点 HarmonyControl が対応するいくつかのハーモニー・プロセッサーで 4. は、機種特有の留意点があります。 Quintet のプリセットを変更すると、ディスプレイ上に一時的に 「Preset Dumped」と表示されます。これは誤動作ではありませ ん。 VoicePro スケール・モードを使用する場合には、Utility セクションの CC Assign マップを調節する必要があります。まずは、Default（ディフォルト） Digitech® 製品 1. のスタイルを選択します。右のコラムに CC30 と表示されるまで表示 する必要があります。電源投入後、一時的に製品 ID が表示され をスクロールさせ、コントローラ 4 のソフト・ノブを 4 クリック時計 回りに回してコントローラを Harmony Key に設定します。次の CC31 を Harmony Scale に設定します。 HarmonyControl で以前別の製品を検知させたことがある場合、 On を押しながら電源を投入する方法でその設定を一度リセット ます。 2. 電源投入後しばらくしてハーモニーが正しく変わらなくなって きたと感じられたら、一度ハーモニー・プロセッサーをオン／ オフしてみてください。 Quintet 1. Quintet はオート対応ですが、Quintet 側の Setup メニューにある 3. 場合は、選択しているプリセットではその特定のコードに対応 MIDI チャンネルの設定を事前に手動で設定する必要があります。 していないということが考えられます。他のプリセットを試す HarmonyControl を手動で設定する必要はありません。 2. か、使用中のプリセットでそのコードを含める設定を行なって Quintet をスケール・モードで使用する場合、 Maj2 のバリエー ションを使用しているプリセットが一番高い汎用性を持ちます。 3. Key ボタンを押すと、ディスプレイに SL（Scale Learn - スケール学 習）と表示されます。Quintet はスケール選択の機能を搭載して いないため、他の製品のように S2 の表示は行なわれません。 24 演奏しているコードがプロセッサー側でうまく認識されない みてください。 4. これらの多くの製品マニュアルは、次の URL からダウンロード できます（本マニュアルの執筆時現在） 。 http://www.digitech.com/Downloads/discontinued.php 仕様 アナログ入力 ◆ コネクター： 1/4"フォーン・ジャック、入力インピーダンス: 1M Ω ◆ 最大入力レベル： 16 dBu @ 12V サプライ MIDI ◆ In ／ Out ： 5 ピン DIN EMC & 安全 アナログ出力 ◆ Complies with EN 55103-1 and EN55103-2 FCC part 15, Class B, CISPR ◆ コネクター： 1/4"フォーン・ジャック ◆ 出力インピーダンス： 0 Ω、Sense 225 Ω ◆ 最大出力レベル： 16 dBu @ 12V サプライ ◆ ダイナミックレンジ： 106 ／ 98dB、20 Hz ∼ 20 KHz @ インプッ ◆ THD: < -90 dB（0.0032%）@ 1 kHz、I/O レベル 16 dBu、 ◆ 作動環境温度： 0 ℃∼ 50 ℃ 負荷 >2400 Ω ◆ 保存環境温度：-30 ℃∼ 70 ℃ 周波数特性： 20 Hz ∼ 20 KHz（+0.1/-0.2 dB） ◆ 湿度：最大 90%（結露なきこと） ト・レベル 16 ／ 2 dBu、非 A-weighted ◆ コンバージョン特性 22, Class B ◆ Certified to IEC 65, EN 60065, UL6500 and CSA E60065 CSA FILE #LR108093 環境 その他 ◆ サンプルレート： 48 kHz ◆ 寸法： 130 mm × 132mm × 41mm ◆ コンバータ： AKM AK4620B ◆ 重量： 0.72 kg ◆ AD ／ DA 変換： 24 ビット、128x オーバーサンプリング・ビット ◆ 製品保証： 1 年 ストリーム 25
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