IT経営のしくみ~ワークフローシステムの導入

本物の 一流専門家による Monthly column
会計・監査
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病院・医院経営
株式上場の要件
医療事故調査制度について Q&A
∼ 実質基準について ∼
前回は株式上場の際の要件である形式基準と実質基準について
簡単にご説明しましたが、今回は実質基準について東証マザーズ
への上場を例にして詳しく説明します。
東証マザーズへの上場の実質基準には下記の 5 点があります。
① 企業内容、リスク情報等の開示の適切性
企業内容、リスク情報等の開示を適切に行うことができる状
況にあること。
② 企業経営の健全性
事業を公正かつ忠実に遂行していること。
③ 企業のコーポレートガバナンス及び内部管理体制の有効性
コーポレートガバナンス及び内部管理体制が、企業の規模や
成熟度等に応じて整備され、適切に機能していること。
④ 事業計画の合理性
相応に合理的な事業計画を策定しており、当該事業計画を遂
行するために必要な事業基盤を整備していること又は整備す
る合理的な見込みのあること。
⑤ その他公益又は投資者保護の観点から東証が必要と認める事
項
代表的なものを以下に記します。
(1)株主等の権利内容及びその行使の状況が、 公益又は投
資者保護の観点で適当と認められること。
(2)経営活動や業績に重大な影響を与える係争又は紛争を
抱えていないこと。
(3)主要な事業活動の前提となる事項について、 その継続
に支障をきたす要因が発生していないこと。
(4)反社会的勢力による経営活動への関与を防止するため
の社内体制を整備し、 当該関与の防止に努めているこ
と及びその実態が公益又は投資者保護の観点から適当
と認められること。
(5)その他公益又は投資者保護の観点から適当と認められ
ること。
以上に記載したことは全て重要です。より詳しいことを知りた
い方は TOMA 監査法人までお問い合わせください。
お問い合わせはお気軽にどうぞ! TOMA 監査法人 03-6266-2533 IT経営のススメ
今回は医療事故調査制度について、Q&A 形式でお伝えします。
Q1. 制度の概要を教えてください。
A1. 医療事故調査制度は、平成 26 年 6 月 18 日に成立した医療
法の改正に盛り込まれた制度で、 制度施行は平成 27 年 10 月
1 日です。医療事故が発生した医療機関において院内調査を行
い、その調査報告を民間の第三者機関(医療事故調査・支援セ
ンター)が収集・分析することで再発防止につなげるための医
療事故に係る調査の仕組み等を、医療法に位置づけ、医療の安
全を確保するものです。
Q2. 本制度の対象となる医療事故はどのようなものですか?
A2. ここでいう医療事故は、
「当該病院等に勤務する医療従事者
が提供した医療に起因し、又は起因すると疑われる死亡又は死
産であって、当該管理者が当該死亡又は死産を予期しなかった
ものとして厚生労働省令で定めるもの」とされています。
Q3.「医療事故」が起きたときに、具体的にどのような流れで調
査が行われるのですか?
A3. 医療機関は、医療事故が発生した場合、まずは遺族に説明を
田・澤口・大塚・原口・菊地
IT 活用・業務改善
行い、医療事故調査・支援センターに報告します。
医療事故調査を行う際には、医療機関は医療事故調査等支援
団体に対し、医療事故調査を行うために必要な支援を求めるも
のとし、原則として外部の医療の専門家の支援を受けながら調
査を行います。
Q4. 小規模な医療機関(診療所や助産所など)で院内事故調査は
できますか?
A4. 単独で院内事故調査を行うことが難しい場合でも、医療事故
調査等支援団体の支援を受けながら院内事故調査を行うことが
できるよう、体制の整備を行うこととしています。
Q5. 医療事故調査を行うことで、現場の医師の責任が追及される
ことになりませんか?
A5. 本制度の目的は医療の安全を確保するために、医療事故の再
発防止を行うことであり、責任追及を目的としたものではあり
ません。
本制度の内容、今後の動向など、気になることがございました
ら TOMA までお問い合わせください。
お問い合わせはお気軽にどうぞ! ヘルスケア事業部 03-6266-2534 洞口・中村
行政書士業務
∼ ワークフローシステムの導入 ∼
◆ペーパーレス化の第一歩
ワークフローシステムは、稟議・報告書・届出申請等の承認手
続きを電子化して、あらかじめ決められた決済ルートで運用する
事で、スピード向上、業務効率化、内部統制強化を図ります。
(手作業で運用する場合)
ワークフローシステムの導入により、ペーパーレス化だけでな
く、手作業の業務・手続き等を排除し、大幅な経費削減が可能で
す。営業部門、生産部門の業務改善・効率化も行えますので、全
社的な BPR(業務改善)を強力に進めることが可能です。
(ワークフローシステムで運用した場合)
ワークフローシステムを活用して、ペーパーレス化、効率化、
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お問い合わせはお気軽にどうぞ! IT コンサル課 03-6266-2528 田中・持木
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外国人雇用のポイント⑫
∼ ポイントのまとめ ∼
本コラムでは、これまで日本で外国籍の方を雇用する際のポイ
ントをお伝えしてきました。ここでチェックポイントをまとめま
す。外国籍の方を雇用する企業としては、最低限以下の項目をチ
ェックしましょう。是非ご活用ください。
1)雇用しようとする方が就労できるビザを持っているか?
在留カードでビザの種類を確認しましょう。もし、留学ビザな
どの就労できないビザを持っている場合は、就労ビザ等への変更
手続きが必要です。なお、永住ビザや日本人の配偶者等ビザは、
活動内容に制限がありませんので、就労可能です。
在留カード自体を持っていない場合は、日本に長期間滞在する
資格がありません。就労ビザを取得する手続きを進めましょう。
2)就労開始時までに就労ビザ等を取得しているか?
就労開始時には、就労ビザ等の就労できるビザを取得している
必要があります。留学ビザ等からの変更手続き等を行う際は、申
請してからの審査期間も考慮に入れて、就労開始時期を決定しま
しょう。
3)ビザで認められている活動内容が、就業する職務内容と一致
しているか?
就労ビザの中でも、活動内容によって種類が分かれています。
職務内容とビザの種類を確認しておきましょう。活動内容がビ
ザの種類と一致しない場合は、ビザの変更手続きが必要になりま
す。
4)アルバイト・パートタイムとして雇用する場合は、
「資格外
活動許可」を取得しているか?
就労できないビザをもっている方でも、
「資格外活動許可」を得
ていれば、週 28 時間まで就労できます。アルバイト等を雇用す
る場合は、在留カードの裏面でこの許可の有無を確認しましょう。
5)雇用しようとする方が家族を帯同しているか?
雇用する方が外国籍の家族を帯同している場合、その家族も日
本に滞在するためのビザが必要です。家族のビザについても配慮
しましょう。
6)ビザの有効期限は問題ないか?
ビザには有効期限があります(永住ビザを除く)
。しかし、期
限が切れる前に更新の手続きを行えば、引き続き日本に滞在する
ことが可能です。有効期限を確認の上、企業側でも期限の管理を
することをお勧めします。
TOMA 行政書士法人では、 ビザの申請サポートを行っており
ます。お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはお気軽にどうぞ! TOMA 行政書士法人 03-6266-2535 市丸・陣内
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