−重要なお知らせ− 正会員,准会員,賛助会員の皆様へ (一社)電気設備学会 会長 林 喬 学会財政健全化のため会費改定の提案 電気設備学会は,電気設備に関わる学術研究及び人材 1.2 資金収支は 2014 年以降悪化の傾向 育成を担う我が国唯一の電気設備に関する学術団体とし 下図のとおり,学会の資金収支は,年度上期に会費や て,新技術・課題の調査研究,成果・研究の発表,技術 委託研究費の入金等でプラスとなるが,年度下期になる の啓発・教育,規格の制定と協力,表彰事業や広報活動, と支出が収入を上回り,毎年 1 月末のキャッシュ残高が 国際交流等の事業に取り組んでおり,今後学会が実施す 最少となる傾向となっています。2010 年度は残高マイ べき会員サービスの充実,学会の持続的成長を図るため ナスとなる危険水域となった経験があります。 にも学会財政の健全化が求められています。 2015 年度も単年度赤字となる見込みであり,資金収 一方,学会誌 3 月号にて学会財政問題についてご報告 支も悪化することになり,何らかの対策を取らない場 したとおり,会員数の減少,委託調査研究の受託減少な 合,数年後には再び繰越金残高は底をつくことが予測 どによる収入減,印刷用紙等の諸物価高騰による経費増 されます。 などにより,収支状況の悪化は避けられない厳しい財政 そこで,2015 年度予算と決算状況による最新データに 基づく財政の現状,今後の見通しを以下にご報告するとと もに,先月号でご報告したとおり本年 6 月 5 日に開催され 年度別キャッシュ残高最低金額 (万円) 状況となっています。 4 500 4 000 繰越金残高が 減少の危機 3 500 3 000 事務所家賃半期払 い,謝金等の支払 い繰延等の対策 2 500 2 000 る定時総会にて「会費改定の提案」を諮る予定であります。 正会員,准会員,賛助会員の皆様におかれましては, このような学会の財政状況をご勘案いただき,学会のさ らなる発展のため会費改訂のご提案につきましてご理解 いただきたく,宜しくお願いします。 委託研究受託活動 強化,経費削減対 策で資金危機回避 1 500 1 000 500 0 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 1.3 学会収入は会費,委託研究費に依存 1. 学会の運営状況(2015 年度も損益マイナス の予算となる見込み) 電気設備学会の事業運営 (学会誌の発行,研究発表会, 各種図書の出版,講習会・見学会,電気設備に関する調 査研究等) に必要な収入は,個人会員,賛助会員の会費収 1.1 学会収支は年々悪化 入,委託調査研究費の収入に依存しています (前回報告) 。 下図に示すとおり,損益は 2011 年から 5 年連続の減 益,2014 年度に引き続き 2015 年度も単年度赤字となる 一方,会員,賛助会員数及び調査研究費は,減少傾向 となっています。 見込みです。 収入内訳 内外交流事業 1% (万円) 年度別損益の状況 400 200 2011年度には損益プラスに 改善したが,2014年度から 損益マイナス,大変厳しい 状況となっている (見込み) 0 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 情報収集・ 提供事業 13% 標準の調査 立案事業 1% −400 −600 −800 (予算) その他収益 2% 雑収益 0% 技術向上事業 11% −200 −1 000 2015 調査研究事業 27% 会費収入 45% ( 1 ) 会員数,賛助会員数は減少傾向(2015 年度 も更に減少の見込み) などで人件費を削減,5 年間で 22.5%削減しました。 ( 2 ) 印刷費の削減 2011 年以降,会員入会勧誘の強化運動を展開してきま 事業費の動向により増減するが,発行部数の適正化, したが,団塊世代の定年退職等による正会員の退会増加, 紙質変更などにより印刷費の圧縮を図っています。2009 東日本大震災の影響による賛助会員の退会増加,口数減少 年対 2013 年比で 13.1%削減しました。 等により,会員数,賛助会員数の減少傾向が続いています。 最新の会員数推移データでは,本年 4 月 1 日現在で 5 500 名以下となり,下図となる見込みです。 当手当,旅費の実費精算等の改善策により,旅費交通費 賛助会員口数 6 100 会員数, 賛助会員口数 ともに減少傾向 6 000 5 900 5 800 5 700 5 600 5 500 5 400 5 300 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 正会員数 2012年 2013年 旅費・交通費は,事業費の動向により増減するが,日 の削減を図りました。 正会員数と賛助会員口数の推移 正会員数 ( 3 ) 旅費交通費の削減 2014年 840 820 800 780 760 740 720 700 680 660 640 620 ( 4 ) 会議費・謝金の削減 2010 年∼2012 年に掛けて,委託研究費等の増減によ り会議費・謝金は変化しているが,謝金の減額,日当手 当の廃止等を実施しました。 2. 会費改定の提案 2015年 以上のとおり,学会誌 3 月号の財政問題検討報告に引 賛助会員口数 き続き,学会財政の最新データに基づく学会財政の見通 ( 2 ) 調査研究費の受託動向(受託費の大幅な増加 は見込めない) しについて報告いたしました。 学会誌 3 月号で報告した,今後学会が実施すべき会員 調査研究費は,主要な委託先の経営環境によって受託 サービスの進展,技術向上事業や情報収集・提供事業等 金額が左右されるため,学会の経営環境は年度の委託研 の充実を図るためには運営・維持管理資金の増強が必須 究受託成果によって大きく影響しています。 であり,会費収入と委託研究等の事業収入だけでは賄え 2014 年度は,予算より委託費増加となりましたが, ないことが予測されています。 2015 年度は 2013 年度とほぼ同規模の委託費収入となる そこで,学会としては本年 6 月 5 日に開催される定 見込みです。今後も,大幅な委託費増加は期待できない 時総会において,学会経営の安定化に向けた抜本的な対 と思われます。 策案として,経費削減等の活動を継続実施し,効果的費 学会としては,委託研究費の受託に頼らない経営形態 が望まれています。 用の負担により効率的運営を推進することを条件に,下 記の「会費改定案」を諮ることを本年 1 月の理事会にお いて決議いたしました。 調査研究事業費の推移 9 000 リーマンショック 8 000 正会員,准会員,賛助会員の皆様におかれましては, このような学会の財政状況をご勘案いただき,学会のさ 東日本大震災 ︵万円︶ らなる発展のため会費改定のご提案につきましてご理解 7 000 6 000 ? 5 000 いただきたく,宜しくお願い申しあげます。 4 000 3 000 2 000 会費改定案 1 000 0 2007年 2008年 2009年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015年 1.4 経常費用の削減に努力 過去 5 年間,人件費,印刷費,謝金等の支出削減策等 により経営改善に努めています (3 月号にて報告済) 。今 後も,引き続き経常費用の削減に努力する所存です。 ( 1 ) 人件費の削減(給与) 職員退職に伴う新規採用の停止 (現有職員で業務補完) 2016 年 4 月 1 日から 1. 正会員の会員費を 10 000 円 / 年 (現行,8 000 円 / 年) , 准会員 4 000 円 / 年 (現行 3 000 円 / 年)とする。 2. 正 会 員 の う ち,65 歳 以 上 (会 計 年 度 開 始 時 点 )は 8 000 円/年 (現行どおり) とする。 3. 新規に入会する正会員は,入会費として 1 000 円を徴 収する。准会員の入会費は免除とする。 4. 賛助会員費 (一口 60 000 円 / 年で一口以上) は,現行どお りとする。
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