Ⅷ 保険料の将来推計 1 第1号被保険者保険料の算定 (1)介護保険制度の財源 介護サービスを利用した場合、利用者の負担は1割となっていますが、残りの9割は加入 者の保険料と国、県、市の負担金を財源としており、介護事業者に「保険給付」として支給 されています。 保険給付の財源構成 国の負担 17.5% 第2号保険料 28% 介護保険財政 調整交付金 5% 保 険 料 公 費 青森県の負担 15% 第1号保険料 22% 弘前市の負担 12.5% (2)介護保険料の算出方法と流れ ① 介護保険料の算出方法 第1号被保険者の保険料推計については次のページの図に示すように、本市の介護 サービス利用量見込みを基に介護サービス費を計算し、さらに地域支援事業や市町村特 別給付等にかかる費用を加えて介護保険料でまかなうべき費用を算出します。続いて、 保険料の収納率を踏まえた保険料収納必要額を算出し、その額を所得段階に合わせた第 1号被保険者数で割り、1人あたりの保険料を決定します。 弘前市で介護保険 給付にかかる費用 弘前市の基準額 × 65歳以上のかた の負担分(22%) = 弘前市の65歳以上の人数 68 ページ ② 介護保険料推計の流れ 総給付費 (介護サービス・介護予防サービス・高額介護サービスなどの費用) 地域支援事業費 (介護予防事業・包括支援センター運営費・その他の事業費用) × 総給付費と地域支援事業費の22% 第1号被保険者の負担する費用 - 全国と均一にするための調整交付金 + 財源不足による基金からの借入金 - 交付金の精算などによる剰余金 保険料収納必要額 (第1号被保険者の負担する費用÷予定保険料収納率) ÷ 所得段階を加味した被保険者数 第1号被保険者保険料 (保険料収納必要額÷所得段階を加味した被保険者数) 69 ページ ○弘前市の施策効果を見込んだ第1号被保険者保険料 平成27年度 給付費見込額 地域支援事業費 合計 平成28年度 平成29年度 第6期合計 17,671,183千円 17,869,544千円 17,499,292千円 53,040,019千円 183,466千円 184,169千円 863,192千円 1,230,827千円 17,854,649千円 18,053,713千円 18,362,484千円 54,270,846千円 第6期における第1号被保険者負担割合 第1号被保険者の負担する費用 財政調整交付金見込額※ 22% 11,939,586千円 4,143,755千円 ※財政調整交付金は、保険料算定の際には一部を控除する(給付費の5%程度) 財政安定化基金償還額 204,408千円 基金取崩額 700,000千円 予定保険料収納率 保険料収納必要額 所得段階を加味した第1号被保険者数 (第1号被保険者数) 98.10% 9,986,903千円 137,507人 (156,884人) 第1号被保険者保険料(年額) 74,035円 第1号被保険者保険料(月額) 6,170円 平成32年度 給付費見込額 地域支援事業費 合計 平成37年度 20,057,088千円 22,894,000千円 1,026,222千円 1,389,908千円 21,083,310千円 24,283,908千円 第1号被保険者保険料(年額) 95,612円 117,332円 第1号被保険者保険料(月額) 7,968円 9,778円 70 ページ
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