平成２７年３月中における特殊詐欺の被害件数１１件３月末における県内の発生状況は、２３件（被害額約４，８００万円）です。手口の一例を紹介します。お金を持って新幹線に！？被害者Ａさん宅に、息子を名乗る男から電話があり、Ａさんの妻が対応したところ、「喉が溶連菌に感染したが、点滴をしたから大丈夫。」などと言ったので、息子であると思い込み、話を聞きました。そして翌日、再び同じ男から電話があり、「外国為替で４００万円の損害を出した。その穴を埋めるために同僚から４００万円を借りたが、それは同僚が会社から横領したお金だとわかった。明日、監査があるので今日中に用意して、難波駅まで持ってきてほしい。」などと話し、また、「携帯電話は会社に没収されてしまった」と言って、携帯電話番号を教えられました。Ａさんらは男の話を信じて、現金を用意したところ、再び電話が入り、「難波まで取りに行けない。岡山駅まで持って来てほしい。」と話したので、被害者は新幹線を使って岡山駅まで行きました。そして、岡山駅に着くと、今度は四国の高松駅まで行くよう言われ、高松まで行くとさらに別の駅まで移動するよう言われました。そうして、Ａさんがやっと男の指示通りの場所に行くと、「手が離せないので、代わりの者に取りに行かせる。」と言われました。しばらく待っていると、「頼まれて来た者です。」と話しかけてくる男が現れたので、Ａさんは息子の代理で来た者と信じて、その男に現金４００万円の入った封筒を手渡し被害に遭ってしまいました。 ●現金を持たせて呼び出す図々しい手口これまで県内では、現金を振り込ませる手口、宅配便などで送付させる手口、直接受け取りに来る手口での被害が発生していましたが、初めて「被害者にお金を遠方まで持って来させる手口」での発生がありました。非常に図々しいやり口ですが、今回の事例でいえば、中身は「オレオレ詐欺」です。「電話番号が変わった」「お金が必要」という言葉があれば、詐欺を疑って警察へ通報をお願いします！警察への相談は♯９１１０緊急の場合は１１０番へ平成２７奈良県生活安（犯罪抑年４月９警察本全企画止対策室日部課）