282KB - 豊橋市

とよはし健康マイレージシステム開発委託業務仕様書
1 業務名
とよはし健康マイレージシステム開発委託業務
2 目的
豊橋市(以下「本市」という。
)では、糖尿病予備群が多い状況にあり、糖尿病発症予
防対策として市民の生活習慣の改善が重要な課題となっている。このため、市民が主体
的に生活改善を図り、健康づくりに取組める環境のひとつとして、とよはし健康マイレ
ージシステム(以下「本システム」という。
)を構築する。
3 業務履行期間及び稼働時期
業務期間
(1)業務期間
契約締結時~平成27年10月30日
(2)稼働予定
平成27年11月 1 日
4 業務実施場所
本市が指定した場所とする。
5 健康マイレージ事業概要
(1)健康づくりメニュ―(個人の健康管理、検診受診等)を実践することでそれぞ
れの設定ポイントを獲得することができ、一定以上のポイント獲得者は申請に
より特典を獲得できる。
(2)ポイントを獲得するためには本市の設定する健康マイレージのプランに登録す
る必要がある。ベーシックプランでは、大人全般(子どもの保護者を含む)が
健康づくりを通じてポイントを獲得する。ファミリープランでは、子どもが家
族と協力して健康づくりを行い、ポイント獲得を目指す。
(3)本システムではベーシックプランの登録、利用、申請及びファミリープランの
申請について市民がシステム利用できるものとする。
ベーシックプラン(大人用)
【ボーナスポイント】
【デイリーポイント】
★個人の健康管理
・野菜を食べる
・ぐっすり眠る など
+
★健(検)診受診
【歩数ポイント】
+
★イベント参加
★歩いた歩数
申請
特典
ファミリープラン(子ども用)
大人のポイント
【デイリーポイント】
★生活習慣管理
・3 食たべる
・歯を磨く など
+
ベーシックプランで保
護者が獲得したポイン
ト数
6 システム基本要件
(1)ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)方式で運用すること。
(2)システムへのアクセス増加により、極端な性能低下が発生しないこと。
(3)インターネット接続端末(PC、携帯電話、スマートフォン、タブレット)
(以下
「携帯電話等」という。
)のメール及び Web 機能を用いて、システムを利用でき
ること。
(4)サーバの認証と暗号化通信及びデータの暗号化が可能であること。
(5)システム並びに利用者データを定期的にバックアップする機能があること。
(6)利用者が健康行動を持続するための支援・意識付けを行うため、システム導入
後もシステムを継続的に利用するための仕掛けづくりを行う必要がある。その
ための機能追加等を可能とすること。ただし、機能追加等により費用が発生す
る場合には健康増進課(以下「システム運用管理者」という。
)及びシステム提
供者の間で協議するものとする。
(7)システムはWebシステムの採用を前提とし、原則端末への特殊な専用ソフト
ウェアのインストールを必要とせず、さまざまな業者の端末が利用できること。
(8)本仕様書「7.4健康イベント等機能(1)
」「7.5通知機能」「7.6システ
ム運用管理者機能」は、本市既存端末による利用を可能とすること。
システムの運用管理のため、ソフトウェアのインストールが必要となる場合に
は、前記(7)にかかわらず、あらかじめ本市と協議し、了承を得て行うこと。
本市の既存端末の形式はノートブック型であり、スペックについては以下の範
囲である。
Windows7Pro Core i3
最も古い機種
HDD160GB
2.4GHz メモリ 2GB
InternetExplorer8
15.6 型ワイドディスプレイ
Windows7Pro Core i5
最も新しい機種
HDD320GB
2.6GHz メモリ 2GB
InternetExplorer8
15.6 型ワイドディスプレイ
(9)入力データ(
「7.3健康ポイント加算・申請機能(4)
」の入力データを除く。
)
を5年間、保持できること。
(想定 年間 3,000 人 累計 15,000 人)
7 システム仕様
7.1 利用登録機能
(1)利用登録情報は以下のとおりとする。
団体又は個人の別、団体の場合はその名称、氏名又はニックネーム、生年月日、
性別、身長、小学校区、システム運用管理者からのメール受信の希望の有無
(2)利用登録には、携帯電話等を利用して QR コードを読み取る等、容易に登録操
作ができる仕組みを備えること。
(3)利用者が本システムへログインするためには4桁以上のパスワード入力を必要
とすること。
(4)メールアドレスの登録は、登録を希望する携帯電話等から直接行うものとし、
アドレスを直接入力することなく、空メールを送信することにより行えるもの
とすること。
(5)登録時に不正メールアドレス、重複メールアドレスのチェックが行われること。
(6)利用登録は、年間を通じて任意の時点で可能とすること。
(7)申請前までは、利用者が登録情報の修正を行うことができること。
(8)申請前までは、利用者が登録解除を行うことができること。
(9)企業などグループでの登録の区別を可能とすること。
(10)企業などグループでの一括登録ができること。
7.2 健康目標及び記録入力機能
(1)利用者が、登録された生活改善目標から任意に選択し目標値(歩数、体重など)
を設定できること。(本仕様書「7.3健康ポイント加算・申請機能」を参照)
(2)利用者が、日々の生活改善の記録(できた/できない、歩数、体重など)を容易
に入力できること。(本仕様書「7.3健康ポイント加算・申請機能」を参照)
7.3 健康ポイント加算・申請機能
(1)健康ポイントは、日々の生活改善目標に対するデイリーポイント、健康イベン
ト参加等に対するボーナスポイント、日々の歩数に対する歩数ポイントの合計
ポイントとし、以下のとおり算定、加算されること。
【デイリーポイント】
利用登録で大人を選択した利用者は、目標項目のうち体重(任意設定)以外
の7項目の中から自己目標として5項目を選択する。設定した自己目標5項目
について、毎日1項目達成につき1ポイント、1日最大5ポイントを付与する。
目標項目
体重
体重を測る(体重も入力)
食事
野菜を毎食食べる
朝食を食べる
歯
毎食後歯を磨く
休養
昨夜よく眠れた
禁煙
禁煙する
自由設定
利用者が自由に目標を設定(2つまで)
【ボーナスポイント】
健診やイベント等への参加でポイントを付与。ポイントの配分については下
記のとおり。
・健(検)診
20 ポイント付与
がん検診、特定健康診査、人間ドック、職場健診など
・イベントなど 10 ポイント付与
健康教室、健康に関する講演会、スポーツイベント等への参加など
【歩数ポイント(歩゜イント)
】
毎日の歩数を入力。歩数1歩につき 0.001 ポイント(1万歩=10 ポイント)
付与。
(2)申請に必要なポイント、申請回数は以下のとおりとする。
【ベーシックプラン】
デイリーポイント(80 ポイント以上)
、ボーナスポイント(20 ポイント以上)
、
歩数ポイントの合計ポイントが 100 ポイント以上で優待券(マイカ)
、500 ポ
イント以上で賞品A、1,000 ポイント以上で賞品Bの申請を可能とする。申請
は1人2回までとする。優待券(マイカ)と賞品A又はBの重複申請は可と
するが、賞品A・Bともに申請することは不可とする。
【ファミリープラン】
デイリーポイント(40 ポイント以上)に大人が実施したベーシックプランの
獲得ポイントを加算した合計ポイントが 140 ポイント以上で優待券(マイカ)、
賞品の申請を可能とする。申請は1人1回とする。
(3)利用者が申請に必要なポイントを達成した場合、その旨を利用者に知らせる
メッセージを自動で発することができること。
(4)ベーシックプランで申請した場合には、申請後申請者に申請番号をメール送
信すること。2回申請する場合には申請番号は2回とも同一の番号とするが、
賞品を申請した場合には、申請番号の前にアルファベットをつけるなどの方
法により判別を可能とすること。
(5)ポイント獲得後、優待券(マイカ)・賞品を申請する際の入力情報は以下のと
おりとする。
〈ベーシックプラン〉
郵便番号、住所、かな氏名、ニックネームで登録の場合は氏名、電話番号
〈ファミリープラン〉
郵便番号、住所、氏名、かな氏名、電話番号、デイリーポイント、ベーシッ
クプランの申請番号(大人の獲得ポイント加算のため)
(6)利用者が申請に必要なポイントを達成した場合、申請画面へアクセスできる
こととし、申請することで、利用者情報(登録情報、申請情報(ベーシック
プラン、ファミリープランの区分を含む。)、申請日、ポイント情報)がシス
テム運用管理者へメールで通知されること。
(7)ファミリープランの申請をしたときには、ベーシックプランの申請ポイント
が申請に必要なポイントに達しているかを自動判定すること。
(8)年度処理などをすることで新年度申請に対応できること。
7.4 健康イベント等機能
(1)システム運用管理者が、健康イベント等の情報を登録できること。
(2)健康イベント等の登録情報は以下のとおりとする。
健康イベントカレンダー、優待券(マイカ)協力店情報、賞品一覧
(3)利用者が、登録されている健康イベントをカレンダー又はリスト形式で参照
できること。
(4)利用者が「優待券(マイカ)
」が利用できる協力店の情報等を参照できること。
(5)利用者が賞品の一覧を参照できること。
(6)前記(3)~(5)の表示については、リスト形式(箇条書き)又は、外部
リンクの活用などによりわかりやすい表示とすること。
(7)生活改善記録の歩数・体重・BMIの推移、歩数に対応する消費カロリー及
び医療費削減効果などを、グラフなどを用いて分かりやすく表示すること。
歩数においては、利用者が楽しく継続できるように歩いた距離により「バー
チャル東海道」
「日本一周」等、到達した場所や次までの距離/歩数をテキス
ト表示するなど工夫を凝らしたものとすること。
(8)歩数ポイントについて、毎月利用者のランキング(月毎、全体、年代別など)
を掲示すること。
7.5 通知機能
(1)システム運用管理者用のパスワードでログインすることで後記(2)~(8)
の機能を利用できるものとする。
(2)システム運用管理者が、利用者に対して健康イベント及び協力店の情報など
の案内が通知できること。
(3)システム運用管理者が、利用者の健康記録の入力が一定期間無かった場合に、
健康記録入力を促す通知を自動的に行えること。
(4)システム運用管理者が任意作成のメッセージを送信できること。
(5)システム運用管理者が作成・登録した定型文のメッセージを送信できること。
(6)システム運用管理者が登録者に一斉メール送信ができること。
(7)一斉メール送信については、予約時間を設定して自動で送信ができること。
(8)複数の IP アドレスによる配信など迷惑メール対策(大量配信抑制)を考慮し
たメールの配信を行うこと。
7.6 システム運用管理者機能
(1)システム運用管理者用のパスワードでログインすることで後記(2)~(6)
の機能を利用できるものとする。
(2)利用者の登録情報と申請情報を CSV 形式で一括ダウンロードできる仕組みを
備えること。
(3)登録者情報及び健康記録は、保存期間(5年)を過ぎた場合にはシステム運
用管理者の確認を得て削除されること。
(4)一斉送信する予約中の情報を管理できること。
(5)下記の集計結果を毎月参照できること。
・登録者及び申請者の人数の男女及び年代別集計
・登録者の男女別、年代別、生活習慣目標ごとの集計
・企業などグループごとの集計
・地区別の集計
(6)紙で申請のあったものの申請情報を入力できること。
8 導入、調整及びテスト
(1)導入、調整及びテストは、受託者の負担と責任において実施すること。
(2)導入、調整及びテストの日程及び方法等については、あらかじめ本市と協議
し了承を得ること。
9 支援業務
(1)機能検証及びデータ検証に係る支援業務を実施すること。
(2)システム操作研修など稼働に伴う支援業務を実施すること。
(3)その他システム導入に関する支援業務を実施すること。
10 保守要件
(1)障害時に迅速な復旧対応が取れること。
(2)サービス提供サーバを常時監視し、異常時にはシステム管理者へ報告ができ
る体制を整えること。
(3)外部からの不正アクセスに対応すること。万一、不正アクセスが発覚した場
合には、直ちにその対策を行うこと。
(4)問合せにおいて、業務担当者に適切な対応(電話・FAX・メール可)がとれ
ること。なお、緊急時には直接または電話にて速やかな対応が取られること。
(5)各種設定情報、利用者登録情報、健康記録のバックアップが容易に行えるこ
と。
(6)機器が壊れたとき、バックアップデータからのデータ復旧が容易に行えるこ
と。
(7)登録者情報をデータ(CSV 形式)出力でき、システム運用管理者が求めたと
きには無償で提供すること。
(8)パッケージシステムとしての業務追加やシステム運用管理者用端末の OS のバ
ージョンアップ時の円滑な移行などのシステムの拡張性、柔軟性を有してい
ること。
11 個人情報に関する取扱い
本システムの運用に係る個人情報の取扱いについては、適正に管理、処理するもの
とし、以下に掲げる個人情報の保護に係る対策を講じること。
(1)本システムの運用に際して送受診及び蓄積されるデータについては、SSL(Secur
Socket Layer)方式による暗号化を行う等の方法により、メールアドレスや登録
情報が第三者に漏れることがないような仕組みを備えること。
(2)前記(1)に掲げる事項のほか、システム提供者が独自に個人情報の保護に係
る対策を講じることも可とするが、その際はシステム運用管理者の承諾を受け
実施すること。
12 検収及び成果物
(1)成果物の納入をもって検収とする。
(2)成果物として以下のものを納めること。
・実施計画書
製本2部(正副)及び CD-R2部(正副)
・基本、詳細設計書 製本2部(正副)及び CD-R2部(正副)
・テスト計画書 製本2部(正副)及び CD-R2部(正副)
・テスト結果報告書 製本2部(正副)及び CD-R2部(正副)
・運用手引書
製本2部(正副)及び CD-R2部(正副)
・操作手引書
製本2部(正副)及び CD-R2部(正副)
・議事録及び懸案事項管理表(まとめたもの)
製本2部(正副)及び CD-R2部(正副)
・その他資料
製本2部(正副)及び CD-R2部(正副)
※製本については A4 ファイルに綴って納品すること(A3 については A4
に調整し、綴じこむこと。
)CD-R には成果物の電子データを納めること。
電子データは、Microsoft 社製の Word,Excel,Powerpoint(それぞれバー
ジョン 2007 で利用できるもの。)で作成すること。
(3)納入場所については、本市が指定する場所へ納入すること。
13 その他
(1)受託者は、作成する成果物に係る権利(著作権法第 21 条から第 28 条に定め
る全ての権利を含む。
)及び成果物の所有者を、当該成果物引渡し時に本市と共
有する。ただし、成果物のうち、従前より受託者が著作権を有する著作物の著
作権は、引き続き受託者のみに留保される。
(2)受託者は、当該留保された部分について、本市に対して使用を許諾し、また、
本市に対して著作者人格権を行使しない。本市は著作権法第 20 条第 2 項に該当
しない場合でも、前記(1)で著作権の譲渡を受けた著作物を必要に応じて改
変することができる。
(3)この仕様に定めの無い事項は、別途協議のうえ決定するものとする。