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商品先物取引のイロハ
目 次
第1回 商品先物取引の仕組み
第2回 商品先物取引の特性
第1回 商品先物取引の仕組み
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1-1. 現物取引と先物取引
契約締結(特に価格決定)の時期と
現物取引
契約履行(特に受け渡しと代金支払い)の時期がほぼ同じ
広義の先物取引
契約履行の時期を契約締結の時期よりも将来に設定
・ ある特定の商品を
・ 一定数量
・ 予め定められた価格で
・ 将来の一定期日に
受け渡す契約内容の取引
先渡取引(Forward) 相対取引
・ 契約条件の標準化
・ 不特定の相手との取引
・ 契約履行の確実化
先物取引(Futures) 狭義の先物取引:取引所取引
・ 受渡決済のみならず、差金決済も可能
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第1回 商品先物取引の仕組み 買いから取引を始めた場合の例
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前提:4,500円で金(標準)の取引(買い)1枚が成立
(1)
4,600円
(3)
利益
4,500円
(2) 4,400円で反対売買(売り)を行った場合
⇒4,500円で買ったものを4,400円で売るから
(4,400円-4,500円)×1,000(倍)×1(枚)
= -100,000円・・・損失
(別途手数料と税金がかかります)
損失
4,400円
(2)
取引日
4,500円で金を1枚買い
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≪差金決済する場合≫
(1) 4,600円で反対売買(売り)を行った場合
⇒4,500円で買ったものを4,600円で売るから
(4,600円-4,500円)×1,000(倍)×1(枚)
= 100,000円・・・利益
(別途手数料と税金がかかります)
納会日
≪受渡決済する場合≫
(3) 現物の授受を行った場合
⇒当初の買い取引が1gあたり4,500円なので、450万円
を支払い金1kgの現物を受け取る。
(別途手数料と税金が発生します)
第1回 商品先物取引の仕組み 売りから取引を始めた場合の例
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前提:4,500円で金(標準)の取引(売り)1枚が成立
(1)
4,600円
(3)
損失
4,500円
(2) 4,400円で反対売買(買い)を行った場合
⇒4,500円で売ったものを4,400円で買うから
(4,500円-4,400円)×1,000(倍)×1(枚)
= 100,000円・・・利益
(別途手数料と税金がかかります)
利益
4,400円
(2)
取引日
4,500円で金を1枚売り
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≪差金決済する場合≫
(1) 4,600円で反対売買(買い)を行った場合
⇒4,500円で売ったものを4,600円で買うから
(4,500円-4,600円)×1,000(倍)×1(枚)
= -100,000円・・・損失
(別途手数料と税金がかかります)
納会日
≪受渡決済する場合≫
(3) 現物の授受を行った場合
⇒当初の売り取引が1gあたり4,500円なので、1kgの現物
を引き渡し、代金の450万円を受け取る。
(別途手数料と税金が発生します)
第2回 商品先物取引の特性
商品先物取引の特性
(1)決済方法
現金決済:売値と買値の差額を決済することで取引を終了
受渡決済:商品とその代金の授受(受渡し)を行って取引を終了
(2)証拠金制度
総取引金額の一部を証拠金(担保)として預託
(3)レバレッジ
証拠金取引によるレバレッジ効果により資金効率の高い資産運用が可能
(4)限月取引
取引の期限がある取引 期限を「限月(げんげつ)」という
期限のない取引として2015年5月7日「東京ゴールドスポット100」スタート
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