(別紙1) 提出された意見等の概要とこれに対する考え方 案件名 意見募集期間 意見等の提出件数 : : : ため池の保全等に関する条例案 平成26年12月10日~平成27年1月5日まで 63件(35人) 項目等 意見等の概要 件数 県の考え方 第1章 (概要、本文1ページ) 〔既に盛り込み済です〕 1 目的 ・大雨でもため池があったおかげで ② 安全で安心な県民生活の確 被災を免れたことは意味がある。こ 保するためには、ため池の適 のようなため池の有する機能を条 正な管理が必要であり、第1 例に反映させるべき。 条に記載しています。 ・ため池で見込まれる農業用水の需 要収支を5年毎に明記、公開するこ と。 〔既に盛り込み済みです〕 ・ご意見の趣旨は、農業用水 の安定的供給と考え、第1条 に記載しています。 2 定義 (概要、本文1ページ) ため池の管理責任者が、誰である のか不明である。 〔既に盛り込み済です〕 ① 「所有者及び耕作者その他の ため池を管理する者」をため 池管理者として定義すること とし、第2条第5号に記載し ています。 3 基本 (概要、本文1ページ) 理念 ・多面的機能の検討について、農業 者・水利権者・行政に加え、地域住 民や自治会も交えた視点で検討す べきだ。 〔既に盛り込み済です〕 ⑦ ・各主体の協働による多面的 機能の発揮の促進のための取 組が推進されるよう、第3条 に記載しています。 ・条例改正よりも農家の生きる道を 解決せよ。 ・農業の持続的発展のために も貴重な水源である“ため池 の保全”は不可欠であり、第 3条に記載しています。 ・ため池を地域固有の財産として地 域全体で守っていくべきだ。 ・ため池は、地域の貴重な財 産として次世代に継承される べきものであり、第3条に記 載しています。 ・生物多様性が失われるということ は、人間の生活基盤が失われるとい うことであり、そんな基本理念に立 った条例とするべき。 ・管理者には、ため池の有する多面 的機能の発揮の促進のため、例えば 在来種を守るような工法を採用さ せるべき。ため池は農家だけのもの ではない。水生植物が繁茂し鳥類が 繁殖したりすることが県民の安ら ぎに繋がる。コメだけのために環境 を破壊すべきではない。ため池の構 造は水漏れ防止のためにビニール 防水などをしてはならない。もっと 自然との共生を図るべきだ。 4 県の (概要、本文1ページ) 責務 総合的な施策をもっと具体的に 示せ。 5 市町 (概要、本文2ページ) の責務 ため池等の適正な管理や多面的 機能の発揮の促進のため、もう少し 市町の責務を明確にせよ。 6 管理 (概要、本文2ページ) 者の責務 ・管理者の責務として柵設置の義務 化を求めるべき。 ・草刈りなど保全作業中の事故が発 生した場合、安全問題にかかる具体 的な対処方針を示すべき。 ・生物多様性の確保など多面 的機能を有するため池等を次 の世代へ継承させるため、第 3条に記載しています。 ・ご意見の趣旨は、生物多様 性確保や良好な景観の形成に 繋がる多面的機能の発揮の促 進の取組と考え、第3条に記 載しています。 〔推進上の課題〕 ① 今後、県の総合的な推進方 針を検討し、それに基づく施 策の展開を進めてまいりま す。 〔既に盛り込み済です〕 ① 市町の責務を明確にするこ ととし、第5条に記載してい ます。 〔その他〕 ② ・県は、管理者講習会等にお いて安全対策の重要性につい て啓発しています。 一方、管理者は、その管理 するため池の状況に応じて必 要な対策をとるべきものと考 えます。 〔対応困難です〕 ・ため池管理者において対応 するものと考えます。なお、 県では、ため池点検講習会や、 かいぼりイベントを実施して いるほか、多面的機能支払い でも保険加入を呼び掛けるな ど、注意喚起しています。 7 県民 (概要、本文2ページ) の責務 「保全活動への参加に努める」な ど、協働を県民の責務として記載す べき。 第2章 (概要、本文2ページ) 8 ため ・名ばかりの管理で粗放化されたた 池等の適 め池の怖さが知られていない。 正な管理 ・ため池管理者への支援、特に県や 市町の支援をお願いしたい。 ・特に適正管理をしている組織には 支援の条項を盛り込むべきである。 ・消費者として見たため池は安全・ 安心な農産物を生産するのに必要 不可欠なもの。今後の食糧危機への 備えとして、もっと管理を充実させ てもらいたい。 ・ため池の調査を定期的に実施する べき。 〔既に盛り込み済です〕 ① 協働を県民の責務として、 第3条及び第19条で記載して います。 〔既に盛り込み済です〕 ⑫ ・ため池を適正に管理するよ う、第8条に記載しています。 ・これまで受益面積0.5ha以上 のため池について、改修等の 整備、ハザードマップの作成、 維持管理等に対する支援を行 ってきました。来年度からは、 ハード整備支援の制度の充 実、農振農用地区域外での維 持管理支援などを予定してい ます。 なお、管理者が県や市町の 技術的援助その他必要な協力 を求めることができるよう、 第8条第5項に記載していま す。 ・適正な管理がなされている 組織には支援が必要と考えて おり、第8条第5項に記載し ています。 ・ため池等の機能の保全を図 るため、適正な管理を行うよ う、第8条に記載しています。 ・農業用水の安定供給のため、 ため池の定期的な調査は必要 と考え実施しているところで あり、第8条に記載していま す。 〔対応困難です〕 ・災害は、決壊のような災害と、立 ・水難事故の防止については、 ち入りによる水難事故とに区分す ため池管理者において判断 べき。 し、必要な対策を取るべきも のと考えます。 ・ため池で釣りをする場合はライセ ・ライセンス制導入等につい ンス制とし、その収入で管理に役立 ては、ため池管理者において てればよい。 判断するものと考えます。 〔その他〕 ・堤防決壊を防ぐため補助金による ・各事業の要件を満たせば、 工事を申請した場合、補修工事につ 補修工事等についても実施す いても対応が可能となるか。 ることは可能です。 ・上水道、防火用水、発電用ダム等、 ・個々の管理者(事業者)に 流域において目的の異なる貯水施 おいて適正に管理されてお 設の一元管理を望む。 り、一元管理の必要性は低い と考えます。 〔既に盛り込み済です〕 9 ため (概要、本文2ページ) ・地域ぐるみでため池の維持 池等の適 ・ため池をどう維持管理していくの か、 農業者だけでなく周辺住民との 正な管理 ⑬ 管理の体制を維持できるよ う、第9条に記載しています。 体制等 交流をしながら(管理等について) 考えていただきたい。 ・特に中山間地域にあるため池の維 ・市町の長が必要と認めると 持管理については市町が地元協議 きは、管理体制の維持に必要 の場に入れるよう位置づけする。地 な措置を講ずるよう努めるよ 域の防災力向上のため、ため池管理 う、第9条第3項に記載して を地域で実施できるよう、行政が積 います。 極的に支援する仕組みづくりを。 ・管理者の管理責任については、共 ・ご意見の趣旨は、多様な主 助の精神のもと、柔軟に対応するべ 体の協働による管理のことと き。 考え、適正管理が困難となっ た地域は地域ぐるみで管理体 制を構築するよう、第9条に 記載しています。 ・ため池の管理方法は各主体によっ ・多様な管理者の実態に応じ て異なる。農地・水の事業が発足し た管理体制の維持について、 た当時から管理者間で交付金の使 第9条に記載しています。 途は異なっているようだ。管理の実 態に応じた改訂をすべき。 ・ため池管理には、住民主体の団体 ・多様な主体の参画が必要で を構築し、その核となる人材育成が あると考えており、第9条第 重要である。学校や地域を積極的に 2項に記載しています。 参画させるべき。 ・播磨灘の漁業関係者とも連携した 運動を期待している。 ・受益農地の無くなったため池をど う保全していくのかが記されてい ない。 ・漁業関係者等との連携につ いて期待されるところであ り、第9条第2項に記載して います。 〔対応困難です〕 ・受益面積0.5ha以上の特定た め池については第2章に記載 しているところですが、受益 農地の無いため池については 本条例では対象外としていま す。ただし、廃止に際しては、 届出を義務づけるよう、第14 条に記載しています。 12 管理 (概要、本文4ページ) 者の届出 ・管理の届出は受益面積0.5haを下 回っても規模で必要か否かを判断 するべき。 ① 〔既に盛り込み済です〕 ・適正な管理は規模の大小に 関係なくすべてのため池を対 象としており、管理がなされ るものと考えますが、事務手 続き上は受益面積0.5ha以上 で線を引いています。 14 廃止 (概要、本文4ページ) の届出 廃止の届出が必要な条件を具体 的に示すべき。 〔既に盛り込み済です〕 ① 受益面積0.5ha以上のため 池(特定ため池)を対象とし、 第14条に記載しています。 15 ため 池附属施 設以外の 施設の設 置 18 必要 な措置の 勧告及び 命令 (概要、本文4ページ) 太陽光発電の設置基準を設ける べき。 〔既に盛り込み済です〕 ② 太陽光発電設備の設置等に ついては、第15条に記載して います。 (概要、本文4ページ) 管理者に、ため池の改修費等を求 めるのは酷ではないか。すべて補助 金で賄うべき。 〔その他〕 ① ため池は、農業用の水源施 設であり、改修には受益者か ら一定の負担を求めます。 ただし、ため池の改修工事 等については、一定の要件を 第3章 20 県に よる施策 の実施 (概要、本文5ページ) ・地域の浸水被害を軽減するための 重要な資源である。もっと活用して もよい。 ・さまざまな組織や団体が協議会と して活動しているが、条例に協議会 の位置づけがない。 満たせば、地元負担の軽減に 繋がるさまざまな補助事業制 度が用意されています。 〔既に盛り込み済です〕 ⑬ ・ご意見の趣旨は、ため池の 有する貯留機能等についてと 考え、第20条第1項第1号に 記載しています。 ・協議会等の位置づけを第20 条第1項第4号に記載してい ます。 ・もっと県民が参加しやすい学習や イベントにため池を使うべきであ る。また、県と市町と協働して、こ のような機会にかかる情報提供や 広報、普及活動等に当たるべき。 ・総合的な施策が必要と考え、 第20条第1項各号に記載して います。 ・田んぼダムの構想と連動するよう 改正してほしい。 ・ご意見の趣旨は、総合治水 としての取組と考え、第20条 第1項に記載しています。 ・多面的機能の発揮の促進に 関する施策を展開するため、 第20条に記載しています。 ・かいぼり、学習会等の活動に、た め池の有する魅力を再発見させて くれるような人(技術者、学者、実 践家等)を派遣してほしい。また、 日頃から子供や親向けに安全面を 確保するための研修等を行ってほ しい。 ・ため池決壊時のハザードマップを 作って欲しい。 ・多面的機能の発揮の促進にかかる 取組について、もっと積極的に謳っ てほしい。 ・ため池の適正な管理を行う ための必要な措置を第8条に 記載しています。なお、各市 町においては、大規模ため池 のハザードマップ作成を優先 的に進めています。 ・趣旨のとおり、第20条に記 載しています。 ・次世代へ引き継がれるよう(取組 ごとにわかりやすい)キャッチフレ ーズを考えるべき。 21 管 理者及び 県民の取 組 第4章 23 適 用除外 〔推進上の課題〕 ・ご意見を踏まえ、今後総合 的な推進方針を作成する中で 検討します。 〔既に盛り込み済です〕 (概要、本文5ページ) ② ・多面的機能の発揮の促進に 活用方法が事例として示される おける取組について、第21条 とわかりやすい(写真、外来種問題、 (第1項)各号に記載してい 工場排水対策等)。 ます。 〔対応困難です〕 ・ため池保全のため税を徴収するべ ・すでにため池整備等の補助 きだ。 制度が用意されており、また、 多面的機能による受益はある 程度限定されたものにならざ るを得ない等の理由によっ て、税の徴収は馴染まないと 考えます。 (概要、本文6ページ) 〔既に盛り込み済です〕 ・市町の条例化が尊重されるよう配 ② ・趣旨のとおり、重複する内 慮いただきたい。 容においては市町の条例が尊 重されるよう、第23条第3項 に記載しています。 ・適正な管理水準の確保や管理体 ・適正な管理については、土 制、行為の禁止などは土地改良区も 地改良区も対象としていま 対象とするべきである。 す。ただし、事務の手続き上、 設置の届出等については不要 としていますが、改修等に当 たっては県が定める基準等に より行っていただきます。 第5章 (概要、本文6ページ) 25 罰 罰則・罰金は外すべきである。 則 計 ① 〔対応困難です〕 災害の未然防止を図ること から罰則・罰金は必要です。 63 ○
© Copyright 2024 ExpyDoc