たま たま 球 は霊 なり ~野 球 部 だ よ り 99~ 3.19.2014 「私は3月1日に高校を無事卒業することができました。春からは神奈川大学 経済学部現代ビジネス学科へ通います。まだ将来のことは何も決まっていません が、大学在学中にいろいろな経験や人とのかかわりの中で少しずつ考えていこう と思っています。私にとって橘中学校野球部で過ごした3年間は人生の中で一番 輝いていた時間であり、宝物です。毎日休みがなく、つらく厳しい練習があった か ら こ そ 、 今 そ う 感 じ る こ と が で き ま す 。( 中 略 ) 橘 中 学 校 野 球 部 で 学 ん だ こ と 、 高 校 生 活 で 学 ん だ こ と を 忘 れ ず 大 事 に し て 、大 学 生 に な り た い と 思 い ま す 。ま た 、 気配りのできる人間、当たり前のことを当たり前にできる人間、いつも相手に感 謝 の 気 持 ち を 持 て る 人 間 に な り た い と 思 い ま す 。高 校 の 先 生 や バ イ ト 先 の 方 か ら 、 礼儀正しく挨拶ができると言われました。今後とも変わらぬ御指導、御鞭撻のほ ど よ ろ し く お 願 い し ま す 。 近 日 中 に 御 挨 拶 に 伺 い た い と 思 っ て い ま す 。」 火曜日夜。帰宅すると一通の手紙が自宅に届いていました。以前紹介した前任 校での野球部の主将を務めた一條公哉さんからのもので、内容は上に書いてある とおりです。大学進学の報告を書面でしてくれたことを嬉しく思ったのと、心の こもった丁寧な字に、そして高校を卒業したばかりの18歳の青年とはいえ、こ んなに素晴らしい文を書くことに、驚きを感じたのです。彼が中学校入学前の小 学6年生の時、野球部の練習をよく見に来ていたことがついこの間のように思い 返されます。中学2年生の冬には暗闇の中、朝5時からグラウンドにはった氷を 朝練習ができるようにと、1人ではがしていた彼の姿が鮮明に思い浮かびます。 立派になった彼の姿を見るのが今から楽しみでもあり、なかなか会うことはでき なくとも、彼との付き合いは一生続くものと思っています。 一昨日には一條公哉さんの一つ学年が上の田中宏明さんが同じように大学進学 を伝えに生麦まで来てくれました。中学卒業後、横浜市立桜丘高校で3年間野球 に取り組み、1年間の浪人生活を経て静岡大学に進学することになったのです。 大学でプラズマの勉強をする彼も、これから1人暮らしの準備で忙しいと思うの ですが、春休み中に時間があれば生麦の練習に参加すると約束してくれました。 彼らとの出会いはかけがえのないものです。彼らが周りのことを考え、自分の 身近な人のために活躍することはこの上ない喜びでもあります。また彼らの頑張 りから、元気や希望をもらえるのも事実。人生のフィールドでプレイボールの声 がかかった彼らを、観客席から応援し続けたいと思います。
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