R1213K シリーズ

R1213K シリーズ
2.5A PWM制御型 昇圧DC/DCコンバータ
R1213Kシリーズは低消費電流のPWM制御型のCMOS昇圧DC/DCコンバータです。ソフトスタート回路、低電圧誤動作防止回
路(UVLO)、サーマルシャットダウン回路、コイル電流制限回路、ラッチ型保護回路を内蔵し、外付け部品としてコイル、抵
抗、コンデンサ、ダイオードを用いるだけで、容易に高効率の昇圧DC/DCコンバータを構成できます。ソフトスタート時間や
位相補償を外付けの抵抗とコンデンサで設定可能です。また、シャットダウンスイッチ制御機能を備えており、保護回路動作
時に外付けのPch MOSFETをOFFし、電源から出力への電流経路を遮断します。ラッチの解除は、CE端子で一度スタンバイ
状態にする、もしくは、電源電圧をUVLO検出電圧以下にすることで行います。
特
長
• 消費電流(IDD1) ··················TYP. 550μA(非スイッチング時)
• 消費電流(IDD2) ··················TYP. 3mA(スイッチング時)
• スタンバイ電流(Istandby) ·······MAX. 1.5μA(CE="L"時)
• 入力電圧範囲(VIN) ············2.3V~5.5V
• 出力電圧範囲(VOUT) ·········3.0V~15.0Vの間で外部設定可能
• 発振周波数(fosc)··················1MHz
• 最大デューティ(Maxduty)········MIN. 85%、TYP. 90%
• コイル電流制限回路内蔵 ······電流制限 TYP. 3A∗
• UVLO検出電圧(VUVLO)·······2.0V
• ソフトスタート時間(tstart) ·····SS端子で設定
• サーマルシャットダウン回路内蔵 ····150℃で停止
• ラッチ型保護回路内蔵 ··········保護遅延時間 TYP. 32ms
• パッケージ····························DFN(PLP)2730-12
(フィードバック電圧:0.8V)
• フィードバック電圧精度 ······±8mV
• フィードバック電圧温度係数····±50ppm/℃
ブロック図
基本回路例
シャットダウン用 Pch MOSFET を
使用する場合
R1213K
VFB
AMPOUT
VIN
TEST
LX
L1
2.3μH to 6.8μH
Thermal
Shutdown
Error Amp.
R
Vref
SS
CIN
10μF
EN control
OSC
Soft Start
VIN
Switch
Control
Q
S
Timer
Current
Protect
CSS
LX
LX
D1
VOUT
R2
CE
RCOMP
UVLO
CCOMP
FLAG
EN control
R1
GND
TEST
COUT
10μF
VFB
SS
LX
VIN
CIN
10μF
FLAG
AMPOUT
Slope
Compensation
Chip Enable
L1
2.3μH to 6.8μH
D1
1μF
Current
Sense
UVLO
PWM Comp.
シャットダウン機能
を使用しない場合
CSS
LX
FLAG
VOUT
R2
CE
VFB
SS
AMPOUT
GND
RCOMP
GND
CCOMP
TEST
GND
COUT
10μF
R1
GND
GND
FLAG 端子はオープンとしてください。
CE
FLAG
GND
セレクションガイド
パッケージ
1 リール個数
.∗ :出力電圧外部設定の電圧範囲を指定
.A.:低出力電圧品(VOUT:3.0V~6.0V)
.B.:高出力電圧品(VOUT:6.0V~15.0V)
製品名
DFN(PLP)2730-12 5,000 pcs R1213K001.∗ -TR
パッケージ
特 性 例
効率対出力電流
DFN(PLP)2730-12
Top View
12 11 10 9
8
R1213K001A(VOUT=5.0V)
Bottom View
7
7
8
9 10 11 12
1
1
2
3
4
5
6
2
3
4
5
6
AMPOUT
VFB
CE
GND∗∗∗
GND∗∗∗
GND∗∗∗
6
5
4
7
8
9
10
11
12
3
2
1
TEST∗∗
Lx∗∗∗
Lx∗∗∗
VIN
FLAG
SS
Efficiency η (%)
∗
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
VIN=4.5V
VIN=4.0V
VIN=3.3V
VIN=3.0V
VIN=2.3V
1
10
100
1000
Output Current IOUT (mA)
10000
R1213K001B(VOUT=15.0V)
Efficiency η (%)
ハロゲンフリー
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
VIN=5.5V
VIN=5.0V
VIN=4.0V
VIN=3.3V
VIN=3.0V
1
10
100
1000
Output Current IOUT (mA)
10000

∗) タブは基板電位(GND)です。
∗∗) TEST 端子は GND 接続かオープンでご使用ください。
∗∗∗) 基板実装時には 4、5、6 番ピン、および、8、9 番ピンは必ず接続してください。
アプリケーション
• FLASH LED用、データカード、DSC用、LCDのソース電源用
No.JK-278-121001
昇圧DC/DCコンバータ
R1213K シリーズ
昇圧 DC/DC コンバータ
PWM制御型 昇圧DC/DCコンバータ
位相補償設定用抵抗、容量の選択
R1213Kシリーズは、過剰な出力リップルと不安定動作に依る効率の低下を防ぐため、電圧フィードバックループに適切な補償が
必要です。補償はAMPOUTとGNDの間に直列の抵抗(RCOMP)と容量(CCOMP)を接続することで行われます。
位相補償に用いる抵抗値と容量値は以下の式から求めることが出来ます。ただし、他の部品との組み合わせや実装基板の影響もあ
るため、補償が適切であるかの確認にはR1213Kの過渡応答を調べ、RCOMPとCCOMPを調整してください。
【A バージョン】
RCOMP = 90 × VIN × VOUT × COUT /(L × IOUTmax)
CCOMP = 30 × VOUT × L × IOUTmax /(VIN 2 × RCOMP)
【B バージョン】
RCOMP = 45 × VIN × VOUT × COUT /(L × IOUTmax)
CCOMP = 30 × VOUT × L × IOUTmax /(VIN 2 × RCOMP)
VIN (V)
VOUT (V)
IOUTmax (mA)
3.3
3.8
1200
3.3
5.0
800
3.3
12.0
250
5.0
15.0
650
CIN (µF)
COUT (µF)
L1(µH)
D1
RCOMP (kΩ)
CCOMP (nF)
8.2
3.3
2.2
10
20
4.7
4.7
3A品
6.8
8.2
6.8
27.0
1.8
15.0
5.1
出力電圧設定方法
出力電圧は出力電圧設定用の抵抗(R1 と R2)の値により、次式で与えられる電圧が出力されます。
出力電圧= VFB × (R1+R2)/R1 (VFB=0.8V)
*) R1 と R2 の和が 200kΩ以下になるように設定してください。
ソフトスタート時間設定方法
SS 端子と GND 間に配置する容量(CSS)により、ソフトスタート時間を設定できます。
ソフトスタート時間は次式で与えられる時間になります。
ソフトスタート時間 = CSS × VFB / ISS (VFB=0.8V, ISS=10µA)
= 8 × CSS × 104 (s)
この新製品ニュース記載内容は、2012年10月現在のものです。
JK-278-121001