業務委託仕様書(PDF:18KB)

「富士の国やまなし誘客促進事業(ふるさと旅行券)」業務委託仕様書
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委託業務名
富士の国やまなし誘客促進事業(ふるさと旅行券)業務(以下「委託業務」と
いう。)
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目
的
これまで県では「やまなし観光推進計画」に基づき、観光誘客事業等を実施
してきたが、更なる地域活性化を図るためには、本県の優れた地域資源を活用
し、観光客の増大や地場産業製品の消費拡大を図っていく必要がある。
こうした中、国では「地域住民生活等緊急支援のための交付金事業」を創設
したところであり、本県ではこの交付金事業を活用し、ふるさと旅行券(以下
「旅行券」という。)の発行などにより、県外からの旅行消費需要の掘り起こし
を図るものである。
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委託期間
契約締結の日∼平成28年3月31日
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委託上限額
564,200,000円
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旅行券の利用概要
(1) 旅行券
① 旅行券は、旅行者が現金券として利用するものとし、あらかじめ利用可能
として登録された宿泊施設、物販施設及び旅行商品の精算時に、現金に換え
て利用できる。
② 宿泊施設及び旅行商品をインターネット予約した場合であっても、現地で
の精算時に利用できる。
③ 旅行券は現金との引き換え及び釣り銭の支払いは不可とする。
④ 旅行券の一人当たりの購入限度額は、20,000 円とする。
⑤ 旅行券の一人当たりの利用限度額は、宿泊者は 1 泊につき 10,000 円まで、
物品及び旅行商品購入者は1回につき 10,000 円までとする。
(2)旅行券の利用可能施設等
①宿泊施設
以下のア)からオ)の全ての条件を満たす施設であること。
ア)山梨県内に所在する宿泊施設であること。
イ)旅館業法(昭和 23 年法律第 138 号)第 3 条第 1 項の営業許可など、当
該施設を運営する上で、必要な許可を得ていること。
ウ)
「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」
(昭和 23 年法律
第 122 号)の第 2 条 6 項第 4 号に規定される施設でないこと。
エ)「山梨県暴力団排除条例」(平成 22 年山梨県条例第 35 号)を遵守する
こと。
オ)その他公序良俗に反しないこと。
②旅行商品
県内に本社・事業所を有する旅行業者が造成する着地型旅行商品(※)
※
着地型旅行商品とは、旅の目的地(到着地)において、その地域の文
化や歴史、特産品等の観光資源をテーマとして、旅行業者が実施する募
集型企画旅行商品のことをいう。
③物販施設
富士の国やまなし館(東京都)
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委託業務の内容
県内の宿泊への動機づけを行い、実際の宿泊に結び付けることによって、県
内での消費喚起を図るため、以下に定めるところにより、旅行券の作成、販売、
精算、実績の報告等を行う。
なお、委託業務の実施に関して疑義が生じる場合は、県との協議の上、実施
する。
(1) 旅行券の利用施設等の登録業務
① 旅行券利用施設等への周知は受託事業者が行う。
② 旅行券利用施設等の受付・登録・契約業務は県との協議の上、受託事業
者が行う。
③ 登録内容の確認は県が行う。
(2) 旅行券の作成業務
① 旅行券は、通常用(利用可能時期が9月1日∼2月28日)と冬季用
(利用可能時期が12月1日∼2月28日)の2種類とする。
② 旅行券の券種(額面)については、利用者の利便性を考慮して作成する。
③ 旅行券の作成にあたっては、偽造及び重複使用等の不正使用の防止策を
講じる。
(3) 旅行券の販売業務
① 旅行券は、本県への宿泊を伴う県外からの観光客の増加及び県内全域で
の消費喚起を図るため、概ね 10 万人の個人に対して販売する。
② 旅行券は個人単位で販売することとし、旅行業者等のまとめ買いの防止
策を講じる。
③ 旅行券は、通常用旅行券を割引率 30%、冬季用旅行券を割引率 50%で販
売する。
④ 旅行券の販売は、受託業者の本部・営業所等による窓口及び全国の大手
コンビニエンストアの発券機など、全国で購入できる場所・方法による。
⑤ 旅行券の発売期間は、平成27年8月1日(土)の開始予定で、先着順
に販売することとし、完売次第終了する。
⑥ 旅行券の販売代金については、精算業務の実施のために必要な原資とし
て、適切に管理する。
⑦ 旅行券の販売状況について、随時、県へ報告する。
(4) 旅行券の精算(回収・換金)業務
① 利用された旅行券の換金手続きは、登録された利用施設等のみが行うこと
とし、それ以外の個人・団体からの申し出による換金は応じない。
② 旅行券利用施設から旅行券を回収し、現金に換金する。
なお、換金については、月に1回以上の頻度で行う。
③ 旅行券の換金については、翌月末日までに利用施設等が指定する金融機関
の口座に振り込む。なお、振込金額は、振込手数料を差し引いた額とする。
④ 旅行券のプレミアム部分(割引額)の補填については、実績による支払い
とする。
⑤ 回収した旅行券が適正に利用されたものであるかどうか厳正に確認し、適
宜、旅行券利用施設と調整を行う。
(5) 事業の情報発信等業務
① 受託事業者サイトや独自媒体等を活用して、旅行券の効果的な販売促進
及び本県の観光情報を発信する。
② 上記については、時期に応じた改定・更新を行う。
③ 本事業で作成したPRコンテンツについては、県が実施する観光プロモ
ーション及び県の観光サイト内で二次利用または継続使用できる内容と
する。
(6) 宿泊を伴う旅行商品の造成業務
① 県内の宿泊施設との連携・協力のもと、相乗的なプロモーションを実施す
るため、県が実施する観光プロモーションと連携した宿泊を伴う旅行商品
を新たに造成する。
なお、観光プロモーションの詳細については、別途指示する。
② この旅行期間は、平成27年12月1日から平成28年2月28日までと
する。
(7) 事業の効果測定業務
旅行券の消費喚起・誘発効果の測定及び今後のマーケティング戦略立案の
ためのアンケート調査を実施する。
① アンケート調査項目
ア)直接的な消費喚起効果及び旅行券制度による新規の消費誘発効果測定
の2種類の内容を必須とし、その他の項目については、今後のマーケテ
ィング戦略立案のために必要と思われる内容を提案に基づき、別途協議
の上定める。
イ)アンケートは、旅行券による旅行実施後に行うとし、目標回収サンプ
ル数は提案による。
② アンケート集計結果の報告及び分析
ア)レコードデータについては、毎月県に報告する。
イ)全体の集計結果については、分析を行った上で県へ提出する。
なお、分析方法等の詳細については、別途協議の上定める。
③ その他
上記以外に、旅行券の消費喚起・誘発効果の測定及び今後のマーケティン
グ戦略立案に資すると認められる方策があれば提案に基づき実施できるも
のとする。
(8) 管理・報告業務
① サポート窓口業務
旅行券の利用者、旅行券利用施設、旅行券販売場所からの問い合わせに
対応できる体制をとる。
② 管理業務
運営マニュアル及び質問集の作成の他、(1)から(7)を含む本委託業
務全体の管理を行い、適宜必要な措置を講じるとともに。旅行券がすべて
利用されるよう努める。
③ 報告業務
旅行券の販売状況や利用状況について、月次報告書を提出する。
なお、旅行券の販売状況はリアルタイムで把握できる体制を構築する。
(9) その他
上記以外に新規の消費誘発が行われるような企画を、提案に基づき実施
する。
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契約
(1) 契約の締結
県の契約担当職員が別途定める予定価格の範囲以内で契約を締結する。
(2) 契約の条件等
本業務委託契約書のほか、山梨県財務規則(昭和 39 年規則第 11 号)の定
めるところによる。
(3) 契約の期間
契約締結の日から平成 28 年 3 月 31 日までとする。
(4) 委託料の概算払い
県は受託事業者の請求により必要と認められるときは、委託料の全部又は
一部を概算払することができることとし、概算払の請求及び精算については、
別に定めることとする。
なお、委託契約額を確定した結果、概算払いにより受託事業者に交付した
委託料に残額が生じた場合、県は受託事業者に返還を命じる場合がある。
また、旅行券による割引実施額が総事業費の8割を下回ったとき、県は受
託事業者に返還を命じる場合がある。いずれの場合においても、受託事業者
はこれに応じることとする。
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委託業務実施に当たっての留意事項
(1) 仕様書の内容については、契約後、旅行券の販売状況などを踏まえ、予算
の範囲以内で変更する場合がある。
(2) 受託事業者は、県と連絡調整を十分に行い、円滑に業務を実施する。
(3) 委託業務の全部又は一部を第三者に委託し、又は請け負わせてはならない。
ただし、あらかじめ県の承諾を得た場合は、この限りでない。
(4) 委託業務に関して知り得た秘密を他に漏らし、又は委託業務以外の目的に
使用してはならない。委託期間が終了し、又は委託契約が解除された後に
おいても同様とする。
(5) 委託業務を通じて取得した個人情報については、県の保有する個人情報と
して「山梨県個人情報の保護に関する条例」(平成 17 年山梨県条例第 15
号)の適用を受ける。
(6) 受託事業者は、委託業務の履行にあたり、自己の責めに帰すべき事由によ
り県に損害を与えたときは、その損害の責めを負う。
(7) 県が受託事業者を決定した後、委託契約にあたり、この仕様書に定める事
項及びこの仕様書に定められた事項以外に疑義が生じた場合は、遅滞なく
県と協議を行う。