第5回 日戦勉強会 2/18 号 ★経営財務 平成 25 年 3 月 19 日(火) 刊行物トピックス MEMO №3102 ○「企業結合に関する会計基準(案)」及び関連する他 の会計基準等の改正案の解説 ・親会社の持分変動 公開草案 現行 子株の追 追加取得持分と追 追加取得持分と追 加取得 加投資の差額を資 加投資の差額をの 本剰余金 れん 子株の一 持分の減少額と売 持分の減少額と投 部売却 却価額の差額を 資の減少額の差額 資本剰余金 を売却損益修正 子の時価 払込額と持分の増 払込額と持分の増 発行増資 減額の差額を資本 減額の差額を損益 剰余金 但し、利益剰余金 に直接加減も可 ・非支配株主との取引における個別財務諸表上の会 計処理 【条件】自社株の身を対価として、子株を追加取 得する 【処理】追加取得した子株の帳簿価額は、子会社 の純資産(連結時の時価修正を加味)に基 づき評価する。従って、のれんは生じな い。 ・連結財務諸表上の表示 1計算書方式の場合は、 「当期純利益」の直後に「親 会社株主に帰属する当期純利益」と「非支配株主 に帰属する当期純利益」を付記 ・暫定的な会計処理の確定の取扱い 結合日に確定したものとして、遡及修正 ・取得関連費 当期で費用処理 ・適用時期 平成 27 年 4 月 1 日以後開始事業年度 早期適用あり、但し、当期純利益は不可。 1/8 第5回 日戦勉強会 ★経営財務 2/25 号 平成 25 年 3 月 19 日(火) 刊行物トピックス №3103 MEMO ○「税効果会計に関するQ&A」を改正 ・Q15が追加され、退職給付基準の改正に対応し たもの。 ①連結上では、連結修正を加味して回収可能性を 検討する。 ②個別の回収可能性判断と連結の判断は同じにな る。 なお、退職給付引当金は、長期認識の一時差異で あるので、分類④⑤以外は、全額繰延税金資産を 認識可能となる。 ・また、詳細は、同号のP13に詳細解説があるの で参照されたい。 ★経営財務 3/4 号 №3104 ○連結決算誌上セミナー 第4回 連結上の税効果、持分法、在外子会社の 個別財務諸表の換算 ・(紙面にありませんが関連があるので) 連結修正:グループ内で販売した棚卸資産の未実 現利益に乗じる実行税率は何を用いるか? ①将来の税率 ②現在の税率 ③販売時の税率 ○気になる論点 71 IFRS における資本負債の振替 ・(紙面にありませんが関連があるので) 永久債は、債権なので負債ですが、性格が株式と 似ていることから IFRS では資本に分類されます。 なお、日本でも資本性借入というものがあり、劣 後ローンなどは、金融検査マニュアルで資本とし てカウントすることが示されている。 ★経営財務 3/11 号 ○不正リスク対応基準 №3105 修正案を議論 ・四半期レビューには適用されないが、中間監査に は準用される ・予告なしに往査をする、いわゆる抜き打ち監査手 続きを含むと明記 2/8 第5回 日戦勉強会 平成 25 年 3 月 19 日(火) 刊行物トピックス MEMO ○多重代表訴訟 ・会社法制の見直しにて創設予定 ・親会社の株主が、子会社の取締役の責任追及を可 能とするもの ・純粋持株会社が認められて以降の問題点の解決を 図ったもの ・完全子会社が対象 ○Q&A でわかる!初めての IFRS 金融商品② 別紙参照 ★商事法務 2/25 号 №1991 ○海外から見た日本企業のガバナンスにおける問題 ・根本的な問題として、日本には経営陣のモニタリ ングのための有効なシステムが存在するのかとい うこと ・取締役会の機能で、解決されない根本的な問題 ①取締役会が日常的な経営と監督機能の両方を担 っている ②社長が後継者と取締役を実質的に使命できる ・社外役員が十分な情報を入手出来ない ・政府機関に弁護士を置いた部門がない ・日本の会計事務所には、現実的な訴訟リスクがな い ★商事法務 3/5 号 №1992 特になし ★商事法務 3/15 号 №1993 ○会社計算規則の一部を改正する省令案新旧対照条 文 ・退職給付会計基準の適用に伴う改正 ★経理情報 2/20 号 №1339 ○循環棚卸の意義と方法 ・監査の視点からみた循環棚卸 ①実地棚卸結果を記録し管理するための経営者に指 示と手続きを評価すること ②実施されている棚卸手続きを観察すること ③棚卸資産を実査すること(実在性) ④テスト・カウントを実施すること(実在性・網羅性) 3/8 第5回 日戦勉強会 ★経理情報 3/1 号 平成 25 年 3 月 19 日(火) 刊行物トピックス №1340 特になし ★経理情報 3/10 号 №1341 特になし 4/8 第5回 日戦勉強会 ★T&A マスター 2/18 号 平成 25 年 3 月 19 日(火) 刊行物トピックス No.487 MEMO ○生産設備投資の特別償却・税額控除 H25/4 以後開始事業年度から 3 年間、生産設備等 への投資額①>損金経理減価償却費かつ②>前年投 資の 110%の場合に、機械装置について特別償却また は 3%の税額控除の特例。用語の整理を以下。 ・生産設備等=工場建屋を含む ・減価償却費=本店や器具備品を含む ・特償税対象=工場の機械装置のみ ★T&A マスター 2/25 号 No.488 ○自己株式立会外買付取引 ToSTNeT-3 ゼンショー(ゼ社)が保有するカッパクリエイト (カ社)の株式を、ToSTNeT-3 を利用してカ社に売 却した際、ゼ社の自己株取得のみなし配当にかかる 益金不算入処理が否認。審判所は、ToSTNeT-3 も「金 融商品取引所の開設する市場(法令 23③一)」に該 当し、みなし配当事由となる自己株式の取得に当た らないと判断。意見の分かれる同制度について国税 サイドの見解が審判所で支持された。 ○少人数私募債の駆け込み需要があるようだ ○離婚財産分与も居住用損失特例対象 離婚の財産分与は通常贈与税対象外だが、時価に より譲渡所得税の課税対象。離婚相手は既に配偶者 に該当せず第三者への譲渡として、益の場合は 30M 控除が採用でき、損の場合は損益通算繰越控除(期 限内申告かつ買換え or ローン残高要件)の対象とな ることが判明。 ★T&A マスター 3/4 号 No.489 ○子会社株売却による損失穴埋めは不可に 企業結合会計基準等の公開草案では、損益取引と していた非支配株主(少数株主)との取引を資本取 引に見直すことを提案。 子会社株式を一部売却した場合、その後も連結子 会社であれば、その売却益は資本剰余金とされる。 新会計基準適用後は親会社が含み益のある上場子 会社株式を売却し損失穴埋めすることは不可能に。 ⇒親子上場のメリットが縮小 5/8 第5回 日戦勉強会 平成 25 年 3 月 19 日(火) 刊行物トピックス ○役員妻の社用車個人利用と認定給与 MEMO 法人役員の妻が個人使用していた社用車 ①妻が契約締結、注文者欄は法人名記載 ②法人が信販会社とオートローン契約 ③納車先は妻の自宅、連絡先は妻の携帯電話 ④妻は役員でも従業員でもなく業務従事なし ⑤夫は役員かつ 100%株主 ⑥車検証の使用者欄には法人名記載 【課税サイド】 前提③④⑤の事実から、購入代金は役員個人の私 費負担であり、名義を仮装して減価償却しており、 事実隠ぺい・仮装の役員給与として損金不算入。 【審判所(納税者有利) 】 前提①②⑥の事実から、車両の取得者はあくまで 法人であり、役員は妻の個人使用により享受する経 済利益相当の認定給与(法定耐用年数 6 年均等按分 +車両保険+割賦利息)は定期同額給与、自動車税 は賞与になると判断。 ★税務通信 2/18 号 No.3250 ○書面添付制度に関する事務運営指針が改正 同制度をもとに,当局から税理士に対して意見聴 取が行われ疑義が解消すれば,税務調査が行われな い。意見聴取は“調査”に該当しないため,意見聴 取の質疑等のみに基づき修正申告をした場合は,加 算税の対象にならないことが明文化(事務運営指針 第 2 章第 2 節の 3) 。 ○完全支配関係にある子会社の解散に伴う税務処理 (残余財産確定以後の解説) 【関係】⇒右図 memo 欄参照 ・C 法人の青色欠損 100、残余財産 200 ・A 法人の C 株式の簿価は 160(減損 240) ・B 法人の C 株式の簿価は 100、繰欠税効果可 問1:A 法人の会計仕訳と税務仕訳 問2:B 法人の会計仕訳と税務仕訳 問2:B 法人の増加する繰欠の税金資産 ○H25 改正大綱 主要項目の適用開始時期一覧 ⇒右図 memo 欄参照 6/8 第5回 日戦勉強会 ★税務通信 2/25 号 平成 25 年 3 月 19 日(火) 刊行物トピックス No.3251 MEMO ○生産等設備投資促進税制を創設 資本基準がないため,大企業でも適用可能。リー ス資産も適用対象になることを確認。 【期間】設立年度除く H25/4~H27/3 開始年度 【要件】当期生産等設備投資額計>①当期償却損金 経理額&>②前期生産等設備投資額計*110% 【税控除】生産等機械装置投資額*3%(税 20%限) 要件に係る生産等設備は,法人の製造業等事業に 直接供される無形固定資産と生物以外の減価償却資 産で,本店,寄宿舎等の建物,事務用器具備品,乗 用自動車,福利厚生施設、国外設備等は対象外。 ○名古屋高裁 H25.1.24 米国デラウェア州 LPS は「法人」に該当せず、不 動産所得の必要経費は「出資額」を上限とせず。 ①法人法定主義により国外事業体も形式判断すべ きである ②損益の帰属主体は無関係ではない ③課税庁の主張する「A:構成員と区別された独自 財産 B:独立した権利義務の帰属主体 C:訴訟 の当事者」の 3 点は任意組合又は人格のない社 団も充足するため判断基準として機能しない ④構成員割当て損失額が出資額を超えた場合に損 益通算することはできない規定はない ⑤特定の LPS 財産につきパートナーが共同所有者 になる余地も考慮 ⑥外国事業体が法人又は人格のない社団に該当し ない場合,完全なパススルー課税が適用される ことは日本の租税法の明文上明らか。 以上より、本件 LPS に係る不動産関連損失と各構 成員の所得損益通算は適法(名高 H24 年(行コ)第 8・37 号、民事第 4 部,渡辺修明裁判長) 。現在国側により 上告。 阪地で納税者が敗訴(H22.12.17),東地で納税者 が勝訴(H23.7.19),名地で納税者が勝訴(H23.12.14) 後,いずれも各高裁に係属中。 7/8 第5回 日戦勉強会 ★税務通信 3/4 号 平成 25 年 3 月 19 日(火) 刊行物トピックス No.3252 MEMO ○指定日以後の短期前払費用の消費税 1 年以内の貸付等の役務契約等に伴う前払費用は 法人税法においては一時に損金処理されるが、契約 が指定日(H25.10.1)以後に締結されたものである 場合は、施行日(H26.4.1)以後の相当分について 8%の消費税がかかるため、仕入税額控除にあたって は前払部分を繰延べて計算する必要があると考えら れる。 ○復興所得税後、復興法人税前の申告 H25/1 以後に課される復興所得税はあくまで復興 法人税から控除するため、普通法人税から控除する と過少申告加算税の対象として 10%のペナルティ。 復興法人税適用前の H25/1 月・H25/2 月決算法人 や赤字で復興法人税のない H25/3 月決算法人でも、 復興所得税用に復興法人税申告書を提出することも 検討(もしくは控除せず損金経理) 。 ○専業主婦と確定申告 専業主婦で、上場株配当・譲渡による所得が 40 万 円の場合において、特定口座内で 4 万円の源泉徴収 があれば申告不要で合計所得は N/A 円。 仮に、前年に上場株式譲渡損 10 万円を繰越す申告 をしたとして、本年申告により繰越控除すれば、差 引所得に対する税額の 1 万円が還付される。申告し たことで生ずることになる合計所得は、繰越控除前 の 40 万円となるため、夫の控除対象配偶者に該当し ないこととなる。 結果、妻の 1 万円の還付に対し、夫には約 11 万円 の追徴税額(税率 30%の場合)が生じる。 8/8
© Copyright 2024 ExpyDoc