平成 26 年度第 11 回価格審査会の開催について 平成 26 年度第 11 回価格審査会が開催されましたので、議事概要についてお知らせいたします。 この価格審査会は、当財団の価格情報誌の発行前にその掲載価格の妥当性等について、外部の有識者 によって審査を行うものです。 開催日時 平成 27 年 2 月 13 日(金)10:00 ~ 12:00 場 一般財団法人建設物価調査会 委 所 員 会議室 吉田 保 日本工営株式会社 特別顧問 鈴木 中嶋 良廣 英雄 ジェイアール東日本コンサルタンツ株式会社 株式会社日本設計 コスト設計部 専任部長 西牧 均 一般財団法人日本建設情報総合センター システム事業部門 コリンズ・テクリスセンター長(兼)電子入札施設管理センター長 取締役 施工技術部長 □平成 26 年度第 10 回価格審査会議事録(案)確認 □平成 26 年度第 11 回価格審査会審議資料説明 審議資料の説明 1.「建設物価」3 月号、「Web 建設物価」3 月号の価格動向 ・ 価格が上昇した資材は、レディーミクストコンクリート(富山、三次、山口A、防府、さぬき、大分、 日田、宇佐、由布、玖珠ほか)、コンクリート用骨材(函館、八戸、十和田、輪島、三原、三次、庄原、 山口、下関、防府ほか) 、耐候性大型土のう(北海道、沖縄を除く各都市)、道路標識柱(全都市)、道 路用コンクリート製品(秋田、山形、福島、さいたま、金沢)、高強度プレストレストコンクリート JIS 強化くい(長野、新潟、富山、金沢、福井)等であることを説明。 ・ 価格が下落した資材は、異形棒鋼(北海道を除く各都市)、H形鋼(全都市)、鋼板(北海道を除く各都 市)、伸銅品(全都市)、レディーミクストコンクリート(甲府)、600Vビニル絶縁電線(IV)(全都市)、 燃料油(全都市)、鉄くず(東北、関東を除く各都市)、非鉄くず(全都市)等であることを説明。 2.注目資材 ・ 中厚板【東京】 ・ 燃料油【東京】 3.比較資料 ・ 企業物価指数、モニター調査結果、業界紙との比較結果について説明。 審議事項 審議1 審議2 委員の意見、質問 建設物価調査会説明・回答 セメント、生コンクリートの出荷状況に 12 月のセメント国内販売量は前年同月比 7.5%の ついて、増加、減少双方のデータが見ら れることから、この理由について知りた 減少。東京都は同 4%の減少となっている。一方、 生コンクリート出荷量は東京都が前年同月比約 い。 5%の減少とセメントとほぼ同じだが、東京 17 区 に限ると同 9.7%の増加となっている。 鋼材は荷動き低調から下落、弱含み推移 であるとの市況説明に対し、東京都区部 指数は前月号の掲載価格を用いて算出しているも のである。前月 2 月号でタイロッド、鋼管ぐいの の建設資材物価指数は土木部門鉄鋼の 前月比寄与度が 0.01 のプラス寄与にな 市況が上伸したため、鉄鋼は 0.01 のプラス寄与と なった。 っている理由について知りたい。 鋼材市況と鉄くず市況の関係について、 鋼材、鉄くずともに、東京、大阪で価格が逆転す 鉄くずは東京と大阪の価格に明確な差 る事例もあり、必ずしも鋼材市況と鉄くず市況に 審議3 が見られないようだが、鋼材は東京と大 阪の価格に差が見られる。この理由につ 明確な価格差や連動性はなく、独自の市況を形成 しているものと考えられる。 いて知りたい。 審議4 審議5 まもなく年度末を迎えるが、昨今は年度 末に公共工事が大きく増える傾向はあ 最近では工事量の平準化が徐々に浸透しており、 以前ほどの目立った工事量の増加傾向は見られな るのか。 い。 さぬき地区の生コンクリート市況上伸 これまで建築用途向けの値引き幅が大きくなって について、土木用途向けと建築用途向け で値上げ額が違う理由について知りた いたが、市況の立て直しに合わせて土木と建築の 格差是正が行われ、これが浸透した結果である。 い。 審議6 審議7 中厚板について、市況変動は比較的少な めであるが注目資材に取り上げた理由 中厚板は他の鋼材に比べ市況変動が著しく少ない が、今回少額ながら値動きがあったことで注目資 を知りたい。 材とした。 原油や石油の下落に伴って塩ビ管など のプラスチック製品に影響は出ていな 現状では影響は出ていないが、今後も原油安が続 けば関連資材が下落する場面もあり得る。一部地 いか。 域では舗装用材などに弱含み傾向が出始めてお り、原油市況の推移も含めて今後の動向が注目さ れる。 審議結果 「建設物価」3 月号、「Web 建設物価」3 月号の価格動向について問題はなかった。 以 上
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