資料4-1 京都府電気自動車等普及促進計画の進捗状況 (京都 EV・PHV タウン推進マスタープラン) 1 目指すべき姿 (1)低炭素社会のまちづくり・地域づくり (2)EV・PHV 関連ものづくり拠点の形成 (3)EV・PHV 導入促進モデルの世界への情報発信・グローバル拠点の形成 2 目標 (1)全国最高水準の EV・PHV 普及率 2013 年度までに 5,000 台 2020 年度までに 20 万台 (2)地域特性に応じた4つのモデル地域を設定し、普及策を展開 モデル地域 大都市観光地モデル 過疎地モデル 新都市モデル 北部観光地モデル (3)広域充電インフラネットワークの構築 急速充電器 100V/200V コンセント 50 基 7,000 基 (4)EV・PHV 関連の新産業の創出を支援 (5)EV・PHV に関連する産学官民連携の推進 1 ◇施策の進捗状況 (1)初期需要の創出 施策状況・課題 ア 導入に伴う初期費用の負担軽減を図り、府民・ (補助金) 事業者への導入を促進 ・タクシー・レンタカー事業者に対する導入補助 (約50台) ・税や金利の優遇など、利用者の初期費用の負担軽 ・けいはんな における個人等への導入補助 (約100台) 減によるEV・PHVの導入を促進 (税制) ・自動車取得税・自動車税に係る優遇措置 (H26.3まで) 【H25.3末時点:EV・PHV台数 1,050台】 (個人603台、法人447台) ※現在、国において自動車関連税に係る見直し議論 が進んでおり、その動向を注視し、府としてどの ように継続するか検討する必要がある。 イ EV・PHVを使用しやすい環境を整備 (多様な主体の連携) ・学識経験者、自動車メーカー、経済団体等に参画 ・充電設備の無料開放や専用駐車区画の整備など、 いただいた京都府次世代自動車普及推進協議会 EV・PHVを使用しやすい環境整備を促進 において、充電インフラの設置、開放に向けた意 見交換を行うとともに、その実現に向けた協力態 勢を確保 (推進組織) ・次世代自動車パートナーシップ倶楽部において、 産学公の様々な事業者、団体及び大学等が協力・ 連携し、他EV・PHVの普及促進に必要な事項の活 動を実施 ※充電インフラの整備状況については、 「(2)充電インフラの整備 ア 充電インフラの率先整備」を参照 ウ モデル地域を設定し、EV・PHVを用いた実 (大都市観光地モデル) 証実験の実施 ・京都市内及びその周辺地域での観光地でのEV普 及に向けた事業として「京都EV・PHV物語」を実 ・地域特性を活かしたモデル地域で、EV・PHV 施(H22~) の有効性を検証 (過疎地モデル) ・宮津市上世屋地区において実証事業を実施(H23) 2 (新都市モデル) ・けいはんな において、カーシェアリング等スマ ートシティ全体での実証事業を展開 (北部観光地モデル) ・北部観光地でのEV活用の普及促進に向けた事業 として「中丹EV・PHV物語」を実施(H22~) H23から対象地域を拡大し「中丹・丹後EV・PHV 物語」に拡大実施 学生の街・京都での大学生を中心としたEV普 及にむけた啓発事業として「京都EVエコドラ イブラリー」を開催(H23) エ 観光事業と連携したEV・PHVの導入を促進 (観光との連携) ・京都EV・PHV物語(H22.6~) ・タクシー事業者やレンタカー事業者、観光地や旅 ・中丹・丹後EV・PHV物語(H23.4~) 行代理店等と連携し、率先して観光事業でのEV ・PHVの導入、活用及び普及啓発を実施 (広域的連携) ・関西広域連合において、「EV・PHV写真コンテス ト」を実施し(幹事:京都府)、観光事業とも 連携したEV・PHVの普及施策を展開。(H24~) オ 公用車への率先導入 (府庁での導入) H21:4台 三菱MiEV(本庁・峰山・乙訓・中センけいはんな) ・公用車として率先導入を行い、イベント等での普 1台 トヨタプリウスPHV(南丹保健所) 及啓発等への利用を積極的に実施 H22:4台 日産LEAF(本庁・宮津・舞鶴・亀岡) 【H25.3末 3 9台】 (2)充電インフラの整備 施策状況・課題 ア 充電インフラの率先整備 (一般開放) ・急速充電器42基を一般開放 ・公共施設等における急速充電器の率先整備と民間 うち、20基(公共設置・無料) 事業者等による100V・200Vコンセントの整備、開 22基(民間事業者設置・一部有料) 放による「広域充電インフラネットワーク」を構 築 (急速充電器) ・府の14施設に急速充電器を率先整備し、無料で開 ・スーパー、コンビニエンスストア等の商業施設、 放・専用区画を整備 ガソリンスタンドなど府民の生活行動に関連す る施設での充電インフラの設置、開放を促進 (普通充電器) ・H21・22に、社寺等観光施設に対して、普通充電 器の導入補助(12基) ・府の5施設(6基)の普通充電器を無料開放 ・けいはんなで、商業施設等に20基の普通充電器を 整備 【H25.6末時点】 急速充電器:42基 普通充電器(200V):142施設184基 ※道の駅や一部商業施設において急速充電器が整 備されているが、自動車販売店・自動車関係事業 者、商業施設や高速道路等での整備を推進してい く必要がある。 ※「京都府次世代自動車インフラ整備ビジョン」を 策定(H25.4)し、民間事業者等の整備を支援中 イ 環境に配慮した充電インフラの整備 ・府庁2号館前に、府庁ソーラーパネルに蓄電池を 組み合わせ、カーボンフリー急速充電を実施 ・太陽光発電等の新エネルギーによる充電設備への 電力供給により、二酸化炭素排出量ゼロ(ゼロエ ・府施設の11急速充電施設に、太陽光パネル(1kW ミッション型)の充電インフラ設備を整備 h)を整備し、商業電力使用量の削減を推進 ・京都市や民間事業者が設置する充電器においても 太陽光発電付きや蓄電池付きの充電インフラの 整備が実施されている 4 ウ 京都観光と連携した充電インフラの整備 (導入補助) ・寺院・神社、温泉宿泊施設等が設置する普通充電 ・観光地等に重点的に充電インフラを整備 器(12基)に対して補助 (啓発) ・充電インフラ設置を「見せる」ために、「京都E V・PHV物語」を実施。観光地における充電器利 用の促進を図り、利用者だけでなく、観光地の 観光客にも見せることで普及効果を図る ※観光地を巡る視点(経由充電)からすれば、急速 充電器の一層の整備が不可欠 エ EV・PHVの利用者に対する充電インフラに (標示の統一) 関する情報提供 ・経産省が推奨する標準ロゴマークを採用し、各充 電場所に案内標識を設置 ・充電インフラ場所を明示するロゴマークにより、 場所情報を提供 (マップの提供) ・インフラマップについては、府独自で紙ベースで ・府内の充電インフラ設置場所の情報を一元化し、 のマップ作成・配布(H22.9とH23.4の2回)する HP等による情報提供を実施 とともに、府の統合型地理情報システムを用いた 府HPでの情報提供を実施(H22) ・H24.9より、関西広域連合での広域インフラマッ プの稼働開始により、同マップへ移行 オ 充電インフラ課金システムの検討 (調査研究) ・H23より、環境省補助を受けた民間事業者との実 ・通信システム等を用いた充電インフラの課金シス テムを調査、検討 証事業により、通信認証システムの運用を開始。 利用実績等を調査中 ※経産省においても、充電インフラの課金は充電器 の継続的な普及促進には必要との認識であり、 本府においてもH24より、課金制度のあり方に係 る勉強会を開催。今後、具体的に検討。 5 (3)普及啓発 施策状況・課題 ア 観光客や府民がEV・PHVを身近に体験でき (導入助成) る機会の創出 ・タクシー・レンタカー事業者に対する導入補助 (H21~) ・レンタカーやタクシーへのEV・PHV導入を支 (体験機会の創出) 援し、観光客や府民が身近に体験できる機会を創 ・京都EV・PHV物語、中丹・丹後EV・PHV物語を活用 出 して、利用機会の創出を推進 イ 地域の自然エネルギーを活用したエネルギー ・府庁2号館前急速充電器で実証事業 の地産地消 ・けいはんなスマートシティでの実証事業 ・EV・PHVの電力源として太陽光発電等の自然 エネルギーを利用したエネルギーの地産地消に よる実証実験を実施 ウ EV・PHVを用いた新しいレジャースタイル ・宮津市上世屋地区での実証事業を実施(H23) の創出 ・京都ECO観光モニターツアーの開催 ・京都府自然環境保全地域等において、EV・PH Vの環境性能を活かした「自然観察ツアー」を開 催 (JTB西日本京都支店主催) ※EVをレンタルし、1泊2日で丹後地域を観光 するツアーを開催 エ 様々な方法での普及啓発、人材教育の実施 ・関西広域連合において、府が幹事となり、EV・P HV写真コンテストを開催(2回) ・府内各地で開催するイベント等での展示・試乗に ・環境フェスティバルにて、次世代自動車ゾーンを よるEV・PHVの普及啓発を実施 展開 ・学校や地域でEV・PHVに関する環境教育によ ・出前語らい等により、EV・PHVに係る府の施策等 る普及啓発を実施 を講演多数(龍谷大学や府立高校、業界団体等) ・ホームページ等における普及啓発及び情報発信を ・府ホームページにこれまでの活動等を公開 実施 ・H23に職業訓練校と自動車整備振興会の事業とし ・EV・PHVの修理技術者を育成するとともに、 て、EV・PHV修理技術者講習会を開催(H23) サポート体制を整備 オ 世界に向けた情報発信の実施 ・EV・PHVタウンとして、海外視察団・報道関係者 を受け入れ、府施策の取組を紹介(中国、韓国、 ・国際的に知名度の高い京都で、EV・PHV関連 台湾、タイ等) のイベント開催等により、「EV・PHVのメッ ・APECワークショップに参加し(H23.10)、府施策 カ」として最先端の情報を発信 を世界に情報発信 ・海外の行政機関や研究者も参加した、EV・PHVタ ウンシンポジウムにおいて、京都府施策を発表 6 (4)効果評価 施策状況・課題 ア 走行データの取得・走行実態の把握 ・公用車で調査実施(H21~22) ・充電インフラの整備やEV・PHVの新たな利用 方法の検討等の参考とするため、公用車や民間導 ・宮津市上世屋地区での実証事業を実施(H23) 入のEV・PHVの走行データを取得し、車両走 行実態を把握 ・けいはんなにて調査実施 ・関西電気自動車普及推進連絡会(三菱自工、関 電等が事務局)に京都府として参画し、EV等の 走行データの取得・解析に協力 イ EV・PHV普及の課題整理のための意見調査 (ヒアリング) ・京都府次世代自動車普及推進協議会を中心に、 ・展示会や試乗会等で府民・事業者への車両及び充 各業界団体からの意見聴取 電インフラ等に関する意見等を調査し、施策に反 映 ・各講演の場において、ヒアリングを実施。 (モニター) ・京都環境フェスティバルにおいて、EV・PHVに関 する車両展示・試乗を行うとともに、フォーラ ムを開催(H21・22)し、府民・事業者への意識 啓発等を実施 7 (5)新産業の創出 施策状況・課題 ア 大学や研究機関、企業等の技術を活かした新産 (異業種交流) 業の創出支援 ・けいはんな地域EV開発・普及協議会へのオブザー バー参加・助言 ・EV・PHVの普及に求められる技術革新や新た な機能開発に向けたテーマを設定し、各主体のマ ・京都次世代自動車パートナーシップ倶楽部の創設 ッチング及び情報交換等による異業種交流によ とワーキンググループの創設による事業者及び り、新産業の創出を支援 団体の異業種交流による新産業の創出を支援 (移動式充電器の開発、京都産改造EVの開発、 トミーカイラの開発など) (商品化) ・商工労働観光部で助成等支援。GLM「トミーカイ ラZZ」、三輪タイヤ「Q電丸」等 イ 国内外に向けた技術研究開発情報の発信 ・京都環境フェスティバルにおけるEV・PHV関連事 業者による出展による技術発信 ・パートナーシップ倶楽部WGによる個別研究の情 報発信(プレス発表支援など) ウ EV・PHVを活用したビジネスモデルの展開 ・京都EV・PHV物語など、観光とEVのマッチング事 業の実証 ・観光やものづくりなど京都の特徴を活かしたEV・P HV関連の新しい事業化を支援 ・民間事業者との連携したEV・PHV呼び出しシステ ムの開発への協力(民間事業者による環境省補 助事業への協力) ・パートナーシップ倶楽部WGによる京都の技術を 集結した改造EVの開発支援 8
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