FUKUOKA no MUGI 日本一の麦をつくろう

★☆★FUKUOKA
no
MUGI★☆★Vol.4 2015.03.31.
日本一の麦をつくろう!>>全農ふくれん発>>
全国農業協同組合連合会福岡県本部
(担当:農産部農産課)
電話:092-762-4713
1. 平成27年産麦の生育状況について
平成27年3月23日、福岡県より「福岡県米
麦大豆生産改善速報第9号」
(平成27年3月23
日付)が発表されました。あわせて、福岡県農業
総合試験場HPに「福岡県米麦大豆生育情報(平
成27年3月23日付)
」が掲載されています。
【抜粋】3月1日~19日の平均気温は平年より
0.2℃高く、日照時間は6%多く、降水量は4
4%多く経過しました。
3月20日現在の生育について、福岡県農産部
(筑紫野市)では小麦、大麦ともに、草丈は平年
より3~11%長く、茎数は平年並み~21%少
なく、主稈葉数は0.1~0.4葉少なくなって
います。福岡県筑後分場(三潴郡大木町)では小
麦、大麦ともに、草丈は平年より8~10%長く、
茎数は平年並み~5%多く、主稈葉数は0.5~0.
8葉多くなっています。
今後の気温が平年並みで経過した場合、出穂期
は小麦、大麦とも平年より2~4日程早いと予想
されます。
詳細は福岡県農業総合試験場HPで↓↓
http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/no
san/index.html
○シロガネコムギ
(福岡大城、11月22日播種、3月31日撮影)
○チクゴイズミ
(みづま、11月20日播種、3月31日撮影)
○チクゴイズミ
(福岡京築、11月8日播種、3月31日撮影)
○ニシホナミ
(筑前あさくら、11月19日播種、3月30日撮影)
○ちくしW2号
(糸島、11月11日播種、3月30日撮影)
○ミナミノカオリ
○ちくしW2号
(福岡大城、11月15日播種、3月31日撮影) (ふくおか八女、11月24日播種、3月31日撮影)
○ニシノホシ
(北九、11月21日播種、3月30日撮影)
○はるか二条
(みい、11月24日播種、3月30日撮影)
○はるしずく
(ふくおか八女、11月24日播種、3月31日撮影)
○はるしずく
(みなみ筑後、11月23日播種、3月31日撮影)
○ほうしゅん
(筑前あさくら、12月7日播種、3月31日撮影)
○しゅんれい
(むなかた、11月16日播種、3月30日撮影)
○はるみやび
(福岡京築、11月12日播種、3月31日撮影)
○イチバンボシ
(筑紫、11月13日播種、3月30日撮影)
2.平成26年度民間流通大麦・裸麦意見交換会
JA全農ふくれんと福岡県主要食糧集荷商業協
同組合は、平成27年2月24日(火)、
「平成2
6年度民間流通大麦・裸麦意見交換会」を開催し、
実需者や関係機関ら18名が参加しました。
実需者と生産者団体とが、28年産以降の県産
大麦・裸麦の生産及び販売について意見を交わす
もので、夏場に開催する民間流通麦地方連絡協議
会(平成26年度は平成26年7月16日に開催)
では、実需者の要望が当該年産に反映しづらいた
め、小麦の意見交換会(平成26年12月11日
開催)と同様、産地が生産計画を立てる前の、冬
場に開催することとなりました。
意見交換会では、平成26年産の単収および平
成28年産以降の中・長期的な生産・販売につい
て協議。産地側が今後の方向性を提示し、それに
対して実需者から意見を聴収するかたちで進めら
れました。
実需者からは、ここ数年、販売予定数量に対し
て確定契約数量が未達となっている現状を踏まえ
て、出荷契約時点で精度の高い単収設定を行い、
契約数量を達成するよう、強く求められました。
また、今後の県産麦作付の方向性としては、現
行の面積及び販売数量の維持・拡大を原則として、
品種毎には、需要を確認しながら作付の維持・拡
大・他品種への切り替えといった方向性を検討し
ていくことを、実需・産地の双方で確認しました。
【主な内容】
☆麦類情勢について
JA全農ふくれん農産課
☆平成26年度大麦・裸麦の単収の検証について
JA全農ふくれん農産課
☆平成28年産以降の
中・長期的な生産・販売の方向性について
JA全農ふくれん農産課
☆意見交換
3.大木町営農組合連絡協議会「視察研修会」
5.JA北九麦作部会「視察研修会」
大木町営農組合連絡協議会(会長:田中重美)
は、平成27年2月16日(月)
、視察研修会を実
施し、営農組合代表者ら約30名が参加しました。
視察先は鳥越製粉 福岡工場(福岡市東区)。普
段は見ることのできない製粉工程を見学した参加
者たちは、感心したり、盛んに質問を行ったりし
ていました。また工場見学後は、福岡県産麦に求
める品質について、鳥越製粉福岡工場の森脇工場
長より講演が行われました。
大木町営農組合連絡協議会では、今回の視察研
修で見たもの・聞いたものを糧に、27年産も高
品質の麦づくりを目指します。
JA北九麦作部会(部会長:柴田功)は、平成
27年3月17日(火)
、九州・沖縄農業研究セン
ター筑後・久留米研究拠点(福岡県筑後市)と石
橋工業㈱(同筑後市)を視察しました。
九州・沖縄農業研究センターでは、大麦新品種
「はるか二条」について品種特性や育種の経緯等
の説明を受け、試験圃場を見学しました。
「はるか
二条」は病気に強く、多収で、生産現場からは期
待の声が上がっており、JA 北九では28年産から
の本格栽培を検討しています。
石橋工業㈱では、大麦・はだか麦の需要動向、
精麦工程等の説明を受け、工場見学を行いました。
同社杉野課長の「福岡県産麦は需要が高い。いい
麦の供給をお願いしたい。
」との言葉に、部会員一
同、高品質安定供給の重要性を再認識しました。
【主な内容】
☆工場の見学及び実需者が求める品質について
鳥越製粉福岡工場 森脇工場長
☆麦類情勢について
JA全農ふくれん農産課
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
4.JAにじ麦部会「設立総会」
【主な内容】
☆九州・沖縄農業研究センター
(はるみやびの育種・品種特性・圃場見学)
☆石橋工業㈱
(大麦裸麦需要・県産麦の評価・工場見学)
JAにじ麦部会(部会長:石井好人)は、平成
27年3月13日(金)
、設立総会を実施しました。
JAにじでは、実需者に望まれる「JAにじの
麦」の生産に向けて基本技術を徹底するため、今
回JAにじ麦部会を設立しました。今後は、講習
会等を通して、生産者間での情報・技術の共有を
図っていくとのことです。
【主な議事】
☆JAにじ麦部会 設立趣旨について
☆JAにじ麦部会規約及び部会体制「組織図」の
承認について
☆JAにじ麦部会の活動計画及び収支計画の承認
について
☆部会費の徴収方法の承認について
↑試験圃場での説明。
↑↓需要動向等の説明と工場見学の様子。
6.JAみなみ筑後「視察研修会」
(江浦営農組合・江浦校区農事組合長会)
江浦営農組合(組合長:小山巌)
・江浦校区農事
組合長会(会長:四牟田敏光)は、平成27年3
月19日(木)
、玄海サイロ㈱(福岡県福岡市)を
視察しました。
視察研修では、冒頭、JA 全農ふくれんより麦類
情勢について説明を受けたあと、玄海サイロ㈱よ
り輸入・国産麦の流通及び保管状況等が説明され、
サイロ見学を行いました。
同サイロの麦の保管管理方法等は地元 JA の施
設にも活用できるところがあり、サイロ施設の中
を熱心に見学されていました。
小山組合長は「実需者の求める麦を供給するこ
ためには、まずは生産者がきちんと麦を作ること
が需要」と話されました。
【主な内容】
☆麦類情勢について
JA 全農ふくれん 農産課
☆博多港湾の穀物保管状況について
玄海サイロの麦の保管管理について
玄海サイロ㈱
7.KIRIN 一番搾り『福岡づくり』
「麦芽投入式」
平成27年3月27日(金)
、キリンビール㈱福
岡工場(福岡県朝倉市)で開催された、麦芽投入
式にビール大麦生産者、JA、JA 全農ふくれん、計
17名で出席しました。
『福岡づくり』は今年発売25周年を迎える一
番搾りにおいて、同福岡工場醸造長が地域で暮ら
す消費者のために、地元の食に合わせて造った限
定醸造ビールとなっています。麦芽投入式はこの
商品の発売(初回 H27.5.19)に先立って、ビール
大麦生産者にも商品を身近に感じてもらおうとキ
リンビール㈱が企画しました。
当日はマスコミ取材も入り、大いに盛り上がっ
たイベントとなりました。若手生産者の行武さん
は、
「私たちが一生懸命作った大麦でできたビール
は、間違いなくおいしい。是非多くの人に飲んで
いただきたい。
」と熱意をもってインタビューに応
えていました。
【主な内容】
☆仕込み釜へのビール大麦投入
☆『福岡づくり』商品説明・意見交換
↑一般には入ることができない仕込み釜。
↑サイロ上からの説明の説明。
↑麦作りにおける熱い想いを伝える。
↑接岸からの流れの説明。
↑発売までが待ち遠しい『福岡づくり』
。
8.JA全農ふくれん麦部会硬質麦研究会
「穂揃期追肥研修会」
9.福岡県ラー麦普及推進協議会
「生産者と実需者と消費者との人材育成研修会」
JA全農ふくれん麦部会硬質麦研究会(会長:
小金丸満 JA糸島)は、平成27年3月24日
(火)
、
「ミナミノカオリ」
「ちくしW2号」の2品
種の穂揃期を前に、穂揃期追肥研修会を開催し、
生産者やJA職員ら、計37名が参加しました。
研修会の中では、天神で人気のパン屋さん「フ
ルフル天神パン工房」を経営する㈱フルタパンの
古田常務に、実需者の求める硬質麦の品質につい
てご講演をいただき、参加者一同熱心に耳を傾け
ていました。また㈱フルタパン様には、福岡県産
ミナミノカオリを100%使用したパンと、北海
道産キタノカオリを100%使用したパンの2種
類を焼いていただき、食べ比べを行いました。
試験場の内川チーム長より、穂揃期追肥につい
ての指導が行われた後、参加者全員で意見交換を
実施しました。生産者は、普段は聞くことのでき
ない他の産地の生産指導方法や、実需者の福岡県
産麦の評価について盛んに質問をしていました。
穂揃期追肥及び今後の中間管理の大切さをしっ
かりと再確認したJA全農ふくれん麦部会。27
年産も最後まで全力で、高品質の麦を目指します。
福岡県ラー麦普及推進協議会(会長:三苫一弘
JA全農ふくれん)は、平成27年3月24日(火)
、
JA福岡市4階1号会議室にて「生産者と実需者
と消費者との人材育成研修会」を開催し、製粉企
業やラーメン店・生産者・JA職員・関係機関ら
約60名が出席しました。
日本の食魅力再発見・利用促進事業の一環とし
て実施されたもので、
「ラー麦」の需要拡大のため
には、生産者・実需者に加えて、消費者の視点も
必要であるだろうとの観点から、消費者に目線が
近いラーメンライター・上村敏行氏(株式会社J.
9 代表取締役)をパネリストとしてお迎えしまし
た。
上村氏からは、福岡ラーメンの潮流と、ライタ
ーから見た「ラー麦」の評価について講演。その
後、大陽製粉株式会社の中村室長、株式会社栗木
商店の栗木社長、くるめラーメン清風の福地店長
をパネリストに加え、パネルディスカッションを
行いました。パネルディスカッションでは、生産
者・実需者・消費者それぞれの視点から様々な意
見が飛び交い、盛況のうちに研修会は終了しまし
た。
【主な内容】
☆実需者の求める硬質麦の品質について(講演)
㈱フルタパン 古田常務取締役
☆硬質小麦の穂揃期追肥について
福岡県農林業総合試験場 内川チーム長
☆意見交換
【主な内容】
☆福岡ラーメンの潮流と「ラー麦」の今後(講演)
㈱J.9 上村代表取締役
☆「ふくおかの恵みおいしいあったかマルシェ」
消費者アンケート結果について
県庁 立石氏
☆意見交換会
☆★☆あとがき☆★☆
春がきました。桜も見頃を迎え、公園からはお
花見を楽しむ人々の明るい声が聞こえてきます。
春はお別れの季節です。JA全農ふくれん農産
課からは、麦の担当を2年間務めた橋本吾市が、
4月1日付で総務人事課へと異動となりました。
誰よりも麦を愛し、誰よりも熱いハートで仕事を
していた橋本が農産課を離れてしまうのは寂しく
もありますが、新天地でもその想いを大切に、頑
張って欲しいと思います。
一方で、春は出会いの季節でもあります。4月
1日付で、総務人事課より、平成24年入会の西
原芳弘が農産課にやって参ります。業務割は未定
ですが、決まり次第、またご報告させていただき
ます。
新年度、気持ちも新たに新メンバーで動き出す
全農ふくれん農産課。高品質の麦を目指して、変
わらず邁進してまいります。
全国農業協同組合連合会 福岡県本部
☆FUKUOKA no MUGI 編集局☆
YASUNAGA HIROFUMI
YAMASHITA NORIKO
HASHIMOTO GOICHI
NAKANO YUUTA
TSURUTA ATSUKI
2年間という短い間でしたが、皆様方には
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
私は、入会して以来14年間農産部に在籍
し、米、麦、大豆に係る業務を担当させてい
ただきました。25年度に麦の一通りの流れ
を体験し、これを活かして、次年度はもっと
福岡の麦を皆様に愛していただける取組みを
やりたいと思っておりました。
26年度は、不測の事態も発生し、個人的
には激動の1年でした。そのせいにしてはい
けませんが、思い描いたことをなかなか実行
に移すことができず、このようなタイミング
で異動になり、少なからず心残りに思います。
ただ、激動の1年だったからこそ、いろい
ろな方の麦に対する熱い思いを感じることが
でき、また、様々な形で助けていたきました。
本当に貴重な体験をさせていただいたと思い
ます。
農産課の麦関係業務は、一言でいえば、「生
産者が作って、JAが集荷した麦を実需者の
皆様へ販売する。」ということになりますが、
その段階段階で人の想いがこもっています。
ですから、単純に売り買いだけではなく、「生
産者、JA、他関係機関の麦に対する想いを
実需者の皆様へお届けする」ということを常
に意識して、農産課職員として仕事をすべき
だと考えます。
異動先の業務は今までとは全く違うものに
なりますが、農産部で得た経験をもとに励ん
でいこうと思います。
最後になりましたが、農産課をはなれても、
福岡の麦の一ファンとして、うどん、菓子、
パン、ラー麦ラーメン、麦ごはん、醤油、味噌、
キリンビール、麦焼酎・・・今まで以上に消
費することをお約束して、お別れのご挨拶と
させていただきます。
今まで本当にありがとうございました。
橋本 吾市
HPにも掲載!
JA全農ふくれん
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