社会保障・税番号制度導入支援業務委託仕様書 1 件名 社会保障・税番号制度導入支援業務委託 2 目的 平成 28 年1月に個人番号の利用開始が予定される社会保障・税番号制度は、国民 の利便性を向上させるとともに、行政運営の効率化を図ることを目的としており、西 東京市(以下「本市」という。 )においても、市民サービス向上と業務効率化を目指 し、番号制度を活用した業務プロセスや業務フローの見直しを行う必要がある。 本業務は、番号制度導入を確実に進めるために、職員向けの説明会や研修、特定個 人情報保護評価やシステム改修などの進捗管理ならびに技術的支援を実施するとと もに、市民サービス向上と業務効率化が見込まれる福祉業務を中心として、個人番号 や個人番号カードを利用した業務プロセスや業務フロー見直しの検討を行う。 3 委託期間 契約日の翌日から平成 28 年3月30日 4 委託業務の内容 (1)番号制度導入支援 主な内容は、以下のとおりとする。 ア 番号制度導入に伴う標準的な新業務フローについての説明会の開催 窓口業務を中心とした標準的な新業務フローの概略や留意点等について、 職員を対象とした説明会を開催すること。2時間程度の説明会を、各部 又は各課単位で開催すること。(想定 10 回程度) ※福祉部門は、「(4)福祉業務を対象とした業務見直しの提案」業務を 進める中で、別途、実施すること。 イ 特定個人情報保護評価に係る留意点についての全体説明会 番号制度導入に伴い実施が必要な特定個人情報保護評価の概略や留意点 について、職員を対象とした説明会を開催すること。90 分程度の説明会 を同一内容で、2回程度開催すること。 ウ 窓口業務フローの見直しや特定個人情報保護評価に係る助言 平成 28 年1月の個人番号利用開始に向けて、職員が窓口業務の業務プロ セスや業務フローの見直しや特定個人情報保護評価を行う上での問合せ に対して、専門的知見に基づき回答及び助言すること。 職員が作成する窓口業務フロー(事務マニュアル)や特定個人情報保護 評価書をレビューし、懸案点について指摘及び改善提案すること。 1/4 エ システム改修に係るスケジュール管理及び助言 番号制度導入に向けたシステム改修について、システム改修事業者から 提出の見積書やシステム改修スケジュールを検証するとともに、進捗ス ケジュールの管理を行うこと。 月1回を基本として、本市とシステム改修事業者が実施する定例会議に 出席して、課題・問題点について専門的知見に基づき助言すること。 (2)番号制度導入等に伴う業務見直し方針の策定 主な内容は、以下のとおりとする。 ア 番号制度導入等の中長期的な前提条件等の抽出 平成 28 年1月の個人番号利用開始や平成 29 年7月の他団体との情報連 携開始の他、市の特殊事情などを公開資料(総合計画及び各個別計画等) やヒアリング等により抽出して、業務見直しの前提条件を整理すること。 番号利用の範囲拡大やマイ・ポータルなどの番号制度に係る政府検討の 動向を把握し、政策・技術動向として整理し、報告すること。 イ 前提条件を踏まえた業務見直し方針及びロードマップの検討・策定 前提条件や政策・技術動向を踏まえた上で、本市が取り組むべき業務見 直し方針及びロードマップを検討し、素案を策定すること。 業務見直し方針及びロードマップの作成、検討にあたっては、各部又は 各課へのヒアリングや庁内調査等を行い、庁内合意を図りつつ、対応す ること。 (3)福祉業務を対象とした現行業務の分析 主な内容は、以下のとおりとする。 ア 福祉事業の整理 福祉事業について、既存資料や関係各課へのヒアリング等により、体系 的に整理すること。 イ 代表的な福祉事業における現行の業務フロー(作業時間を含む)の作成 福祉事業のうち、市民サービスや業務効率化への影響の大きい代表的な 事業(20~25 程度)について、現行の業務フロー(業務の流れ図)を作 成するとともに、業務量を調査すること。必要に応じて、業務システム 機能の調査を実施すること。 ウ 代表的な福祉事業における現行の業務フローの課題・問題点抽出・論点整 理 代表的な福祉事業について、現行の業務フローや業務量に基づき、課題・ 問題点を抽出した上で、制度改正を含めた業務見直しに向けた論点を整 2/4 理し、報告すること。 (4)福祉業務を対象とした業務見直しの提案 主な委託内容は、以下のとおりとする。 ア 業務見直しに係る他団体事例等の収集 福祉事業における業務見直しに係る他団体事例を収集して、整理するこ と。 イ 業務見直しの方向性の提案 市の現状における課題・問題点を踏まえた業務見直しの方向性を検討す るため、庁内検討会等を開催して、他団体事例や個人番号利用/個人番 号カード利用での改善案を基に市職員の意見を聴取すること。 庁内検討会等は、福祉事業全体として、3回程度の開催を想定している。 庁内検討会等開催のための事前準備として、個別調整(関係課へのヒア リング等)については、必要に応じて実施すること。 ウ 代表的な福祉事業における新業務フローの作成・調整 代表的な福祉事業の新業務フローとして、番号制度導入時及び抜本的な 業務見直し後の2パターンを作成すること。 新業務フローの作成に当たっては、各福祉事業での個別最適を目指すの ではなく、全庁的な視点から市民サービス向上に資するような観点で作 成すること。 代表的な福祉事業の関係各課に対して、新業務フローについて説明した 上で、制度面の変更を含めた実現可能性について検討・調整すること。 エ 新業務フロー適用における組織改正やシステム改修、庁舎レイアウト変更 等の必要性の検討 新業務フローを実現するために必要となる組織改正やシステム改修、庁 舎レイアウト変更等の必要性を検討すること。 オ 新業務フロー適用に伴う効果試算 新業務フロー適用における効果内容(市民サービス向上、業務効率化等) について、定量的及び定性的に評価すること。 新業務フローを実現するために必要となる組織改正やシステム改修、庁 舎レイアウト変更等の諸条件についての経費を試算すること。 福祉事業において、番号制度導入に伴い業務見直しした結果についての 効果試算を行うこと。 5 成果品 本委託業務の成果品は以下のとおりとする。各成果品については平成 28 年3月 30 日までに本市へ納品すること。 (1)プロジェクト実施計画書 3/4 (2)説明会資料(業務見直し、特定個人情報保護評価) (3)番号制度導入等に伴う業務見直し方針 (4)福祉事業における現状業務整理結果 (5)福祉事業における業務見直し案(効果試算を含む) ※成果品は、印刷物をファイリングしたもの、及び電子ファイルを納めた電子媒体 (CD-ROM)を各2組納品すること。 6 検収 監督員により製品を確認した時点をもって検収とする。 7 支払方法 上記検収後、一括払い 8 秘密情報の取扱い 本業務の履行に際し、知り得た技術上又は業務上の有形(かかる有形情報の複製複 写物も含む。 )及び無形の情報並びに個人情報については、厳重に取扱うこと。また、 受託者は、本業務従事者が守秘義務を履行するよう適切な措置をとること。 9 その他 本仕様書に記載の無い事項については、その都度双方で協議する。 以上 4/4
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