平成 27 年 3 月 30 日 各 位 長崎市新地町 3 番 17 号 長崎自動車株式会社 代表取締役社長 嶋崎真英 路線バス(乗合バス)の上限運賃改定の申請についてのお知らせ 弊社は本日平成 27 年 3 月 30 日、国土交通大臣に対し、一般乗合バスの運賃改定を申請 いたしました。お客様をはじめとする関係の皆様にはご負担をおかけしますが、ご理解を お願いいたします。 (1) 申請概要 ① 申請目的 弊社一般乗合バス事業は、平成 9 年 12 月に運賃改定を実施した後、平成 26 年に実 施された消費税率引き上げの際には現行運賃を据え置き、17 年以上に亘って現行の運 賃水準による輸送サービスを提供してまいりました。 この間、山間部の住宅地や狭隘な道路等への小型バスの導入、郊外へ向かう深夜バ スの増強、昼間フリー定期券の発売開始、ワンステップバスやノンステップバス等の バリアフリー対応車両導入、全国に先駆けて日本初の共通ICバスカード「長崎スマ ートカード」の運用を開始、デジタルタコグラフ・ドライブレコーダーの導入、利用 動向に即したダイヤ改正や路線再編等の諸施策を推進しました。 一方では、効率的な運行や運用を図ることで人件費及び車両修繕費等を抑制し、デ ジタルタコグラフにより全社を挙げてエコドライブに取り組むなど、様々な経費削減 施策を実施してまいりました。 しかしながら少子化による通学旅客の減少、沿線人口の減少が依然として続いてお り、前回運賃改定時と今回とを比較しますと運送収入・輸送人員共に前回比 73%にま で落ち込みました。 このように乗合バス事業を取り巻く環境が大変厳しい中、安全性向上・環境への負 荷軽減・更なるバリアフリー化の推進を図るため、老朽車両の早急な代替を実施する と共に、安全性をより一層段階的に向上させるべく、行動指針「安全は全てに優先す る」の下、安全文化の構築と定着を図り、安全・安心・快適で高品質な旅客サービス を継続して提供し、公共交通機関としての社会的使命を果たすため、ご利用の皆様に はご負担・ご迷惑をお掛けしますがこの度本申請に至りました。 ②申請概要 ○申請日 平成 27 年 3 月 30 日 ○運賃改定実施日 平成 27 年 10 月 1 日予定 ○現行・申請運賃比較表 運賃 現行 区分 申請 上限運賃※1 実施運賃※2 上限運賃※1 実施運賃※2 21 円 50 銭 21 円 50 銭 27 円 00 銭 24 円 50 銭 140 円 140 円 160 円 150 円 基準賃率※3 初乗運賃 特殊区間 1区 150 円 150 円 160 円 150 円(据置) (市内中心部) 2区 160 円 160 円 170 円 160 円(据置) 3区 170 円 170 円 180 円 170 円(据置) 4区 180 円 180 円 190 円 180 円(据置) ※1 上限運賃 一般乗合バス事業の経営に必要な原価に応じて算出される、バス事業者 が収受してもよいとされる運賃の上限額。 ※2 実施運賃 認可が得られた上限運賃の範囲内で実施する、実際にお客様から収受す る運賃額。 ※3 基準賃率 キロ当たり賃率のことで、運賃を計算する際の基準となる値。 ○上限運賃平均改定率 19.97% ○実施運賃平均改定率(当社試算) 10.03% ③主要区間における実施運賃額の現行・改定運賃比較表 (大人運賃) 片道運賃 区間 現行 改定(申請) 浜の町~田上 150 円 150 円 住吉~道ノ尾 140 円 150 円 長崎新地ターミナル~小ヶ倉 170 円 190 円 長崎新地ターミナル~福田 250 円 290 円 ●上記改定額は予定であり、変更される可能性があります。 ●名古屋行、京都・大阪行、大分行高速バスの運賃は変更いたしません。 ●認可後の区間運賃に関する一般のお客様への個別のご案内は、当社ホームページ、 新地サービスセンター、ココウォークバスセンター等でご案内の予定です。 ④主要区間における定期運賃額の現行・改定運賃比較表 通勤定期運賃(1 ヶ月) 区間 現行 改定(申請) (大人運賃) 通学定期運賃(1 ヶ月) 現行 改定(申請) 浜の町~田上 6,750 円 6,750 円 5,400 円 5,400 円 住吉~道ノ尾 6,300 円 6,750 円 5,040 円 5,400 円 長崎新地ターミナル~小ヶ倉 7,650 円 8,550 円 6,120 円 6,840 円 11,250 円 13,050 円 9,000 円 10,440 円 長崎新地ターミナル~福田 ●上記改定額は予定であり、変更される可能性があります。 ●認可後の区間運賃に関する一般のお客様への個別のご案内は、当社ホームページ、新地 サービスセンター、ココウォークバスセンター等でご案内の予定です。 (2)当社の経営状況 (以下は一般乗合バス事業のみであり、今回申請の対象でない高速バスは含みません。) ①乗合バス事業の輸送人員の実績及び見込み並びに収支状況(「年度」は 4 月始まり) ・輸送人員 平成23年度 46,318千人 平成24年度 45,342千人 平成25年度 44,831千人 平成26年度見込み 43,662千人 平成27年度見込み 41,000千人 ・乗合バス事業収支 平成23年度 △165百万円 平成24年度 △132百万円 平成25年度 △236百万円 平成26年度見込み ― 平成27年度見込み ― ②事業運営及び今後の取り組み 当社では、効率的な運行や運用を図ることで人件費及び車両修繕費等を抑制し、デ ジタルタコグラフによる全社を挙げてエコドライブに取り組むなど、様々な経費削減 施策を実施しています。 上記に加え、更に今後は事故の根絶・運行の安全性向上を目的として現在進めてい るドライブレコーダー導入を平成 28 年秋までに全車両完了し、行動指針「安全は全て に優先する」の下、安全文化の構築と定着を図ります。 (3)お客様へのサービス向上計画 安全性向上・環境への負荷軽減・更なるバリアフリー化の推進を図るため、老朽車 両の早急な代替を実施すると共に、バリアフリー対応車両の継続的導入を推進し、安 全・安心・快適な旅客サービスをより一層向上して提供してまいります。 本件に関するお問い合わせ先 長崎自動車株式会社 自動車部業務課 電話番号(本件専用直通) 095-895-7303
© Copyright 2024 ExpyDoc