北見市の行政を、櫻田真人市長をとおして、市民の方々にお伝えします。 Vol.15 北見市のホームページ■http://www.city.kitami.lg.jp/ 新年度の市政執行方針について伺いました。北見市長櫻田真人『輝くふるさと北見を次の世代へ』市長という重責を担わせていただき２年２か月あまり、私は「笑顔があふれる “幸せ” を実感できる」まちづくりを目指し、日々「新しい北見の未来へ挑戦」してまいりました。この間、皆さまのご理解とご協力を賜わり、心から感謝申し上げます。昨年を振り返りますと、日本各地で国民の生命・財産に関わる大きな自然災害が頻発し、甚大な被害がいつどこででも生じることを日々意識して過ごす時代となりました。このような時代において、地方自治体には、当然ながら市民の生命・財産を守るため、多くの想定のもと、周到な準備を整え、安全・安心のまちづくりを行うことが求められており、このことを常に肝に銘じて市政運営にあたってまいる所存であります。市政運営の基本的な考え方増田寛也元総務大臣を座長とする日本創成会議が昨年５月に発表した将来人口予測は、大きな衝撃を持って受け止められるとともに、このままでは人口減少に歯止めがかからず、多くの地方自治体が衰退していくという危機感が全国的に共有されました。このため国では、この人口減少問題や地方創生という課題に対し、日本の人口の現状と将来の姿を示し、今後目指すべき方向性を提示する長期ビジョンでは、５０年後に１億人程度の人口を維持する目標を掲げ、今後５か年の目標や具体的な施策を提示する総合戦略をとりまとめたところであり、国が総力を挙げてこの課題に取り組む姿勢が示されました。本市においても、人口減少と地域経済縮小という悪循環に歯止めをかけ、活気ある魅力的なふるさとを次世代に引継ぐため、総合的な対応策を取りまとめて実行すべき時期であると考えております。そのためには、若い世代が安心して子育てを行えるような環境を整えることが重要であります。新年度から子育て支援や保育を一元的に担う「子ども未来部」を新設し、未来を担う子どもたちの笑顔があふれる社会となるよう、一貫した切れ目のない支援を行ってまいります。また、子育て世代が安心して生活を営むためには、経済的な裏付け、働く場がなければなりません。若者が大都市に流出することを防止するという観点からも、今一層の雇用環境の充実が必要であり、本市の経済基盤である一次産業の振興はもとより、商業や工業、観光産業など地域の特長や人材を大いに活用して、強固な経済基盤を構築する必要があります。これら課題解決のため、社会増減など人口動態を踏まえた将来予測を行うとともに、その指針となる戦略策定を行うなど、人口減少社会において、将来にわたり市民が安心して生活し、持続的な繁栄が可能となるよう、関係機関や有識者の方々など多くの皆さまのご協力もいただきながら、総力をあげて取り組んでまいります。また、懸案事項でありました都市再生整備事業につきましても、次世代に引き継ぐ一大事業でありますので、市民や議会の皆さまと対話を重ねながら、着実に前に進めます。その他、教育環境の充実や安全・安心なまちづくりなど、市民ニーズを的確に捉えた事業展開を図ることにより、市民の皆さまの負託に応え、「北見に暮らしてよかった」、「子どもや孫にも北見に住んで欲しい」、そう思っていただけるまちづくりを進めてまいります。