自家用電気工作物保安管理業務委託仕様書 1 目 的 当該業務は

自家用電気工作物保安管理業務委託仕様書
1 目 的
当該業務は、鹿児島市が設置する自家用電気工作物の保全確保を目的とし、経済産業省で
定める技術基準に適合するよう保持して事故を未然に防止するため高圧受変電設備及び負荷
設備並びに発電設備の点検を行うものである。
2 保安管理業務の対象
(1) 事業場:鹿児島市民文化ホール
(2) 所在地:鹿児島市与次郎二丁目 3 番 1 号
(3) 電気設備の概要
① 受電電圧 6.6KV
② 受電方式 2 回線受電(常用、予備自動切替)
③ 契約電力 1,600KW
a 自家発電設備 6.6KV
500KVA
b 変圧器
一般電灯用
200KVA×3 台
一般動力用
500KVA×1 台、300KVA×2 台
調光用
750KVA×2 台、150KVA×1 台
非常電灯用
100KVA×1 台
非常動力用
300KVA×1 台
c 高圧進相コンデンサー
100KVA×3 台
d 高圧電動機(スクリュー冷凍機)
430KW
e 低圧最大負荷(スプリンクラーポンプ)
90KW
④ 設備内容
a 電気室設備
ア 主電気室
イ 第 1 ホール電気室(第 1 ホール調光用)
ウ 第 2 ホール電気室(第 2 ホール調光用)
b 中央監視盤設備
c 一般設備
高圧受電設備、発電機設備、蓄電池設備、幹線設備、動力設備、コンセント設備、照明
設備、テレビ共聴設備、ITV 設備、避雷針設備、オーディオモニター設備、インターホン
設備、各種防犯警報設備、電気時計設備、放送設備、エレベーター設備、電話設備、自
動扉設備
3 委託業務期間
平成27年4月1日から平成32年3月31日まで(5年間)
4 受注者の実施する業務の範囲
(1) 自家用電気工作物の適正な維持及び運用ついて、定期的な点検、測定及び試験を行い、
経済産業省令で定める技術基準の規定に適合しない事項その他必要な事項がある場合は、
これについて報告及び助言を行うこと。
(2) 電気事故発生時における応急措置並びに事故原因の探求の協力及び再発防止の協力助
言、また必要に応じ臨時点検を行うこと。
(3) 法令に基づく立入検査の立会を行うこと。
(4) 受注者は低圧電路の絶縁(漏電)を監視するために絶縁常時監視装置を受託者の負担
で設置し、これを維持管理すること。
5 点検の頻度
(1) 月次点検
隔月1回
(2) 年次点検
毎年1回
(3) 臨時点検
必要の都度
(年次点検A 3年2回
年次点検B 3年1回)
(4) 工事期間中 毎週1回
(5) 竣工検査
必要の都度
以上の点検等は、原則として受注者の所定就業時間内に、[別記]保安管理業務の細目
及び基準に定めるところにより実施するものとする。
6 保安業務担当者の資格等
(1) 受注者は保安管理業務を実施する者(以下「保安業務担当者」という。)には、電気事
業法施行規則に適合するものをあてるものとする。
(2) 保安業務担当者は、保安管理業務に従事する資格を有する証明書を常に携行するもの
とし、点検時に発注者はこれを確認するものとする。
(3) 保安業務担当者は、必要に応じ他の保安業務担当者(以下「保安業務従事者」という。
)に、保安管理業務の一部を実施させることができるものとする。
(4) 保安業務担当者及び保安業務従事者(以下「保安業務担当者等」という。
)は、保安管
理業務を自ら実施するものとする。ただし、必要に応じ補助者を同行し補助させること
ができるものとする。
(5) 受注者は前各項で定める保安業務担当者等を、受注者の事業所への連絡方法とともに、
書面をもって発注者に通知するものとし、発注者はその内容を確認するものとする。
(6) 受注者は保安業務担当者等の変更を行う必要が生じた場合は、書面をもって発注者に
通知するものとする。
7 その他
この仕様書に定めのない事項及びこの仕様書の定めに疑義が生じたときは、協議の上決
定するものとする。
「別記」
1 保安管理業務の細目及び基準
(1)
電気工作物の点検、測定及び試験は原則として、発注者の保安規程の点検、測定及び
試験の基準によるものとする。なお、保安管理業務の実施にあたり、受注者は発注者に
電気工作物の異常等についての問診を行い、異常があった場合は点検を行うものとする。
a 月次点検
主として施設の運転中に行う点検、測定及び試験
b 年次点検
(a) 年次点検A 主として施設の運転中に行う精密な点検、測定及び試験
(b) 年次点検B 主として施設の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験
この場合、原則として月次点検も併せて行うものとする。
c 臨時点検
d
異常が発生した場合等、必要に応じて行う点検、測定及び試験
工事期間中の点検
設置又は変更の工事期間中において、工事期間中でなければ点
検できない箇所を重点的に行う点検
e
竣工検査
設置又は変更の工事が完了した場合において、関係法令等に基づき施工
されているか確認する精密な点検、測定及び試験
(2)
発注者は、保安管理業務のうち、次に掲げる設備等受注者が実施できない電気工作物
の点検、測定及び検査の全部又は一部を受注者の監督の下、発注者又は、電気工事業者、
機器製造業者等必要な専門の知識及び技術を有するものに発注者の負担において行うも
のとし、受注者は発注者の要請等必要によりこれに立ち会うものとする。なお、受注者
はその記録等を確認し、発注者に対し必要な助言を行うものとする。
a
取扱いが法令による電気主任技術者以外の特定の資格を要する消防用設備、ボイラ
ー、昇降機及び昇降路内の設備等
b
取扱いが特殊なため、専門技術を要する医療用機器、オートメーション化された工
作機械群等
c
高所にある配線、機器等及び稼働中の機器又はその付近の配線、機器等で点検を実
施することに危険を伴う場合
d
点検時に著しい危険が伴う有毒ガス発生箇所、酸素欠乏危険箇所、放射線管理区域
内等に設置された機器等
e
発注者の業務上の都合(情報管理、衛生管理、機密管理等)で立入が制限された場
所に設置された機器等
f
事業場外で使用されている可搬型機器及び発電設備のうち原動機等電気設備以外の
工作物
g 構造上、内部点検ができない密閉型防爆構造の機器、密閉場所等
h
壁の中、密閉された天井裏、固定ボルトで固定された機器の内部等の隠ぺい場所に
設置された配線及び機器等
2 絶縁常時監視装置の設置に関する取扱い
(1) 受注者は、低圧電路の絶縁状態を監視するため、絶縁常時監視装置(以下「監視装置」
という。)を設置し、常に正常に稼働するよう保守を行うものとする。なお、監視装置の
設置場所及び電灯配線等の設備等の利用については無償とする。
(2) 発注者は、設置された監視装置の移設、取り外し、修理等は行わない。また、故意過
失による紛失、損害等以外の場合はその損害相当額も行わない。
(3) 受注者は、監視装置の設定値の確認及び試験釦による検知動作及び発注者からの警報
を受注者に自動伝送する場合の伝送試験を月時点検時に行い、測定値における誤差の試
験を年次点検時に行うものとする。
(4) 受注者は、発注者から次に掲げる監視装置の警報を受信した場合は、発注者に連絡し
電気工作物の異常の有無を確認するとともに警報発生の原因を調査し適切な処置を行う
ものとする。
a 自動伝送によるもの
(a) 警戒警報
警報動作電流(50mA)以上の漏えい電流が1分以上継続し、1時間に3回以上発
生した場合の警報
(b) 警戒継続警報
警報動作電流(50mA)以上の漏えい電流が5分以上継続した場合の警報
b 電話連絡によるもの
警報発生時に発注者から受注者へ電話で連絡する場合
(5) 受注者は、監視装置の警報の受信記録を3年間保存するものとする。
(6) 受注者は、契約期間終了後は、監視装置を撤去するものとする。