訪日プロモーション事業の執行開始について

ご挨拶
念願の政府目標であった「訪日外国人旅行者数1000万人」を達成した
2013年、過去最高の1300万人を超えた2014年に引き続き、本年2月まで
の訪日外国人旅行者数累計は、対前年比43%増と、順調なスタートを切って
おります。
このような中、JNTOは、各種政府方針を受けて、本年より、訪日プロモーショ
ン事業の実施主体として、インバウンド旅行市場の拡大に向けた中核的な役割
を担わせていただくこととなりました。
平成27年度は、執行機関としての本格的なスタートの年となります。適正な組織ガバナンスの
下、的確に事業遂行をしていくということはもちろんのこと、国、地方自治体、民間企業、インバ
ウンドを推進するあらゆる関係者の皆様とのオールジャパン体制での連携の下、これまでに蓄
積した経験や培ってきたノウハウを最大限に発揮しつつ、海外現地のニーズに即応した効果的
なプロモーション活動に取り組んでまいります。
JNTOでは、このような組織に期待される役割が大きく変わる変革の時期に、新しい経営理念
を定めるとともに、本部組織体制も再編いたしました。新体制のもと、執行機関としての重責を
しっかりと受け止め、「2020年に訪日外国人旅行者数2000万人」を達成するという政府目標
の実現に向け、引き続き、戦略的なプロモーション活動に役職員一丸となって取り組んでまいり
ますので、変わらぬご支援、ご協力を賜りたく、お願い申し上げます。
平成27年4月
日本政府観光局(JNTO)
理事長 松山 良一
【訪日プロモーション事業の執行方式の改善】
これまでの体制
改善後の体制
観光庁
観光庁
JNTO
監督委託
国内における契約
国内における契約
海外での
直接契約
JNTO
国内広告代理店
海外民間事業者
監督
国内広告
代理店
海外民間事業者
○海外での直接契約が可能となることで、真に力を有する海外事業者を活用し、海外の方に
ダイレクトに働きかける、外国人目線でのプロモーションを実現。
○JNTO海外事務所における迅速な意思決定や臨機応変な対応により、諸外国との競争に
打ち勝つ効果的な外客誘致活動を実施。
JNTOの新たな経営理念
執行機関としての新生JNTOのスタートに当たり、職員全体が参加した議論や有識者のご
意見を踏まえ、以下の経営理念を定めました。
経営理念においては、実現を目指す4つの約束をビジョンとして記載するとともに、そのた
めにJNTOが果たすべき4つの役割をミッションとして定めました。
Vision : 私たちが目指すこと
私たちは、日本のインバウンド旅行市場を拡大する政府観光局として、
国民経済の発展、地域の活性化、国際的な相互理解の促進、
日本のブランド力向上を実現することにより、
未来の日本をより豊かに、元気に、明るくすることを目指します。
4つの約束
①国民経済の発展
海外からのお客さまの旅行消費と、関連産業の成長によって国民経済を発展させます。
②地域の活性化
各地の関係者との連携により、海外のお客さまを誘致して地域を盛り上げ、
経済を活性化します。
③国際的な相互理解の促進
観光を通じた交流、ふれあいにより、世界各地の方々とお互いの理解を深めあい、
友好関係を築きます。
④日本のブランド力向上
日本の魅力を世界に広め、国際的なブランド力、評価をより一層高めます。
Mission : 私たちが果たすべき役割
私たちは、国内外の関係者と連携し、
公正性・透明性を保ちながら、
日本のインバウンド旅行市場を拡大する中核的な存在として、4つの役割を果たします。
①Information Hub
価値ある情報を集め、分析し、
発信します。
③Innovation
長期的な視野に立ち、
新しい市場を開拓しつづけます。
②Coordination
さまざまな関係者のニーズをつなぐ
ネットワークを創造します。
④Leadership
的確な戦略と提案により、
インバウンド旅行市場を牽引します。
訪日プロモーション事業の適正かつ効果的な展開を図るため、
本部組織を再編し、事業部門を充実・強化するとともに、監査室
の新設をはじめ、内部統制や契約管理体制を整備します。
インバウンド旅行市場を拡大する中核的な存在として、より戦
略的に訪日プロモーション事業を実施していくため、誘致戦略策
定や調査・マーケティング機能を担う部門を新設します。
監査室
経営管理部
インバウンド戦略部
総務・広報G
誘致戦略G
経営計画G
受入対策G
人事G
会員サービスG
財務G
海外プロモーション部
調査・コンサルティングG
コンベンション誘致部
事業統括G
市場横断G
東アジアG
東南アジアG
欧米豪G
情報戦略室
市場戦略G
誘致推進G