秋広平六墓【あきひろへいろくはか】;pdf

秋広平六墓【あきひろへいろくはか】
所在地:波浮港 16
現在の波浮港は、噴火口跡であった。それを海に通じる航路へと拡張したものである。秋
広平六は、伊豆代官へ拡張工事の願いを提出し、波浮港開港のために尽力した一人である。
波浮港の開港により大島の村は 5 村から 6 村となった。大島だけでなく八丈島、御蔵島で
も炭焼きを指導、御蔵島ではツゲ材を加工する等、伊豆諸島の島民の生活向上に尽くした。
秋広平六は文化 14(1817)年に波浮港村で没した。墓石は中二基が秋広平六夫妻、向かって
右側が秋広平六の墓である。秋広平六の墓と並んで奥に妙見堂がある。秋広平六が祀ったも
のと言われ、お堂の中には、亀の背に乗った木像と、その下に妙、法と記した鏡のような物
を左手に持った二軀の木像が安置されている。