国道23号豊橋港 IC 交差点における渋滞対策;pdf

平成27年3月26日
愛知県道路交通渋滞対策推進協議会
三河港エリア渋滞対策推進ワーキング部会
国道23号豊橋港 IC 交差点における渋滞対策
~関係機関の連携した取り組みにより渋滞が緩和~
1.概
要:
国道23号豊橋港IC交差点では、三河港と名豊道路(名古屋方面)を結ぶ物流交通に
より慢性的な渋滞が発生していました。これまで段階的に車線の増設などの取り組みを進
めていましたが、三河港から名古屋方面への左折方向では、依然として物流交通の多い時
間帯で渋滞が発生していました。
そこで、三河港エリア渋滞対策推進ワーキング部会※1において、当該交差点の渋滞課題
を分析し、平成27年2月24日に対策(信号現示の一部見直し)を実施したことで、物
流交通が集中する時間帯を中心に大きな渋滞改善効果が確認できましたので今回お知らせ
します。
渋滞対策による効果
豊橋港IC交差点の三河港から名古屋方面の左折方向において
物流交通の多い時間帯(9時台)の
・左折できた交通量が約2割増加(292台/時⇒364台/時)
・渋滞長が約9割減少(550m⇒50m)
※1:三河港エリア渋滞対策推進ワーキング部会とは、愛知県の主要渋滞エリアで選定された「三河港エリア」における渋滞課題に対
し、当該エリアの関係機関(国・県・地方自治体・警察)が連携し、渋滞対策の検討・実施を行うことを目的に設立したワーキ
ング部会です。
2.資
料:
交通課題
対策内容
渋滞対策による効果
渋滞対策実施体制
・・・別紙1
・・・別紙2
・・・別紙3
・・・参考
3.配 布 先:
豊橋市政記者会、豊川市政記者クラブ、田原市政記者クラブ、蒲郡市政記者クラブ
4.問合せ先:
三河港エリア渋滞対策推進ワーキング部会 事務局
わかすぎ
たかし
国土交通省 中部地方整備局 名四国道事務所 副所長 若杉 孝司
TEL 052-823-7919
交通課題
別紙1
~三河港からの名古屋方面への物流交通の集中による渋滞~
○豊橋港IC交差点は、三河港方面と名古屋方面の物流交通に多く利用されており、慢性的な渋滞が発生していたため、当該交
差点の渋滞対策として、段階的に車線の増設などの取り組みを進めてきております。
○しかし、三河港から名古屋方面への左折方向では、依然として物流交通の多い時間帯で渋滞が発生していました。
◆これまでの取り組み
至
◆位置図
至
N
<H26.12>
<H20.3>
至 三河港
至 三河港
③左折レーン
設置
浜松
浜松
至
名古屋
豊橋港IC交差点
至
至 田原
浜松
至 豊橋市街
H27.2.3(火)撮影
②名豊道路
4車線化
①右折
2車線化
明海地区
至 浜松
田原
地区
神野地区
至
名古屋
至
三河港
至 豊橋市街
至 豊橋市街
①H25.3 浜松方面オフランプ 右折2車線化
②H25.6 名豊道路 豊橋BP4車線化
③H26.3 三河港方面からの左折専用レーン設置
◆三河港からの交通量
<方向別の交通量割合>
写真:交差点から三河港方面を望む
左折車
54百台/日
約5割が
左折方向
(名古屋方面)
車種構成比
右折車
10百台/日
直進車
57百台/日
◆左折方向の渋滞状況
〈左折車の車種構成〉
小型車
大型車
※交通量調査結果
約5割が
大型車
H26.10.16(木)
撮影日時:H26.10.16(木) 9時台
名古屋
至
豊橋港IC交差点
至
名豊道路(豊橋BP)
神野ふ頭
三河港
至 名古屋
対策内容
別紙2
~左折専用矢印信号の追加による左折可能時間の増加~
○豊橋港IC交差点において、三河港から名古屋方面への左折方向に対し、左折専用矢印信号を追加し、名古屋方面から浜松方
面の信号現示において左折が出来るよう対策を実施しました。
○これにより、三河港から名古屋方面への左折可能時間が48秒増加(61秒⇒109秒)しました。
対策前
① 名古屋方面→浜松方面:40秒 ② 浜松方面→名古屋方面:34秒 ③ 三河港方面⇔豊橋市街方面:61秒 ④ 豊橋市街方面⇔三河港方面:8秒
神
野
ふ
頭
各現示の
交通状況
神
野
ふ
頭
田
原
神
野
ふ
頭
田
原
左折可能時間
61秒
田
原
至 豊橋市街
※<調査日>対策前:H26.10.16(木)、対策後:H27.2.26(金)
※表中の秒数は各現示における青時間
三河港方面からの左折可能時間の変化
<対策前>
信号現示1サイクル
信号現示1サイクル
黄・全赤
黄・全赤
田
原
④
至
至
浜松
名古屋
<対策後>
②
170秒
④
③
②
N
至 豊橋市街
170秒
③
①
①
左折矢印信号
名古屋
神
野
ふ
頭
至
左折可能時間
48秒増加
N
至 三河港
浜松
N
※対策後青時間は8秒減少
田
原
至
名古屋
浜松
至 豊橋市街
左折矢印信号を追加
対策後
神
野
ふ
頭
至
至
N
※対策後青時間は8秒増加
名古屋
浜松
N
至 豊橋市街
至
至
名古屋
浜松
至
至
至 豊橋市街
至 三河港
至 三河港
至 三河港
至 三河港
左折可能時間:109秒
左折可能時間:61秒
凡例)
:左折可能現示
:その他の通行現示
渋滞対策による効果
~左折できた交通量が約2割増加し、渋滞長が約9割減少~
別紙3
○豊橋港IC交差点の信号現示の見直しにより、物流交通の多い時間帯(9時台)において、三河港から名古屋方面の左折でき
た交通量が約2割増加しました。
○その結果、物流交通の多い時間帯(9時台)における渋滞長が約9割減少し、所要時間(三河港⇒豊橋港IC交差点)について
も約5分短縮しました。
○利用者からも、渋滞減少や所要時間短縮などの効果に関する声を頂いています。
◆渋滞長の変化
◆交差点付近の状況
◆所要時間の変化(9時台)
360
300
19時台
20
80
18時台
40
90
17時台
90
310
16時台
※交通量調査結果(9時台)
対策前:H26.10.16(木) 対策後:H27.2.27(金)
50
170
140
80 100
0 30
15時台
対策後
対策前
10
0 50
120
14時台
292
左折できた
交通量
約2割増加
170
120 150
350
13時台
364
400
12時台
330
290
440
11時台
67
560 530
10時台
左折
550
凡例
対策前
対策後
9時台
直進
47
600
500
400
300
200
100
0
8時台
741台
649台
渋滞長 m)
(
三河港方面からの
流入交通量( 台/時 )
右折
7時台
凡例
14%増加
6時台
◆左折できた交通量の変化(9時台)
物流交通の多い時間帯(9時台)
の渋滞長が大幅に減少
550m ⇒ 50m
※渋滞長調査結果: 対策前:H26.10.16(木)
対策後:H27.2.27(金)
◆渋滞の緩和や時間短縮などの効果を実感する声
ランプ分岐部
至 名古屋
至 浜松
豊橋港IC
交差点
至 豊橋市街
6分41秒
所要時間
至 神野ふ頭
至 三河港
対策後:H27.3.6(金)16時頃撮影
約5分
短縮
以前は左折するのに何回も信号待ちをして、通過に
時間がかかっていましたが信号待ちなしで、快適に
通行できるようになりました。
(三河港 物流業者)
1分38秒
対策前
対策後
※プローブ走行調査
対策前:H26.10.16(木)
対策後:H27.2.27(金)
※経路: ランプ分岐部→豊橋港IC間(約800m)
豊橋港ICの渋滞がなくなって所要時間が短縮し、
余分な待ち時間が減って物流の効率化につながっ
ています。
(三河港 製造業者)
※ヒアリング調査結果
渋滞対策実施体制
参考
~関係機関と連携した対策検討~
○「愛知県道路交通渋滞対策推進協議会 三河港エリア渋滞対策推進ワーキング部会」では、三河港周辺地域(豊橋市・豊川市・
田原市・蒲郡市)の渋滞課題に対し、課題分析を行い、対策検討・実施を行っています。
愛知県道路交通渋滞対策推進協議会
三河港エリア渋滞対策推進ワーキング部会
「愛知県道路交通渋滞対策推進協議会」は、愛知県内における道路の渋滞対策を効率的に進めていくために、
道路管理者・警察・運輸局・基礎自治体・港湾管理者等の関係機関が連携して対策に取り組むものです。
このうち「三河港エリア渋滞対策推進ワーキング部会」は、三河港周辺地域(豊橋市・豊川市・田原市・蒲郡市)
の具体的な検討を行っています。
三河港エリア渋滞対策推進ワーキング部会 構成員
道路管理者
警察
中部地方整備局
愛知県警察本部
名古屋国道事務所 豊橋警察署
名四国道事務所
豊川警察署
愛知県
東三河建設事務所 田原警察署
蒲郡警察署
基礎自治体
交通事業者
港湾管理者
豊橋市
中部運輸局
中部地方整備局
三河港湾事務所
豊川市
田原市
蒲郡市
愛知県
三河港務所