（No.2,108）〈マーケットレポートNo.4102〉 2015年3月27日メキシコ中銀、6会合連続で政策金利を据え置き過去最低の3.0％に据え置き 6 （％）政策金利と消費者物価指数消費者物価指数（前年同月比）インフレ・ターゲット（年＋3％、変動幅±1％）政策金利（翌日物銀行間レート）金融政策決定会合市場予想通りの決定 5 ■メキシコ銀行（中央銀行、以下中銀）は26日、政策金利（翌日物銀行間レート）を大方の予想通り、3.0％に据え置くことを決定しました。 4 ■現行の政策金利は過去最低水準であり、昨年6 月の会合で3.5％から引き下げられた後、6会合連続での据え置きです。 3 2 13/3 景気とペソ安への警戒を強める物価については従来の見通しを維持 ■ 3 月前半の消費者物価指数は、前年同月比＋2.97％と、中銀の物価目標（年＋3％、変動幅 ±1％）近辺となっています。中銀は、物価上昇率は当面現状程度で推移し、年末には目標を若干下回るとの見方を維持しました。 ■景気に関しては、見方を下方修正し、下振れへの警戒を強めました。米国製造業の減速で輸出が弱含み、石油生産の稼働が低下した影響から生産が全体として鈍化していると分析しています。 ■また、中銀は米国の利上げ観測などにより、メキシコペソを含む新興国通貨の変動性が増大していることも警戒しています。こうした足元の経済・金融情勢を勘案し、今回も政策金利の据え置きが適当と判断したと見られます。 13/9 14/3 14/9 15/3 （年/月）（注）政策金利は2013年3月1日～2015年3月26日。消費者物価指数は2013年3月～2015年3月（2015年3月は月前半）。（出所）Bloomberg L.P.、メキシコ銀行のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成メキシコペソ（円/ペソ）（ペソ/米ドル） 8.7 12 対円（左軸） 8.4 13 8.1 14 7.8 ペソ高 15 対米ドル（右軸） 7.5 ペソ安 16 14/3 14/6 14/9 14/12 15/3 （年/月）（注）データは2014年3月1日～2015年3月26日。（出所）Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成中銀は米国の金融政策もにらみ、低金利政策を当面維持する見込み ■米国の利上げは、米ドル高ペソ安要因になりま ■中銀は国内の物価動向に加え、内外の景気、米国の金融政策、ペソの動向などを慎重に見極めす。一方、米国の景気回復は関わりの深いメキながら、当面現行の政策金利水準を維持するとシコ経済に好影響をもたらし、ペソが持ち直す要見られます。因になる可能性もあります。 2015年03月24日「資源価格」と世界経済（グローバル） 2015年02月24日最近の指標から見るメキシコ経済（2015年2月） ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨･勧誘するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料にインデックス･統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。