なぜ支え合いマップ をつくるのか?;pdf

なぜ支え合いマップ
をつくるのか?
<注>「その人らしく生きるのを支える」とは、ただ安
否を確認すればいいのでなく、
認知症になってもサロン
や趣味グループに受け入れること。
■福祉がめざしているのは?
①どんなに要援護になっても、②住み慣れた家や地域で、③その人らしく
生きていけるように、④地域全体で支えること
それには住民の助け合いが欠かせない
自宅や地域で自分らしく生きるに
は、隣人が日々支えなければならな
い。趣味グループやサロンにも受け
自助
共助
公助
入れる。つまり「共助」が主たる担
い手にならざるを得ないのだ。
96 歳の昼間独居男性
「施設に入りたくない!」
認知症の女性
「仲間に入れて!」
趣味
サロン ゲートボール 井戸端会議
隣人
隣人
隣人
隣人
認知症の女性が、
足元の趣味グループやサロ
⑴隣人4人が薬の管理、クーラー調節、食事
ン、ゲートボール、井戸端会議へ「私も入れ
の配膳、デイの準備。<ここまでが共助>
て!」と来ていた。彼らが受け入れれば「そ
⑵介護保険でヘルパー派遣(毎日)とデイサ
の人らしく」が実現する。
ービス(週に1回)<ここまでが公助>
➊要援護者の行動はご近所圏(50世帯)に限られる
➊住民はある程度助け合っている
➋ご近所でその人らしく生きられるようにする必要が
➋それがマップ作りで見えてくる
➌ならば住民主体で助け合いのご近所にすれば?
➌これを生かせば効率的だ
住民の流儀を知らねば
助け合いは見えない
支え合いマップは、拡大地図に人々のふれあい、助け合いの関係を線で結んでいく。マップ
はご近所ごとに作り、
「ご近所福祉」の取り組み課題(問題と解決策)を抽出するのが目的
◆支え合いマップ作りで守るべきこと
◆プライバシーの問題にどう対処するか?
➊平均50世帯(30~80世帯)ごとに作る。
➊ご近所の人が足元の要援護者の支援策を考える。
➋ご近所内に住む5人程度の住民が集まる。
これをしなければ助け合いのご近所は作れない。
➌その5人が中心となってマップをつくる。
➋そこで出される情報は住民が既に知っていて、井
➍自治会役員や民生委員は側面協力役。
戸端会議で出されているものばかり。
➎まず「気になる人」をピックアップ。
➌ただし、行政からもらった情報は出さない。
➏その人に関わっている人から線を引く。
➍マップで出てきた情報はご近所内に閉じ込める
➐関わりの手薄な人の対策のヒントも探す。
➎「私のことは話題にするな」を認めていては孤立
➑助け合いのご近所づくりへの課題は?
死を防げない。人を救うのが福祉の使命だ。