(申請書類) 次世代エネルギーパーク計画書 1.計画名称 奈良県次世代エネルギーパーク 2.所在地 奈良県内各地 3.計画策定主体 奈良県 担当:エネルギー政策課 4.実施運営主体 電話:0742-27-8016 奈良県 5.計画概要 (1)計画のコンセプト 【地域特性等の特色や創意工夫】 ①多種多様な施設運営者 本計画に参加する再エネ施設の運営者は、自治体や一般企業にとどまらず、市民共同出資による太陽光発 電を推進するNPO法人(NPO法人サークルおてんとさん)や地域活性化のための再エネ利用を推進する地元 協議会(吉野小水力利用推進協議会)もあり、一口に再エネ利用と言っても様々な運営形態で実施できることを アピール。 ②再エネを利用した地域貢献の取組 本計画に参加する施設の中には、災害等の停電時に、周辺地域に太陽光発電による電気を提供する取組(近 鉄花吉野ソーラー発電所)や再エネを利用した住民参加による地域おこしの取組(地域総出による水車づくり等) を進めている施設もあり、再エネが地域貢献に資するものであることをアピール。 ③地域により特色のある再エネ利用 奈良県は南北に長く、地形や気候などの自然環境が変化に富んでおり、それぞれの地域に適合した再エネ利 用が行われていることをアピール 北部地域 自治体の水道施設を利用した小水力発電(生駒市山崎浄水場等) 建物の屋根等を利用した太陽光発電(あすなら苑おてんとさん発電所(市民共同発電所)等) ゴミ処理施設での廃棄物焼却熱を活用したバイオマス発電(クリーンセンターかしはら等) 南部地域 河川流水を利用した小水力発電(小又川発電所等) 日当たりが良く土地に余裕がある地域でのメガソーラー(シャープ美吉野太陽光発電所等) 【地域住民等国民各層の理解増進を促進するための、立地上の位置づけその他の工夫】 上記①~③の特色を効果的に伝え、多くの方に来訪していただくため、HP・パンフレット等で情報提供すると ともに、モデルルート作成・バスツアー開催等により奈良県次世代エネルギーパークの認知度を高めたい。 また、教育機関等に働きかけることにより、県内外からの修学旅行や環境学習ツアー等による来訪を促した い。 (2)計画の全体像 【計画が複数の地区や地域にまたがる場合、中心となる施設と個々の施設との地理的関係を明示するとともに、 それらに関し、一体的に見学できるような工夫】 ①ホームページの作成 奈良県次世代エネルギーパークを紹介するコーナーを奈良県HPの中に作成します。再エネの紹介や本計画 に参加する施設等をマップ化し、各施設の概要、場所、アクセス等の情報を入手できるようにします。また、環境 学習向け等のモデルルートの策定を検討します。 ②パンフレットの作成・配置 奈良県次世代エネルギーパークを紹介するパンフレットを作成し、本計画に参加する施設、及び県内主要施 設に配置してもらいます。また、パンフレットの入手を希望される方には、個々に配布します。 ③パネルの設置 奈良県次世代エネルギーパーク全体を紹介するパネルを作成し、本計画に参加する施設のうち、いくつかの 施設でのパネルの展示を検討します。 ④バスツアーの開催 家族向け、環境学習向け等のバスツアーを開催し、奈良県次世代エネルギーパークをPRします。 ⑤教育での活用 小中学校等にパンフレットを提供して、環境教育資料として活用、及び社会見学してもらうよう呼び掛けます。 ⑥観光での活用 本計画に参加する施設を観光資源のひとつと位置づけ、再エネPRと観光振興の相乗効果を目指します。 ⑦事業の拡大 将来新設される再エネ施設等に新たな参加を呼び掛け、見学可能な施設の増加を目指します。 (3)関連施設 1.中心となる施設 【見学者に対する情報提供内容やその体制等】 【計画に含まれ 当面は、窓口的な役割を奈良県エネルギー政策課で行います。また今後、本計画に参加 る個々の再生可 する施設のうち、「近鉄花吉野ソーラー発電所」や「三茶屋エコ・え~ね館」等を中心となる施 能エネルギー等 設の候補とし、パネル設置等の案内体制の整備を検討します。 の施設・設備毎 に記載下さい。】 2.既設施設 <施設の名称> ①所有者・管理者 ②設置時期 ⑤H25年度発電実績 ③所在地 ⑥電気の利用先 ⑧見学者に対する説明内容 ④再エネの種類・設備容量(出力規模) ⑦見学者の受入体制 ⑨見学者の受入実績 ⑩その他 <三茶屋エコ・え~ね館> ①吉野小水力利用推進協議会 ③吉野町三茶屋 ②施設:平成26年 再エネ設備:平成25年 ④小水力発電(周流形水車) 9.6W ⑥駐車場の照明、食品の加工等 ⑦見学料:有料 ⑤42kWh 駐車場:有 ガイド:有 要予約 ⑧発電の仕組、発電規模、発電した電気の利用状況・計画、再エネ設備設置の経緯、発電 設備本体の構造、発電に必要な流水の経路・流量・落差、単位当たりの発電量、経済効 果、協議会のこれまでの取組(地域総出で水車を作った経験、小水力利用の地域振興 における波及効果等) ⑨有(⑦⑧による受入) ⑩その他の取組 ・小型の小水力発電設備、薪ストーブ等の展示 ・水車づくりワークショップ ・木工のワークショップができる工房 ・近隣地区にある防災ハウス(非常用電源として小水力発電設備がある)の見学 <あすなら苑おてんとさん発電所(市民共同発電所)>同一敷地に3箇所 A.あすなら苑おてんとさん発電所 ②平成 16 年 ④太陽光発電 20kW ⑤21.2MWh ⑥自家消費(グリーン電力証書化) B.あすなら保育園発電所 ②平成 23 年 ④太陽光発電 10kW ⑤12.5MWh ⑥自家消費・余剰分は売電 C.あすなら第2発電所 ②平成 26 年 ④太陽光発電 10.08kW ①所有者:(社福)協同福祉会 ⑤ - ⑥売電 啓発等:NPO法人サークルおてんとさん ③大和郡山市宮堂町 ⑦見学料:有料 駐車場:有 ガイド:有(NPO法人サークルおてんとさん) 要予約 ⑧発電の仕組、発電規模、発電した電気の利用状況・計画、再エネ設備設置の経緯、リア ルタイムの発電状況、パワコン等の電気設備の役割、単位当たりの発電量、経済効果、 その他(市民共同発電について、地球温暖化について) ⑨過去に数回の受入実績有り <近鉄花吉野ソーラー発電所> ①近畿日本鉄道(株) ④太陽光発電 3.0MW ②平成26年3月 ③大淀町花吉野ガーデンヒルズ内 ⑤151MWh(3/20~3/31) ⑥売電等(災害等の停電時には、周辺地域に電力供給) ⑦見学料:無料 駐車場:充電用駐車スペースのみ ガイド:無 予約不要 ⑩災害等による大規模停電時において、併設した急速充電器に太陽光発電所で発電した 電気の供給が可能となった。 <シャープミュージアム(歴史館・技術館)> ①シャープ(株) ②施設:昭和56年 ④太陽光発電 40kW ⑦見学料:無料 ⑤非公表 駐車場:有 再エネ設備:平成16年 ③天理市櫟本町 ⑥自家消費 ガイド:有 要予約 ⑧再エネ設備そのものの見学はできないが、「原材料から太陽電池ができるまで」「宇宙 用太陽電池を搭載した人工衛星の実物大模型」等の展示を行っている。 ⑨有(⑦⑧による受入) <シャープ美吉野太陽光発電所> ①所有者:合同会社クリスタル・クリア・ソーラー ②平成25年 ③吉野町左曽 運営受託者:シャープ(株) ④太陽光発電 2.7MWdc ⑤1,929MWh(7/19 ~ 3/31) ⑥売電 ⑦見学料:無料 駐車場:有 ガイド:基本的に有 要予約 ⑧発電規模、リアルタイムの発電状況、発電設備本体の構造、パワコン等の電気設備の 役割、環境貢献数値(CO2削減等) ⑨有(⑦⑧による受入) <シャープ桧垣本太陽光発電所> ①所有者:合同会社クリスタル・クリア・ソーラー ②平成25年 ⑥売電 ③大淀町桧垣本 ⑦見学料:無料 運営受託者:シャープ(株) ④太陽光発電 2.0MWdc 駐車場:有 ⑤2,582MWh (4/1~3/31) ガイド:基本的に有 要予約 ⑧発電規模、リアルタイムの発電状況、発電設備本体の構造、パワコン等の電気設備の 役割、環境貢献数値(CO2削減等) ⑨有(⑦⑧による受入) <大和ハウス工業(株)総合技術研究所> ①大和ハウス工業(株) ③奈良市左京6丁目 ⑦見学料:無料 ②施設:平成6年 再エネ設備:平成19年 ④太陽光発電 17.6kW 駐車場:有 ガイド:有 ⑤9,433kW 要予約 ⑥自家消費 ⑧リアルタイムの発電状況 ⑨有(⑦⑧による受入) ⑩展示エリアにおいて、スマートハウスを紹介するコーナーがある。 <クリーンセンターかしはら> ①橿原市 ②施設:平成17年 ④バイオマス発電 5.0MW ⑦見学料:無料 再エネ設備:平成15年 ⑤21,377MWh 駐車場:有 ガイド:有 ③橿原市川西町 ⑥自家消費 要予約 ⑧発電規模、電気の利用状況・計画、リアルタイムの発電状況、単位あたりの発電量 ⑨有(⑦⑧による受入) ⑩見学者通路から施設内の見学が可能 <桜井市グリーンパーク> ①桜井市 ⑤4,621MWh ②平成14年 ③桜井市浅古 ⑥自家消費 ④バイオマス発電 1.99MW ⑦見学料:無料 駐車場:有 ガイド:有 要予約 ⑧発電の仕組、発電規模、発電した電気の利用状況・計画、リアルタイムの発電状況 ⑨有(⑦⑧による受入) ⑩見学者通路から施設内の見学が可能 <生駒市山崎浄水場> ①生駒市 ②施設:昭和5年 ④小水力発電 40kW ⑦見学料:無料 再エネ設備:平成25年 ⑤365MWh 駐車場:有 ③生駒市山崎町 ⑥売電 ガイド:有 要予約 ⑧発電の仕組、発電規模、発電した電気の利用状況・計画、再エネ設備設置の経緯、リア ルタイムの発電状況、発電に必要な流水の経路・流量・落差、経済効果 ⑨有(⑦⑧による受入) <小又川発電所> ①下北山村 ⑤468MWh ②平成5年 ③下北山村上池原 ④小水力発電 98kW ⑥村営のスポーツ公園施設 ⑦見学料:無料 駐車場:有 ガイド:有 要予約 ⑧発電の仕組、発電規模、発電した電気の利用状況・計画、リアルタイムの発電状況、発 電設備本体の構造、発電に必要な流水の経路・流量・落差、経済効果 ⑨有(⑦⑧による受入) <奈良県広域水道センター> ①奈良県 ②施設:平成元年 ④小水力発電 80kW ⑦見学料:無料 再エネ設備:平成19年 ⑤717MWh 駐車場:有 ③大和郡山市満願寺町 ⑥自家消費 ガイド:有 要予約 ⑧発電の仕組、発電規模、発電した電気の利用状況・計画、リアルタイムの発電状況、発 電設備本体の構造、パワコン等の電気設備の役割、発電に必要な流水の経路・流量・落 差、経済効果 ⑨有(⑦⑧による受入) <奈良県桜井浄水場> ①奈良県 ②施設:昭和49年 ④小水力発電 197kW ⑦見学料:無料 再エネ設備:平成22年 ⑤1,365MWh 駐車場:有 ③桜井市初瀬 ⑥自家消費 ガイド:有 要予約 ⑧発電の仕組、発電規模、発電した電気の利用状況・計画、リアルタイムの発電状況、発 電設備本体の構造、パワコン等の電気設備の役割、発電に必要な流水の経路・流量・落 差、経済効果 ⑨有(⑦⑧による受入) <奈良県御所浄水場> ①奈良県 ②施設:昭和45年 ④太陽光発電 790kW ⑦見学料:無料 再エネ設備:平成17年 ⑤834MWh 駐車場:有 ③御所市戸毛 ⑥自家消費 ガイド:有 要予約 ⑧発電の仕組、発電規模、発電した電気の利用状況・計画、リアルタイムの発電状況、発 電設備本体の構造、パワコン等の電気設備の役割、単位当たりの発電量、経済効果 ⑨有(⑦⑧による受入) <奈良県産業振興総合センター> ①奈良県 ②施設:昭和47年 ④太陽光発電 40kW ⑦見学料:無料 再エネ設備:平成24年 ⑤50MWh 駐車場:有 ③奈良市柏木町 ⑥自家消費 ガイド:有 要予約 ⑧発電の仕組、発電規模、発電した電気の利用状況・計画、リアルタイムの発電状況、発 電設備本体の構造、パワコン等の電気設備の役割 ⑨特になし <奈良県立図書情報館> ①奈良県 ②平成17年 ⑤24MWh ⑥自家消費 ③奈良市大安寺1丁目 ⑦見学料:無料 ⑧リアルタイムの発電状況 ④太陽光発電 20kW 駐車場:有 ガイド:有 要予約 ⑨特になし 3.新設施設(予定) 対象施設なし。 (参考)近隣の再生可能エネルギー関連施設 【近隣に、今回の計画に入らない再生可能エネルギー関連施設がある場合には、その概要 と、今回計画に入れない理由】 近隣に今回の計画に入らない再生可能エネルギー関連施設はない。 6.全体スケジュール 6月~7月 各再エネ施設に次世代エネルギーパークの説明、及び参加依頼。 11月 奈良県次世代エネルギーパーク運用開始。HP作成。 12月以降 パンフレット等の作成・配布。施設見学ツアー等の企画・検討。効果的な運用の検証・改善を参 加施設の意見を聞きながら継続的に行う。 7.関連する新エネルギービジョン等 【NEDOの新エネルギービジョン事業その他の事業により地方自治体がビジョンを策定している場合、その名称 及び作成年度、概要等】 名称:奈良県エネルギービジョン 作成年度:平成24年度 概要: ①多様な再生可能エネルギー等の普及拡大 平成27年度末の再エネ設備容量を平成22年度比の2.7倍を目指す。 ※目標値を3.8倍に上方修正する予定(平成 26 年 10 月頃) エネルギー高度利活用の推進(電気自動車、コージェネ、蓄電池、EMS等の普及)。 ②奈良の省エネ・節電スタイルの推進 事業所等への省エネ・節電対策の支援 節電行動の普及啓発 ③緊急時のエネルギー対策の推進 避難所・病院・公共施設等の非常用電源確保に対する支援 緊急時における電気自動車の活用促進 ○添付資料 1.計画図
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