別紙 「沖縄の気候変動監視レポート 2015」の主な内容 沖縄地方の年平均気温は 100 年あたり 1.08℃の割合で上昇している(図 1)。 沖縄地方の真夏日(日最高気温 30℃以上)の日数は 10 年あたり 2.13 日、熱帯夜 (日最低気温 25℃以上)の日数は 10 年あたり 5.25 日の割合で増えている(図 2)。 沖縄地方の日降水量 1mm 以上の日数は 100 年あたり 17.46 日の割合で減少してい る。 台風の発生数、接近数などに長期的な変化傾向はみられない。 沖縄県では、スミレ(リュウキュウコスミレ)の開花時期は早くなる傾向がみられる。 沖縄県では、年間の黄砂観測日数は年々の変動が大きく、有意な変化傾向はみら れない。 沖縄周辺の海域の年平均海面水温は、100 年あたり 0.70~1.14℃の割合で上昇し ている(図 3)。 沖縄地方における年平均海面水位は統計開始以降、年あたり 2.1~2.4mm の割合 で上昇している(図 4)。 2014 年の特徴的な現象として、以下の 2 つを取り上げた。 ・エルニーニョ現象の発生 ・夏の高い潮位 1 ●沖縄地方の気温、真夏日、熱帯夜 沖縄地方の年平均気温は、100 年あたり 1.08℃の割合で上昇し(図 1)、真夏日、熱帯夜 の日数は増えている(図 2)。 図 1 年平均気温偏差の経年変化(沖縄地方平均、1897~2014 年) 沖縄地方平均は、那覇、久米島、宮古島、石垣島、与那国島の 5 地点平均。 青の細線:年々の値(5 地点が揃っている期間)、紫の細線:年々の値(5 地点未満の期間)、青の太 線:5 年移動平均、赤の直線:長期変化傾向。 真夏日 熱帯夜 図 2 真夏日の年間日数経年変化(左) 、熱帯夜の年間日数経年変化(右) (沖縄地方平均、1931~2014 年) 沖縄地方平均は、那覇、久米島、宮古島、石垣島、与那国島の 5 地点平均。 橙線:年々の値、黒線:5 年移動平均、赤の直線:長期変化傾向。 2 ●海面水温、海面水位 沖縄周辺の各海域における海面水温の 100 年あたりの上昇率は、どの海域でも世界全 体の海面水温の 100 年あたりの上昇率(+0.51℃)より大きな値となっている(図 3)。 沖縄地方における年平均海面水位は統計開始以降、上昇している(図 4)。 図 3 沖縄周辺の海域における海域区分と 100 年あたりの海面水温上昇率 図 4 那覇(左)と石垣(右)における海面水位平年差の経年変化 那覇(1967~2014 年)、石垣(1968~2014 年) 橙線:各年の平年差、赤の直線:長期変化傾向。 3
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