四国地域における環境関連 技術調査 報告書概要版;pdf

平成26年度中小企業等産業公害防止対策調査
四国地域における環境関連
技術調査
報告書概要版
平成27年2月
経済産業省
四国経済産業局
目次
第1章 事業概要..................................................................................................................... 1
1-1 はじめに ................................................................................................................. 1
1-1-1 事業の目的 .................................................................................................. 1
1-1-2 事業概要 ...................................................................................................... 1
第2章 既存情報の収集・整理 ............................................................................................... 3
2-1 国内外(アジア)の環境分野に係る主な政策動向 .................................................... 3
2-1-1 持続可能な開発に関する国際的な動向....................................................... 3
2-1-2 国内における環境分野に係る主な政策動向および主な環境規制............... 3
2-1-3 アジアの環境分野に係る主な政策動向および主な環境規制 ...................... 3
第3章 四国地域の環境ビジネスの特徴 ................................................................................ 5
3-1 アンケート調査結果 ............................................................................................... 5
3-1-1 四国地域の環境関連ビジネスの概要 .......................................................... 5
3-1-2 環境ビジネスを発展させるために .............................................................. 7
3-2 四国地域の特徴および強み、弱みの分析 .............................................................. 9
3-3 四国環境INDEX .................................................................................................. 10
3-4 環境技術・製品PRレポート .................................................................................11
第1章 事業概要
1-1 はじめに
1-1-1 事業の目的
産業公害防止技術等の環境関連技術を持ち、四国地域で事業活動を実施する企業の技術
分野、技術力等の実態を把握するとともに、環境関連ビジネス発展のための課題等につい
ても明らかにすることを目的として本調査を実施した。
本事業においては、次の2つの調査を実施した。
(調査1)既存情報の収集・整理
(調査2)事業者へのアンケート調査、ヒアリング調査及び調査結果概要の作成・送付
1-1-2 事業概要
(調査1)既存情報の収集・整理
調査では、文献、新聞、統計データ等を用いて、環境ビジネスに係る以下の項目につい
て、既存情報を収集・整理した。
①国内及び国外(特にアジア)の環境分野に係る主な政策動向
②国内及び国外(特にアジア)の環境ビジネスの分類ごとの市場規模と動向
③四国地域の環境ビジネスの特徴・強み・弱み
技術内容は、主に下記に示す技術分類に該当する業種と技術について調査を実施した。
※本調査における貴局の環境ビジネスの分類は以下のとおり。
①環境分析装置 ②公害防止装置 ③廃棄物処理・リサイクル装置 ④施設建設
(埋立処分場造成等) ⑤環境修復・環境創造⑥環境関連サービス ⑦下水・排水・し尿
処理⑧廃棄物処理・リサイクル ⑨環境調和型製品
(調査2) 事業者へのアンケート調査、ヒアリング調査及び調査結果概要の作成・送付
(1)アンケート調査の実施
四国地域に本社を置く企業及び四国地域で実質的な事業活動を行っている事業者、営業
所および工場等の事業者991社に対し、アンケートを実施した。
(2)データベースの作成
アンケートに回答し、四国地域で環境ビジネスを行う企業のうち、企業基本情報および
環境に関する技術・製品概要の掲載を事前に承諾頂いた企業59社をデータベース化し、
「四国環境産業INDEX」を作成した。
(3)ヒアリング調査の実施
アンケート調査の結果から、データベースへの掲載を希望する企業を抽出し、さらに当
該企業の環境関連技術等の諸条件によりモデル企業候補29社を絞り込んだ。モデル企業
1
候補29社を往訪し、環境関連事業の特徴、関連技術の優位性、当該企業の環境ビジネス
状況、環境への想いなど、必要な情報を聴取した。
ヒアリング実施にあたり、ホームページへの掲載を前提とした掲載項目を検討し、ヒア
リング結果を1社あたり2頁構成の「環境技術・製品 PR レポート」として取りまとめた。
(4)調査結果概要の作成・送付
アンケート調査の結果について、概要を A4版白黒両面にまとめ、アンケート回答企業
260社に郵送した。
本事業の実施スケジュールは、以下のとおり。
図表 1-1-1 事業スケジュール
事業内容
平成 26 年
6月
(調査1)
平成 27 年
7月
8月
既存情報の収集・整理
(調査2) (1)アンケート調査
(2)データベース作成
(3) ヒアリング調査及び取り纏め
(4) アンケート調査結果概要
(5)成果報告書の作成
2
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
第2章 既存情報の収集・整理
国内および産業公害が顕在化しているアジア地域の環境分野における主な政策動向、環
境ビジネスの分類ごとの市場規模と動向および四国地域の環境ビジネスの特徴・強み・弱
みについて記述する。
2-1 国内外(アジア)の環境分野に係る主な政策動向
2-1-1 持続可能な開発に関する国際的な動向
地球サミット「環境と開発に関する国連会議(1992 年開催)
」から 20 年目の開催となっ
たリオ+20「国連持続可能な開発会議(2012 年リオデジャネイロ)
」での主な議題である
「持続可能な開発」が世界規模で実現すべき共通課題となっている。採択された成果文書
「我々が望む未来」は「総論」、
「グリーン経済」、
「制度的枠組み」
、「行動的枠組みとフォ
ローアップ」
、
「持続可能な開発目標(SDGs)」
、「実施手段」の6項目から成る。
2-1-2 国内における環境分野に係る主な政策動向および主な環境規制
東日本大震災後、日本の再生に向けて政府が定めた基本戦略「日本再生の基本戦略(平
成 23 年 12 月)
」において、エネルギー・環境施策として「環境の変化に対応した新産業・
新市場の創出」
「グリーン経済への移行における貢献」が挙げられている。経済産業省は「新
成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~(平成 22 年 6 月)
」でグリーンイノベーショ
ンを中心に低炭素社会を目指した総合的な環境・エネルギー政策を推進する構想を策定し
ている。環境政策の根幹となる法律は、環境保全の基本理念と施策の基本事項を定めてい
る環境基本法である。大気汚染防止法、土壌汚染対策法、水質汚濁に関わる環境基準、廃
棄物処理法、リサイクル法、特別管理廃棄物規制などの法令、告示、通達で頻繁に規制を
改正し汚染状況に対応している。循環型社会の形成を推進する基本的枠組みとしては、循
環型社会形成推進基本法が制定され、京都議定書を受けて、地球温暖化対策の推進に関す
る法律および都市の低炭素化の促進に関する法律が制定されている。
2-1-3
アジアの環境分野に係る主な政策動向および主な環境規制
(1) 中国
環境法体系の充実や環境行政組織の整備と並行して、1982 年に公表された「国民経済と
社会発展のための第 6 次 5 ヵ年計画」以降、国民経済と社会発展 5 ヵ年計画の中に環境保
全に関する目標が明示されるようになった。基本となる環境保護法のもとに汚染防止に係
る海洋環境保護法、大気汚染防止法、固体廃棄物汚染環境防止法、水質汚染防止法、環境
3
騒音汚染防止法、清潔生産促進法、放射性汚染防止法が制定されている。国家環境基準に
加え、特定地方の著しい汚染に対応するため、より厳しい地方政府環境基準が制定されて
おり、これが優先される。
(2) インド
国家気候変動行動計画で国家ミッションが明記され、推進中の「第十二次五ヵ年計画」
で、環境、エネルギーについて国の戦略的な目標およびプロジェクトが示されている。中
央政府の環境行政を担うのが環境森林省で、中央公害管理局が法律の施行や関連政策を推
進している。中央政府および州政府が法律を制定し施行する権限をもち、相違がある場合
は中央政府の法律が優先される。
「環境保護法」が環境保護に関する基本法で、大気汚染防
止、水質汚染防止、廃棄物処理などの規制が定められている。特に廃棄物問題が深刻とさ
れており、都市固形廃棄物、有害廃棄物、有機廃棄物などに分類されて規制されている。
(3) タイ
1992 年に制定された国家環境保全促進法が基本的な枠組みを示し、これを補完する国家
環境委員会通知、天然資源環境省令、公害管理局通知などが制定され、個別法として工場法、公衆
衛生法、有害物質法、エネルギー保全促進法などが制定されている。
(4) インドネシア
1997 年に制定された環境保護管理法が基本的な枠組みを示し、それを補完する大統領令、
政令、環境担当国務大臣令などの法規が公布されている。地方政府は環境基準を制定する
権限を持ち、地方政府の基準が優先する。水質汚濁防止、大気汚染防止、廃棄物管理法な
ど個別法が制定されている。特に水質汚濁対策の優先度が高く、水域を利水目的別に分類
し基準が定められている。
(5) ベトナム
1994 年に環境保護法を施行(2006 年発効)して環境基準を整備し、2002 年、環境・資
源に関する国家的管理を強化するため天然資源環境省を設置している。2003 年には「国家
環境保全戦略」を策定し、環境課題解決の方向性を示した。又、総合的な流域管理に関す
る政令を制定し、国家として流域管理に力点を置くことを明示している。環境保護に係る
基本規則は環境保護法に定められており、環境基準、排ガス基準、排水基準などは国家技
術規制で規定されている。大気汚染、排水、騒音、振動の対策がすべて廃棄物管理の一環
とされていることがベトナムの環境法の特徴となっている。
4
第3章 四国地域の環境ビジネスの特徴
四国地域で環境ビジネスを行う企業に対し技術分野、技術力等について実施したアンケ
ート調査及びその結果を受けて、積極的に環境ビジネスに取り組む企業を抽出し、ヒアリ
ング調査を実施した。環境ビジネスの実施状況および優位性、環境ビジネスを推進する上
での課題、自治体・研究機関等との連携状況等を記述する。
3-1 アンケート調査結果
四国管内の企業約 1000 社を対象に実施したアンケート調査「四国地域における環境関連
技術調査」の結果概要を取りまとめた。
3-1-1 四国地域の環境関連ビジネスの概要
(1)環境ビジネスの分野
環境ビジネスに取り組んでいる企業は、回収数の約6割
「産業廃棄物・リサイクル」、「下水、排水処理」、「土壌、水質浄化」が上位
アンケートに回答した 260 社のうち、環境
ビジネスに取り組んでいない企業が約 4 割。
Q2.2 取り組んでいる環境ビジネスの分野
取り組んでいる環境関連ビジネスの上位は、
「産業廃棄物・リサイクル」
、「下水、排水処
理」
、
「土壌、水質浄化」
。
n=260
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45%
9.6
大気汚染防止
15.0
下水、排水処理
13.1
土壌、水質浄化
5.8
騒音・振動防止
その他の環境汚染防止全般
5.0
8.8
環境測定・分析・監視・アセスメント等
29.6
廃棄物処理・リサイクル
8.5
バイオマス
7.3
水資源利用
8.1
その他
41.2
現在環境ビジネスには取り組んでいない
不明
5
1.9
(2)直面している課題
「(特に技術系) 人材不足」、「技術開発力」、「市場規模」、「価格競争力」が主な課題
「技術人材の確保・育成」(37.2%)、「技術
n=148
Q3.6 直面している課題
開発力の確保」(26.4%)など、総じて、技術面(人
0%
材の確保・育成を含む)の課題を抱えている。
5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40%
32.4
市場規模が限定的
情報不足(技術)
さ ら に 「市場規模が限定的」と答える企業
12.2
情報不足(国内市場)
(32.4%)
、次いで「価格競争力の確保」(31.1%)、
13.5
情報不足(海外市場)
7.4
9.5
情報発信
の課題が続く。
技術開発力確保
環境性能の向上
海外向け仕様適用
技術開発力や技術系人材等の課題について
また、市場規模や価格競争力の課題につい
ては、各企業の環境ビジネスにおける商品化
やターゲット層の狙いをどこに置くか、さら
1.4
31.1
価格競争力確保
は、更なる事業展開に向けて、関連支援機関
等との技術連携等による課題解決が望まれる。
26.4
4.1
ブランド力確保
13.5
17.6
有力パートナー確保
12.2
国内の販売、サポート等窓口確保
海外の販売、サポート等窓口確保
6.8
さらなる環境規制緩和での市場拡大
6.1
9.5
さらなる環境規制強化による新市場…
人材確保・人材育成(技術人材)
37.2
26.4
人材確保・人材育成(営業人材)
に流通経路の検討など、ビジネスモデルに関
8.1
人材確保・人材育成(国際化対応人…
資金確保
連しており、これらの課題解決には、外部専
14.2
実績・資格による参入障壁
門人材によるコンサルティングが支援になる
必要な許認可の取得
その他
ように思われる。
8.1
4.1
1.4
特になし
8.8
7.4
不明
(3)企業・自治体・研究機関等との連携内容
企業、自治体等との連携のない企業が約52.7%と約半数
企業・自治体・研究機関との連携のない企
Q4.1_1 企業・自治体・研究機関等との連携内容
業が 52.7%と約半数。連携している内容は、
n=260
「技術開発」
(21.5%)、
「情報収集」
(15.4%)
0%
など。各組織との連携効果により、上記の課
情報収集
題への解決にもつながると思われる。
情報発信
10%
20%
60%
11.2
提携先確保
5.4
海外ビジネス
3.5
人材育成
3.1
0.8
特になし
不明
50%
21.5
販路確保
6
40%
9.6
技術開発
その他
30%
15.4
52.7
10.8
3-1-2 環境ビジネスを発展させるために
四国管内で環境ビジネスに取り組んでいる企業 148 社では、環境ビジネスの“ウリ”
は、「実績・信用」と「環境性能」であると回答している。取り組んでいる環境ビジネス
分野により、利用している“技術”や、その権利の保護の状況も異なり、自ずと環境ビジ
ネス分野により、事業展開の秘訣も異なると伺える。
今後、環境ビジネスを目指す企業にとり、セールスポイントを掴むことは参考になると
思われる。
(1)環境ビジネスのセールスポイント
環境ビジネスの鍵は、「実績・信用」と「環境性能」さらに「表彰・認証取得等」
「公害防止装置」,「環境修復・環境創造」ビジネスでは、「環境性能」を第一に、
「実績・信用」も必要。 「環境関連サービス」や「廃棄物処理・リサイクル」ビ
ジネスでは、「実績・信用」を第一とし、「環境性能」の重きは幾分低い。
「実績・信用」(49.3%)と「環境性
能」(42.6%)をセールスポイントとす
Q2.4 環境ビジネスのセールスポイント
る企業がいずれも 40%を超える。次い
0%
で挙げているのが、
「表彰・認証取得等」。
10%
20%
環境性能
実績を積み、広く周囲から認められる事
生産量
業に育つまで、事業の定着に一定の期間
サイズ・大きさ
14.9
12.8
低コスト
22.3
17.6
市場占有率
10.1
実績・信用
「環境分析装置」、「公害防止装置」、
デザイン
49.3
4.1
表彰・認証取得等
製品」のビジネスを行なう企業が、「環
n=148
60%
10.1
特許取得
分野とのクロス集計から分析すると、
50%
8.8
短納期
さらに、上記の傾向を環境ビジネス
40%
42.6
高精度
を要することが伺える。
「環境修復・環境創造」、「環境調和型
30%
23.6
その他
4.7
不明
4.7
境性能」をトップに掲げ、加えて「実績・
信用」も重視している。
一方、「廃棄物処理・リサイクル」、「施設建設」、「環境関連サービス」に取り組む
企業では、「実績や信用」をセールスポイントの第 1 位に挙げて、「環境性能」はそれほ
どウェイトが置かれていない(クロス集計結果は割愛)。
7
(2)今後の方針
「現行の環境ビジネスをさらに拡大」が37.8%
今後の展開については、
「現状維持」
Q3.1 今後の基本方針
又は「さらに拡大」をめざす傾向が強
n=148
く、「特定領域を深化」させたり、「新
0%
たな環境ビジネスとの二本立て」の意
5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40%
31.1
現行の環境ビジネスの現状維持
37.8
現行の環境ビジネスをさらに拡大する
識は低い。前述のように、環境ビジネ
5.4
現行の環境ビジネスを特定領域に深化
スを伸ばすには、実績の重要性が問わ
10.1
現行環境ビジネスと新たな環境ビジネスの二…
れていることからも、一定期間の事業
2.0
新たな環境ビジネスに入れ替え
継続が必要と思われる。
環境ビジネスは順次縮小・撤退する
1.4
環境ビジネスの予定はない
1.4
3.4
どうするか決めかねている
4.1
判断できない・わからない
3.4
不明
(3)行政等への要望
「環境機器等に関する補助」(23.1%)や「機器導入促進」(12.3%)という環
境機器導入と「技術開発の支援(13.1%)」や「技術系人材育成」(11.5%)な
ど技術開発に関することが行政等への主な要望
「規制緩和」も環境ならではのニーズ
行政への要望としては、「環境機器導
Q5_1 行政等への要望等
入等に関する補助・助成金の充実」
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45%
(23.1%)との回答が高く、続いて、
「技
規制強化
術開発の支援」(13.1%)、「規制緩和」
規制緩和
(12.7%)、「公共施設等での環境機器
法規制情報
8.1
12.7
6.2
11.5
技術系の人材育成
導入の促進」(12.3%)、「技術系の人
国際化対応の人材育成
材育成」(11.5%)。また、規制緩和に
国際協力の充実
認証制度の普及
より関連する商品需要が促進されるこ
3.5
0.4
3.8
23.1
環境機器導入等に関する補助・助成金…
とから、環境ビジネスならではの「規制
12.3
公共施設等での環境機器導入の促進
緩和」(12.7%)が要望に挙げられている
のは、環境ビジネスの特徴とも言える。
n=260
13.1
技術開発の支援
事業化やプロジェクト化へのコンサルティ…
4.2
11.5
ビジネスマッチング機会の提供
その他
2.7
40.8
特になし
不明
8
10.8
3-2 四国地域の特徴および強み、弱みの分析
①四国地域の環境ビジネスの特徴(参考:他地域の環境ビジネス分類との分布比較)
本調査におけるアンケート実施時に、環境カテゴリーを他の地域における環境カテゴリ
ーと一部共通にさせて、アンケート結果から、四国地域の環境ビジネスの特徴を推測する
こととした。
一部地域との比較であり、かつ多岐選択設問の回答結果であるが、中部地区の環境ビジ
ネス関連企業の分野との比較において、四国地域内の環境ビジネスに取り組む企業は、「土
壌、水質浄化」、「大気汚染防止」
、「騒音・振動防止」や「水資源利用」分野における技術
や製品の輩出が活発であると推測される。
②四国地域の環境ビジネスの強み
さらに、前述のアンケート結果より、技術の優位性の面では、「使用技術」における自社独
自開発のシェアの高さや「知財保護と環境ビジネス分類」における特許取得や出願シェア
の高い「公害防止装置」分野の技術に競争力があると思われ、今後、他地域との連携事業
を推進する際、大いに活用されると期待する。
③四国地域の環境ビジネスの弱み
企業規模が幾分小さな企業が多い割に、連携意識が弱い点ではないか。アンケート調査
において、企業、自治体、研究機関等との連携がないと回答した企業は 44.2%もあり、民
間企業との連携は 10.9%に過ぎない。 また、連携する相手として、都道府県・市町村がト
ップ(23.8%)
。前項でみた、直面している課題の一つとしての研究開発力確保が挙げられ
ていたが、行政機関だけでは、研究開発力の補強は実現できないと思われる。
四国は近畿圏を近くに控えており、自社のみの技術で達成が難しい開発や事業展開に向
けて、四国域外の企業等との連携により実現する方法論もあることに、挑戦して欲しい。
9
3-3 四国環境産業 INDEX
四国地域で環境ビジネスに取り組んでいる企業を広報する「四国環境産業 INDEX」を制作、
掲載への了解を得た59社を「四国環境産業 INDEX」として掲載している。
ちなみに、ここに掲載のある企業の技術や製品のなかには、四国地域を特徴づける技術
が含まれていると思料する。
■四国環境産業 INDEX のレイアウト
10
3-4 環境技術・製品 PR レポート
本事業で実施したアンケート調査結果を踏まえて、四国地域で環境ビジネスに積極的に取り
組んでいる企業29社を抽出した。予め、電話で事業概要を確認した上で、当該企業を四国経
済産業局の職員とコンサルタント 1 名が往訪し、ヒアリング調査を実施した。その結果を、四
国における環境ビジネスモデル事例として 1 社ごとに以下の項目に従って A4版2頁に取りま
とめた。
≪ヒアリング調査実施要領≫
■ 調査目的:
「四国環境産業INDEX」制作のためのアンケート回答内容の深堀を
するため、モデル企業候補29社を往訪し、情報収集と「環境技術・製品 PR レポ
ート」の制作協力を得ることを目的とした。
■ 「環境技術・製品 PR レポート」
(モデル事例としての取り纏め)の掲載項目
下記項目に展開し、ホームページ等での公開に対し、当該企業の確認を得ている。
・環境ビジネス分野
・企業の環境ビジネスのキャッチフレーズ
・製品・技術の基本情報(会社名、製品・サービス名、技術名、技術や製品の概要)
・製品・技術の特徴、優位性、高度利用
・PR
・製品・技術の適用分野、導入実績、環境への貢献
・環境ビジネスの展開(現在と今後)
・特記事項(特許等)
・Company Profile
≪「環境技術・製品レポート」設計上の留意点≫
「環境技術・製品 PR レポート」の紹介ページの項目およびレイアウトの設計にあたり、
今後、環境ビジネスに取り組む企業や四国地域の環境ビジネスを推進する企業の技術力に
関心をもち、連携対象として今後、検討を希望する企業を想定した。
それぞれの項目において必要となる最低限の情報を効果的に伝えることができるように、
表現に留意した。
11
■「環境技術・製品 PR レポート」レイアウト
四国地域において、今後、環境ビジネスに取り組む予定の企業や、さらに展開分野を拡充す
るなどのビジネスを検討中の企業様にお役立てできれば幸いである。
12