八幡浜・大洲圏域の 体制における搬送 市立八幡浜総合病院 救急部、 ○越智元郎、川口久美、宮谷理恵、 市立八幡浜総合病院 山本尚幸 広域二次救急医療 シミュレーション 看護部、事務局 、坂本耕一 市立八幡浜総合病院 山本尚幸 1 八幡浜・大洲圏域における地域医療再生計画 (2009~2013年度) 八幡浜・大洲圏域の広域二次救急 医療体制について考える 市立八幡浜総合病院 山本尚幸 大洲・八幡浜圏域の救急体制 加戸病院 市立八幡浜総合 ●加戸病院 市立八幡浜総合病院 ●市立八幡浜総合 山本尚幸 2 両圏域の搬送患者数と重症度 (平成23年) 大洲消防 大洲圏域 死亡 重症 中等症 死亡 重症 軽症 中等症 不搬送 軽症 その他 八幡浜圏域 八幡浜消防 不搬送 0 500 死亡 (%) 重症 (人) (人) 大洲 圏域 八幡浜 圏域 1000 (%) 1500 中等 症人 2000 (%) 軽症 (人) 2500 (%) 他 (人) 3000 (%) 合計 (人) 0 3500 (%) 不搬 送人 * (%) 73 2.6 540 19.0 975 34.2 1259 44.2 0.0 2847 100 202 6.7 78 市立八幡浜総合病院 3.4 521 22.7 806 35.1 888 38.7 4 0.2 2297 100 239 9.4 山本尚幸 *不搬送率(%)=100 X 不搬送人数/要請人数(搬送人数+不搬送人数) 広域担当日の搬送患者数を予測する 平成23年度の2倍弱に 2.5 2 加戸病院 1.5 系列1 1 0.5 0 1 2 死亡 3 4 5 重症 3 6 7 8 9 10 中等症 11 12 13 軽症 14 15 16 平均 2.5 2 八幡浜病院 平成23年度の2倍強に系列1 1.5 1 市立八幡浜総合病院 山本尚幸 0.5 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 3 搬送距離に関する 搬送先 0 20 40 所要時間(分) 60 80 スタート地点 本署(大洲市大洲) シミュレーション (24年4月以降) 長浜支署 (大洲市長浜) ―大洲消防 川上支署 (大洲市肱川町) 前提:80km/hでノンストップ 走行する場合の所要時間 ■二次病院への搬送所要 時間 ■加戸病院移転による 追加所要時間 ■加戸病院移転による 市立八幡浜総合病院 短縮所要時間 山本尚幸 □二次病院から直近の三次 病院へ転送する場合の 所要時間 搬送距離に関する 搬送先 0 20 40 シミュレーション 内子支署 (内子町内子) 小田分駐所 (内子町小田) 所要時間(分) 60 80 スタート地点 本署 (八幡浜市松柏) (24年4月以降) ―八幡浜消防 三崎湊 (伊方町) 前提:80km/hでノンストップ 走行する場合の所要時間 ■二次病院への搬送所要 時間 ■加戸病院移転による 追加所要時間 ■加戸病院移転による 市立八幡浜総合病院 短縮所要時間 山本尚幸 □二次病院から直近の三次 病院へ転送する場合の 所要時間 第二分署 (保内町宮内) 第三分署 (西予市三瓶町) 4 【考察】 1.地域における二次救急医療機関の弱体化(患者高齢化と患者増 への対応困難)が進んでおり、救急医療圏の見直しは必要。 2.今回の八幡浜・大洲圏域の広域二次救急医療体制は最小限の 融合にとどまり、八幡浜圏域の悲願であった受け入れ停止日の 救急患者を大洲地区で受け入れていただくことはかなわなかった。 3.水・木曜曜日の広域救急を担当する2病院にはこれまでの約2倍 の患者が搬入される。また搬送距離の延長も問題。 面積(k㎡) 人口(人) うち65歳(人) 高齢化率(%) 八幡浜市 132.98 39,851 12,531 31.44 4.遠い輪番病院へ運びそこから三次機関へ転送されるより、直接 伊方町 94.38 11,821 4,502 三次機関へ搬入することが合理的なケースがある。 西予市三瓶町 計 伊方町の風車 【 38.08 41.36 8,097 3,067 37.88 268.72 59,769 20,100 33.63 結 論 広域二次救急医療体制による担当病 院の負担は大きく、また両圏域の辺縁地 域からの搬送時間はかなり延長すると予 想される。 対策として、不適切な救急車利用を抑 制することや、三次該当の重症患者を直 接、第三次救急医療施設へ搬送するなど の配慮が重要と考えられる。 5
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