1 別添1 名称作成における文字等の取り扱いについて 1.英語名称の;pdf

別添1
名称作成における文字等の取り扱いについて
1.英語名称の文字等の取り扱い
英語名称を作成するにあたり、使用する文字等は以下のとおりとする。
1.1 アルファベット、数字、記号等
・名称のアルファベット、数字、記号等はすべて半角で記載する。
・名称の先頭の英字は大文字で記載する。ただし、先頭の英字が位置などを表す記号
の場合(例えば、N、cis、tert 等)は、その次の英字を大文字にする。
(例)
「2-tert-Butylanthraquinone」
・上付き半角文字は、その文字列を半角括弧()でくくり、通常の半角文字で表記する。
(例)
「Tricyclo[5.2.1.02,6]deca-3,8-diene」は、
「Tricyclo[5.2.1.0(2,6)]deca-3,8-diene」とする。
・斜体文字は使用せず、通常の形式(斜体でない文字)で表記する。
・使用する括弧は{
[
()
]
}の繰り返しとする。
・大文字と小文字は、厳密に識別すること。例えば、結合する位置を表す「o」と酸素
を表す「O」
、直鎖を表す「n」と窒素を表す「N」等、これらは大文字と小文字で
は意味が異なる。
・プライム(′)として半角引用符(')を使用する。また、二重プライム(′′)や三重
プライム(′′′)は、半角引用符を繰り返して''や'''と表記する。
(例)Tetrasodium 2,2',2'',2'''-(ethylenedinitrilo)tetraacetate
1.2 ギリシャ文字
ギリシャ文字については、英文字で表記すること。
ギリシャ文字
英字
ギリシャ文字
英字
α
alpha
ν
nu
β
beta
ξ
xi
γ
gamma
ο
omicron
δ
delta
π
pi
ε
epsilon
ρ
rho
ζ
zeta
σ
sigma
η
eta
τ
tau
θ
theta
υ
upsilon
ι
iota
φ
phi
1
κ
kappa
χ
chi
λ
lambda
ψ
psi
μ
mu
ω
omega
1.3 ローマ数字大文字
ローマ数字大文字は I、V、X を組み合わせて表示する。
(例:Ⅲ→III、Ⅶ→VII)
1.4 高分子及び混合物
高分子及び混合物は以下のように表記する。
①高分子は、モノマー名称の間を“ / ”(半角スペース / 半角スペース)で区切る。
モノマー名称が2種類の場合も同様とする。
(例)CAS 名称 aaaaaa, bbbbbb, polymer with cccccc は、
Polymer of aaaaaa / bbbbbb / cccccc とする。
②混合物は、各成分名称をカンマで区切り、最後の成分名称の前はカンマではなく and
で区切る。
(例)Mixture of aaaaaa, bbbbbb and cccccc
1.5 炭化水素基に関する慣用的接頭辞
①CAS Index Guide1)において、構造が明示されているものは、IUPAC 規則に基づく
名称を付与する。
また、IUPAC 命名法の 1993 年勧告 2)で許容されている基名の慣用名は使用する。
Table 19(a) Acyclic and monocyclic hydrocarbons. Parent hydrocarbons
Table 19(b) Acyclic and monocyclic hydrocarbons. Substituent groups
(例)isohexyl は 4-methylpentyl とする。
②CAS Index Guide1)において、構造が明示されていないものは、炭化水素に関する慣
用的接頭辞をそのまま使う。
(例)Sodium 4-sec-dodecylbenzenesulfonate
【参考資料】
1) CAS Index Guide
http://www.cas.org/File%20Library/Training/STN/User%20Docs/indexguideapp.pdf
2) A Guide to IUPAC Nomenclature of Organic Compounds, Recommendations
2
1993. Blackwell Scientific Publications, (1993);
URL: http://www.acdlabs.com/iupac/nomenclature/
URL: http://www.chem.qmul.ac.uk/iupac/bibliog/errata.html(上記勧告の正誤)
2.日本語名称の文字等の取り扱い
字訳の方法及び記号の扱いは、日本化学会が定める「化合物名日本語表記の原則」及び「化
合物名字訳基準」(以下「字訳基準」という。)に従うこと。
【参考資料】
「化合物命名法」公益社団法人日本化学会命名法専門委員会編、東京化学同人
2.1 アルファベット、数字、記号等
・数字、ハイフンを含め、すべて全角で入力すること。
・上付き半角文字は、その文字列を全角括弧()でくくり、通常の全角文字で表記す
る。
(例)
「トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-3,8-ジエン」は、
「トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3,8-ジエン」とする。
・斜体文字は使用せず、通常の形式(斜体でない文字)で表記する。
・ギリシャ文字、ローマ数字は全角の文字で表記する。
(例)α、β、Ⅸ、等
・字訳基準において字訳しないとされている文字は全角のアルファベットで表記する。
(例)tert、cis、sec、等
・ハイフンとして全角マイナス記号(-)を使用する。
・プライム(′)として全角引用符(’)を使用する。また、二重プライム(′′)
や三重プライム(′′′)は、全角引用符を繰り返して’
’や’’
’と表記する。
(例)テトラナトリウム=2,2’,2’’
,2’’’-(エチレンジニトリロ)テトラ
アセタート
2.2 高分子及び混合物
・高分子は、モノマー名称の間を全角の“・”で区切り、末尾を「重合物」とする。
(例)Polymer of aaaaaa / bbbbbb / cccccc 「A・B・C重合物」
・混合物は、各成分名称を「と」で区切り、末尾を「の混合物」とする。
(例)Mixture of aaaaaa, bbbbbb and cccccc 「AとBとCの混合物」
2.3 炭化水素基に関する慣用的接頭辞
1.5 炭化水素基に関する慣用的接頭辞と同様とする。接頭辞については、字訳基
準に従って日本語で表記する。
3