別添2 化学物質の構造式データ作成における留意事項 1.CAS 情報等との整合 ・作成する構造式は提示する構造式画像と原則的に一致するものとするが、向きを揃える必 要はない。 ・提示する構造式に EZ、RS 等の異性体構造を示す添え字がある場合、その指定に合致する ように構造式を作成し、添え字自体は付さない。 ・CAS 構造式が省略された形式で記載されている場合、構造式は省略しない形式で作成する。 (例) ⇒ ・CAS 名称又は構造式に IUPAC 命名法で使用されない慣用名、略称、略記号等が使用され ている場合、CAS Index Guide に明確な定義があればその構造を記載する。また、定義が 明確でない場合、又は構造を特定できない名称として定義されている場合は、名称等作成 表(別添3) (以下「Excel ファイル」という。)の備考にその旨を記載する。 【参考資料】 CAS Index Guide (http://www.cas.org/File%20Library/Training/STN/User%20Docs/indexguideapp.pdf) 2.その他の条件 ・天然物由来成分を含む物質や反応生成物等の構造不明な物質など、構造式を描画できない 物質については、構造式ファイルの作成しないでよい。作成できない場合は、Excel ファ イル」の構造式ファイル名欄に「No file」と入力すること。 ・炭素鎖又は環を構成する炭素及び水素については、原則として省略する。 ・二重結合の cis-又は trans-を示す場合は、関係する炭素-水素結合を省略せずに記載する。 ・cis-、trans-が特定できない二重結合は直線状に記載する。 ・立体を示す必要がある場合は、ChemDraw 等のくさび形結合(Wedged Bond)機能で描 画可能なものについては、同機能を使用して構造式を作成する。また、太いくさび形結合 (Bold Wedged Bond)と破線のくさび形結合(Hashed Wedged Bond)を使用する。な お、破線のくさび形結合(Hashed Wedged Bond)は、幅の狭い端が画面平面上に位置し、 幅の広い端が表示平面の後方に位置するものとされている。 (例) ・ニトロ基、スルホ基については、以下のように記載する。その他、記載方法が複数あり得 1 るものについては、個別に機構担当者に確認する。 ニトロ基 スルホ基 ・1種の構成単位が単一の連結法で繰り返された構造をもつ高分子(規則性高分子)につい ては、Excel ファイルの備考欄にその旨を記載し、構造式は以下のような形式で作成する。 ・2種以上の構成単位の繰り返しからなる構造をもつ高分子又は構成単位の連結法が単一で はない構造をもつ高分子(不規則性高分子)については、Excel ファイルの備考欄にその 旨を記載し、構造式は作成しない。 ・包括物質については、Excel ファイルの備考欄にその旨を記載し、下記のように ChemDraw 等の可変結合点の作成(Structure メニューの Add Variable Attachment)機能で描画可 能なものについては、同機能を使用して構造式を作成する。 ・混合物については、Excel ファイルの備考欄にその旨を記載し、成分数 3 成分以下である 場合には、各成分の構造式を 1 つのファイル内に作成する。4 成分以上の混合物となる場 合は、位置番号が最も小さい成分のみ構造式を作成する。 ・アルキル鎖が長いときは適宜折り返す。 2 【参考】ChemDraw 設定 ChemDraw を使用する際の描画設定は以下のとおりとする。示されていない設定については、 ChemDraw のデフォルト設定を使用する。 (ChemDraw14.0 の例) 3 また、GIF 画像を出力する際のオプションは以下のとおりとする。 4
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