球 は霊;pdf

た ま
た ま
球は霊なり
~野球部だより 58~
1.13.2014
見えない線
あと一歩及ばずグラブをかすめた打球が限界ではない
あと一秒切れなかった設定タイムが限界なのではない
限界は打球にはない
限界はタイムにない
限界という線を引いてしまうのはだれか
限界という線を引いてしまうのは自分である
限界という線を引いてしまうのはどこか
限界という線を引いてしまう場所は心である
目に見えない自分の心に
限界という見えない線を
引いてしまうのは自分だ
今日あと一歩及ばなかったとしても
明日その打球に届けばいい
いつか届くと信じる
今日あと一秒入らなかったとしても
明日そのタイムに及べばいい
いつか切れると信じる
打球にもタイムにも限界はない
限界は心が作ってしまうものだ
心に「限界」という線だらけだったら
その心に「夢」は描けないはずである
自分の心に引いた見えない線を消して
心にははっきりと見える「夢」を描け
自分の夢を自分の心に描く