春の除雪 五百~六百 → 二千~三千年;pdf

2015 年 3 月 25 日
春の除雪
例年、学校が春休みになるのに合わせたように、センター向か
いの公営駐車場の除雪が行われます。
道路の除雪で吹上げられた雪もあるので、高さは約 3.5m。
旭川の積雪はもう 5 ㎝以下になりましたが、毎年除雪に来る人
も、「来てみると、やっぱ下とは違うね・・」。
センター外周の雪も圧雪車で除けてもらい、いよいよ春の気
分。湿地帯でも地温の高いところを丁寧に探すと、リュウキンカの
ちいさなつぼみが黄色くなり、融雪したところが広がるに従って、
野鳥の数と種類も増えてきます。
3/24-25 で 70cm も降りましたが、雪がおさまれば締まり雪を踏
んで明るい日差しのもと、出歩く距離を伸ばしてみたくなります。-4 月前半もまだ平均気温は氷点下、風の強さは一年でも一番強い季
節、ということは忘れず、春を楽しみたいものです。
五百~六百 → 二千~三千年
近年きわめて穏やかですが、旭岳も活火山のひとつ。
ちょっと活動が気になるところです。
観光関係の資料や HP を見ると、「5-600 年前の大きな
噴火で山体が崩れ、西側の大きなクレーター『地獄谷』が
できた」ことになっているものが多いのですが、10 年程前
に旭川教育大の和田教授の研究が発表され、この大爆発、
実は 2-3 千年前だったことが明らかになりました。
右のすりばち池など
を火口とし、あまり火
山灰も飛ばなかった小
爆発は 260 年位前で、
以後は噴火らしい噴火
は起きていない、との
ことです。
旭岳ビジターセンター
〒071-1472 上川郡東川町勇駒別(旭岳温泉)
℡0166-97-2153
旭岳温泉の天気や服装のめやす
(2010 年以降の 3/21-3/30 のデータから)
*3 月下旬=最高+5℃/最低-14℃(日最高気温平均-2.2℃、最低平均-8.8℃)
◎天気の傾向=日出 5:25 日没 17:50 頃 。天気・気温の変化大。
☆野外活動の服装例=防水・防風アウター上下、フリース等の中間着(重ね着
で温度調整)、防寒手袋(+薄手のインナー手袋)、耳をおおえる帽子、防寒靴など。
レ ン タ ル
(スノーシューや長靴など)
9:00-17:00
*スノーシュー [注]800 円(東川町内施設宿泊 500 円/モンベルカード 400 円) ※ストック付
*冬用長靴 200 円/日(この時期の自然観察、スノーハイクに適した防寒長靴です)
*歩くスキー [注] 800 円/日
(東川町内施設宿泊 500 円) ※スキ-・ストック・靴セット
[注] クロカンスキーコースの積雪期利用は、協力金一日千円をお願いしていますが、旭岳温泉宿泊の場合は宿代に含まれています。
自 然 体 験
(ビジターセンター”しぜんあんない”)
ビジターセンター周辺の森で歩き、この時期・この場所の自然を解説します。
スノーシューや歩くスキーの体験も、できます。13:30~(30 分~1.5 時間位)
参加費:300 円
(スノーシューや歩くスキーのレンタルを必要とする方は +500 円)
実施予定・詳細等、旭岳ビジターセンター97-2153 にお問い合わせください。
雪の結晶観察・ビデオ・参考図書
-- お気軽にお声かけください。
⊡ 大雪山の自然を紹介するビデオ『四季大雪山』(約 45 分),随時上映します。
⊡ 動植物図鑑や登山雑誌(山と渓谷)、自然雑誌(ファウラ)などが閲覧できます。
(気温が上がり観察は難しくなってきましたが、降雪時は雪結晶を見る顕微鏡を準備しています。)
旭岳の生きもの
ホシガラス
スズメ目カラス科 学名 Nucifraga caryocatactes japonica
(蝦夷雷鳥
Spotted Nutcracker)
昨夏、旭岳ビジターセンターを訪問者の
野鳥関係質問回数 No.1 をギンザンマシコ
と争ったのは、このホシガラスでした。
体長 35cm でカラス(ハシブトで 57cm)よ
り二回り位小さく、カケスと同じ位です。
カラスと一味違うダミ声でガーガー鳴き、
真冬でも姿見など高山帯でハイマツの実
を雪から掘り出しています。針葉樹の実
の他に、昆虫なども食べるそうですが、秋、
道端にハイマツの食べカスが固まって捨
ててあるのはホシガラスの仕業です。斑
模様の白い羽根は涙の形をしており、クチ
バシはピノキオを思わせます。
参考文献:河合大輔他(2013)『北海道野鳥図鑑』
亜璃西社 他