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な
る
ほ ど !
貸 借 取 引 の し く み
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目次
1.貸借取引について
2.貸借取引における株式調達について
3.品貸料の決定方法について
4.制限措置を含む貸借取引情報について
5.よくある質問
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1.貸借取引について①
 信用取引と貸借取引のイメージ図
〔現物取引〕
取引所
投資家
〔貸借取引〕
〔信用取引〕
融資・貸株
投資家
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融資・貸株
証券会社
証券金融会社
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1. 貸借取引について②
 証券金融会社が証券会社に対し、制度信用取引に必要な株式または資
金を貸し付ける取引を貸借取引といいます。
 証券金融会社は、制度信用取引にかかる資金・株式調達の場として、非
常に重要な役割を担っています。
 東証市場で行われる制度信用取引に係る貸借取引は日本証券金融㈱
(以下、日証金)を通じて行われます。
≪貸借取引の仕組み≫
<信用取引>
<貸借取引>
信用買い/信用売り注文
取
引
所
売
買
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顧
客
担保(委託保証金)
資金/株式の借入申込み
証
担保(貸借担保金)
券
金
資金/株式の貸付け
融
会
社
券
資金/株式の貸付け
会
買付株式(売却代金)の差入
社
証
買付株式(売却代金)の差入
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1. 貸借取引について③
 証券会社による貸借取引利用例
証券会社
証券金融会社
銘柄A
株式を調達=証金に貸株申込
売超過
貸株
食い合い
信用売 信用買
銘柄B
買超過
食い合い
信用売 信用買
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融資
貸株超過=証券金融会社は株式を調達
資金を調達=証金に融資申込
貸株
融資
融資超過=証券金融会社は資金を調達
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1.貸借取引について④
 制度信用銘柄にのみ選定されている場合、貸借取引について証券会社は資金
借入の申込みしか行うことが出来ません。
 制度信用銘柄であり、かつ貸借銘柄にも選定されている場合、証券会社は資
金借入だけでなく、株式の借入の申込みも行うことが出来ます。
 貸借銘柄の性質上、通常の制度信用銘柄よりも流入する仮需給が大きくなると
考えられるため、選定に際しては厳格な基準が設けられています。
全上場銘柄(100%)
制度信用銘柄(約99%)
制度信用取引が可能(証券金融会
社から資金を借りられる)
貸借銘柄(約57%)
(証券金融会社から資金および株
式が借りられる)
平成26年9月末現在
東証全上場銘柄数3,660 制度信用銘柄数3,643
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貸借銘柄数2,108
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1.貸借取引について⑤
ポイント
 「信用取引」は、「証券会社と投資家間の取引」、「貸借取引」は、「証券会
社と証券金融会社との取引」
 東証市場における貸借取引は、日証金が担当
 「制度信用銘柄」は、制度信用買いのみを行うことが出来る銘柄
 「貸借銘柄」は、制度信用売りを行うことが出来る銘柄
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2.貸借取引における株式の調達について①
● 貸株申込み合計が融資申込み合計を上回った銘柄(貸株超過銘柄)について
は、その超過部分について日証金が株式を調達する必要があります。
①日証金は、申込日の翌日に、融資の追加申込みを受け付け、貸株超過を埋め
るようにします。これは、証券会社が自己融資で応じている部分を貸借取引に
よる融資に振り替えることにより貸借取引の融資を増やすようにするものです。
(品貸料負担の回避)
日
証
券
融資申込み
追加申込
金
10万株
貸株超過
会
社
証
貸株申込み
10万株
融資
申込み合計
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10万株
貸株
申込み合計
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2.貸借取引における株式の調達について②
②日証金は、これと平行して、貸株超過部分につき、入札による品貸申込みを受
け付け、不足している株式を調達します。
品貸申込みは、証券会社や生損保等の機関投資家が、銘柄毎に料率と株数
を提示して貸株の応札を行います。
日
証
金
貸株調達
証
券
融資申込み
10万株
貸株超過
会
社
貸株申込み
10万株
融資
申込み合計
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10万株
貸株
申込み合計
10万株
証券会社
(7万株)
生損保等
(3万株)
品
貸
入
札
調達の内訳
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2.貸借取引における株式の調達について③
ポイント
 信用売り超過の場合、証券会社は、証券金融会社から株式を借入
(貸株申込み)
 証券会社からの貸株申込みが、融資申込みを上回った(貸株超過)銘柄に
ついて、証券金融会社は株式を調達
 証券金融会社は、申込日の翌日に品貸入札を実施し、証券会社や生損保
から株式を調達
 品貸入札で品貸料(株のレンタル料)が決定
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3.品貸料の決定方法について①
 料率は1株当たり原則0銭~各銘柄の貸借値段(取引所の終値)によって定め
られた最高料率を上限として5銭刻みに応札し、日証金は、低い料率の応札株
数から順番に採用していき、不足株数が全て調達された料率がその銘柄のそ
の日の品貸料となります。
15銭
5万株
10万株
貸株超過
10万株
融資残高
合計 10万株
10万株
10銭
7万株
貸株調達
5銭
5万株
不足株数が全て調達できる
10銭が品貸料となります。
*品貸料は逆日歩とも呼ばれます。
応札株数
合計 17万株
貸株残高
合計 20万株
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3.品貸料の決定方法について②
● 品貸料がついた銘柄については、制度信用取引を行っている全ての売り顧
客は、品貸料を支払い、一方全ての買い顧客は相当する金額を受け取るこ
とができます。
日
借
入
先
買
顧
客
証
券
会
社
金
②
貸株超過分
① 食合い
融資申込
合計
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証
証
券
会
社
売
顧
客
貸株申込
合計
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3.品貸料の決定方法について③
● 品貸入札では、料率に上限を設けています。
● 最高料率は、売買単位と投資単位によって設定されます。
最高料率早見表:株式(1日・1株あたり)より抜粋
売買単位
1株
100株
~ 50千円以下
100円
1.0円
50千円超
~ 60千円以下
120円
1.2円
60千円超
~ 70千円以下
140円
1.4円
70千円超
~ 80千円以下
160円
1.6円
80千円超
~ 90千円以下
180円
1.8円
90千円超
~ 100千円以下
200円
2.0円
100千円超
・
~ 110千円以下
・
220円
・
2.2円
・
投資単位
● ETF等については、別料率を適用しています。
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3.品貸料の決定方法について④
● 以下に定める銘柄については、最高料率が倍率適用されます。
● あくまでも最高料率が倍率適用されるだけで、実際に適用される品貸料が
倍になるわけではございません。
適用条件
倍率
適用期間
①配当、新株引受権等の権利付銘柄
②配当、新株引受権等の権利付銘柄
2倍
4倍
権利落日6営業日前から権利落日2営業日前まで
権利落日の前営業日
③注意喚起通知銘柄
2倍
通知日の翌営業日から取消日の前営業日まで
④申込制限措置銘柄、申込停止措置銘柄
①に該当しかつ③または④に該当する銘柄
2倍
4倍
実施日から解除日の前営業日まで
権利落日6営業日前から権利落日2営業日まで
②に該当しかつ③または④に該当する銘柄
8倍
権利落日の前営業日
4倍
当社が指定する日から解除日の前営業日まで
10倍
当社が指定する日から解除日の前営業日まで
異常な貸株超過状態が生じている銘柄、または
そのおそれがある銘柄
極めて異常な貸株超過状態が生じている銘柄、
またはそのおそれがある銘柄
貸付株券の調達が困難となり受渡決済に支障が
生じるおそれがあると認められる銘柄
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3.品貸料の決定方法について⑤
● 品貸料は決済日ベースで計算します。
日
月
火
水
木
金
土
日
月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
①売り建て
返済
②売り建て
返済
≪ケース①≫
・2日に売建て、翌日3日に返済
・決済日ベースでは、5日に株式を売り建て(借り入れ)、6日に返済
品貸料は1日分
≪ケース②(返済日が休業日をまたぐ場合)≫
・3日に売り建て、翌日4日に返済申込み
・決済日ベースでは、6日に借入れ、9日に返済
・品貸料は3日分(休日を含めて3日間、株を借りていることになるので)
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3.品貸料の決定方法について⑥
ポイント
 品貸料は全ての制度信用売り顧客から徴収され、全ての制度信用買い顧
客が受け取ります。
 品貸料は、0銭から最高料率までの間で決定されます。最高料率は、売買
単位、投資単位により設定され、権利付銘柄等は倍率適用されます。
 実際に支払う品貸料は、品貸料(1日当り、1株当り)×日数×株数で計算さ
れます。
 品貸料は、申込日の翌日11時頃に発表されます。
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4.制限措置を含む貸借取引情報について①
● 日証金では、貸借取引の利用状況等をモニタリングし、必要に応じて証券会社に
対して、貸株利用等に関する「注意喚起通知」や「貸借取引の申込停止措置」を実施
します。
○貸株利用等に関する注意喚起通知
制度信用取引売りの増加に伴い貸借取引における貸株利用が増加し、日証金にお
いて株式の調達が困難となるおそれがある場合、証券会社に対して注意喚起を実
施します。
○貸借取引の申込停止措置
制度信用取引売りの増加に伴い貸借取引における貸株利用が急増し、日証金にお
いて株式の調達が困難となった場合、証券会社に対して制度信用取引の新規売り
に伴う新規の貸株申込み等を停止する措置を実施します。
※なお、貸借取引の利用制限措置を実施した銘柄については、品貸料の最高料率が 通常の2
倍となります。
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4.制限措置を含む貸借取引情報について②
● 報道機関(新聞、情報ベンダー等)だけでなく、日証金HPにおいても確認して いただけます。
○貸借取引残高等
公開情報
内 容
貸借取引残高(融資・貸株残高)
速報
確報
毎営業日の銘柄別残高、合計残高
当日申込終了後の暫定残高
翌朝訂正終了後の確定残高
品貸料率一覧
毎営業日の銘柄毎の品貸料
品貸料は、東証も発表
公表タイミング(目安)
毎営業日19時前後
毎営業日11時前後
毎営業日11時前後
○銘柄別制限措置、貸借取引対象銘柄の選定・選定取消
・貸借取引の利用制限措置(随時)
・制度信用銘柄・貸借銘柄の選定および選定取消し(随時)
● 貸借取引利用状況、貸借取引関係主要指標、貸借取引貸付残高推移などの統計情報
につきましても、日証金HPに掲載しています。
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4.制限措置を含む貸借取引情報について③
ポイント
 株式の調達が困難な銘柄について、制限措置(注意喚起・申込停止)が実
施されます。
 貸借取引の申込停止銘柄については、新規の制度信用売り等の取引が制
限されることがあります。
 制限措置等の貸借取引情報は日証金のHPでご確認いただけます。
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5.よくある質問集
日証金が色々な銘柄で大株主ですがどうしてですか?
・ 会社四季報などで、日証金が大株主として登場することがありますが、これら株
式は貸借取引の担保として証券会社から受け入れている担保について、配当
基準日等の権利確定日に当社が株主としての権利を確保していることによるも
のです。
・ 期末の差引融資残高分については、日証金名義で権利を確保しています。
品貸料の「ゼロ銭」、「満額」とは何ですか?
•
•
•
品貸料は、売り方が自らの負担で品貸料を支払うことを避けるため、0銭で入
札を行なうことがあります。
追加申込みによって貸株超過の状態が解消された場合を「満額」といいます。
どちらも表現が違うだけで、品貸料はかかりません。
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5.よくある質問集
申込停止されている銘柄の貸株残高が増加している理由は?
・ 日証金が貸株の申込停止を実施している銘柄であっても、貸株残高が増加する
ことがあります。
・ これは、新規の売りが増加したことに伴って貸株残高が増加したわけではなく、
買い方の転売等により、店内対当(食合い)が減少したことによるものです。
【甲証券】
顧客A
1,000株
転売
顧客A
1,000株
顧客B
1,000株
買
2,000株
1,000株
顧客C
2,000株
売
2,000株
店内対当により申込なし
顧 客B
1,000株
買
1,000株
顧客C
2,000株
売
2,000株
貸株新規申込
1,000株
【日証金】
甲証券
1,000株
融資
貸株
0株
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融資
0株
0株
貸株
1,000株
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本資料に関する注意事項
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本資料に基づき被った損失があった場合にも、⽇本証券⾦融株式会社は責任を
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