ワンポイント TAX～今日の“ちょこっと” 〒812-0061 2015 年 3 月 24 日(火) 福岡市東区筥松 2-28-26 税理士法人たかはし事務所 TEL 092-621-6320 FAX 092-621-6442 Email [email protected] 外国人労働者への対応外国人労働者は、日本に出稼ぎに来てい源泉徴収業務は益々大変るわけですから、その目的からして母国に扶養親族を残しているわけで、多くの外国平成 27 年度の税制改正人労働者に扶養親族がおります。あまり注目されませんが、「国外に居住す従来は、扶養控除申請書に自主申告してる親族の扶養控除の適正化」があります。もらっており、その真偽の確認は行いませ国外扶養親族 21 人もの扶養控除の適用をんでしたが、今後はその扶養親族の真偽を受けていた事例があり、本当に扶養してい確かめるために、先の①②の書類の提出をるのか疑義のあるケースが散見されるため、求め、提出がない場合は、扶養控除をせず扶養控除の適正化の為に、平成 28 年分以降に源泉徴収することとなります。の所得税から適用しようと言うものです。 ①②の書類の提出がないまま扶養親族とその内容は以下の通りです。して源泉徴収していて、その後の税務調査国外に居住する親族に係る扶養控除を受で書類の不備が見つかった場合、源泉徴収けようとする者は、以下の書類の添付又は義務は企業にありますから、追徴税額は企提示を義務付けるものです。業が納付することになります。 ① 親族であることが確認できる書類（例：税務調査時に既に当人が帰国してしまっ戸籍の附票の写し、出生証明書等）ていれば、負担した税金を徴収することは ② 納税者が親族の生活費等に充てるためまず無理です。の支払いを行ったことを確認できる書類（例：送金依頼書、クレジットカードあまりうるさく言利用明細書等）うと辞められてし誰が責任を取るのか？まいそうで・・・・一見もっともな改正ですが、上記①②の書類を誰が確認し、保存するのかが問題です。納税者が自ら確定申告をしている場合は、自己責任ですからよいのですが、納税者が給与所得で源泉徴収されている場合、その責任は源泉徴収義務者である企業にあります。