預貯金とマイナンバー - 税理士法人たかはし事務所

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2016 年 11 月 14 日(月)
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預貯金とマイナンバー
預貯金のマイナンバー管理
平成 27 年8月のマイナンバー法改正に
伴い、国税通則法を改正し、銀行等に対し、
マイナンバーによって検索できる状態で預
貯金情報を管理する義務を課す、としまし
た。ただし、9月9日に改正公布されてい
ますが、3年内施行ということで、まだ施
行はされていません。
現在ある預貯金口座とマイナンバー
銀行が個人の顧客に支払う利子の課税に
ついては、源泉分離課税で課税が終了する
ことから、利子支払調書の提出が免除され
ており、銀行等の預金口座に関しマイナン
た情報の開示を金融機関に対して行うこと
は今後とも可能なところです。
ところが、金融機関等をあまり信用して
いないのか、対応に不満があるのか、金融
機関からの迅速・的確な回答を確保し、税
務調査における預貯金調査の効率性を高め
る観点から、金融機関に対して、マイナン
バーに紐付けて預貯金口座に関する情報を
管理するという義務を課すこととしました。
冒頭の改正法です。
マイナンバー告知強制があるかも
預貯金者は金融機関から、保有する預貯
金口座について、マイナンバーの告知を求
められることが予想されますが、預貯金者
における金融機関に対するマイナンバーの
告知は、義務ではなく、あくまで任意です。
付番促進検討は3年後
バーを付す必要性も法的根拠もありません。
なお、預貯金口座へのマイナンバーの付
それで、預金口座へのマイナンバー付番
番が進まないことも考え得るところですが、
の根拠として、マネーロンダリング対策や、 今般の番号改正法の附則において、本制度
預金保険機構による預金者救済などでの名
施行から3年後の見直し規定が設けられて
寄せ、災害時の迅速な対応といった場面で
おり、その時点で付番の状況等を踏まえ、
必要だから、との建前を出して、平成 30 年
更なる付番の促進に向けた施策の検討を行
以降は口座への付番を預金者の任意の協力
うこととされています。
の下でできることに法制化しました。
改正通則法の付番管理
銀行が自主的に誤解
税務当局には質問検査権があり、金融機
関に対し従来より、過去数年間の預貯金情
報の照会をしており、マイナンバー付番が
あれば、そのマイナンバーにより名寄せし
してマイナンバー開
示強制することを予
定しているのでは