気象情報等の利活用に関する調査結果概要[PDF形式:636KB];pdf

平成 27 年 3 月 24 日
気
象
庁
気象情報等の利活用に関する調査結果の概要
○ 短期予報及び週間予報の重視度・満足度は、約 90%と高かった。
○ 時系列予報及び分布予報の認知度・利用度は、短期予報に比べ低かった。
○ 週間予報の信頼度の重視度・満足度は、天気(晴・曇・雨)や気温の重視度・満足度に
比べ低かった。
○ 高解像度降水ナウキャスト、降水ナウキャスト、降水短時間予報の認知度が天気予報
等に比べ低かった。
○ 予報の不満としては「予報が外れることがある」、「予報が変わることがある」が高率だっ
た。
○ 20 代と 30 代では、気象情報を携帯電話から入手する割合が高かった。
I
調査の概要
1
目的
国民の天気予報に対する利活用状況を評価し、満足度の変化を明らかにするとともに、今後の
業務改善のための資料とすること
2
調査内容
(1) 短期予報・時系列予報・天気分布予報・週間予報の入手方法、信頼度、満足度、利用度、重
視度、不満等
(2) 高解像度降水ナウキャスト・降水ナウキャスト・降水短時間予報への関心度、利活用状況、
要望等
(3) 短期予報及び週間予報の予報精度の変化に関する認識
1
3
調査方法
(1) 調査対象者
日本全国に在住の 20 歳以上の男女
(2) 調査手法
インターネット上の WEB 画面に用意した質問に回答する方式
(3) サンプル数および割り付け
サンプル数 3,200 件
平成 22 年国勢調査人口等基本集計(総務省統計局)の性別、年齢、居住地の分布割合を元に割
り付け。
(4)調査実施日
平成 27 年 1 月 20 日(火)~1 月 26 日(月)
II
調査結果の概要
(1) 予報の利用度
短期予報は 86.0%の人が利用し、毎日一度以上利用する人は 67.3%であった。
時系列予報、分布予報については、
「予報のことを知らない」人が 20%前後に上り、認知度が
まだ低い。毎日一度以上使う人は、時系列予報で 43.2%、分布予報で 28.9%にとどまる。
週間予報を利用する人は短期予報並みの 86.7%。毎日一度以上利用する人は 50.1%であった。
【Q1(1)~(4) 各天気予報の利用状況(全体)】
1日に2回
以上利用
1日に1回
程度利用
週に2~4回
程度利用
週に1回
程度利用
週に1回未満
(14.0)
(7.0)
(3.0)
(1.0)
(0.5)
n
(加重値)
今日・明日・明後日の天気予報
3400
時系列予報
3400
天気分布予報
3400
週間天気予報
26.3
41.0
13.5
8.5
29.7
3400
0%
10%
10.7
10.0
20.4
14.9
8.9
6.4
30%
5.8
9.1
13.7
35.2
20%
50%
3.5 4.5 4.1
12.2
60%
9.9
19.8
18.8
17.4
40%
この予報の
この予報の
ことを
加重平均
ことを
利用計
( %)
知っているが
(回/週)
知らない
利用しない
23.3
11.3
70%
7.6
80%
4.4
90%
9.1
86.1
8.06
68.0
6.42
57.9
5.21
86.5
6.04
100%
図 1 天気予報の利用度
(2) 短期予報の要素別重視度
天気(
「
(やや)重視する」が 98.2%)
、降水確率(同 92.9%)に続いて、最高・最低気温(同
86.9%)を重視する人が多い。昭和 55 年に東京地方に導入された降水確率(昭和 61 年全国に拡
大)が、生活に定着していることが伺われる。
2
その他の要素のうち、波浪(同 11.2%)は重視度が低く、重視しない人が 59.5%にのぼる。こ
れは、職業が「農林漁業」の人が 0.7%と少ないことが一因の可能性がある。職業が「農林漁業」
の方に限ると、波浪を「
(やや)重視する」は 27.2%に上る。
【Q2(1) ~(5) 今日・明日・明後日の天気予報の各要素の重視度(全体)】
重視する
やや重視する
あまり重視しない
重視しない
(100.0)
(67.0)
(33.0)
(0.0)
n
(加重値)
天気(晴・曇・雨など)
77.1
2926
2926
雨または雪の降る確率(降水確率)
2926
風の強さや向き(風向・風速)
2926
12.8
波の高さ(波浪)
2926
4.2 7.0
n:各利用者ベース
21.1
41.0
最高・最低気温
45.9
39.4
31.3
10%
20%
91.7
1.8 86.9
75.5
1.2 92.9
81.9
44.1
47.6
11.2
18.6
5.8
41.9
29.3
14.0
59.5
30%
40%
図 2(a)
50%
60%
70%
80%
加重平均
(点)
1.3 0.4 98.2
11.2
53.5
0%
重視計
( %)
90%
100%
短期予報の要素別重視度
(3) 短期予報の満足度
天気については 94.0%、最高・最低気温については 94.2%の人が(やや)満足と回答し、高い
満足度を示した。
【Q3(1) ~(5) 今日・明日・明後日の天気予報の各要素の満足度】
満足
n
(加重値)
天気(晴・曇・雨など)
2926
最高・最低気温
2926
不満足
(67.0)
(33.0)
(0.0)
40.3
58.7
25.2
2926
2926
21.4
2926
21.0
0%
60.0
63.3
61.5
10%
満足計
( %)
53.7
35.5
風の強さや向き(風向・風速)
n:各利用者ベース
やや不満足
(100.0)
雨または雪の降る確率(降水確率)
波の高さ(波浪)
やや満足
20%
30%
図 2(b)
40%
5.1
0.9 94.0
77.9
5.3
0.5 94.3
76.6
13.3
1.6
85.1
69.7
13.1
2.2
84.7
68.2
82.4
66.4
12.9
50%
60%
70%
80%
加重平均
(点)
4.7
90%
100%
短期予報の要素別満足度
(4) 週間予報の満足度・重視度
週間天気予報を利用している人のうち、天気、最高・最低気温、降水確率は約 90%以上の人が
(やや)重視しているが、信頼度を(やや)重視している人は 76.2%にとどまっている。
【Q8(1)~(4) 週間天気予報の各要素の重視度(全体)】
n
(加重値)
天気(晴・曇・雨など)
2940
最高・最低気温
2940
雨または雪の降る確率(降水確率)
2940
確度(信頼度)
2940
n:各利用者ベース
重視する
やや重視する
あまり重視しない
重視しない
(100.0)
(67.0)
(33.0)
(0.0)
65.6
49.0
44.6
44.0
27.7
0%
10%
48.5
20%
図 3(a)
30%
40%
50%
2.7 0.3 96.9
87.5
1.8 86.4
74.1
9.6
1.8 88.6
77.2
76.2
66.1
18.0
60%
70%
80%
週間予報の要素別重視度
3
加重平均
(点)
11.9
31.3
37.4
重視計
( %)
5.8
90%
100%
重視度が高いと満足度も高い傾向があり、天気、気温は約 90%の人が(やや)満足だが、信頼
度に(やや)満足の人は 71.7%であった。
【Q9(1)~(4) 週間天気予報の各要素の満足度(全体)】
n
(加重値)
天気(晴・曇・雨など)
2940
最高・最低気温
2940
雨または雪の降る確率(降水確率)
2940
確度(信頼度)
2940
満足
やや満足
やや不満足
不満足
(100.0)
(67.0)
(33.0)
(0.0)
32.3
26.1
64.4
22.0
58.2
14.9
20%
図 3(b)
23.7
40%
60%
1.0 89.6
73.8
8.5
1.0 90.5
72.0
1.9
4.6
80%
加重平均
(点)
9.4
17.8
56.8
0%
n:各利用者ベース
57.2
満足計
( %)
80.2
66.9
71.7
60.8
100%
週間予報の要素別満足度
(5) 時系列予報・天気分布予報の重視度・満足度
時系列予報を利用している人の 88.1%が時系列予報を(やや)重視しており、90.7%が(やや)
満足している。天気分布予報を利用している人の 73.8%が天気分布予報を(やや)重視しており、
84.7%が(やや)満足している。
【Q4・Q6「時系列予報」「天気予報分布予報」の重視度(全体)】
n
(加重値)
時系列予報
2312
天気予報分布
1969
n:各用者ベース
重視する
やや重視する
あまり重視しない
重視しない
(100.0)
(67.0)
(33.0)
(0.0)
31.1
57.0
20.9
0%
10%
11.1
52.8
20%
30%
40%
24.4
50%
60%
70%
80%
90%
重視計
( %)
加重平均
(点)
0.9 88.0
72.9
1.8 73.7
64.4
100%
【Q5・Q7 「時系列予報」「天気分布予報」の満足度(全体)】
満足
やや満足
やや不満足
不満足
n
(加重値)
(100.0)
(67.0)
(33.0)
(0.0)
時系列予報
2312
23.8
天気予報分布
1969
n:各用者ベース
66.6
20.9
0%
図4
10%
8.8
63.8
20%
30%
40%
50%
満足計
( %)
13.6
60%
70%
80%
90%
加重平均
(点)
0.9 90.4
71.3
1.7 84.7
68.1
100%
時系列予報・天気分布予報の重視度(上)と満足度(下)
(6) 予報に対する不満
短期予報では、
「予報が外れることがある」(42.0%)、「予報が変わることがある」
(41.4%)が
上位を占める。
「テレビ局や WEB サイトによって予報内容が違う」は 20.0%。「必要な地域の予
報が出ない」は 13.9%であった。
時系列予報では、上位の項目は短期予報と同様であった。
4
天気分布予報では、
「内容が詳しくない」が 11.4%、
「内容がわかりにくい」が 10.9%に浮上し
た。
週間天気予報では、上位の項目は短期予報と同様だが、
「予報が変わることがある」を不満に思
う人の割合が 49.0%と高率になった。
【Q10(1) ~(4) 天気予報で不満に感じること(全体)】
(%)
今日・明日・明後日の天気予報
60
時系列予報
天気分布予報
週間天気予報
40
20
0
こ予
と報
がが
あ外
るれ
る
る予 イ テ 粗地予必
報 ト レ い域報要
がなビ
のが な
違ど局
分出地
う にや
けな域
こ よ W
方 いの
とっ E
が、
がて B
あ サ
こ予
と報
がが
あ変
るわ
る
n
詳内
し容
く が
な
い
少発
な表
い回
数
が
予
報
期
間
が
短
い
入必
手要
でな
き と
なき
いに
わ内
か容
りが
に
く
い
そ
の
他
特
に
不
満
は
な
い
今日・明日・明後日の天気予報
2926
42.0
41.4
20.0
13.9
5.8
4.6
3.5
2.5
1.7
0.1
21.2
時系列予報
2312
31.3
33.7
14.7
11.5
7.7
5.7
5.7
4.1
4.1
0.1
27.2
天気分布予報
1969
21.7
26.6
10.9
15.0
11.4
5.8
5.4
4.2
10.9
0.1
28.6
週間天気予報
2940
44.0
49.0
18.6
12.0
10.0
5.2
6.6
3.3
2.7
0.1
17.6
n:各利用者ベース
図 5 天気予報に対する不満
(7) 時系列予報や天気分布予報を「知っているが利用しない」理由
いずれの予報も「利用する必要がない」が約 60%を占め、「使い方を知らない」、「どこに情報
があるか知らない」が約 15%で続く。情報の内容や使い方について周知が不十分である可能性が
ある。
【Q11(1)(2) 「時系列予報」「天気分布予報」を利用しない理由(全体)】
どこに情報
があるか知
らないので
利用する
必要が
ないので
内容に不満
があるので
使い方を知
らないので
その他
n
時系列予報
414
天気分布予報
638
n:各認知かつ非利用者ベース0%
16.4
67.4
13.6
2.7 13.5
65.2
20%
40%
3.1
60%
18.0
80%
0.0
0.0
100%
図 6 時系列予報や天気分布予報を「知っているが利用しない」理由
(8) 天気予報の利用目的
短期予報では、
「服装や持ち物の判断」
(65.7%)、
「外出や野外活動・行事の可否の判断」
(55.8%)、
「家事の判断」
(50.4%)が上位の項目であった。
職業によって利用目的の傾向に違いがある。高率なのは以下の通り。
5
・ 学生:服装や持ち物の判断
・ 専業主婦(夫)は家事(洗濯物を干す、洗車する、食事の献立等)の判断
・ 商工サービス自営、技術・技能職、販売サービス職:仕事(建設、土木、農林水産業、販売
等)の可否や計画の判断
・ 無職:外出や野外活動・行事の可否の判断
週間予報では「外出や野外活動・行事の可否の判断」
(65.9%)が圧倒的。中でも商工サービス
自営の方は、仕事(建設、土木、農林水産業、販売等)の可否や計画の判断が高率であった。予
報の種類によって適切に目的を使い分けていることが伺われる。
また、女性は服装や持ち物の判断に利用している割合が男性より高かった。天気予報で気温を
重視している割合も女性が高いことから、天気予報の利用方法に男女差があることがわかった。
【Q12(1)(2)「今日・明日・明後日の天気予報」「週間天気予報」の利用目的(全体)】
(%)
100
今日・明日・明後日の天気予報
80
65.9
65.7
60
55.8
50.4
38.1
32.9
40
週間天気予報
30.0
27.5
14.7
20
12.8
7.0 6.6
5.8 5.4
5.0 7.9
0.2 0.5
0
判服
断装
や
持
ち
物
の
判食干家
断事す事
の、(
献洗洗
立車濯
等す物
)るを
の、
可販土仕
否売木事
や 等、 (
計) 農 建
画の林設
の 水、
判 産
断 業
、
n
人予仕
員測事
配やの
置 売
の
り
判 上
断 げ
行外
事出
のや
可野
否外
の活
判動
断 ・
関車方交
す、 法通
る 徒( 機
判歩自関
断等動や
)車移
に、 動
自
転
に防
関災
す活
る動
判や
断そ
の
準
備
そ
の
他
特
別
な
目
的
は
な
い
今日・明日・明後日の天気予報
2926
65.7
50.4
14.7
5.8
55.8
38.1
7.0
0.2
5.0
週間天気予報
2940
32.9
30.0
12.8
5.4
65.9
27.5
6.6
0.5
7.9
n:各利用者ベース
【Q12(1) 「今日・明日・明後日の天気予報」の利用目的(性別)】
(%)
100
80
60
男性
73.7
女性
66.2
57.2
55.1
56.5
38.8
37.3
33.6
40
21.6
20
8.2
7.5 4.3
6.6 7.4
0.1 0.2
7.1
3.0
0
判服
断装
や
持
ち
物
の
■性別
判食干家
断事す事
の、 (
献洗洗
立車濯
等す物
)るを
の、
可販土仕
否売木事
や等、(
計) 農 建
画の林設
の 水、
判 産
断 業
、
人予仕
員測事
配やの
置 売
の
り
判 上
断 げ
行外
事出
のや
可野
否外
の活
判動
断 ・
関車方交
す、 法通
る 徒( 機
判歩自関
断等動や
)車移
に、 動
自
転
に防
関災
す活
る動
判や
断そ
の
準
備
そ
の
他
特
別
な
目
的
は
な
い
男性
1415
57.2
33.6
21.6
7.5
55.1
37.3
6.6
0.1
7.1
女性
1511
73.7
66.2
8.2
4.3
56.5
38.8
7.4
0.2
3.0
n: 「今日・明日・明後日の天気予報」利用者ベース
図 7 天気予報の利用目的(下は短期予報の男女別)
6
(9) 天気予報を見聞きする手段
短期予報、週間予報とも同様の傾向で、
「テレビ」が約 70%、
「パソコン」が約 60%、「携帯電
話(スマートフォン等を含む)
」が約 30%、
「新聞」が約 20%の順。
「タブレット端末」は約 7%に
とどまった。テレビのほか、家庭やオフィスに設置したパソコンを使って予報を入手している様
子がうかがわれる。
携帯電話やタブレット端末といったモバイル端末はまだ多数派にはなっていないが、20 代
(60.2%)や 30 代(52.9%)は携帯電話を手段とする率が高く、年代が上がるにつれて低くなっ
た。
平成 19 年度調査と比較すると、短期予報を見聞きする手段として「新聞」との回答が急減した
一方、携帯電話(携帯電話サービス)との回答が大きく増加した。
【Q13(1) 「今日・明日・明後日の天気予報」を見聞きする手段(年代別)】
(%)
20代
100
30代
40代
50代
60代以上
全体
80
60
40
20
■年代別
チの ケ衛
ャ 気ー 星
ン象ブ放
ネ専ル送
ル門 テ ・
レ
ビ
等
n
新
聞
ラ
ジ
オ
固
1 定
7 電
7 話
等
パ
ソ
コ
ン
P ン(携
D 、 ス帯
A P マ電
含 Hー話
む S ト
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(
0
公
衆
向
け
掲
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施
設
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ブ
レ
ッ
ト
型
端
末
職( 周
場家囲
の族の
同 ・ 人
僚友
等人
) ・
そ
の
他
全体
2926
79.3
6.0
23.5
9.0
1.1
63.3
36.2
7.4
2.8
5.5
0.0
20代
377
75.3
5.6
11.9
5.6
1.3
46.2
60.2
8.8
3.2
8.5
0.0
30代
514
77.0
3.3
17.1
7.8
0.6
55.6
52.9
7.2
4.3
6.8
0.0
40代
472
75.8
2.5
18.6
10.2
0.8
68.4
46.0
7.2
3.0
6.4
0.0
50代
455
78.5
4.4
23.5
8.6
1.1
70.5
34.5
7.3
3.1
3.7
0.0
1108
83.4
9.6
32.6
10.3
1.4
67.5
16.7
7.1
1.7
4.3
0.0
60代以上
n:「今日・明日・明後日の天気予報」利用者ベース
【Q13(1) 「今日・明日・明後日の天気予報」を見聞きする手段】
(%)
100
全体
平成19年度(郵送)
80
60
40
20
0
テ
レ
ビ
n
全体
1482
96.2
ル気 ケ衛
象ー 星
専ブ放
門ル送
チテ ・
ャレ
ンビ
ネの
9.1
新
聞
ラ
ジ
オ
電
話
ホ気
ー象
ム庁
ペ
ー
ジ
(
1
7
7
等
イ民
ン間
タ
ー
ネ
ッ
ト
)
58.8
22.5
7.8
6.7
図 8 天気予報を見聞きする手段
7
21.9
携
帯
電
話
サ
ー
ビ
ス
15.4
そ
の
他
無
回
答
0.5
0.3
(10) 「パソコン」、「携帯電話」または「タブレット型端末」を通じて天気予報等を入手する手段
「民間気象会社のホームページ(無料)」
(53.8%)
、「民間の防災ポータルサイト(yahoo 等)」
(33.7%)
、
「気象庁本庁ホームページ」
(27.5%)、
「携帯電話(スマートフォン等を含む)、タブレッ
ト型端末のアプリ」
(23.6%)が上位だった。
他には、
「携帯電話(スマートフォン等を含む)、タブレット型端末のアプリ」は 20 代(34.5%)
、
学生(42.9%)の利用が多かった。
「民間気象会社のホームページ(有料)」と答えた人は 1.1%だっ
た。気象庁本庁ホームページ」を利用する人の割合は、年齢とともに高くなる傾向があった。
【Q14 見聞きする手段で具体的に利用している情報源(年代別)】
(%)
20代
100
30代
40代
50代
60代以上
全体
80
60
40
20
0
( ホ民
無ー 間
料ム気
) ペ象
ー会
ジ社
の
■年代別
( ホ民
有ー 間
料ム気
) ペ象
ー会
ジ社
の
ホ報
ー道
ム機
ペ関
ーの
ジ
(ル民
y サ間
a イの
h ト 防
o
災
o
ポ
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タ
)
n
ペ( ポ 国
ー 気ー や
ジ象 タ自
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除 ホサ体
くーイの
)ム ト 防
災
ホ気
ー象
ム庁
ペ本
ー庁
ジ
ホま管
ー た区
ムは ・
ペ測地
ー候方
ジ所気
の象
台
サ メ気
ーー象
ビル情
ス配報
信の
ア タ P フ携
プブ Dォ帯
リ レ A ン電
ッ 含、 話
ト む P (
型) H ス
端、 S マ
末 、ー
の
ト
そ
の
他
全体
2435
53.8
1.1
12.2
33.7
4.3
27.5
4.5
6.1
23.6
0.1
20代
316
52.2
1.9
9.2
38.6
3.2
16.5
2.8
1.6
34.5
0.0
30代
436
52.5
1.1
10.1
37.4
3.4
20.6
3.0
3.7
32.3
0.0
40代
415
58.6
1.0
9.9
42.2
3.6
25.8
3.1
4.3
24.6
0.0
50代
400
56.5
1.0
12.0
34.8
6.0
33.0
4.3
6.8
21.8
0.0
60代以上
868
51.6
1.0
15.4
25.5
4.7
33.2
6.7
9.4
15.6
0.2
n:Q13「パソコン」「携帯電話」「タブレット型端末」選択者ベース
図 9 「パソコン」、
「携帯電話」または「タブレット型端末」を通じて天気予報等を入手する手段
(11) 高解像度降水ナウキャスト、降水ナウキャストまたは降水短時間予報(以下降水短時間予報等)の
認知度
いずれも、サービスの存在を知っている人は約 25%と低率だった。利用したことがある人は全
体の 10%程度にとどまっている。
年代による違いはあまりなかった。性別で分けると、女性の認知度が低い傾向があった。
【Q15(1)~(3) 高解像度降水ナウキャスト/降水ナウキャスト/降水短時間予報の利用・認知(全体)】
サービスのことを知っており、
利用したことがある
サービスのことを知っているが、
サービスのことを知らなかった
利用したことがない
認知率
n
10.6
高解像度降水ナウキャスト
3400
降水ナウキャスト
3400
9.4
降水短時間予報
3400
9.1
0%
図 10
13.6
10%
75.7
24.3
14.2
76.4
23.6
14.1
76.8
20%
30%
40%
50%
60%
23.2
70%
80%
90%
100%
高解像度降水ナウキャスト、降水ナウキャストまたは降水短時間予報の認知度
8
(12) 雨が降った(降りそうな)ときの降水短時間予報等の利用頻度
いずれの情報も、一時間より短い頻度で利用する人が半数以上を占める。更新期間が短い情報
ほど頻繁に利用する傾向があり、高解像度降水ナウキャストでは利用する人の 20.2%が 10 分ごと
より頻繁に利用している。
【Q16(1)~(3) 高解像度降水ナウキャスト/降水ナウキャスト/降水短時間予報の利用頻度(全体)】
10分ごと以内
10分ごとを超えて
30分ごと以内
30分ごとを超えて
1時間ごと以内
1時間ごとを
超える頻度
(5.0)
(20.0)
(45.0)
(90.0)
n
(加重値)
高解像度降水ナウキャスト
361
降水ナウキャスト
321
降水短時間予報
311
20.2
17.8
0%
23.0
24.9
15.4
n:各利用者ベース
図 11
23.3
20.6
23.5
10%
20%
33.5
36.8
20.3
30%
40%
40.8
50%
60%
70%
80%
90%
100%
雨が降った(降りそうな)ときの降水短時間予報等の利用頻度
(13) 降水短時間予報等の重視度、満足度
プロダクトによる違いは小さく、
(やや)重視する、(やや)満足ともに、約 90%だった。
【Q17(1)「~(3) 高解像度降水ナウキャスト/降水ナウキャスト/降水短時間予報の重視度(全体)】
n
(加重値)
重視する
やや重視する
あまり重視しない
重視しない
(5.0)
(20.0)
(45.0)
(90.0)
46.0
45.7
高解像度降水ナウキャスト
361
降水ナウキャスト
321
41.4
46.7
降水短時間予報
311
39.9
49.5
0%
n:各利用者ベース
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
重視計
( %)
6.6
80%
加重平均
(点)
1.7 91.7
78.8
9.3
2.5 88.2
75.8
8.4
2.3 89.4
75.8
90%
100%
【Q18(1)「~(3) 高解像度降水ナウキャスト/降水ナウキャスト/降水短時間予報の満足度(全体)】
n
(加重値)
高解像度降水ナウキャスト
361
降水ナウキャスト
321
降水短時間予報
311
n:各利用者ベース
満足
やや満足
やや不満足
不満足
(5.0)
(20.0)
(45.0)
(90.0)
41.3
50.4
34.3
56.1
34.7
0%
10%
図 12
55.6
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
降水短時間予報等の重視度、満足度
9
90%
満足計
( %)
加重平均
(点)
6.6 1.7
91.7
77.2
7.8 1.9
90.3
74.4
8.0 1.6
90.4
74.6
100%
(14) 降水短時間予報等を利用する機会
「雨や雪が降っている(降りそうな)時」が多く、
「天気予報より詳しい情報を知りたい時」、
「外出や戸外での活動をする時」が続く。
専業主婦(夫)は「外出や戸外での活動をする時」と回答する率が高い。
【Q19(1) ~(3) 利用目的(全体)】
(%)
100
高解像度降水ナウキャスト
降水ナウキャスト
降水短時間予報
80
60
40
20
0
た し天
い い気
時情予
報報
をよ
知 り
り詳
n
な い雨
)るや
時( 雪
降が
り降
そっ
う て
時発警
表報
さや
れ注
て意
い報
るが
活外
動出
をや
す戸
る外
時で
の
そ
の
他
い特
別
な
目
的
は
な
高解像度降水ナウキャスト
361
51.5
60.7
33.8
35.2
0.0
4.2
降水ナウキャスト
321
47.4
59.8
29.3
35.2
0.0
6.5
降水短時間予報
311
42.8
51.4
33.4
38.6
0.0
6.1
n: 各利用者ベース
図 13
降水短時間予報等を利用する機会
10
(15) 降水短時間予報等を「知っているが利用したことがない」理由
プロダクトによる違いは小さく、
「利用する必要がなかった」に続いて「どこに情報があるか知
らなかった」が上位。
「降水ナウキャストと高解像度降水ナウキャストの違いがわからなかったの
で」は 10%未満だった。
「利用する必要がなかった」は女性が高率となる傾向がある。高解像度
降水ナウキャストは、平成 26 年 8 月の運用開始以来、利用者から大変好評を得ている。「利用す
る必要がなかった」が高率なことから、情報価値が十分伝わっていないことが推測される。
【Q20 「高解像度降水ナウキャスト」を知っているが利用しない理由(性別・年代別・地方予報区別)】
降水ナウキャス
降水ナウキャ トと高解像度降 どこに情報が
利用する必要
内容に
使い方が
ストを
水ナウキャスト
あるか
が
不満があるの わからないの
の
利用している
知らなかった
なかったので
で
で
違いがわからな
ので
ので
その他
かったので
n
全体
464
4.5
性 男性
別
女性
282
5.3
182
7.5
28.2
8.2
3.3
30.9
6.6
0%
47.8
42.9
24.2
10%
55.5
20%
30%
40%
50%
1.3
10.3 0.2
2.1
10.3
0.4
0.0 10.4 0.0
60%
70%
80%
90%
100%
n:「高解像度降水ナウキャスト」認知かつ非利用者ベース
【Q22 「降水ナウキャスト」を知っているが利用しない理由(性別・年代別・地方予報区別)】
降水ナウキャス
トと
高解像度降水
どこに情報が
利用する必要
内容に
使い方が
高解像度降水
ナウキャストを
あるか
ナウキャストの
が
不満があるの わからないの
利用している
知らなかった
違いが
なかったので
で
で
ので
ので
わからなかった
その他
ので
n
全体
483
4.3
性 男性
別
女性
288
5.2
195
9.1
24.8
9.4
3.1
27.8
8.7
0%
48.7
44.8
20.5
10%
20%
54.4
30%
40%
50%
2.1
11.0
2.8
10.1 0.0
1.0
60%
70%
80%
90%
n:「降水ナウキャスト」認知かつ非利用者ベース
【Q24 「降水短時間予報」を知っているが利用しない理由(性別・年代別・地方予報区別)】
どこに情報が
利用する必要
あるか
内容に不満が 使い方がわか
が
知らなかった
あるので
らないので
なかったので
ので
その他
n
性
別
全体
479
16.9
66.4
男性
282
18.4
61.7
女性
197
14.7
0%
6.3
8.9
73.1
20%
40%
10.4 0.0
11.0 0.0
2.5 9.6 0.0
60%
80%
100%
n:「降水短時間予報」認知かつ非利用者ベース
図 14
降水短時間予報等を「知っているが利用したことがない」理由
11
12.3
0.0
0.0
100%
(16) 高解像度降水ナウキャスト、降水ナウキャストへの不満
両者の回答の傾向には大きな違いはなく、
「予報時間が 1 時間先までと短い」が一位(高解像度
降水ナウキャスト:39.9%、降水ナウキャスト:31.8%)
。続いて「予報が外れることがある」、
「目
的の場所がどこかわかりにくい」が上位を占める。いずれも、「特に不満はない」が約 30%を占
める。
(%)
100
全体
男性
女性
80
60
40
20
0
予
報
が
外
れ
る
こ
と
が
あ
る
■性別
予
報
時
間
が
1
時
間
先
ま
で
と
短
い
目
的
の
場
所
が
ど
こ
か
わ
か
り
に
く
い
n
か自
り分
にが
く い
いる
場
所
が
危
険
か
ど
う
か
わ
てス
いマ
なー
いト
フ
ォ
ン
ア
プ
リ
が
提
供
さ
れ
機雨 ア
能が ラ
) 降ー
が りム
提 そ機
供 う能
さ に(
れな予
てるめ
いと決
な教め
いえた
て場
く 所
るで
そ
の
他
特
に
不
満
は
な
い
全体
361
20.8
39.9
20.5
17.5
8.9
5.8
0.3
29.9
男性
234
20.5
40.2
18.8
15.4
9.4
6.0
0.4
31.2
女性
127
21.3
39.4
23.6
21.3
7.9
5.5
0.0
27.6
n: 「高解像度降水ナウキャスト」利用者ベース
図 15
(%)
高解像度降水ナウキャストへの不満
100
全体
男性
女性
80
60
40
20
0
予
報
が
外
れ
る
こ
と
が
あ
る
■性別
予
報
時
間
が
1
時
間
先
ま
で
と
短
い
予
報
の
細
か
さ
が
1
k
m
四
方
と
粗
い
n
目
的
の
場
所
が
ど
こ
か
わ
か
り
に
く
い
か自
り分
にが
く い
いる
場
所
が
危
険
か
ど
う
か
わ
てス
いマ
なー
いト
フ
ォ
ン
ア
プ
リ
が
提
供
さ
れ
機雨 ア
能が ラ
) 降ー
が りム
提 そ機
供 う能
さ に(
れな予
てるめ
いと決
な教め
いえた
て場
く 所
るで
そ
の
他
特
に
不
満
は
な
い
全体
321
22.1
31.8
21.5
19.0
11.5
5.3
2.2
0.3
32.7
男性
219
22.4
30.6
21.5
17.4
10.0
4.6
2.3
0.5
32.9
女性
102
21.6
34.3
21.6
22.5
14.7
6.9
2.0
0.0
32.4
n: 「降水ナウキャスト」利用者ベース
図 16
降水ナウキャストへの不満
12
(17) 降水短時間予報への不満
「特に不満はない」が 34.4%で最も多い。不満で多いのは「情報の更新が遅い」、「予報が外れる
ことがある」
、
「予報時間が 6 時間先までと短い」が上位。
(%)
100
全体
男性
女性
80
60
40
20
0
予
報
が
外
れ
る
こ
と
が
あ
る
■性別
情
報
の
更
新
が
遅
い
予
報
時
間
が
6
時
間
先
ま
で
と
短
い
発
表
す
る
範
囲
が
狭
い
目
的
の
場
所
が
ど
こ
か
わ
か
り
に
く
い
n
そ
の
他
特
に
不
満
は
な
い
全体
311
25.7
26.4
21.9
10.6
18.3
0.0
34.4
男性
193
26.4
24.9
18.1
8.3
17.1
0.0
39.4
女性
118
24.6
28.8
28.0
14.4
20.3
0.0
26.3
n: 「降水短時間予報」利用者ベース
図 17
降水短時間予報への不満
(18) 短期予報及び週間予報の精度改善状況の認知度
短期予報、週間予報ともに約 60%の人が「実際の精度改善と実感は、おおむね一致している」
と回答。
【Q26・Q27 予報の改善実感の度合い(全体)】
実際の精度改善 実際の精度改善 実際の精度改善 実際の精度改善 実際の精度改善 精度改善
精度改善
の方が、
の方が、
と
の方が、
の方が、
が実感より
が実感より
実感よりずっと
実感よりやや 実感は、おおむね 実感よりやや
実感よりずっと 大きい合
小さい合計
大きいと感じる
大きいと感じる
一致している
小さいと感じる
小さいと感じる 計
n
今日・明日の予報の精度 3400
4.6
15.8
60.9
13.4
5.3
20.4
18.7
週間予報の精度
4.1
17.2
58.6
15.1
5.0
21.3
20.1
3400
0%
図 18
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
短期予報及び週間予報の精度改善状況の認知度
13
100%
III

まとめ
短期予報及び週間予報の重視度・満足度は約 90%であり、高い割合で重視・満足されている
ことがわかった。

時系列予報、分布予報の認知度、利用度が低い。これらの情報についてさらに周知を進める
とともに、目的に応じた使い方や情報の取得の仕方をさらに広報する必要がある。

週間予報の信頼度の重視度・満足度が他の週間予報の項目に比べると低い。信頼度の使い方
がわからないために、
「予報が変わることがある」を不満に思うことにつながる可能性がある。
信頼度の使い方をいろいろな機会をとらえて伝える必要がある。

高解像度降水ナウキャスト、降水ナウキャスト、降水短時間予報の認知度が天気予報等に比
べて低い傾向があることから、引き続き、これらのプロダクトの広報に取り組む必要がある。

予報の不満としては「外れることがある」
、「変わることがある」が高率であり、引き続き予
報精度の向上に努めるとともに、予報精度の理解を深めるための広報を進める必要がある。

20 代~30 代の回答者は「携帯電話」から情報を入手する割合が高い。今後モバイル端末と
親和性のよい情報提供を行うと効果的と考えられる。
今後は、本調査の結果を踏まえ、予報精度の向上とともに、天気予報等の利用の仕方について
の周知広報に一層取り組んで参ります。
14