「下水道構造物のコンクリート腐食対策技術」に係る;pdf

-記者発表資料-
平成 27 年 3 月 24 日
日 本 下 水 道 事 業 団
「下水道構造物のコンクリート腐食対策技術」に係る
日本工業規格(JIS A 7502-1、JIS A 7502-2、JIS A 7502-3)制定に
JS が貢献しました
日本下水道事業団(以下、
「JS」という。
)と日本コンクリート防食協会は、平成 24 年
12 月に「下水道構造物のコンクリート腐食対策技術 JIS 原案作成委員会(委員長:宮川豊
章京都大学大学院教授)
」を設置して議論を重ね、その結果、平成 25 年 10 月に日本工業
規格(以下、
「JIS」という。
)原案を作成し、工業標準化法第 12 条第 1 項に基づき、国土
交通大臣への申し出を行いました。その後、同条第 2 項に基づいて日本工業標準調査会で
審議が進められ、本日付で JIS の制定が同法第 16 条に基づき国土交通省より公示されま
した。(別添資料参照)
コンクリートの腐食対策技術は、下水道施設内における硫化水素に起因して生成された
硫酸によるコンクリート構造物の腐食を防止し、施設を長寿命化させるうえで極めて重要
な技術です。JS では、昭和 62 年に「コンクリート防食塗装指針(案)」
、平成 14 年に「下
水道コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術マニュアル」を作成するなどコンク
リート腐食対策技術の確立に先行的に取り組んできており、今回の JIS 制定はこうした取
り組みが結実したものです。
今後は、コンクリート腐食が起こりやすい温暖な東南アジア諸国にもこうした技術を導
入していくことを目指して、国際標準化に取組むことも検討してまいります。
「下水道構造物のコンクリート腐食対策技術」の JIS は、以下の構成となっています。
第1部:基本概念(JIS A 7502-1)
第2部:防食設計標準(JIS A 7502-2)
第3部:防食施工標準(JIS A 7502-3)
この規格では、当該技術の設計・施工・点検の方法を規定するとともに、第1部におい
ては、概念図を提示して、それらの関係性を明示しています。
(問い合わせ先)
技術戦略部技術基準課 福田
国際室 辻
TEL: 03-6361-7840
FAX: 03-5805-1807
E-mail: [email protected]
平成27年3月24日
水管理・国土保全局
下水道部下水道事業課
下水道構造物のコンクリート腐食対策技術に係る日本工業規格の制定について
現在、
下水から発生する硫化水素による下水道構造物のコンクリート腐食が問題となっています。
しかし、
下水道構造物のコンクリート腐食対策については、統一的な技術基準がなく、下水道管理者等の判断によっ
て運用されているため、技術基準の統一化が求められています。
国土交通省では、下水道構造物のコンクリート腐食対策技術の統一化を図り、品質の確保を図るため、下
水道構造物のコンクリート腐食対策技術に係る日本工業規格(JIS A 7502-1、JIS A 7502-2、JIS A 7502-3)
を制定しましたのでお知らせします。下水道構造物のコンクリート腐食対策技術及び規格の概要は、別紙の
とおりです。
(連絡先)
水管理・国土保全局 下水道部 下水道事業課 課長補佐
代表 03-5253-8111
藤井(内線 34243)
夜間直通 03-5253-8430
FAX 03-5253-1597
下水道構造物のコンクリート腐食対策技術のJIS化
〇コンクリート腐食対策技術は、コンクリート構造物の機能を維持し、下水道施設の延命化を図るもの。
〇日本下水道事業団と日本コンクリート防食協会は、「下水道構造物のコンクリート腐食対策技術JIS原
案作成委員会(委員長:宮川豊章京都大学大学院教授)」を設置し、平成25年10月にJIS原案を作成。
〇日本工業標準調査会の審議を経て、平成27年3月にJIS制定。
〇JIS化により、技術基準の統一化及び品質確保。
コンクリート腐食対策技術
下水道構造物のコンクリート腐食対策技術の
規格の概要
基本概念
(JIS A 7502-1)
施工前(コンクリート腐食)
コンクリート腐食対策技術
防食設計標準
(JIS A 7502-2)
施設の調査・診断
施設の新築・改築設計
運転管理・点検
(JIS A 7502-1)
施工後(2.5年経過)
防食施工標準
(JIS A 7502-3)
施設の新築・改築