建築照明の作法;pdf

2015 年 3 月 24 日
TOTO 建築叢書 5
建築照明の作法
照明デザインを語る 10 の思想と 27 の作法
刊行のご案内
TOTO 出版は、TOTO 建築叢書第 5 弾となる『建築照明の作法――
照明デザインを語る 10 の思想と 27 の作法』を 2015 年 3 月 24 日
に発行しました。
40 年近くにわたり建築照明デザインに携わってきた、日本を代表
する照明デザイナー・面出薫氏は、東京駅丸の内駅舎の保存・復原
や六本木ヒルズなど時代を象徴する建築プロジェクトに参画し、日
本の建築照明界を常にリードしてきました。
本書は、建築照明のデザインとは「巧妙な気配をつくり出すための
罠」を仕掛ける仕事であると語る面出氏によって、照明デザインの
仕事とは何たるかが、詳細な事例をもとに、どなたにも分かりやす
く書かれた一冊です。
第 1 部の「10 の思想」では、数々の建築家やデザイナーとの協働
や自身の空間体験をもとに形成された氏の思想が語られます。その
中で氏は、光はコンクリートやガラスと同等の建築素材であり、照
明器具はひとつの道具であると捉え、
“輝くべきものは建築そのも
書名=建築照明の作法
照明デザインを語る 10 の思想と 27 の作法
のでありそこに佇む人びとである”と説きます。また光の品質を 5
つの要素によって評価するなど、理論と感覚、両方の側面から照明
著者=面出 薫
ブックデザイン=中島英樹(中島デザイン)
デザインを論じています。
定価=本体 1,500 円+税
第 2 部の「27 の作法」では、これらの思想を踏まえ、氏が作品の
発行日=2015 年 3 月 24 日
なかで実践してきた事例をもとに、光の特性を理解し、シチュエー
体裁=四六判(128×188mm)、並製、232 頁
ISBN=978-4-88706-345-7
ションごとに求められる照明空間を実現するための具体的な手法
が語られており、建築に携わる人や建築照明を志す人に向けた実践
的指南書です。
照明デザインの仕事を分かりやすく説いた本書を、ぜひご一読くだ
さい。
TOTO 建築叢書 5『建築照明の作法
照明デザインを語る 10 の思想と 27 の作法』に関するお問い合わせ先
TOTO 出版(TOTO 株式会社)
広報担当=小野慶子([email protected])
、片桐真理子([email protected])
TEL=03-3402-2541
〒107-0062 東京都港区南青山 1-24-3 TOTO 乃木坂ビル 2F
URL=http://www.toto.co.jp/publishing/
内容紹介
<目次>
はじめに
建築照明/10の思想
1
光は素材である
2
照明器具は道具である
3
輝くべきものは建築であり人である
4
自然界のルールに学ぶ
5
光は時を視覚化する
6
空間の機能が光を選択する
7
光は機能を超えて気配を創る
8
場の連続性にこそドラマが生まれる
9
光は常にエコロジカルである
10 光=陰影をデザインする
建築照明/27の作法
心の作法
1
デザインのプロセスを遵守せよ
2
光の主題を明らかにせよ
3
光のディテールを磨け
4
不快な光を見極めよ
5
デザインに理屈を用意しろ
6
建築家の誤解をただせ
7
情熱と経験と勇気をもて
8
クライアントを仲間にせよ
9
自然光をデザインせよ
頭の作法
10 照明デザインのシナリオをつくれ
11 動画で語れ
12 新技術の真偽を見抜け
著者プロフィール
1950 年、東京に生まれる。東京藝術大学大学院修士課程を修
了。1990 年 ㈱ライティング プランナーズ アソシエーツを
設立、代表取締役。
住宅照明から建築照明、都市・環境照明の分野まで幅広い照
明デザインのプロデューサー、プランナーとして活躍するか
たわら、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」を組織し、
団長として精力的に活動を展開中。
東京国際フォーラム、京都駅ビル、せんだいメディアテーク、
六本木ヒルズ、長崎原爆死没者追悼平和祈念館、京都迎賓館、
茅野市民館、シンガポール国立博物館、シンガポール中心市
街地照明マスタープラン、アリラ・ヴィラ・ウルワツ、ガー
デンズ・バイ・ザ・ベイ、東京駅丸の内駅舎保存・復原ライ
トアップなどの照明計画を担当。
国際照明デザイナー協会賞・最優秀賞、日本照明学会・日本照
明賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。日
本建築学会(AIJ)、日本照明学会(IEIJ)、国際照明デザイ
ナー協会(IALD)、などの会員。
現在、武蔵野美術大学客員教授、東京藝術大学、東京大学、
などの非常勤講師。
著書に『世界照明探偵団』鹿島出版会、『都市と建築の照明
デザイン』六耀社、『陰影のデザイン』六耀社、『光のゼミ
ナール』鹿島出版会など多数。
13 昼と夜とを反転させよ
14 光の時間割を示せ
15 オレンジのために青を使え
16 建築そのものを照明器具化せよ
17 金を掛けるな
18 グレアレスから出発しろ
手の作法
19 光源と照明器具を隠せ
20 ミニマムな光と照明器具に徹しろ
21 高性能な道具を使え
22 側断面図に光のコンセプトを表現せよ
23 天井を床に落とし込め
24 80%の効果を予測せよ
25 照度計算に安堵するな
26 人の姿の入った絵を描け
27 現場で光を創り込め
あとがき