外国人にとって〝毎日がバーゲンセール〟状態となっ た日本。人口減少社会の国内消費を下支えする新た な主役として台頭しつつあるのがインバウンド消費 だ。その注目銘柄を紹介する。 景は、円安傾向の継続(対ドル 訪日外国人の半数近くが中華圏 で日本円は2年前より3割以上 政府の後押しが拡大の背景に 割安に)、消費税免税品目の拡 訪日外国人やインバウンド消 大(2014年 月より)、東 費と言っても、その内実は中華 南アジア圏からの訪日観光ビザ 圏が半数近くを占める。国土交 の要件緩和(インドネシア、フ 通 省 ・ 観 光 庁 の1 月 発 表 に よ る ィリピン、ベトナム、インド、 と、2014年の訪日外国人旅 中国)などである。 行者1341万3600人(前 “2020年までに訪日外国人 年比 % 増で過去最多)のうち、 2000万人”を掲げる政府の 台湾が282万9800人と全 戦略は着実に進展していると言 体の % を占め地域別でトップ。 えよう。 ほか、中国本土が240万92 爆買いが注目されたわけ 00人(同 %)で第3位、香 対GDP比での影響は限定的 港が 万5900人(同7%) 金額ベースでも、中国人客は で 第4 位 、 こ れ ら 中 華 圏 を 合 計 すると616万4900人で全 訪 日 時 に1 人 当 た り 万 円 ほ ど 体の %となる。 消費し、一般的な外国人平均 訪日外国人が急激に増えた背 ( 万円)を大きく上回ること 23 30 21 92 46 18 15 10 43 かなり幅広い業界が恩恵を享 受しているとみられ、本書発売 時 期 に 発 表 予 定 の2 月 訪 日 外 客 数の推計値は恐らく大きな話題 となっているだろう。インバウ ンド需要は小売業など中心にす 小 売 な ど幅 広い分野に恩恵 中期的には周辺分野にも注目 から、春節時期にその「爆買 い」がメディアから注目された わけだ。訪日外国人の旅行消費 の総額は、前年比 ・3%増の 2兆305 億円と推計され、こ ちらも過去最高額に(いずれも 2014年)。 一方で、対GDPでみると、 イ ン バ ウ ン ド 消 費 の 額 は ま だ1 % にも満たない点には留意して おきたい。とはいえ、先述した 政府の後押しもあって、東京オ リンピックが開催される202 0 年までは、インバウンド消費 の関連銘柄が注目され続けるこ とだろう。 東京五輪まで注目され続ける インバウンド関連銘柄を探せ! 注目テーマ 訪日外国人・インバウンド消費 24 2015. 4 24 2015. 4
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