日本弁護士連合会

資料5
1 法的ニーズと弁護士需要
法的ニーズの違いによる規模の違い
~法テラス 情報提供業務等の件数(平成25年度)※1
法的ニーズには,情報提供だけで充足されるもの,弁護士に事件を依頼するも
のなど多種多様な内容・レベルのものが含まれています。
※1 法テラス白書平成25年度版より
※2 法律相談援助及び代理援助・書類作成援助は資力要件あり
23
資料5
2 法的ニーズと弁護士需要
重視される「質」と専門性
【凡例】
費用が安い
85%
幅広い知識
80%
:「費用」よりも
考慮度合が
強いとされた項目
話しやすさ
92%
性別
31%
親身に対応
94%
100%
80%
60%
40%
20%
事務所に
行きやすい
77%
依頼内容に対し
きちんと説明
95%
インターネット調査※1
希望通りの結果が
得られそうと言ってくれること
実績と評価
79%
67%
専門分野
88%
実務経験の長さ
72%
話しやすさ
92%
費用が安い
81%
幅広い知識
83%
性別
35%
100%
80%
親身に対応
95%
60%
40%
20%
事務所に
行きやすい
71%
法律相談者調査※1
依頼内容に対し
きちんと説明
97%
希望通りの結果が
得られそうと言ってくれること
70%
実績と評価
67%
専門分野
84%
実務経験の長さ
65%
利用者は法的サービスの「質」や弁護士の専門性を重視しています。
2015/3/18
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※1 第13回法曹養成制度改革顧問会議 資料2-1 「法的ニーズに関する意識調査 単純集計表
(インターネット,法律相談者,大企業,中小企業,地方自治体)」より
2
資料5
3 裁判事件数の動向
裁判事件数の動向と激増した法曹人口
(件/人)※1
(人)
40,000
民事事件数※2
刑事事件数※3
法曹人口
250,000
200,000
22,021 23,119
20,224 21,185
150,000
172,975
148,706
100,000
25,041
192,247
26,930
214,519
28,789
227,439
30,485
32,088
33,624
35,000
30,000
25,000
212,499
20,000
168,227
135,357 143,321
149,928
15,000
10,000
81,251
50,000
0
2004
65,875 67,644 70,610 67,644 67,644 65,875 62,840 57,968
5,000
52,229
0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
※1 民事事件の単位は「件」,刑事事件の単位は「人」
※2 民事事件数は、『司法統計年報(民事・行政編)』「民事・行政事件数―事件の種類及び新授、既済、未済、全地方裁判所及び地方裁判所別」の民事第一審通常訴訟事件数(地裁)の既済件数
※3 刑事事件数は、『司法統計年報(刑事編)』「通常第一審事件の終局総人員‐弁護関係別‐地方裁判所管内全地方裁判所別及び地方裁判所管内全簡易裁判所別」による
民事事件は過払金事件の影響が顕著な時期を除いてはほぼ横ばい,刑事事件
は顕著な減少傾向が見られます。法曹人口は2004年から2013年の間の10
年間で66%増加し、ひきつづき増加しています。
仕組みの創設やアクセス改善
~ 労働関係事件の動向
(件)
8,000 ★2006年4月 労働審判制度導入
7,000 6,000 3,719 5,000 3,678 3,375 4,000 3,000 877 2,000 2,442 1,000 0 3,586 3,468 1,494 2,292 2006
3,082 3,321 2,153 2005
2,052 2007
労働審判
2,493 2008
3,143 2009
2010
3,209 3,228 2011
2012
2013
(注) 数値は,2014年11月10日集計による最高裁行政局調べの概数値
労働関係民事通常訴訟
25
資料5
4 裁判事件数の動向
仕組みの創設やアクセス改善
(人)
★2009年5月 被疑者国選弁護制度 対象事件拡大
80,000 70,610 70,000 ~ 被疑者国選事件
67,644 65,875 62,840 57,968 60,000 56,734 52,229 50,000 40,000 30,000 40,329 38,557 32,465 36,419 31,675 38,601 31,784 7,390 6,235 6,817 7,038 2010
2011
2012
2013
26,832 20,000 16,108 9,860 3,131 14,920 10,096 3,964 2007
2008
2009
13,952 9,983 10,000 0 刑事事件数
被疑者段階から国選弁護人の付いた人数
29,381 被疑者段階から弁護人の付いた人数
被疑者段階から私選弁護人の付いた人数
注)数値は、『司法統計年報(刑事編)』「通常第一審事件の終局総人員‐弁護関係別‐地方裁判所管内全地方裁判所別及び地方裁判所管内全簡易裁判所別」による。
仕組みの創設やアクセス改善
~ 少年保護事件の推移と付添人弁護士の推移(家庭裁判所)
★2001年4月 国選付添人制度施行
(人)
★2007年11月 裁量的国選付添人制度導入
83,676 81,558 78,186 79,998 78,969 76,737 80,000 少年保護事件
70,088 70,000 付添人弁護士
63,630 59,697 54,253 60,000 54,054 53,632 48,886 50,000 46,583 40,987 40,000 90,000 30,000 20,000 10,000 0 6,137 3,149 3,580 4,068 4,347 4,584 4,135 4,358 4,233 4,149 4,651 7,248 8,033 8,612 8,366 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
注)数値は、『司法統計年報(少年法)』「一般保護事件の終局総人員‐付添人の種類別終局決定別‐全家庭裁判所」による
法的ニーズを解決に結びつけるには、利用を促す制度の創設や仕組みの拡大
が不可欠です。
26
資料5
5 新規法曹の就業状況
65期・66期弁護士に対するアンケート調査から
平成26年8月実施 3618名中990名(27.4%)回収
一斉登録時
各期人数の規模感
独立開業・独立採算
6%
20%
就職活動中
14%
約360名
(1800×20%)
アンケート時
各期人数の規模感
独立開業・独立採算 13%
勤務弁護士の所得状況
(不安定な就業状況)
200万未満
200万台
300万台
計32%
約570名
(1800×32%)
計19%
27
資料5
6 新規法曹の就業状況
67期修習終了者 1973名
修習終了から約1ヶ月経過後(平成27年1月13日)の状況
裁判官・検察官
175名
約1800名(≒1798名)の進路
法律事務所勤務
・組織内勤務弁護士など
約1400名
内、組織内勤務
68名
不安定な就業環境
400名+α
独立開業・新人共同・独立採算
79名
未登録者
317名
28
資料5
7 新規法曹の就業状況
65期・66期会員に対するアンケート調査結果
新規登録の時期
現在の就業形態
開業準備
(7)
就職活動
継続中
事務所内
独立採算弁護士
(68)
その他
(19)
(118)
独立開業
(61)
その他(6)
既存事務所の
共同経営弁護士 (53)
一斉登録審査日に
間に合わなかった
(56)
公務員 (2)
一斉登録日に
入所予定日が
一斉登録日以降
勤務弁護士
(702)
民間企業
・団体への就職(62)
登録
(708)
法テラスの
スタッフ弁護士(32)
(82)
就業時期の遅れによる就業状況の悪化
就業時期の遅れによる就業状況の悪化
42.6%
47.8%
就業先・就業形態の変更希望
37.6%
43.1%
OJT を受けられず困った
年所得見込額 400
万未満
事務所からの固定給額 400
万未満
26.9%
18.1%
OJT の機会がない
11.8%
就業形態・就業先を変更した
12.2%
事務所内独立採算弁護士
独立開業
0.0%
5.0%
42.3%
34.3%
23.4%
18.8%
一括登録日に登録した者
その後登録した者
12.8%
3.3%
6.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
29
資料5
8 新規法曹の就業状況
65期・66期会員に対するアンケート調査結果
OJTや事件処理の相談ができず困った経験
〈困った場面〉※複数回答
無回答(66)
• 裁判所の手続に不備があった(146)
困ったことが
ある
• 事件処理が不安で受任回避(148)
(362)
特に
困ったことはない
(562)
• 依頼者や相手方とトラブル (99)
• 抽象的な相談しかできない (78)
就業変更の希望
無回答
(15)
就業先・就業形態とも変更したい
(269)
現状のままでよい
(545)
(78)
就業先のみ変更したい
(83)
就業形態のみ変更したい
登録取消を考えたことの有無
無回答 (31)
ある
(177)
ない
(782)
30
資料5
9 新規法曹の就業状況
65期・66期会員に対するアンケート調査結果
アンケート時の就業形態と年額所得(2014年見込み)
3
1
2
(5%)
(2%)
2 (3%)
(3%)
15
(22%)
4
(7%)
3
(5%)
3
(5%)
6
(9%)
22
(36%)
独立開業
7
(11%)
7
(11%)
14
(23%)
10
22
(1%)
(3%)
49
(7%)
103
(15%)
2
(3%)
2
(3%) 2
4
(3%)
(6%)
13
(19%)
16
(24%)
8
(1%)
30
(4%) 28
54
(4%)
(8%)
109
(16%)
【凡例】
200万円未満
勤務弁護士
136
(19%)
事業所内
独立採算弁護士
152
(22%)
600万円~700万円未満
200万円~300万円未満
700万円~800万円未満
300万円~400万円未満
800万円~900万円未満
400万円~500万円未満
900万円~1000万円未満
500万円~600万円未満
1000万円以上
無回答
奨学金・貸与金の債務総額※
400万以上の債務を抱える
65期・66期会員回答者の割合
いずれも負担なし
その他/不明
28 (3%)
200万未満
13 (1%)
139
151
(14%) (15%)
200万から
400万程度
359
(36%)
800万以上
113 600万から800万程度
(12%)
187
(19%)
400万から600万程度
※問27(奨学金債務(自身が負担した額)の総額・問30(貸与金の総額)回答を合算して作成。
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