Title OT 感作血球の免疫学的研究: 第6報 Middlebrook-Dubos 反応の基礎的 条件に関する研究 [第2篇] 反応に及ぼす OT, 免疫血清および血球の 保存の影響 Author(s) 西東, 利男; 小西, 健一; 長森, 敏正; 不室, 徳治; 登谷, 栄作 Citation 金沢大学結核研究所年報 = Annual report of the Research Institute of Tuberculosis, Kanazawa University, 16(1): 51-54 Issue Date 1958-06-20 Type Departmental Bulletin Paper Text version publisher URL http://hdl.handle.net/2297/41213 Right *KURAに登録されているコンテンツの著作権は,執筆者,出版社(学協会)などが有します。 *KURAに登録されているコンテンツの利用については,著作権法に規定されている私的使用や引用などの範囲内で行ってください。 *著作権法に規定されている私的使用や引用などの範囲を超える利用を行う場合には,著作権者の許諾を得てください。ただし,著作権者 から著作権等管理事業者(学術著作権協会,日本著作出版権管理システムなど)に権利委託されているコンテンツの利用手続については ,各著作権等管理事業者に確認してください。 http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/ 51 OT感作血球の免疫学的研究 第 6 報 MiddlebrOok-Dubos反応の基礎的条件に関する研究 第 2 編 反応に及ぼすOT,免疫血清および血球の保存の影響 金沢大学結核研究所細菌免疫部(主任:柿下正道教授) 西 東 利 男 小 西 健 長 森 敏 正 不 室 徳 治 登 谷 栄 作 (受付:昭和33年1月6日) OT感作血球の免疫学的研究に当ってOT, 後の研究に利するところはなはだ大きい.以下 抗OT血清,血球がいか程の期間反応性の変化 はこれらの点に関して行った観察の概要であ なしに保存されうるかを検討しておくことは今 る.なお保存には4°C前後の氷室を用いた. I血球の反応性に及ぼす保存の影響 (i)ウサギ,ヒツジおよびヒトの全血あるい (ii)ヒトO型血球,ウサギ同種血球およびウ は洗浄遠沈血球をAIsever液中に入れ※,直 サギ自家血球をそれぞれ型のごとくOTで感作 後あるいは2日,5日および7日保存後それぞ し,洗浄後AIsever液に混じ,直後あるいは れから型のごとくOT*感作血球を作り,それ 2日および5日保存後それらの免疫血清による らのOT感作血球免疫血清1)による凝集性およ 凝集性および溶血性を比較したが,ほとんど差 び溶血性を比較したところ,その間にほとんど 異が認められなかった.(第1表) 差異が認められなかった. − ※* 全血の場合はほぼ同量の,洗浄遠沈血球の場合は3倍量のAlsever液に入れた. OTはヒト型H37Rv株のSzmton培地8週培養ろ液より型のごとく作製し,0.5%の割にCarbolを加 えたものを用いた. 52 西東・小西・長森・不室・登谷 IIOTの血球感作能およびOT感作血球冤疫血清の抗体価に及ぼす保存の影響 OT感作自家血球免疫ウサギ4頭の全採血をの抗体価の変動を同-OTを常に感作原とした 行い,血清を分離しこれに0.5%の割にPhenol感作血球について観察したが,大きな変動は認 を加えて氷室に保存し,150日間にわたってそめられなかった.(第2,3表) 以上の成績よりAlsever液中に保存された血球およびOT感作血球は溶血の認められぬ限り少 くとも5日間は使用に耐え,またOTおよびOT免疫血清は腐敗,変敗の起らない限り相当長期に わたってそれぞれ使用にさしつかえるごとき感作原性および抗体価の変動なしに保たれるものと考 えられる. 文 献 1)Saito,T,:Jap.J・TUberC.,3,75,1955. 第1表感作血球の氷室内保存による反応原性の変化 寺 ② 国 申 ︵抗血澗なし︶ ℃山国 因司り 郡②閏困惑 の函[ 郵因ロ︽詞 の寺o︽因 囚[ぬ ウサギ同種血球 唾因[ ヒトO型血球 c叩囚 守⑯閏認毬 日数 感作血球溶血反応 △ 対照 血 球 凝 集 反 応 △ ︵抗血滴なし︶ ’ 対照 保存 感作血球種類 つ つ ぎ前 ’ 0 333ノ3ノ222'11ノ0 。 ++++++++++++++H++++++++++- 2 333′3′22ノ2ノ100 0 ++++++++++++++++++++++++十一 5 3′3′222′2′11ノ00 0 333'3'3'222'1'O 0 +++++++++++++++州+++−− 2 33′3′3′222‐2′1′0 0 +++++++++++++汁++++++++−−一 5 222222'2′1′00 0 HHIHMHMH+H++-│- I , +++冊+++++++++++++++++++++− ] 0 1 0 、’(} JlU △;抗血清の稀釈倍数 ー 一 ー ■■■■■ OT感作血球の免疫学的研究 一 一 一 一 一 一 一 ■ = △ _ 53 一 第2表感作血球免疫血清の氷室内保存による血球凝集価の変動 −4免疫血清について− - S 1 9 - 血 清 稀 釈 一 " l 囚①[ぬの 垂 ℃①つ︽寸 函[ぬ ℃哩画 寺④ 句 1 m 囚 爺 ‐ 己 門 函 ﹄ ’ | 観察日 の国[ 観察日 - S 2 0 - − 全採血直後 ]01(1 14日後 【)’(1 全採血直後 7日後 33′3′222ノ1′0 0 33333′211ノ 0 26〃 ] 0 1 C 19〃 3332′11′00 0 35〃 ] 0 1 C 28〃 33'3'22'11'O 0 46〃 ] 0 0 1 0 39〃 33ノ3'2211′0 0 69〃 j l L 62〃 3'3′3′2'2'100 0 150〃 3333'2200 0 150〃 JO|[ - S 2 3 - - S 2 4 - 血 清 稀 釈 | 血 清 稀 釈 詩等 くつ<コ ざ前 @。。︽寺 函 寺 ”、。 函﹃ぬ 観察日 @ぬ函 C ⑯国[ @ひ。︽寸 郵函つ︽︻ の寺。︽画 因[ぬ 全採血直後 @ぬ因 − ⑳函[一n. − 守℃QU − 国、、。 観察日 ’ 322ノ00 0 333′3′2′100 0 19〃 33′3′3′2ノ100 0 28〃 33'3'3'2100 39−〃 全採血直後 “│ 333′222ノ1′0 0 333′3′3′11'0 0 19.〃 333'2'0000 0 0 28〃 333′3ノ0000 0 33′3′3'2210 0 39〃 33′3′2ノ0000 0 62‐〃 33′3′、3′22′10 0 62〃 333'3'2'000 0 150〃 333'3'22'00 0 150〃 33'222'000 0 7日後 C:対照(抗血清なし) 7日後 一 − ー 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 − 西東・小西・長森・不室・登谷 54 ー 一 一 第3表感作血球免疫血清の氷室内保存による感作血球溶血価の変動 - S 2 0 - 一 s 1 9 − 函 爺 の C 観察日 cm函 一 国司四 一 − 守。 令 − ⑳函︻ くつ‐ ざ 印四m︽C[ − 。。 − 、◎因 ③[ ﹃ぬ − = “ 司 國 − の寸 寸国 @ぬ 寺@ ⑳国 観察日 清 血 血 清 稀 釈 − 稀 釈 C 蔚等ままめ Coo門嗅 ぎ面筆画胃 一 旬 一 一 − 全 採 血 直 後 │ 冊 H 州 川 + + + + + + +++++++++++−− 全採血直後 ++++++++++++++++什++士一 14日後 +++++++++++++++++++士一 7日後|什州H什州冊什++++‐ 26〃 +++++++++++++++++土一 19"│+++++H++冊+++++++一一 35〃 +++++++++++++汁+++++±− 28〃 ++++什州 ++++++++十一一 46〃 ++++++++++++++++士士一 39〃 +++++++++ + + + + + 十 士 一 一 69〃 ++H++++++++++++士士一 62〃 + + + + + + ++++++冊++十一一 150〃 +++++++++++++H++十士一 150〃 + + + + + + 冊冊+H++十一一 血 清 c、函 守c の画[ 画の 観察日 4 全採血直後 稀 血 釈 画 蔚等漂訣 司つく。〈。詞 C 観察日 清 ■■■■■ ■■■■ ■■■■ ー ー ー − 稀 釈 c、q寺⑮、◎。』詩等誤訳 C ”、。昌圏畠司 q函 q寸 qαF〕k 唖笥前寸㎡ 冊++++++++++++ +++++十一 24 - S - S 2 3 - ’ ■■■■ 全採血直後 ++H+H+H+H+}++++士一 日後 +什+++++++++++++十士一 ー 、 +++++++++++++++ ++++++=tg 19〃 +++++++++++++++ +++++十一 28〃 +H+++++++H+H+++++十一 39〃 ++++++++++++、++++十一一 62〃 ++++++++++++++++十一一 150" ++++++H++++++++十一一 C:対照(抗血清なし) I■■■■ 7 ー 19 1■■■■ 28 − 39 一 ■■■■■ 62 150 ″″″″〃 7日後 ++++++++++++士一一一 ++++什++士一一一一一 ++++++十士一一一一一 冊+++++十一一一一一 ++++++++H++++士一一一 ー ー ー ー ー 一
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